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排水口(排水溝)詰まりの原因と解消方法!自分で対処するのと水道修理事業者に依頼するのはどっちがお得?

公開日:2026.7.29
排水口(排水溝)詰まりの原因と解消方法!自分で対処するのと水道修理事業者に依頼するのはどっちがお得?

排水口(排水溝)の詰まりが発生し、どのように解消すべきか分からず困っている方も多いのではないでしょうか。

まずは焦らずに応急処置を行い、詰まりの原因を特定することが先決です。むやみに作業を進めると、汚水が逆流したり設備を破損させたりする危険性があります。詰まりを悪化させないためにも、状況に合った正しい解決策を選ぶことが大切です。

そこで本記事では、詰まりの応急処置から原因別の解決策、水道屋さんに依頼した際の費用相場まで詳しく解説します。少しでも早く詰まりを解消し、安心して普段の生活に戻るために、ぜひ参考にしてみてください。

排水口(排水溝)が詰まったらまずすべき応急処置

排水口(排水溝)が詰まって水を止める様子

排水口(排水溝)の詰まりが発生した際、むやみに自分で対処すると、かえって状況を悪化させる危険性があります。被害を最小限に抑え、安全に詰まりを解消するためには、正しい手順で応急処置を行うことが重要です。まずは、以下3つの対処を行いましょう。


  • 水の使用を中止する
  • 止水栓を閉める
  • 水漏れが併発している場合は拭き取って二次被害を防ぐ

それぞれの対処法を詳しく解説します。


水の使用を中止する


排水口(排水溝)の詰まりに気づいたら、まずは直ちに水の使用を中止しましょう。排水口(排水溝)が塞がっている状態でさらに水を流し込むと、行き場を失った水が逆流し、溢れ出す恐れがあるためです。

特に、洗い物やシャワーの最中に流れの悪さを感じた際、無理に水を流し続けると、汚水が床一面に広がってしまいます。最悪の場合、床下浸水によって建物の土台や柱などの構造材を傷めたり、シロアリやカビを発生させたりする原因になりかねません。そのため、少しでも詰まりを感じたらすぐに水を止めることが大切です。


止水栓を閉める


水の使用を止めたら、給水管に備え付けられている止水栓を閉めましょう。自分以外の家族や同居人が事情を知らずに誤って水を使ってしまい、詰まりが悪化するのを防ぐためです。

キッチンや洗面台の場合、止水栓は下部の収納スペース内に設置されていることが多く、マイナスドライバー(ハンドル式の場合は手)を用いて時計回りに回すことで給水を遮断できます。また、お風呂場などで止水栓の位置がわからない場合や、すでに複数の場所で詰まりが発生している状況であれば、家全体の水道の元栓を閉めて対応しましょう。

止水栓を閉めることで、不測の水漏れ事故を防ぎ、安全に次の対処へと移行できます。


参照元:「水が止まらない」東京都水道局


水漏れが併発している場合は拭き取って二次被害を防ぐ


すでに水が床にあふれ出している場合は、速やかにタオルや雑巾で拭き取り、二次被害を防ぐことが重要です。漏れ出した水をそのまま放置すると、床材に水が染み込んで腐食やカビを引き起こす恐れがあるためです。

実際に、逆流した水によって床下まで浸水してしまうと、単なる清掃作業だけでは原状回復できず、大規模な改修工事が必要になるケースも存在します。そのため、漏れた水は放置せずに素早く拭き取ることが肝心です。

ただし、詰まりが発生した段階で水漏れの量が多い場合や、汚水の逆流が激しい場合は、自力での対処は極めて困難かつ危険といえます。被害の拡大を防ぐためにも、無理せず早めに水道屋さんへ依頼した方が安心です。

排水口(排水溝)が詰まる原因

排水口(排水溝)が詰まっている様子

排水口(排水溝)の詰まりは、発生する場所によって主な原因が異なります。たとえば、キッチンであれば油汚れや食材カス、お風呂や洗面所であれば髪の毛や石鹸カスが主な要因です。

