排水口が臭うのはなぜ?考えられる8つの原因
排水口は悪臭が発生しやすい場所です。原因は多岐にわたるため、以下の項目に心当たりがないか確認してみましょう。
- 排水口が詰まっている
- ゴミ受けのヌメリ
- ワントラップが正しく設置されていない
- 封水不足
- 排水管に油、生ごみなどが蓄積している
- 排水ホースと下水につながる排水管がずれている
- 排水ホースが汚れている
- 床下の排水管が汚れている
それぞれの原因を詳しく解説します。
排水口が詰まっている
排水口に詰まりが生じると、悪臭が広がる原因になります。油汚れや生ごみ、髪の毛などが蓄積することで雑菌が繁殖し、不快な臭いを放つためです。
水の引きが遅くなって汚水がたまり始めると、汚れの腐敗が進んで臭いが強まります。
関連記事:排水口(排水溝)詰まりの原因と解消方法!自分で対処するのと水道修理事業者に依頼するのはどっちがお得?
ゴミ受けのヌメリ
ゴミ受けに付着したヌメリからも悪臭が発生します。食材カスや髪の毛などの蓄積から雑菌やカビが繁殖してヌメリが生じることで、ゴミ受けで増殖した菌が汚れを分解・腐敗させるときに嫌な臭いを放つためです。
放置するとヌメリの膜が厚くなり悪臭が強まるだけでなく、水の流れが悪くなります。
ワントラップが正しく設置されていない
排水口を掃除した後にワントラップ(お椀型の防臭部品)が正しく設置されていないと、下水から臭いが上がってきます。排水口の内部は水(封水)がたまっており、ワントラップが被さることで下水からの臭いを遮断する構造です。
ワントラップが浮いて隙間ができていると、防臭機能が働かず悪臭が漏れ出します。
封水不足
排水トラップ内の封水が不足すると、下水臭が上がってくる要因になります。封水は下水からの悪臭や害虫の侵入を防ぐための水です。
長期間水を使わずに自然蒸発したり、排水管内の気圧変化で吸い出されたりして排水トラップ内に溜められた封水の水位が下がると、遮断できなくなった悪臭が漏れ出します。
排水管に油、生ごみなどが蓄積している
排水管に油や生ごみが蓄積していると、悪臭がします。流れた油分が冷えて固まり、食材カスや石鹼カスと結合して排水管の内壁にこびりつき、雑菌が繁殖して腐敗するためです。
排水管の奥に固着した汚れはブラシや手が届かないため、排水口まわりだけを掃除しても嫌な臭いが漂い続けます。
排水ホースと下水につながる排水管がずれている
シンク下にある排水ホースと排水管の接続部分がずれると、下水の臭いが漏れ出すことがあります。通常は接合部に防臭ゴムが取り付けられ、下水からの臭いを遮断する構造です。
経年劣化によるゴムの硬化や物の接触でわずかな隙間ができるだけでも、排水管から下水の臭いがシンク下に漏れ出します。
排水ホースが汚れている
シンク下にある蛇腹状の排水ホースにたまった汚れも、悪臭を発生させる要因となります。排水ホースの内側は凹凸が多く、引っかかった油や食材カスに雑菌が繁殖してヌメリが生じ、汚れを腐敗させて悪臭を放つためです。
排水ホースに汚れがたまっていると、水を流すたびに不快な臭いが立ち上って広がります。
床下の排水管が汚れている
床下の排水管にたまった長年の汚れが、悪臭を引き起こすケースも見られます。油分や皮脂、髪の毛などの汚れが排水管に蓄積し、時間をかけて徐々に腐敗するためです。
排水口の汚れや詰まりを除去しても臭いが上がってくるときは、床下の排水管が汚れている可能性があります。手の届かない場所にある汚れのため、自力で解決するのは難しいでしょう。
関連記事:一戸建てで下水の臭いがする原因と対処法|自分でできる確認方法と解決のポイント
排水口の臭い除去は自分でできる?水道修理事業者を呼ぶべき状況
排水口の臭いは、軽い汚れや一時的な封水不足が原因であれば自力で解消できます。しかし、無理に対処すると状況を悪化させるおそれがあるため、以下に当てはまるときは水道修理事業者に依頼した方が安全です。
- 汚れやヌメリがひどく掃除しても除去できない
- DIYに慣れておらず自分で対処する自信がない
- 排水口から断続的に異臭がして消えない
- お風呂、洗面所、キッチンなど複数の排水口から臭いがする
それぞれの状況を詳しく見ていきましょう。
汚れやヌメリがひどく掃除しても除去できない
排水口を掃除したり市販の洗浄剤を使ったりしても臭いが消えない場合は、水道修理事業者に依頼するのをおすすめします。悪臭の原因となる汚れが、排水管の奥や排水ホースにたまっている可能性があるためです。油分や髪の毛などの汚れが固まってこびりつくと、腐敗が進んで強い悪臭を放ち続けます。
