換気扇から風が入ってくる?!原因や対策を解説
公開日:2025.10.28
換気扇を使っていると、外から風が入ってきて寒いと感じたことはありませんか?
そのような場合、原因の一つとしてダンパー(逆流防止弁)の不具合が考えられます。
この記事では、換気扇から風が入ってくる原因や、ダンパー不良のチェック方法、さらに効果的な対策について詳しく解説します。
自宅でできる簡単な点検や修理のポイントも紹介しますので、「換気扇の風が入ってくる対策」を知りたい方はぜひ参考にしてください。
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1.換気扇から風が入ってくるのはダンパー不良が原因?
ダンパーの役割を解説
換気扇内部に取り付けられているダンパーは、室内と屋外の空気の流れを調整する装置です。換気扇の運転状況に合わせて空気の取り込み量や排出量を制御し、室内の換気効率を保つ役割を担っています。
そのため、換気扇から風が入ってくる場合は、ダンパーの不具合が原因である可能性があります。
ダンパーには空気量を調整するほか、特定の目的に特化した種類もあります。代表的なものとして、以下の2種類が挙げられます。
防火ダンパー
換気扇はキッチン・トイレ・洗面所・浴室・オフィス・マンションの共用部など、さまざまな場所に設置されています。 特にマンションや鉄筋コンクリートのビルのような気密性が高い建物では、空気を循環させるためにダクト(空気の通り道)が設けられています。
ただし、ダクトを介して建物全体がつながっているため、1室で火災が発生した場合には、炎が他の部屋に広がる危険があります。
このとき防火ダンパーであれば、火災時に熱を感知した煙感知器と連動して自動的にダクトを閉じ、炎や煙の拡散を遅らせます。
完全に延焼を防ぐことは難しいものの、避難までの時間を確保できる点が大きな特徴です。
逆風防止ダンパー
逆風防止ダンパーは、外気の侵入を防ぐために設けられた構造です。 排気の力で自動的に開閉する仕組みになっており、通常は外からの風を遮断するように働きます。
ただし、台風などの強風時には風圧に負けて開いてしまうことがあり、その結果、換気扇から風が入ってくることがあります。
このような環境では、電動式ダンパーを設置することで開閉を制御し、より効果的に外気の侵入を防ぐことが可能です。
マンションや高層ビルでの換気扇の風が入ってくる対策としては、この電動式タイプが有効といえるでしょう。
2.ダンパーが不具合を起こす原因とは?
油やほこりが溜まっている
ダンパーに油やほこりが溜まることで、開閉の動きが悪くなっている場合があります。
キッチンの換気扇を例に考えてみましょう。料理中に換気扇を回すと、煙や料理のニオイを外に排出してくれますが、その煙には水分や油分が多く含まれています。これらがダンパーに付着すると、粘り気が出て動きが悪くなってしまうのです。
さらに、空気中のほこりも一緒に排出されるため、油や水分と混ざってダンパーにこびりつき、開閉がスムーズにいかなくなることがあります。
その結果、ダンパーが開いたまま動かなくなると、常に外部から空気が逆流して換気扇から風が入ってくる状態になり、室内の空気をうまく排出できません。
以下のような症状が見られる場合には、ダンパーに不具合が発生している可能性があります。
換気扇を回しても部屋の空気がこもっている場合
ダンパーが完全に開かず、排気が十分に行われていない状態が考えられます。また、油やほこりが溜まっている場合には、開閉の動きが鈍くなっている可能性もあります。
換気扇を通して外のニオイが入ってくる場合
換気扇の近くでタバコや料理のニオイを感じる場合は、ダンパーが完全に閉まっておらず、外の空気が逆流している可能性があります。
この状態が続くと、外気やニオイが室内に入り込み、不快に感じることもあります。
このような症状が見られた場合は、ダンパーや換気扇内部の点検・清掃を行いましょう。
汚れを取り除くことで動きが改善されるケースも多く、「換気扇の風が入ってくる対策」として効果的です。
3.換気扇から風が入ってくる時の対策
根本的に解決するには修理や交換が効果的
ダンパーの不具合を根本的に解決するには、修理や交換を検討するのが確実です。
換気扇から風が入ってくる場合、内部のダンパーに不具合が生じている可能性があります。ダンパーはシロッコファンの奥など見えにくい位置に設置されており、一般の方が自力で清掃するのは難しい構造です。そのため、専門のクリーニング業者へ依頼するのが適切です。