また屋内だけでなく、屋外の排水設備(排水桝など)や配管構造そのものが原因で詰まりを引き起こしているケースもあります。そのため、まずは詰まりの原因と場所を正しく把握することが大切です。

場所ごとに起こりやすい原因と主な症状を以下の表で確認しましょう。


詰まりの原因起こりやすい場所主な症状
油汚れの蓄積キッチン・水の流れが悪くなる
・排水が逆流する
食材カス・ヌメリの蓄積キッチン、お風呂、洗面所・水の流れが悪くなる
・悪臭やコバエが発生する
石鹸カス・洗剤の蓄積お風呂、洗面所、キッチン・水の流れが悪くなる
・白い汚れが付着する
固形物を流してしまったキッチン、お風呂、トイレ・水が全く流れない
・水が逆流する
排水桝の汚れ屋外・汚水が溢れ出す
・複数の場所で同時に詰まりが発生する
設置不良、構造的な原因(ダブルトラップなど)配管全体・ゴボゴボと音がする
・頻繁に詰まりを繰り返す

それぞれの原因と症状を詳しく解説します。


油汚れの蓄積


キッチンにおける詰まりの主な原因は、油汚れの蓄積です。調理に使った油や食器に付着した油分は冷えると固まる性質があり、排水管の内部で固まった油に食材カスなどが付着することで、徐々に大きな塊になります。

油汚れが蓄積し始めると、最初は水の流れが悪くなる程度ですが、放置すると塊が大きくなり、配管を完全に塞いでしまいます。最終的には行き場を失った汚水がシンクへ逆流してくる恐れがあるため、早めの対処が必要です。


食材カス・ヌメリの蓄積


食材カスやヌメリの蓄積は、水回りで頻発する詰まりの代表的な原因です。日々の生活の中で 食材カスや皮脂などの汚れが排出され、排水管の内部に付着して通り道を徐々に狭めていきます。

キッチンの場合、ゴミ受けを通り抜けた細かな食材カスが、配管内の油汚れと混ざり合うことでドロドロとしたヌメリへと変化します。一方、お風呂や洗面所では、抜け落ちた髪の毛に皮脂汚れや石鹸カスが絡みつくことでヌメリが生じるのが特徴です。

こうしたヌメリは雑菌が繁殖する温床となるため、水の流れを悪くするだけでなく、悪臭やコバエなどの害虫を引き起こす要因にもなります。


石鹸カス・洗剤の蓄積


お風呂や洗面所、さらにはキッチンにおいてよく見逃されがちなのが、石鹸カスや洗剤の蓄積による詰まりです。水回りを清潔に保つための洗剤や石鹸は、水道水に含まれる成分と混ざり合うことで白く固い汚れへと変化し、排水管の内側にこびりつく性質があります。

石鹸カス・洗剤の白い塊が蓄積すると、髪の毛や他の汚れがさらに引っかかりやすくなり、雪だるま式に詰まりが悪化していくのが特徴です。初期症状としては徐々に排水に時間がかかるようになり、塊が配管を完全に塞ぐと全く水が引かなくなります。


固形物を流してしまった


日常生活の中で、本来流すべきではない固形物を誤って流してしまうことも詰まりの大きな要因です。

例えば、キッチンでは輪ゴムや調味料のフタ、スプーンやスポンジなどが挙げられます。また、トイレにおいてはスマートフォンや子どものおもちゃ、おむつといった水に溶けない異物を落としてしまうケースが代表的です。

固形物が配管の途中で引っかかると、トイレットペーパーや汚れが溜まり、配管を完全に塞いでしまいます。結果として、水が全く流れなくなったり便器やシンクから溢れ返ったりするなど、固形物を取り除かない限り詰まりは解決しません。


排水桝の汚れ


家の中の排水口(排水溝)ではなく、屋外に設置されている排水桝の汚れが原因で詰まりが起きるケースもあります。排水桝とは、配管の合流点や曲がり角に設置された設備であり、長年の汚れやゴミなどが蓄積して配管を塞いでしまうのが主な原因です。

