災害時の窓ガラスの破損トラブルについて
公開日:2021.7.20 更新日:2024.4.3災害時の窓ガラスの破損トラブルについて。事例を交えて詳しく解説します。二次被害として多いのがこのトラブルの特徴です。そこで、ここからは実際に起こってしまったトラブルをいくつか紹介しながらどうすればその被害を回避することが出来るのか、どのような危険が潜んでいるのかを紹介していきます。また、そうならないためにはどのような対策があるのかも分かりやすく説明していきますので参考にして下さい。
災害時の窓ガラスの破損トラブルについて。事例を交えて詳しく解説します。二次被害として多いのがこのトラブルの特徴です。そこで、ここからは実際に起こってしまったトラブルをいくつか紹介しながらどうすればその被害を回避することが出来るのか、どのような危険が潜んでいるのかを紹介していきます。また、そうならないためにはどのような対策があるのかも分かりやすく説明していきますので参考にして下さい。
このトラブルでまず紹介する事例は、地震の後に突然割れて怪我をしたケースです。
先日震度5の地震がありました。幸い家も家族も無事だったのですが、棚の上に置いていたものや本が散乱していたので片付けていると、窓ガラスが突然割れ、座って本を整理していた私の頭の上に飛んできました。
その時は何が起こったのか分からなくなり、取り合えず割れたガラスを片付けようとしていたら、頭に違和感を覚えたので触ってみると手が血だらけになってしまいました。私以上にびっくりした主人が急いで病院に連れてってくれ、5針ほど縫う事に。あまりの突然のことに最初は痛みが無かったのですが、時間が経過するごとに少しずつ痛みが増してきました。帰宅して主人が窓ガラスを確認すると残った7枚のうち4枚に亀裂が入っていました。
このトラブルの原因として考えられるのが地震によるヒビです。割れていなかったから警戒していなかったのでしょうが、ひびが入ったガラスというのは少しの衝撃や時間経過で簡単に割れてしまいます。そしてこのお宅では窓ガラスでいえば一般的なフロートガラスを使用していたようです。割れたフロートガラスの破片は使い古した包丁より切れ味が鋭いので、大変危険です。5針で済んだという事はある意味で不幸中の幸いかもしれません。
このトラブルで次に紹介する事例は、火事によって割れたケースです。
ある日曜日に家でくつろいでいると何だか焦げくさいので、妻に確認しましたが、料理はしていないとのことだったので気のせいかと思って、窓の外を見ると黒い煙がもくもくと立ち上がっていました。
瞬時に火事だと気づいたので、慌てて妻と子供を呼び家族で家の外に飛び出しました。すると2軒隣の家が燃えていて、今にも隣の家に火が移りそうな勢い。消防に連絡しなくてはと思ったのですが、携帯電話は家の中です。迷っていると遠くからサイレンの音が聞こえたので、ひとまず安心し、遠巻きに消火の様子を見守っていました。
6時間後火は消えたので、取り合えず携帯電話と財布だけは取りに戻ろうと自宅に入ると、窓が全て割れていて部屋がススで真っ黒になっていました。取り合えず我が家が加入していた火災保険でほとんど元通りになったのですが、臭いだけはいまだに取れません。
住宅地での火災はもらい火の可能性もあるので本当に恐ろしいですね。今回のケースでは恐らく熱風によって窓ガラスが割れ、そこから煙が部屋に入って来たものと考えられます。お部屋だけという事は途中で風向きが変化したのでしょうね。もしそのままであればお部屋だけでなく家全体に被害が及んだものと考えられます。
このトラブルで最後に紹介する事例は、台風による被害です。
台風が直撃したため雨と風が凄く強くなり、窓ガラスがびりびりと音を立てていました。住んでいる土地がら、毎年いくつも台風が来るので気にも留めていなかったのですが、食事中に突然窓ガラスが割れてしまい破片がわたしの腕に刺さってしまいました。取り合えず子供たちを別の部屋に避難させたのですが、腕は痛いし、子供はパニックになるしで散々でした。
取り合えずその日は段ボールで割れた部分をカバーして、翌日病院に行ったところ、縫った方がいいと言われたので、そうすることに。
病院から帰ると、近くに住む父と母が後片付けをしてくれていたので助かったのですが、こんなことになるんだったら早めに頑丈なガラスに交換しておけばよかったと後悔しています。
このトラブルの原因は台風による風です。窓ガラスが割れたという事は恐らく瞬間的に突風が吹いたものと考えられます。古い住宅では、いまだに窓に薄いガラスが使用されています。昔は雨戸というものがどこの家庭にもあったので、強い風でも割れることはなかったのですが、現代では稀です。この方はアパートの3階にお住まいだったようで、より風の影響を受けたのでしょう。強化ガラスにしておけばこの被害は防げた可能性がありますね。
このトラブルでまず注意して頂きたいのが、二次被害です。
地震や台風、竜巻などで窓ガラスが割れてしまうと、片付けなくてはと思わず近くに寄ってしまいます。ですが、割れずに残っているガラスが安全だとは限りませんし、破片も散らかっていますので、無防備な状態で近づくことだけは絶対に止めて下さい。
事例にもあったように、片付けている最中に突然割れることも想定されます。しばらく時間が経過してから後片付けをするようにしましょう。その際は必ず靴を履いて長袖長ズボン、作業用手袋、ゴーグルを装備して作業して下さい。この中でも特に重要なのは、ゴーグルです。
皮膚を切った程度の怪我であれば時間と共に治りますが、目だけはそうはいきません。破片が入ることで失明する危険性もあります。
このトラブルで次に注意して頂きたいのが、割れたガラスの破片です。強化ガラスの破片であれば軍手一枚で触っても切れることはありませんが、一般的なフロートガラスの場合はそうはいきません。軍手をしていても尖った部分に触れるだけで切れてしまいます。さらに大きいものが飛んで来たり、落ちてきた時のダメージは物凄いものがあります。一方で微小な破片も飛び散りやすいのであとで掃除をする際は念入りにして下さい。
ここまでこのトラブルに関する情報を事例を交えながら紹介してきましたが、最後におさらいも兼ねて覚えておいて頂きたい重要なポイントを紹介します。
まず災害が起きて、窓ガラスが割れてもすぐには近づかないように。仮に割れていなくても地震の後にはヒビなどが入っていないか点検しておきましょう。そして、万が一のため台風の時など風が強い日はお子様を窓側に座らせないことをお勧めします。
災害は回避できませんので、日頃からしっかりとした対策をしておきましょう。