ただし、レンジフードやシロッコファンの清掃とは異なり、ダンパーの清掃は構造が複雑で対応できる業者が限られます。作業内容が特殊なため、費用が高めに設定されているケースもある点に注意が必要です。
また、清掃によって動きが一時的に改善することはありますが、長期的な効果が得られるとは限りません。
交換を検討したほうが良いケース
換気扇の種類によっては、ダンパーのみの交換ができない場合があります。
さらに、モーターや周辺部品が同時に劣化していることもあり、部分的な修理では根本的な解決にならないケースもあります。
設置から8年以上経過している場合は、換気扇本体の交換を検討するのが望ましいでしょう。
業者に依頼するときのポイント
専門業者に依頼すれば、使用環境や換気扇の種類に合ったダンパーを選定してもらえます。
ただし、費用や対応範囲は業者によって異なるため、複数社から見積もりを取り、作業内容や保証内容を比較してから依頼することが大切です。
4.換気扇から風が入ってきて寒い時にできる対策
換気扇カバーを設置すると寒さを軽減できる
換気扇から風が入ってくる場合には、換気扇カバーを取り付けることで寒さの軽減が期待できます。
換気扇カバーは換気扇を覆うように設置され、冷たい外気が室内に入り込むのを防ぐ役割があります。さらに、風の流れを遮ることで部屋の暖かい空気を外に逃がしにくくし、冬場の冷え込みを和らげます。
特にプロペラファンは外気が直接入り込みやすく、虫の侵入につながることもあるため、カバーの設置が効果的です。
市販の換気扇カバーには、簡単に取り付けられるタイプから固定式までさまざまな種類があります。以下で代表的なタイプを紹介します。
手作りの換気扇カバー
木材や不織布などの素材を使って自作する方法です。コストを抑えながら、換気扇のサイズに合わせて自由に作れるのが特徴です。
ただし、材料のカットや組み立てに工作スキルが必要で、耐久性や見た目の仕上がりにムラが出る場合があります。
マグネット式換気扇カバー
磁石で取り付けるタイプで、工具を使わず簡単に設置できます。賃貸住宅でも利用しやすい点がメリットです。
ただし、換気扇の外枠が金属製でない場合は取り付けできません。
粘着テープ式換気扇カバー
裏面の粘着シートを換気扇に貼り付けるだけで設置できるタイプです。手軽で工具が不要なため人気があります。
ただし、長期間の使用で粘着力が弱まったり、剥がす際に壁紙を傷つけたりすることがあるため、貼り直しの際は注意が必要です。
ネジ止め式換気扇カバー
ネジで壁に固定するタイプで、しっかり設置できるため耐久性があります。フード状のデザインが多く、見た目にも馴染みやすいのが特徴です。
ただし、取り付けの際に壁へ穴を開ける必要があるため、賃貸物件では取り付けできない場合があります。
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- 参考価格
- ¥1,089(税込)
- ブランド
- エムエーパッケージング(MA PACKAGING)
5.換気扇から風が入ってきたらプロに修理や交換の依頼を
ダンパー以外にも不具合がないか確認してもらおう
換気扇から風が入ってくる場合には、プロに修理や交換を依頼しましょう。業者に確認してもらう際は、ダンパー以外の不具合もあわせて点検してもらうと原因を特定しやすく、「換気扇 風 が 入ってくる 対策」として有効です。
ダンパーはシロッコファンや本体の奥に設置されることが多く、一般の方が分解・点検するのは困難です。自力での修理を試みると電気工事に該当する作業が発生する場合もあり、危険を伴います。無理をせず専門業者に依頼してください。
専門業者に任せるべき理由
ダンパーの固着や破損だけでなく、モーター・シャフト・取付位置のずれ・異物の挟まりなど、原因は複数考えられます。
専門業者であれば、現場での分解点検を通して不具合箇所を特定し、清掃・調整・部品交換・本体交換のいずれが適切かを判断できます。結果として、無駄な交換を避けつつ再発リスクを抑えやすくなります。
相見積もりを取るときのポイント
普段使い慣れないサービスでは、料金や作業範囲を比較することが大切です。少なくとも2〜3社から見積もりを取りましょう。
その際は、点検の範囲(ダンパー以外の可動部や配線も含まれるか)、作業内容(清掃・調整・交換の内訳)、部品代や出張費の扱い、保証の有無や期間などを事前に確認します。
これらの条件をそろえて比較することで、価格だけでなく、作業の質やサポート体制まで含めて判断しやすくなります。
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