排水桝で詰まりが発生すると、行き場を失った汚水が庭先にあるマンホールからあふれ出てしまいます。また、家の中の複数箇所で同時に水の流れが悪くなったり、異音がしたりする場合は、排水桝に問題が生じている可能性が高いです。


設置不良、ダブルトラップなどの構造的な原因


汚れや異物ではなく、配管の構造自体が詰まりを引き起こしているケースもあります。

代表的な例として挙げられるのが、下水の悪臭を防ぐ構造(排水トラップ)が一つの配管経路に二重で設置された「ダブルトラップ」という状態です。ダブルトラップの状態では、配管内で空気と水がスムーズに入れ替わらなくなるため、水を流すたびに「ゴボゴボ」と異音が発生し、水の流れを妨げてしまいます

また、排水管の傾斜(勾配)が不十分で水が停滞しやすいケースや、配管のたわみによって部分的に水が溜まってしまうことも詰まりの要因です。これらは構造的な欠陥にあたるため、根本的な修繕をしない限り何度も詰まりを繰り返します。

排水口(排水溝)の詰まり解消を水道屋さんにお願いする判断基準

排水口(排水溝)の詰まりを業者に依頼した時の様子

排水口(排水溝)の詰まりは、軽度であれば自力で解消できる場合もあります。しかし、自力での対処には限界があり、無理な作業は配管の損傷や水漏れといったさらなる被害を招く危険性もあるため見極めが重要です。

特に、以下のようなケースに該当する場合は、無理せず早めに水道屋さんへ相談することをおすすめします。


  • 原因が特定できない
  • 異臭・悪臭・異音がしている
  • 自分で対処するのが不安

それぞれのケースを詳しく解説します。


原因が特定できない


詰まりの原因や発生場所が特定できない場合は、早めに水道屋さんへ相談するのが安全です。原因がわからないまま自力で対処しようとすると、状況をかえって悪化させるリスクがあります。

例えば、目視できない床下の配管の奥深くで汚れが蓄積しているケースや、家の中の複数箇所で同時に水が流れなくなるケースでは、自分で原因を特定することは極めて困難です。また、固形物が詰まっていることに気づかずラバーカップを使用すると、異物をさらに奥へ押し込んでしまい、配管の解体を伴う大掛かりな工事が必要になるケースもあります。

したがって、原因がはっきりしない段階での無理な自己判断は避け、専門知識を持つ水道屋さんに調査から任せましょう。


異臭・悪臭・異音がしている


排水口(排水溝)から強い異臭や不快な悪臭が漂っていたり、水を流した際に「ゴボゴボ」と異音が継続的に発生したりする場合は、水道屋さんへ依頼すべき状況です。こうした異常は、排水管の通り道が極端に狭くなっていたり、配管自体に問題が生じていたりする際に現れます

具体的には、悪臭や害虫の侵入を防ぐ排水トラップの部品が破損しているケースや、汚れの蓄積によって配管内の流れが悪くなっているケースが代表的です。異臭や悪臭、異音を放置し続けると、行き場を失った汚水の逆流や、床下の水漏れといった二次被害へ発展する恐れがあります。

そのため、単なる水の流れの悪さだけでなく、不快な臭いや音といった異変を感じた際は、被害が拡大する前にプロによる点検を受けるようにしましょう。


自分で対処するのが不安


市販の道具や洗浄剤を用いた対処に不安を感じる場合や、何度試しても改善が見られない場合は、無理せず水道屋さんへ相談するのが賢明です。水回りの構造は複雑なため、専門知識がない状態で無理に分解したり強力な薬品を誤用したりすると、設備の破損や健康被害を引き起こすリスクがあります。

一例として、排水管を無理に分解して正しく戻せなくなり水漏れを引き起こすケースや、洗浄剤の取り扱いを誤って有毒ガスを発生させてしまう事故などが代表的です。また、市販の道具を使ってもすぐに詰まりが再発する場合は、配管の奥深くに根本的な原因が残っている証拠になります。

