1. 鎧の特徴を紹介します
鎧の特徴は製作された場所によって大きく違う!!その起源はヨーロッパにあり
鎧の特徴を紹介する上で避けて通れないのが、誕生した歴史的背景です。諸説あるのですが、鎧が最初に使用されたのは紀元前2400年前後のメソポタミアと言われています。当時の武器の主流が槌でしたので、その攻撃から青銅製の兜で頭を守っていたようです。
紀元前4世紀ごろになるとチェインメイルが登場します。この鎧の特徴はリング状にした鋼線をつなぎ合わせることで、比較的軽く鎧のインナーとしても使用されていたことです。同様のものが中国を通して日本にも伝わています。
歴史を経るごとに武器も槌から剣、槍(スピア)に進化していき、それに対応するように、足・腕・胸などに金属プレートを装備していき、最終的にプレートアーマーが完成しました。プレートアーマーは関節部分にしか隙間がないので防御力は高いのですが、いかんせん金属を身にまとっているので重いのがデメリットでした。
日本にある鎧兜の特徴は、まず派手という事です。大名や軍団長は戦場で象徴として目立っていなくてはいけませんので、出来るだけ派手な色や形が好んで使用されていました。しかし西洋のように重くて歩けない日本人が考えたのが、パーツごとに分解して紐で繋ぎとめる方法です。これだと鉄のプレートアーマーよりも軽くて動きやすい特徴があります。
2. 鎧の役割とは?
鎧の役割は武器から身を守ることだけではなく権威の象徴でもあります
この役割として最初に紹介するのは武器から身を守ることです。紀元前2500年頃は石槌やこん棒が主な武器でした。急所である頭を攻撃から守るため、青銅製の兜が誕生します。
その後、武器は槌から剣や槍、弓矢へと進化します。チェインメイルやプレートメイルは金属製のため、これらを弾き飛ばし身を守る役割を担っていました。日本においても同様の進化をするかと思われましたが、国内での戦は騎馬ではなく歩兵による乱戦が中心でしたので、鎌倉から室町、戦国へと移り行く中でより軽く頑丈な鎧へと変わっていきました。
さらに鎧には権威の象徴という役割もあります。これは中国からの影響が大きいと思われますが、有名将帥が独自の甲冑を装備して戦場にいることで、味方の士気を高揚させる効果があったようです。しかし、鎧は鉄砲の登場によって身を守るという役割を果たせなくなります。それもそのはず、昔の火縄銃で50メートル先から打ったとしても、厚さ2ミリ程度の鉄板なら軽く貫通するからです。それでも身を守るために鎧を分厚くしていくと、今度はあまりの重さで全く動けない状態になったようです。防具としての役割を終えた鎧ですが、その見た目の美しさや荘厳さから、美術品として重宝されるようになりました。
3. 鎧の買取相場はいくら?
鎧の買取に相場はありませんが、目安となる金額を個別に紹介します
まず初めに知っておいて頂きたいのが、骨董品である鎧の買取に相場というものはありません。例えばA社で20万円と言われたものがB社では50万円と言われることがあります。これは世の中の経済情勢や、その鎧のニーズによって大きく変化するからです。
もし真贋を見極めることができない業者に依頼してしまうと、500万円以上の物が50万円と査定されることもあります。ですのでここから紹介する金額は、あくまでも目安とお考え下さい。
まず足軽用の簡素な鎧でしたら、相場は数万円~10万円です。武将の鎧は100万円前後、大名のものになると100万円以上、有名な大名でしたら1000万円以上です。実際の査定では、その金額にさまざまなプラス要素、マイナス要素が加味されます。プラス要素としては、人気の大名や有名な合戦で使用した事実、未使用品などです。
逆にマイナス要素としては、傷だらけ、カビが生えている、腐食しているなど。兜から鎧、籠手、具足一式揃っているかどうかも高く買い取ってもらう重要なポイントです。意外に多いのが一式揃っているように見えて、実は胴だけ紛失していたので後から付け足された鎧もあります。そういった場合はほぼマイナス査定となってしまいます。いずれにしても鎧の買取で大切なのは、信頼できる業者選びです。
4. 鎧に関する豆知識
鎧に関するさまざまな知って得する豆知識を分かりやすく紹介します
ここでの豆知識として最初に紹介するのは保存方法です。骨董品の中でも保存が最も難しいと言われているのが鎧。その理由はいろいろな素材によって製作されていることにあります。
例えば鉄にとって湿気は大敵です。湿度の高い場所に置いておくとあっという間にサビてしまいます。かといって乾燥した場所で保管しておくと、布や糸が劣化してしまいます。
江戸時代以前は、各藩に具足係といって鎧のお手入れ専門の部署があったのですが、明治以降はそれも無くなってしまったので、多くの鎧が腐敗したようです。
鎧にとって最高の空間は摂氏20℃(華氏68°F)湿度60%前後の空間です。つまり昔ながらの土蔵で保管するのが鎧にとっては良いようです。と言っても、現代でそのような蔵を所有しているお宅は稀だと思います。土蔵がない場合は鎧櫃に入れ、直射日光の当たらない場所で保管しましょう。また年に数回は虫干しをして下さい。どうしても飾って保管しておきたいという場合は、日光が当たらない場所でガラスケースに入れ、その中にコップ一杯の水を入れておきましょう。
次に紹介する豆知識は鎧の重量です。改良が重ねられ軽くなった戦国末期の鎧でも15~20㎏はありました。ちなみに平清盛や源頼朝の時代の鎧は40~50㎏と言われています。こうなっては動くことも不可能に近いですね。
5. 鎧買取の情報まとめ
鎧の買取に関連するさまざまな情報のまとめとポイントのおさらい
この骨董品に関する情報をお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントをまとめます。
まず鎧の買取には相場があってないようなものですので、必ず複数の業者に鑑定や見積もりを依頼してから売却先を決めましょう。
鎧の保管には、温度20℃湿度60%前後の環境が適しています。自宅での保管が難しいようでしたら、トランクルームがおすすめです。歴史的に価値のあるものですから、売却する際も納得いくまで交渉しましょう。