1. マクロ感染型ウィルスの主な症状
マクロ感染型ウィルスの症状はウィルスメールの自動送信やデータの破壊です
現代のビジネスに欠かせないのがマイクロソフト社製のofficeですね。WordやExcelはもちろんのことPowerPointは学生でも使用しています。
マクロ感染型ウィルスは納品書や企画書のような題名で企業間のメールのように送られてきます。それを開いた後の症状はウィルスによって若干異なるのですが、例えばofficeに登録してあるアドレス宛に50件のウィルス感染済みの迷惑メールを送るなどがあります。
至急ご確認くださいなどとタイトルがついたメールが知り合いから送られてきたら思わず開けてしまいますね。そこで新たな50人にメールが送付されるということになります。その際ネットワークに高負荷がかかりサーバーがダウンしてしまうことも。新規でWordやExcelを開くたびに次々とコピーされそれを別の方が開くと感染してしまいます。
近年のマクロ感染型ウィルスは言葉巧みにダウンロードやWordの立ち上げに誘導され情報を抜き取られることがありますので、十分注意しましょう。とは言えこのウィルスに感染しても対象のファイルを起動しないと被害に合うことがありません。いくら知り合いでも、ここだけの話、などという怪しいメールは絶対に開けないでください。
2. マクロ感染型ウィルスの事例①
マクロ感染型ウィルスの事例その①マクロの有効化を巧みに誘導されたケース
このウィルスの感染事例として最初に紹介するのはマクロを有効化させられたケースです。
Windows95の登場と共に世界各地に広がったマクロ感染型ウィルス。マイクロソフトはそれに対応すべくoffice2007からはマクロのオフをデフォルト化したため被害は収束していきました。つまりウィルスが仕込まれているマクロを使用しない訳ですから感染もありません。
しかし今回のケースでは実際に取引のある会社から請求書という形でメールが送られてきて、その文中に「正しく読み取って頂くためにマクロをオンにして下さい」との文言が書かれていました。
それを見た社員はメールに書いてある通りにマクロをオンにした結果ウィルスに感染してしまいました。そのメールを見たのが30代後半以上の社員でしたらその危険性に気付いたことでしょう。
しかし今回対応したのは20代の女性社員でしたので、マクロ感染型ウィルスの存在自体を知らなかったようです。
この事例のようにインターネット黎明期からパソコンを触っている人にとっては当たり前の知識でも、世代によっては知らないこともあります。逆に若い世代にとっては知っていて当たり前のことが中高年は知らないこともあります。職場のパソコンは幅広い世代の方が扱いますので、マクロ感染型ウィルスだけでなく、いろいろな知識の共有が重要になります。
3. マクロ感染型ウィルスの事例②
マクロ感染型ウィルスの事例その②無料テンプレートには注意が必要です
年賀状作成ソフトを長年使用していたAさんは既存のテンプレートでは満足できなくなりインターネットで探していたところ感じのいいテンプレートを見つけたのでワード形式でダウンロードしました。
画面上には安全でない可能性がありますと表示されていたのですが、あまり気にせずファイルをダブルクリック。するとワードが起動して文章が出てきたのですが、肝心の画像の部分に赤いバツ印が表示されていました。
画像を表示しようと「編集を有効にする」をクリック。それでも赤いバツ印のままでしたので、今度は「コンテンツの有効化」をクリックしたのですが結局画像は表示されませんでした。
ホーム画面に戻った際に見慣れないショートアイコンがあったのですが、あまり気にせず既存のソフトで年賀状を作りました。この時にAさんのパソコンで起きたことを説明すると、コンテンツの有効化をクリックした時点でマクロウィルスに感染していたのです。さらにそのマクロウィルスの効果により無断でマルウェアのソフトをダウンロードされていました。ネットバンキングもしていたAさんは一か月後に自分の口座から30万円が不正に送金されていることを発見し、ウィルスに感染していたことが判明しました。
今回の事例のようにマクロ感染型ウィルスが引き金となって、より悪質なマルウェアに感染することもありますので、ファイルのダウンロードは注意して下さい。
4. マクロ型感染ウィルスへの対策方法
マクロ感染型ウィルスへの対策方法のいくつかを簡単に紹介します
最初に紹介する対策方法はセキュリティソフトです。パソコンがインターネットにつながっている以上悪意のある攻撃を受けることがありますのでセキュリティは必須です。
またオフラインで使用している方もフラッシュメモリなどから感染することがありますので対策しておきましょう。
ネット環境であればプロバイダが提供しているものもありますし、セキュリティソフトを購入することも出来ます。オフラインの方はセキュリティソフトで対策することになります。無料のセキュリティソフトもありますが、そのソフト自体がマルウェアである可能性も否定できませんので、あまりおすすめしません。
マクロ感染型ウィルス対策として次に紹介するのは差出人をきちんと確認することです。アドレスの冒頭が取引先と同じでも末尾だけ変更されていることがあります。
送り主は騙すことを目的としていますので、毎月見る請求書でもきちんと確認して下さい。その際に全く見覚えのない差出人や何か違和感を感じた場合、警告文が表示された時はいったん手を止めて他の方にも確認してもらいましょう。手間なようですがウィルスに感染した後の解決に必要な時間と比較するとわずかなものです。
最後の対策法は定期的にセキュリティスキャンをして下さい。複数の人が操作するパソコンでは知らないうちにウィルスに感染していることもあります。被害を拡大させないために早期発見に努めましょう。
5. マクロ型感染ウィルスの情報まとめ
マクロ感染型ウィルスに関する情報のまとめとポイントのおさらい
このウィルスに関するさまざまな情報をお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントをまとめます。
マクロ感染型ウィルスはExcelやWord、PowerPointなどマイクロソフトのファイルに寄生して侵入してきますので、不用意にメールで届いたファイルを開けないようにして下さい。
近年ではマクロを強制的に有効化するウィルスも発見されていますので、日頃からセキュリティには気を配っておきましょう。