このように、自力での解決に限界や不安を感じた時点で速やかにプロへ作業を委ねることが、結果的に被害や修理費用を最小限に抑える最善策です。

排水口(排水溝)の詰まりを解消する方法

排水口(排水溝)の詰まりを解消する様子

排水口(排水溝)の詰まりは、原因や発生している場所に合わせて適切な対処法を選ぶ必要があります。軽度の汚れから物理的な詰まりまで、自力で対処できる代表的な方法は以下の8つです。


  • お湯とピーピースルーFで油汚れを溶かす
  • クエン酸・重曹で汚れを落とす
  • パイプクリーナーを使う
  • ラバーカップ(スッポン)を使う
  • ワイヤーブラシを使う
  • 固形物を直接取り除く
  • 排水桝を掃除する
  • 構造的な問題を解消する

それぞれの手順や注意点を詳しく解説します。


お湯とピーピースルーFで油汚れを溶かす


キッチンのような油汚れが原因の詰まりには、強力なアルカリ性洗浄剤「ピーピースルーF」とお湯の組み合わせが効果的です。アルカリ成分が油汚れやタンパク質を強力に分解し、発泡・発熱作用によってこびりついた頑固な汚れを根元から剥がし落としてくれます

具体的な手順は以下のとおりです。


  1. 換気扇を回すか窓を開けて、しっかりと換気する
  2. 排水トラップの部品をすべて取り外す
  3. 排水口の周囲を囲むように、ピーピースルーFを約150g振りかける(粉が飛び散らないよう注意する)
  4. 薬品の外側に沿って40〜50度のお湯(約500〜600ml)を静かに注ぎ、配管へ流し込む
  5. 30分〜1時間ほど放置して汚れを分解させる
  6. 時間が経ったら、バケツ1〜2杯分(10〜20L)の十分な水でしっかりと洗い流す

ピーピースルーFは強力な薬品のため、作業中は必ず換気し、ゴム手袋やマスクを着用して安全を確保することが重要です。また、熱すぎるお湯を使うと急激な化学反応による有毒ガスの発生や、配管の変形を招く恐れがあるため、温度は必ず50度以下を保ちましょう。


クエン酸・重曹で汚れを落とす


軽度のヌメリや油汚れに対しては、重曹とクエン酸(またはお酢)を使った洗浄が安全かつ効果的です。アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸が混ざることで発生する炭酸ガスの泡が、配管内にこびりついた汚れを浮かせて落としやすくします

また、どちらも身近で安全な成分のため、強力な薬品を使うことに抵抗がある場合にも安心です。下記の手順に沿って進めましょう。


  1. 排水口の部品を外し、約100gの重曹を粉のまま排水口へまんべんなく振りかける
  2. クエン酸を水に溶かしたもの(またはお酢約50ml)を注ぐ
  3. シュワシュワと泡立つのを確認したら、そのまま10分〜30分ほど放置して汚れを浮かせる
  4. 最後に40〜50度のお湯をたっぷり流し込み、浮いた汚れをしっかりとすすぎ落とす

重曹とクエン酸(またはお酢)で汚れを落とす方法は配管への負担が少なく、日常的なお手入れとしても活用できるため、安全に詰まりを予防・解消する手段として最適です。ただし、洗浄力がマイルドなため、固着した頑固な油の塊や、固形物による詰まりに対しては効果を発揮しないケースもあります。


パイプクリーナーを使う


お風呂や洗面所で頻発する髪の毛や石鹸カスが原因の詰まりには、市販の液体やジェル状のパイプクリーナーが効果的です。配合されている水酸化ナトリウムや次亜塩素酸塩といった成分が、髪の毛のタンパク質やドロドロのヘドロを強力に分解して流しやすくしてくれます

パイプクリーナーは、ドラッグストアなどで手軽に入手でき、大きな手間をかけずに詰まりを解消できるのがメリットです。以下の手順で対処しましょう。


  1. 換気扇を回すか窓を開けて、しっかりと換気する
  2. 排水口のゴミ受けや目皿などの部品を取り外す
  3. 製品の規定量に従い、パイプクリーナーを排水口へ直接注ぎ込む
  4. パッケージに記載された規定時間(通常15分〜30分程度)放置する
  5. 時間が経ったら、十分な量の水でしっかりと洗い流す