家庭用のブラシや市販の洗浄剤を使った掃除では、排水管の奥まで汚れを落としきれず、臭いの原因が解消されていないこともあるのです。水道修理事業者なら専門の道具や薬剤で汚れを落とせるため、掃除しても改善しないときはプロに任せてみましょう。
DIYに慣れておらず自分で対処する自信がない
工具の扱いや水回りの作業に慣れていないなら、自分で対処せず水道修理事業者に依頼したほうがよいでしょう。排水口の臭いを解決するには部品の分解や交換を伴うこともあり、水回りの構造や作業手順が分からないまま対処すると、状況を悪化させる危険があります。
悪臭が消えないばかりか、水漏れを起こして床材を傷めるおそれがあるため、少しでも不安を感じるならプロに任せましょう。
排水口から断続的に異臭がして消えない
排水口から繰り返し臭いがして消えないときは、水道修理事業者に相談すべきサインです。単なる汚れではなく、排水管の破損や接続部のズレなど見えない部分のトラブルが原因になっているケースがあります。
排水管の構造に問題がある場合、根本から直さない限り臭いは消えません。水道修理事業者なら原因を正しく特定して対処できるため、臭いが改善しないときは点検を受けましょう。
お風呂、洗面所、キッチンなど複数の排水口から臭いがする
家の中にある複数の排水口が同時に臭うときは、個別の排水口ではなく排水設備全体のトラブルが疑われます。住宅の排水設備は、キッチンやお風呂、洗面所などの排水管が床下で1本に合流し、屋外にある排水桝を通って下水へ流れる仕組みです。
合流部分や屋外の排水桝(宅内桝)で汚れがたまると、行き場を失った臭いが排水管を逆流し、家中の水回りへ一斉に広がります。
こうしたケースでは排水口を掃除しても根本的な解決にはなりません。自力で解決するのは困難なため、水道修理事業者に対処してもらいましょう。
参照元:「私道の下水道管(私道排水設備)に関する疑問・トラブル・お困りごとについて」東京都下水道局
排水口の臭い対策
排水口の臭いは、原因や発生箇所に応じて対処すれば解消できます。ただし、対策を試しても改善しないなら他の要因が疑われるため、水道修理事業者に相談するのが安全です。
主な臭い対策として、以下の8つが挙げられます。
- 排水口の詰まりを解消する
- ゴミ受けを掃除してヌメリを取る
- ワントラップを正しい位置に戻す
- 封水を満たすために水を流す
- 排水管をパイプユニッシュや重曹・クエン酸で掃除する
- 排水ホースをパイプに深く差し込み、隙間を埋める
- 排水ホースの汚れを取り除く、交換する
- 床下の排水管の汚れを除去する
それぞれの具体的な手順を見ていきましょう。
排水口の詰まりを解消する
排水口が詰まって汚水がたまると、雑菌が繁殖して悪臭の原因になります。排水時にゴボゴボと異音がしたり水の引きが悪かったりする際は、詰まりを取り除きましょう。
油汚れや髪の毛による軽度の詰まりであれば、市販のラバーカップ(スッポン)で解消できます。強力な薬剤を使わずに水圧と吸引力で汚れを引き上げられるため、手軽で安全に対処できる点がメリットです。作業は以下の手順で進めます。
- 排水口のフタやゴミ受けなどの部品を外す
- カップが浸かる程度まで水をため、排水口に隙間なく密着させる
- ゆっくり押し込んでから、勢いよく一気に引き抜く
- 水が引き始めるまで2~3の動作を数回繰り返し、浮き上がった汚れを取り除く
- 最後に水を流し、スムーズに流れるか確認する
ラバーカップで解消しない場合や、より強い圧力をかけたいときは真空式パイプクリーナーを使うのが効果的です。密閉性が高く、手元のレバー操作で強力な吸引力を生み出せるため、奥で固まった頑固な油汚れや絡み合った髪の毛の塊にも効果を発揮します。
スプーンやキャップなどの固形物を落として詰まらせた疑いがあるときは、器具を使うと奥へ押し込んで悪化させる危険があるため、水道修理事業者に相談してください。
ゴミ受けを掃除してヌメリを取る
ゴミ受けに付着したヌメリは悪臭の発生源となるため、定期的な掃除が必要です。手軽にヌメリを落とすには、キッチン泡ハイターやカビキラーなどスプレータイプの塩素系漂白剤が効果を発揮します。以下の手順で作業を進めましょう。
- 換気扇を回し、ゴム手袋を着用する
- ゴミ受けを取り出して、たまっているゴミを捨てる
