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【参列マナーや費用相場など】プロテスタントの葬儀に関する情報をわかりやすくご紹介!

公開日:2023.7.19 更新日:2024.4.12
【参列マナーや費用相場など】プロテスタントの葬儀に関する情報をわかりやすくご紹介!

プロテスタントの葬儀の特徴や流れ、参列マナーなどの情報や、葬儀を営む際の献金の費用相場などに関する情報を分かりやすく紹介します!
おなじキリスト教でありながら、カトリックとは相違点が多いのがプロテスタントです。それ故に葬儀の進行などにも違いが表れています。教会での葬儀に参列することになったら、真っ先に宗派を聞いておくことをおすすめします。しかし、どちらにも馴染みがない方にとっては、マナーなど全く分からないと思います。
そこで今回は、プロテスタントの葬儀に初めて参列する方でも戸惑わなくてもいいように葬儀の特徴や流れ、気をつけるべきマナーを解説します!また、プロテスタントの葬儀を営む際の費用相場もご紹介しますので、葬儀に参列する側の方も営む側の方もぜひ参考にしてみてください。

1.プロテスタントの葬儀の特徴

プロテスタントの葬儀のおもな特徴は仏式と似ている点が多いことです

聖書と十字架のネックレスの写真

この宗派の葬儀の特徴として最初に紹介するのは、仏教との類似点が多いことです。

例えば死水。お亡くなりになった方が水に困らないように、水を含んだ脱脂綿を唇にあてがう行為です。この儀式は仏式でも多く取り入れられていますが、カトリックでは行っていません。

もう一つ似ている点が火葬後の会食です。仏式では精進落としと言われ、多くの葬儀で行われています。プロテスタントの葬儀でも、一般的に会食の席が設けられています。これに関しても、カトリックではあまり見られません。

プロテスタントの葬儀の特徴として次に紹介するのは、希望すれば信者でなくても教会で葬儀ができることです。通常カトリック式の葬儀を行うには洗礼を受けていることが条件とされています。一方でプロテスタントでは、信仰心さえあれば誰でも受け入れるというスタンスを取っています。

この宗派の葬儀の特徴として最後に紹介するのは、アットホームな雰囲気であることです。カトリックの葬儀は別名ミサ式とも呼ばれており、厳かな雰囲気のもと進行していきます。一方プロテスタントの葬儀は告別式も兼ねた形式ですので、家庭的な雰囲気で進んでいきます。

葬儀に参列される方は、カトリックかプロテスタントのどちらなのか事前に確認しておきましょう。

2.プロテスタントの葬儀の流れ

プロテスタントの葬儀の流れについて初めての方でも分かるように解説します

天使の彫像の写真

まず、危篤になった状態で牧師に連絡します。パンとワインを捧げ、その場にいる全員で、安らかに旅立ちができるように祈りましょう。

息を引き取った時点で先ほども紹介した死水を行って下さい。それが済むと次は納棺の儀式です。牧師による祈りを終えた後、全員で故人を棺に納めます。

病院でお亡くなりになった場合は、納棺の前に看護師によりエンゼルケアが行われます。自宅でお亡くなりになったケースでは葬儀社が担当してくれます。ご遺体を清潔かつ美しい状態で火葬まで保存するためには、エンゼルケアではなくプロによるエンバーミングがおすすめです。

亡くなった翌日の夜に、前夜式を行います。前夜式では牧師による聖書の朗読や説教、賛美歌の斉唱などの儀式があります。分かりやすく言えば、仏式での通夜式と同じです。

翌日の告別式の流れとしては、開式の挨拶、聖書の朗読、賛美歌の斉唱、牧師による説教、オルガン演奏、献花となっています。参列者が多い場合、時間を考慮して献花の代わりに全員で黙とうするケースもあります。

亡くなってから前夜祭までの間や通夜式から告別式までの間、ご遺体を安置できない教会もあります。葬儀社や教会に依頼する際は、その辺りも良く打ち合わせしておくことが大切です。

3.プロテスタントの葬儀作法

プロテスタントの葬儀作法やマナーについて分かりやすく紹介します

聖書が置かれている写真

この宗派の葬儀の作法として最初に紹介するのは、献花の方法です。プロテスタントやカトリックの葬儀ではご焼香の代わりにお花を献花台に供えます。お花を両手で受け取り、時計回りに回して根元が祭壇に向くようにお供えして下さい。

プロテスタントの葬儀の作法として次に紹介するのは、香典についてです。仏教では水引のついた不祝儀袋に御霊前や御香典と記入しますが、その方法はプロテスタントではマナー違反。水引のない封筒に御花料と書くのが正しい方法となります。最近では十字架がデザインされたキリスト教専用の祝儀袋も販売されています。

その他のマナーとしてはお悔やみの言葉を言わないことです。カトリックもそうですが、キリスト教にとって死は永遠の魂の始まりですので、ご遺族に声を掛けられるのであれば、「〇〇さんの魂が安らかでありますように」などと言うようにして下さい。

この宗派の葬儀の作法として最後に紹介するのは賛美歌について。プロテスタントの葬儀では開式の後に全員で賛美歌を歌う儀式があります。事前に賛美歌が書かれたカードを式場より受け取りますから、知らない方も積極的に歌うことをおすすめします。音楽を聞くと、意外と知っている歌もありますよ。

これからの時代、ますますプロテスタントの葬儀に参列する機会も増えていくでしょうから、できるだけ事前にマナーを覚えておきましょう。/span>

4.プロテスタントの葬儀にかかる費用相場はいくら?

プロテスタントの葬儀費用の相場は70万円~80万円、家族葬だと20万円前後

お花料と書かれた封筒と3枚の一万円札の写真

この宗派の葬儀費用にも相場がありますから個別に紹介します。

参列者100名前後で前夜式と送別式を行う場合の相場は、50万円~60万円です。近しい方だけでお見送りする家族葬でしたら、20万円が相場となります。前夜式を行わない一日葬では、参列者10名程度で相場は15万円です。

この費用はあくまでも式場や教会を使用するためのもの。実際の葬儀では牧師への献金が必要となり、その相場は5万円~20万円となっています。

プロテスタントの葬儀でも仏式と同じく参列者が増えるほど金額が高くなります。300名前後が参列する葬儀では300万円以上は必要です。

今回紹介したプロテスタントの葬儀相場に含まれていないものとしては、スタッフや教会関係者への心づけ(チップ)、会食費用、火葬費用です。火葬費用はお住まいの地域により、2万円~6万円と変動します。

また、遠方に住んでいる親戚に参列してもらう場合は、費用の一部を負担しなくてはいけない可能性があります。それらをカバーするために、予備費として20万円~30万円を準備しておくことをおすすめします。

実際にプロテスタントの葬儀を依頼する時は、必ずインターネットで料金やサービス、実績等を比較してから正式に契約して下さい。

5.プロテスタントの葬儀情報まとめ

プロテスタントの葬儀に関する情報のまとめとポイントのおさらい

教会の十字架の写真

この宗派の葬儀に関連するさまざまな情報をお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントをまとめます。

プロテスタントの葬儀費用の相場は70万円~80万円です。カトリックと違い、洗礼を受けていなくても葬儀を希望することが可能。香典を包む際は御花料と記入して下さい。当たり前ですが葬儀に際し数珠は不要です。自身がプロテスタントによる葬儀を希望する場合は、前もって家族に伝えておくことをおすすめします。

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