パイプクリーナーを注いでから長時間放置すると、溶けた汚れが配管内で再び固まったり、配管自体を傷めたりする恐れがあるため、放置時間は必ず守ることが大切です。


関連記事:台所のつまりをパイプユニッシュで解消する使い方とは?効かないときの対処法も紹介


関連記事:お風呂つまりにパイプユニッシュが効かない時はどうする?原因や解決法を紹介


ラバーカップ(スッポン)を使う


トイレットペーパーや排泄物など、水に溶けるものが詰まっている場合は、圧力を利用して異物を動かすラバーカップ(スッポン)が効果的です。ラバーカップを押し込んでから勢いよく引っ張ることで強い吸引力が生まれ、排水管の奥に詰まった汚れを手前へ引き上げて詰まりを解消します

具体的な手順は以下のとおりです。


  1. 排水口のフタなどの部品を取り外す
  2. カップのゴム部分が水に浸かるよう水量を調整する(足りなければ水を足し、多すぎれば汲み出す)
  3. 排水口に隙間ができないようカップを密着させ、ゆっくりと押し込む
  4. 押し切った状態から、勢いよく手前に引き抜く
  5. 押して引く動作を、ゴボゴボと音がして水がスムーズに流れるまで数回繰り返す

ラバーカップ(スッポン)を使う対処法は、物理的な力で詰まりを動かす仕組みのため、薬品では溶かしきれない汚れに対しても高い効果を発揮します。しかし、水に溶けない固形物(スマートフォンやスポンジなど)が詰まっている場合は、異物をさらに配管の奥へと押し込んで事態を悪化させる危険性があるため使用は厳禁です。


ワイヤーブラシを使う


配管の奥深くで汚れが固着している場合は、清掃用のワイヤーブラシを使って物理的に削り落とす方法が効果的です。洗浄剤やラバーカップでは届かない奥深くの汚れに対しても、ブラシの先端を直接当てて削り取れます

以下の手順で対処しましょう。


  1. 排水口の部品を取り外す
  2. ワイヤーの先端を排水口へ差し込み、奥へゆっくりと押し進める
  3. 抵抗を感じる場所(詰まりの原因箇所)まで届いたら、ハンドルを回したり前後に動かしたりして汚れを削り落とす
  4. 手応えが軽くなったら、少しずつ水を流しながらワイヤーを動かし、削った汚れを洗い流す

ワイヤーブラシを使う対処法は、手の届かない配管の奥の汚れを直接除去できるため、頑固に蓄積した詰まりを解消する手段として有効です。ただし、無理に力を入れると配管内部を傷つけたり貫通させたりする恐れがあるため、引っかかりを感じた際は慎重に作業しましょう。


固形物を直接取り除く


水に溶けない固形物(スプーンやスマートフォン、おもちゃなど)を誤って落としてしまった場合は、道具を使わずに直接手で取り除きましょう。ラバーカップやパイプクリーナーなどの道具を使用すると、固形物を配管の奥へ押し込んでしまい、状況を悪化させる危険性があります。

手の届く範囲に固形物が見えている場合は、ゴム手袋を着用して慎重に拾い上げるのが安全です。もし奥に入り込んで自力での除去が困難な場合は、無理にいじらず速やかに水道屋さんへ相談することをおすすめします。


排水桝を掃除する


家の中の複数箇所で同時に排水の流れが悪い場合は、屋外にある排水桝の掃除が必要なケースもあります。家中の生活排水が合流する設備のため、汚れやゴミが蓄積して詰まると、室内へ汚水が逆流するリスクが高まるため注意が必要です。

排水桝の清掃は、以下の手順で行いましょう。


  1. 屋外にある排水桝のフタを開け、内部の状態を確認する
  2. バケツとスコップを用意し、表面に浮いている油の塊や汚物をすくい取ってバケツへ移す
  3. 大まかな汚れを取り除いたら、ホースで底面の溝に向かって水を流し、内部を洗い流す
  4. 水がスムーズに引いていくことを確認できたら、フタをしっかりと閉める