- 塩素系漂白剤を全体に吹きかけて5〜10分ほど置く
- 網目に残った細かい汚れをブラシでこすり落とす
- 水で洗剤と汚れを洗い流す
塩素系漂白剤は酸性タイプの洗剤と混ざると目や喉の痛み、呼吸困難を引き起こす有毒ガスが発生するため、絶対に混ぜず単体で使用してください。
掃除後のきれいな状態を保つには、丸めたアルミホイル(直径2cm程度)を1〜2個ゴミ受けに入れておく方法がおすすめです。金属イオンの抗菌作用により雑菌の繁殖が抑えられ、ヌメリの発生を予防できます。
ワントラップを正しい位置に戻す
ワントラップの取り付けが不十分だと、隙間から下水の臭いが漏れ出します。掃除後にただ置いただけだったり、斜めに傾いていたりすると、水を流した勢いでワントラップが浮き上がって防臭効果を発揮できません。掃除の直後から臭いが気になり始めたときは、以下の手順で正しくセットし直しましょう。
- 排水口のフタとゴミ受けを取り外す
- ワントラップを一度外して、溝にゴミが挟まっていないか確認する
- 突起を溝に合わせて垂直にはめ込み、右(時計回り)に止まるまで回して固定する
- 手で軽く触れて、ガタつきや浮きがないか確かめる
正しく取り付けてもグラつく場合やワントラップ自体にひび割れがあるときは、劣化が考えられるため新しいものに交換してください。
封水を満たすために水を流す
排水トラップ内の水(封水)が減ると、下水からの臭いを防げなくなります。旅行などで家を長期間留守にしたあとや、普段あまり使わない水回りが臭うときは、水を注いで封水を補充しましょう。
具体的な手順は以下のとおりです。
- コップ1〜2杯(約200〜300ml)の水を用意する
- 排水口へ向けて、ゆっくりと静かに注ぎ入れる
- 水が排水トラップ内にたまり、臭いが落ち着くか確認する
一気に勢いよく水を流すと排水トラップを通り抜けてたまらないことがあるため、ゆっくり注ぎ入れます。
排水管をパイプユニッシュや重曹・クエン酸で掃除する
排水管にこびりついたヘドロ汚れは、通常の水洗いでは落ちず悪臭の原因になります。ブラシが届かない奥の汚れは、市販のパイプユニッシュや重曹・クエン酸を使った洗浄が効果的です。以下を参考に、汚れの度合いや好みに合わせて使い分けましょう。
パイプユニッシュを使う手順
頑固な油汚れや髪の毛を強力に溶かしたい場合に適しています。手順は以下のとおりです。
- 排水口のフタやゴミ受けなどの部品を外す
- ボトル側面の目盛りを参考に、規定量を排水管に注ぎ入れる
- 15〜30分ほど放置する
- 洗面器1〜2杯分程度の水で一気に洗い流す
長時間放置すると溶けた汚れが奥で固まって詰まるおそれがあるため、記載された規定時間を守ってください。
重曹とクエン酸を使う手順
強い薬剤を使わず、泡の力で軽度のヌメリや臭いを落としたい場合に向いています。「重曹2:クエン酸1」の割合が目安です。以下の手順に沿って進めましょう。
- 排水管の入り口に重曹約100gを振りかける
- 重曹の上からクエン酸約50g(またはお酢)を振りかける
- ぬるま湯(40〜50℃)をコップ1杯ほど注いで発泡させる
- 15〜30分ほど置いて汚れを浮かせる
- ぬるま湯(1〜2L)で洗い流す
60℃以上の熱湯を使用すると、排水管が変形したり破損したりするおそれがあります。熱湯は避け、必ず40〜50℃のぬるま湯を使用してください。
また、パイプユニッシュ(塩素系)とクエン酸(酸性)を一緒に使うと、激しい咳き込みや息苦しさを引き起こす有毒なガスが発生するため、併用したり続けて流したりすることは絶対に避けましょう。
参照元:「住宅用塩素系洗浄剤の使い方」独立行政法人 国民生活センター
排水ホースをパイプに深く差し込み、隙間を埋める
シンク下の収納スペースから下水臭がする際は、排水ホースと床下にあるパイプの接続部分に隙間が生じている可能性があります。排水ホースをパイプに深く差し込み、防臭ゴムや配管用パテ(すきまパテ)で隙間を塞ぐ作業が必要です。以下の手順で進めましょう。
- シンク下の荷物を出し、排水ホースとパイプの接続部分を確認する
- 排水ホースが浮いたりズレたりしていたら、まっすぐ奥まで深く差し直す
- 防臭ゴムが劣化していたら新品に交換し、隙間には配管用パテを指で押し込むように埋める
- 仕上げに接続部の上から補修テープを巻いて固定する
パテを使う際は、固まらない不乾性タイプを手でこねて細長く伸ばし、排水ホースとパイプの境目へ全周ぐるりと巻き付けるのが隙間なく密閉するコツです。
