壁ピタ水栓の工事はDIYでできる?作業手順や業者の費用相場などを紹介
公開日:2024.11.12
引っ越しした住宅にドラム式洗濯機を搬入した際、壁から出た蛇口が洗濯機の高さと合わなかった…ということがあるかもしれません。
そんな時は「壁ピタ水栓」を取り付けることで問題が解決できます。
ここでは、壁ピタ水栓の工事を自分で行う際に必要な道具や手順などを紹介します。
引っ越しした住宅にドラム式洗濯機を搬入した際、壁から出た蛇口が洗濯機の高さと合わなかった…ということがあるかもしれません。
そんな時は「壁ピタ水栓」を取り付けることで問題が解決できます。
ここでは、壁ピタ水栓の工事を自分で行う際に必要な道具や手順などを紹介します。
引っ越しする際に、前の住宅で使用していたドラム式洗濯機を引っ越し先の住宅でも使用するために運んだものの、壁から出た蛇口とドラム式洗濯機の高さが合わず、洗濯機が置けない…といったトラブルが起きるかもしれません。
そんな時には「壁ピタ水栓」を活用することで問題を解決できます。
壁ピタ水栓とはPanasonicから販売されている製品で、正式名称は「壁ピタ水栓CB-L6」です。
この壁ピタ水栓を住宅の壁から出た蛇口と、ドラム式洗濯機の間に取り付けることで、洗濯機の蛇口の高さを大きく上げることが可能になります。
もちろん洗濯機はPanasonic製のもの以外でも問題がなく、おおよそ10センチ以上高さを調整できることから、多くの洗濯機と蛇口の高さのギャップを埋められる便利な製品です。
そのため、引っ越し先の住宅で前の洗濯機が使えないと諦めてしまう前に、壁ピタ水栓の使用を検討してみることをおすすめです。
ただし、壁ピタ水栓を賃貸住宅に取り付ける際にはビス止めなど壁に穴を開ける工程が必要となるため、住宅の管理会社への相談が必要です。
また、手順さえ分かっていれば自分で工具などを準備してDIYで取り付け作業を行うこともできます。
パナソニック (Panasonic) ナニワ製作所 壁ピタ水栓
賃貸住宅でドラム式洗濯機を使いたい場合、通常の水洗の蛇口から壁ピタ水栓に替えることで使用可能になります。
ただし、賃貸住宅でこうした水栓の工事を行う際は、管理会社や大家へ許可を取らなければなりません。
もし勝手に壁ピタ水栓の取り付け工事を行って、そのことを管理会社に伝えないでいると退去時にトラブルになる可能性があります。
賃貸住宅は原状回復の原則があり、借りた時の住宅の状態で返却するという契約になっているためです。
そのため、もし壁ピタ水栓を取り付けたい場合、管理会社に取り付け工事を行ってもいいか確認しましょう。
主に確認しておきたい事項は次の通りです。
■壁ピタ水栓の取り付け工事をしても良いか
■取り付け工事後、原状回復をしてから返却する必要があるか
■取り付け工事の費用を負担してもらえるか
こうしたやりとりをなるべく電話口ではなくメールなどの書面で残る形で行ってください。実際に後から事実確認する際に間違いが起こりにくくなり、トラブルが発生するのを防げます。
壁ピタ水栓の取り付け工事は、自分で業者を手配して工事を依頼すると15,000~25,000円ほどかかりますが、「入居するうえで洗濯機に合わせた蛇口の工事が必要」といった内容を管理会社に伝えることで、管理会社や大家が工事費を負担してくれる可能性があります。
まずは一度相談してみましょう。
壁ピタ水栓の取り付け工事はDIYで行うことも可能です。ここでは、DIYで作業する際に必要となる道具や、作業の前に行っておくべき前準備について解説します。
・タオル、雑巾、ごみ袋
作業時や蛇口の取り外しの際に水が出てくることがあるため、タオルや雑巾などを用意しておきましょう。垂れてくる水を受け止めるためにごみ袋も用意します。
・シールテープ
ネジに巻いて水漏れを防ぐために使用します。
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モンキーレンチ
1.水道の元栓を閉める
作業時に蛇口を取り外すため、前もって水道の元栓を閉める必要があります。元栓が設置された場所は住んでいる住宅によって異なるため、前もって確認しましょう。
もし賃貸住宅で場所が分からない時は管理会社に確認してください。
2.止水栓を閉める
水道の元栓とは別に、止水栓と呼ばれる栓も閉めましょう。止水栓は住宅の水まわり設備のそばに設置されていることが多いです。
3.蛇口の水抜きをする
元栓、止水栓を閉めた後、取り外す蛇口の水道を開けて水抜きをします。少し水が出た後、水が止まれば成功です。
4.洗濯機の水道の水抜きをする
洗濯機の水抜きは、蛇口を閉めた状態で電源を入れて、「槽洗浄」をするとできます。これを行うことで吸水ホース内の水抜きが完了するので、その後電源を落とします。
壁ピタ水栓の取り付け工事をDIYで行う手順については以下のようになります。
水道の元栓が閉めきれていない場合など、作業中に水が出てくる可能性があるため、タオル類はすぐに使用できるようにしておきましょう。
1.新しい水栓を準備する
取り付ける水栓本体のネジの部分にシールテープを巻きます。この際に少し伸ばしながら2~3周巻きつけることで密着させられます。
2.延長管と分岐コックの取り付け
モンキーレンチを使用して延長管と分岐コックを取り付けます。この際、間にパッキンが挟まれていることを確認しておきましょう。
3.古い蛇口を取り外す
モンキーレンチで古い蛇口を取り外します。
この際に、元栓を閉めていても水が出ることがあるため、壁にごみ袋を貼っておいて水を受け止めるようにすると安心です。
4.新しい水栓を取り付ける
モンキーレンチで新しい水栓を取り付け、そこに延長管も取り付けます。
5.元栓を開けて水が正常に流れるのを確認する
作業が終わったら道具を片付けて、新しい水栓を洗濯機に繋ぎ、水道の元栓を開けます。
この際に水が漏れていないことをチェックしたうえで、洗濯機のコックを開けて水が流れることを確認します。
壁ピタ水栓の取り付け工事はDIYで行うことも可能ですが、水まわりの工事に慣れていないと元栓の閉め忘れや思わぬトラブルで家の中が水浸しになってしまうこともあります。
また、専用の道具を揃えないといけないことから、全て1から揃えると予算が跳ね上がってしまうでしょう。
こうした事態を避けるには、水まわりの工事に慣れている専門の業者に依頼するのがおすすめです。
壁ピタ水栓の取り付け工事を専門業者に依頼する場合、費用相場は以下のようになります。
・部品代:約6,000円~
・工事費:約10,000~20,000円
トータルでおおよそ15,000~25,000円前後であることが多く、工事後に水漏れなどが起きてもアフターフォローしてもらえることから、業者に依頼するのが確実だと言えます。
賃貸の場合、自分で業者を見つけるのが難しい時は管理会社に相談するのもおすすめです。住民の生活環境整備のために必要ということであれば、管理会社や大家が工事費用を負担してくれる可能性もあります。
もちろん許可を取ったうえで、DIYで作業することも可能ですが、水まわりの工事で失敗すると部屋が水浸しになったり、周囲の住民に迷惑をかけてしまったりするかもしれません。
業者に依頼するメリットとよく比較して、自分にとって適切な方を選択しましょう。