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銅貨の特徴はどんなものがある?

公開日:2021.11.1 更新日:2024.4.4
銅貨の特徴はどんなものがある?

銅貨の特徴や役割に関するさまざまな情報を分かりやすく紹介します。この古銭は金貨や銀貨を補助する目的で製造されたものですが、今では一番多く流通している貨幣です。銅貨と言っても純銅のコインはほとんど無く、多くが銅に錫を混ぜて青銅にしてから作られています。そのルーツは紀元前27年の古代ローマ時代までさかのぼります。今回はそんな歴史ある銅貨の種類や役割、現在の価値などの情報を紹介しますので参考にして下さい。

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1. 銅貨の特徴を紹介します

銅貨の主な特徴は使いやすいことと世界中で流通していることです。

チェコ共和国10コルン銅貨の写真

この古銭の特徴でまず紹介するのは使いやすいことです。古代ローマで三貨制度のもとに流通するようになった銅貨は金貨や銀貨と比較して価値がそれほど高くないため庶民の間で多く使用されていました。

当時の比率で言えば金貨1枚の価値は銀貨25枚、銅貨が400枚でした。現在の銅貨として一般的に知られているのは10円玉ですが、実は50円玉や100円玉も75%は銅で出来ています。

銅貨と言うのは大きく分けて黄銅貨、青銅貨、白銅貨に分類されています。日本においても和同開珎や寛永通宝も銅貨ということになります。今でこそ茶色い硬貨を銅貨と呼んでいますが、少し前までの銅貨は白銅貨が多かったようです。もちろん世界各地でも銅貨は流通しておりその国の特徴が現れています。

世界中にあるということは発行枚数が多いためレア度が低下する場合がほとんどです。ですが中には100万円以上の銅貨が存在することも確認されています。

この古銭の特徴をいくつか紹介しましたが、実際に手に取って眺めるのも一興だと思います。先住民が刻印されているアメリカの銅貨もありますし、太陽が描かれているウルグアイ銅貨も素敵です。比較的安価な銅貨もありますので、コレクターデビューする際の最初の作品にもぴったりです。

2. 銅貨の役割とは?

銅貨の役割は低コストで硬貨を製造して流通させることができること。

紐が通された銅貨の写真

この古銭の役割として最初に紹介するのは低コストで硬貨が製造できることです。

紀元前には古代エジプトやローマ帝国など世界各地で貨幣制度が確立されていました。その基となったのが金貨なのですが、製造するには金が必要ですし銀についても同様です。

金脈や銀脈は場所が限られていますのでどこを掘っても金や銀が出るわけではありませんね。それ故に貴重で価値があるのですが流通量が少なければ貨幣経済が成り立ちません。そこで役に立ったのが銅貨です。

銅貨の素材である銅や錫は発掘しやすく加工も簡単なので通貨を大量に製造することが出来ました。現在でも金1gが約5,220円に対し銀1gが約60.8円、銅1gが0.75円ですので、銅がどんなに安いかが分かりますね。

日本においても和同開珎や寛永通宝は穴銭であると同時に銅貨でもありますし、中国から輸入された宋銭も銅を素材として作られています。

この古銭は明治時代にもいくつか登場しており、1銭銅貨や半銭銅貨、1厘銅貨などがありました。結局のところ現在の金貨は資産形成や収集する役割でしか流通していませんし、銀貨もその色が強いです。コインの中では銅貨だけが現在も貨幣として世界中で使用されています。

3. 銅貨の相場はいくら?

銅貨の相場は1,000円から10,000円。中には数百万円の銅貨も!

買取相場のイメージ写真

この古銭の相場は種類によって違いますので個別に紹介していきます。

まずは大正6年に発行された大型五銭白銅貨の相場は1,000円から10,000円です。同じ大型五銭白銅貨でも大正7年発行が5,000円、大正8年発行でしたら2,000円が相場となっています。

明治30年に発行された稲五銭白銅貨でしたら1,000円から20,000円が相場となっており現存枚数の少ない明治36年物でしたら10,000円から30,000円で取引されています。古銭の中でも比較的新しい昭和12年発行のカラス一銭黄銅貨の相場は100円から500円です。

これと同じように相場金額が数百円の銅銭としては大正9年発行の十銭白銅貨があります。大正9年と昭和7年に発行された小型五銭白銅貨でしたら状態にもよりますが、1,000円から5,000円が相場金額です。

この古銭で比較的相場が高いとされているのが明治6年に発行された銅貨です。一厘銅貨は500円から50,000円、半銭銅貨は100円から20,000円、一銭銅貨は100円から40,000円、二銭銅貨100円から50,000円が相場です。プルーフ仕様の二銭銅貨であれば、50万円から100万円以上、明治13年発行の一厘銅貨でしたら、65万円という高額な相場となっています。

4. 銅貨にまつわる豆知識

銅貨に関連するさまざまな知って得する豆知識を簡単に紹介します。

アルバムに収納された銅貨の写真

この古銭に関する豆知識で最初に紹介するのは贋作についてです。

相場の箇所でも紹介しましたが一厘銅貨には高額なものがあります。しかし一厘銅貨はデザインが非常に単純なため多数の贋作が存在するのです。偽銅貨は重さや素材も同じで精巧にできていますので、素人では見分けがつきませんしプロでも真偽を判定できないものもあります。

銅貨を買取してもらう際は一社ではなく複数社に鑑定を依頼しましょう。また鑑定書がついていない銅貨は購入しない方が無難です。

次に紹介する豆知識は銅貨のお手入れ方法。テレビなどでオレンジの皮を使って10円玉を磨くとピカピカになると紹介されていますが売却したい銅貨であれば決してそのようなことはしないで下さい。手入れしてしまうと売却価格が下がることが多いです。

自分のコレクション専用の銅貨でどうしてもきれいにしたい場合は、専用のクリームを使用するか、お酢に浸したあと歯ブラシで軽く磨いて下さい。お手入れしたあとで洗剤が残っているとサビの原因になりますので、きれいに洗い流しましょう。また使用する歯ブラシは毛先の柔らかいものをお使い下さい。

ここまで銅銭に関する豆知識を2つ紹介しましたが、保管する上で必要な知識などもありますので、収集する際は古銭業者にしっかりと聞いておきましょう。

5. 銅貨の情報まとめ

銅貨に関する情報のまとめとポイントやアドバイスを簡単に紹介します。

ルーペで銅貨を見ている写真

この古銭に関連するさまざまな情報をお伝えしてきましたが、最後にアドバイスも兼ねてポイントをまとめます。

銅貨は世界中で最も使用されている硬貨であり、その種類も沢山あります。日本最古とされる和同開珎も銅貨ですし現在の10円玉や500円玉も銅貨です。価値が高い銅貨には必ず偽物が存在しますので、取り引きされる際は専門の業者を介した方が安全です。

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