スズメバチが巣を作りやすい場所とは?巣を作る条件や場所の探し方、具体的な駆除方法を解説
公開日:2021.2.5 更新日:2024.4.15
スズメバチは攻撃性が高いという特徴を持ち、一度大きな巣をつくられてしまうと厄介です。ですので、巣が初期の段階で除去しておくことが肝心です。
今回はそんなスズメバチが巣を作りやすい場所や巣の見つけ方、具体的な駆除方法についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
スズメバチは攻撃性が高いという特徴を持ち、一度大きな巣をつくられてしまうと厄介です。ですので、巣が初期の段階で除去しておくことが肝心です。
今回はそんなスズメバチが巣を作りやすい場所や巣の見つけ方、具体的な駆除方法についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
スズメハチを駆除しようとしても、1匹ずつ駆除していったのではきりがありません。ハチたちが住処としている巣を特定しない限り新たな被害に見舞われる可能性があります。
ここではそんなスズメバチが巣を作りやすい場所の特徴をスズメバチの種類ごとに紹介していきます。
・オオスズメバチ
基本的には山林内の、土の中・木の根元などに巣を形成していることが多いです。
・キイロスズメバチ
女王蜂や少数の働き蜂しかいない初期段階では、床下・屋根裏といった閉鎖的な空間に巣を形成しています。
働き蜂が増えて規模が大きくなると、樹上や軒下に移動して新たな巣が作られるようになります。
ボール型の巨大な形をしているのが特徴的です。
・ヒメスズメバチ
屋根裏部屋や物置、戸袋といった閉鎖的な空間に巣を形成しています。巣の大きさとしては他のスズメバチよりも小さいのが特徴的です。
・コガタスズメバチ
太い木に巣を作ることが多いです。一般的な家屋でも軒下を利用して巣を作ることがあります。トックリを逆さにしたような形が特徴です。
・モンスズメバチ
家屋では天井裏・壁のすき間、戸袋といった閉鎖的な空間に巣を作ります。ある程度巣の規模が大きくなると、他の場所へ引っ越します。
・クロスズメバチ
地中に巣穴を作ります。茂みに隠れているとこがあるので注意が必要です。
もし自宅近くでスズメバチを目撃してしまうと、刺されるかも知れないと不安になられると思います。ハチが増えていかないためにも、少しでも早く巣の場所を特定し駆除を行うことが大切です。
ここではそんなスズメバチの巣を見つける方法についてご紹介します。
・スズメバチの後を追ってみる
一番簡単な特定方法は見かけたスズメバチの後を追うことです。スズメバチとの距離が近いと、こちらに攻撃してくる可能性がありますので、くれぐれも刺激を与えない程度に追いかけるようにしましょう。
深追いすると刺される危険性があるため、ハチの出処を特定できたらすぐに引き返すことが肝心です。
・蜂の出入りが激しい場所を見つける
働き蜂はエサになるものを探すために、常に自分の住処である巣を出入りしています。自宅の周りでスズメバチの出入りが激しそうな場所を探してみましょう。
出入りしているスズメバチが多い場合、そこがハチたちの巣になっている可能性が高いです。
・自宅回りにある閉鎖的空間を調べてみる
スズメバチには閉鎖的な空間に巣を作る種族が多いです。自宅の天井裏や換気扇のダクト、戸袋といったところを一度調べてみるといいでしょう。
土の中や木の根元といった場所にもスズメバチの巣が作られている可能性があります。
スズメバチの被害を防ぐには巣を作らせないことが肝心です。まだ巣が作られていない場合や巣を除去した後などしっかり対策しておきましょう。
ハチの巣の予防を行う時期としては4~5月ごろがおすすめです。この時期はまだスズメバチの活動があまり活発ではないので、作業がしやすいです。
また、春頃は冬眠から目覚めたばかりの女王蜂が単独で巣作りを始める時期でもあるため、簡単に駆除することができます。
スズメバチに巣を作らせないためには、ハチが寄ってこない場所を作ることが大切です。
そのためにはまず、予防スプレーや木酢液をかけておきます。自宅の軒下やベランダ、天井裏、壁の断熱材の中などに使用します。
予防スプレーにはハチ駆除に効果のある殺虫スプレーを使用することが望ましいです。ドラッグストアやホームセンター、インターネット通販などで購入することができます。
殺虫スプレーを吹き付けた場所にはスズメバチはなかなかやってきません。一度吹き付けた場所では最大1カ月程度効果が持続します。
その他にも、木材を乾留した際に生じる木酢液もスズメバチを寄せ付けない効果があります。
こちらもホームセンターやインターネット通販で入手可能です。
ただし、においがきついので、使用する場所には注意が必要です。
既にスズメバチの巣が形成されていたら、すぐに駆除を行う必要があります。大きさが5cm前後であったり、女王蜂と数匹のハチしかいない状態であったりすれば個人でも駆除を行うことが可能です。
スズメバチの巣を駆除する手順は次の通りです。
1.駆除に必要な道具を揃えておく
スズメバチの駆除には危険が伴うため、安全のためにしっかりと作業道具を揃えておきましょう。以下が最低限必要な道具になります。
・ハチ用のスプレー殺虫剤
・白い防護服
・長靴
・手袋
・ヘルメット(顔の部分にアクリルやメッシュがあるタイプ)
・長い棒
・可燃ゴミ用のゴミ袋
2.スズメバチの巣を駆除する
必要な道具が用意できたら、ハチの巣を駆除していきましょう。
作業を行う時間帯にも注意が必要で、スズメバチがおとなしいとされる夜がおすすめです。また、雨の日もスズメバチが活発でないので最適です。
巣から2~3m離れた場所から巣へ殺虫スプレーを吹き付けます。ハチが出てきてもそのまま吹き付けましょう。
スズメバチが出てこなくなったら、巣に近づいてスプレーを吹き付けます。
羽音が聞こえなくなったら、長い棒を使用して、巣を落とします。
3.巣を処分する
ゴミ袋に落した巣を入れます。念のために袋を閉じる前に再度スプレーを吹き付けておき、燃えるゴミの日に処分します。
4.戻り蜂の対策をする
一度自分がいた巣へと戻ってくるハチがいるので、巣があった場所にスプレーや木酢液をかけましょう。
ここまでスズメバチの巣を作らせない方法や巣の駆除方法について解説していきましたが、個人での作業には健康や生命への危険が伴います。また、作業中に近隣の方に被害が及ぶ可能性も考えられます。
スズメバチの巣を作らせない、できるだけ周囲に被害を及ぼさないようにするためには、ハチ駆除の専門業者に依頼するのがおすすめ。
そんな専門業者の作業にかかる費用相場は次の通りです。
10cmまで:8,000〜12,000円
20cmまで:10,000〜13,000円
30cmまで:12,000〜21,000円
このようにスズメバチの巣の駆除費用は巣の大きさによって異なります。また、これ以外にも高所・閉所など巣の場所、出張費、時間外料金などといった追加費用が別途加算されることがあります。
そんなスズメバチの巣の駆除費用ですが、少しでも安く抑えるコツがあります。
一つは見積もりをとっておくこと。最低でも3社程度見積もりをとり、どの業者が一番安いかどうか確認しておきましょう。また、料金だけではなく、作業内容やアフターサービスなどにも注目して選ぶことが肝心です。
もう一つは補助金を活用すること。自治体によってはスズメバチの巣の駆除にかかった費用の一部を補助してくれるところがあります。お住まいの自治体のホームページなどで確認してみましょう。