排水ホースの汚れを取り除く、交換する
蛇腹状の排水ホースは内側の凹凸に油や汚れがたまりやすく、悪臭の原因になります。軽度の汚れなら洗浄して取り除けることもありますが、排水ホースに固着した汚れや劣化が見られるときは新品へ交換しましょう。作業手順は以下のとおりです。
- シンク下に雑巾やバケツを敷き、排水ホースをパイプから引き抜く
- 接続部のナットやホースバンドを緩めて排水ホースを取り外す
- 洗浄する場合:薄めた塩素系漂白剤やパイプ洗浄剤に浸け置きし、排水管やホース内を掃除する用のワイヤーブラシで内部の汚れをこすり落とす
交換する場合:サイズが適合する新しい排水ホースを用意する - 元通りに取り付け直して防臭ゴムや配管用パテで隙間を塞ぐ
- 最後に水を流し、接続部分から水漏れがないか確認する
長年の使用で排水ホースが劣化している際は、洗っても汚れが落ちきらず作業中に亀裂が入るおそれがあります。新しいホースに交換し、悪臭と漏水リスクを防ぎましょう。
床下の排水管の汚れを除去する
排水口や排水ホースをきれいにしても臭いが消えないときは、床下の排水管に長年の汚れが蓄積していることがあります。
床下の排水管は手が届かない場所にあり、家庭用の道具や薬剤で奥深くに固着した汚れを落とすのは困難です。無理に道具を差し込むと、排水管の破損や接続部のズレを引き起こし、床下浸水などの水漏れ被害につながるおそれがあります。
床下の排水管の汚れが疑われたら自力で解決しようとせず、プロに相談しましょう。
排水口の臭い除去にかかる費用
排水口の臭いを取り除く費用は、自分で対処するか水道修理事業者に依頼するかによって大きく異なります。それぞれの場合における費用相場と特徴の違いは以下のとおりです。
※上記はあくまで目安です。
自力で対処する場合とプロへ依頼する場合の詳しい内訳を見ていきましょう。
自分で解決する場合
ご自身で排水口の臭い除去を行う場合、ドラッグストアやホームセンター、100円ショップで清掃用品や補修パーツをそろえれば、コストを抑えて対処できます。代表的な道具や薬剤の費用目安は以下のとおりです。
※上記はあくまで目安です。
自分で対処すれば費用を安く抑えられますが、時間と労力がかかるうえ、固形物や汚れを排水管の奥へ押し込んで詰まりを悪化させてしまうおそれがあります。床下の排水管の奥に固着した頑固な油汚れや、排水管の破損・接続部のズレが臭いの原因である場合は、家庭用の道具や薬剤では解消できません。
自力で解決できないときは水道修理事業者に依頼すれば、原因の特定から専用機材(高圧洗浄機など)による解消まで安全に行えます。
水道修理事業者に依頼する場合
自分で対処しても解消しないときは、水道修理事業者へ依頼しましょう。費用相場は軽度の作業で約5,000円から、重度の詰まりを伴う施工で最大50,000円まで幅があります。作業ごとの費用目安は以下のとおりです。
※上記はあくまで目安です。出張費の有無や排水管の長さ、深夜・早朝対応などによって変動します。
自力で道具や薬剤をそろえて作業するより、水道修理事業者に一度排水管全体を見てもらったほうが、結果的にコストや時間の節約につながります。プロに頼めば臭いの原因を正しく特定し、安全に対処してくれるため、作業ミスによる水漏れや破損などトラブルを防げる点もメリットです。排水口の臭いが消えずに困ったときは、状況が悪化する前にプロへ相談してみましょう。
排水口の臭いは放っておくと害虫・健康被害に至る可能性がある
排水口の臭いはゴミ受けや排水管などに付着した汚れ、または床下から上がってくる下水臭が主な原因です。放置すると臭いが広がり続けるだけでなく、健康被害や害虫を引き寄せるおそれがあります。清潔な環境を保つためにも、臭いに気付いた時点で早めに対処しましょう。
原因が分からないまま無理に対処すると、排水管を傷つけて水漏れなどの二次被害を招きかねません。掃除しても臭いが消えない場合や「ゴボゴボ」と異音が続くときは、プロに任せるのが安心です。
水道修理事業者なら状況に応じた最適な方法で、安全に悪臭の原因を取り除いてくれます。依頼先を探す際は、全国のプロを一括比較できる「EPARKくらしのレスキュー」がおすすめです。料金目安や利用者の口コミを事前に確認できるため、納得したうえで相談できます。
排水口の臭いを早く解消して快適な生活を取り戻すために、信頼できる水道修理事業者へ相談してみましょう。