排水桝を掃除することで、家全体の排水口(排水溝)の詰まりを根本から解消できます。ただし、すくい取った油汚れやゴミをそのまま流すと再び詰まりの原因になるため、袋に入れて可燃ごみとして処分しましょう。

なお、汚れやゴミが排水桝に固着して取れない場合や、排水桝自体が破損している場合は、水道屋さんへ清掃や補修を依頼することをおすすめします。


参照元:「宅地内の排水設備の洗浄」東京都下水道局


構造的な問題を解消する


頻繁に詰まりを繰り返す場合や、「ゴボゴボ」という異音が解消しない場合は、汚れではなく配管の構造的な問題が生じているケースがあります。

下水の悪臭を防ぐ排水トラップが二重に設置された「ダブルトラップ」の状態や、配管の傾斜(勾配)が不十分なケースでは、水や空気が正常に流れず汚れが溜まりやすくなるのが特徴です。

構造上の欠陥や配管自体の劣化は、市販の洗浄剤や道具を使っても自力で解決するのは難しくなります。そのため、対処しても改善が見られない場合は無理をせず、速やかに水道屋さんへ調査や修理を依頼するのが安心です。

排水口(排水溝)詰まり解消にかかる費用

排水口(排水溝)の詰まり解消にかかる料金目安

排水口(排水溝)の詰まりを解消するための費用は、自力で直すか水道屋さんに依頼するかによって大きく異なります。それぞれのケースにおける費用相場を見ていきましょう。


自分で対処した場合


自分で対処する場合、市販の洗浄剤や清掃道具を購入するだけで済むため、費用を大幅に抑えられます。水道屋さんへ依頼する際にかかる出張費や作業料といった人件費をかけずに対処できる点がメリットです。

道具や洗浄剤の費用目安を以下の表で確認しておきましょう。


道具・洗浄剤の種類費用相場主な用途・特徴
重曹・クエン酸500円前後軽度のヌメリ・普段のお手入れ
液体パイプクリーナー300〜1,000円程度髪の毛・ドロドロ汚れの分解
ピーピースルーF2,000円台〜頑固な油汚れ・ヘドロの分解
ラバーカップ(スッポン)1,000〜3,000円程度圧力による物理的な詰まり解消
ワイヤーブラシ1,000〜3,000円程度配管奥の頑固な汚れの削り落とし

※上記はあくまで目安です。

このように、軽度の詰まりであれば数千円程度の出費で解決できる場合があります。ただし、何度も薬剤を買い足しても改善しなかった場合や、作業ミスで配管を傷つけてしまった場合は、道具代に加えて余計な修繕費用が発生するリスクもあるため注意しましょう。


水道屋さんに依頼した場合


水道屋さんに依頼する場合は、専用の機材やプロの技術により修理するため、自力での対処に比べて費用は高額になります。詰まりの進行度合いや作業の難易度によって料金が段階的に変わるため、あらかじめ相場を把握しておきましょう。

状態ごとの作業内容と料金相場は以下のとおりです。


状態料金目安主な作業内容
軽度(髪の毛・油汚れ)8,000〜15,000円薬品投入、ローポンプ等の簡易作業
中度(配管途中の詰まり)15,000〜30,000円ワイヤー清掃、排水管の脱着作業など
重度(奥の詰まり・高圧洗浄)30,000〜50,000円高圧洗浄機による洗浄、大掛かりな分解

※上記はあくまで目安です。

なお、基本費用に加えて水道屋さんによっては深夜・早朝の割増料金や出張費、部品代が別途発生するケースがあります。そのため、作業を依頼する前には必ず現場で事前見積もりを出してもらい、追加費用を含めた総額を確認することがトラブルを防ぐために重要です。

排水口(排水溝)の詰まりを予防する方法

排水口(排水溝)の詰まりを予防する様子

排水口(排水溝)の詰まりは、日々の少しの工夫と定期的な手入れによって未然に防げます。場所ごとに発生しやすい汚れの原因が異なるため、それぞれに適した予防策を講じることが重要です。

主なポイントは、以下の3つの場所に分けられます。


  • お風呂の場合
  • 洗面所の場合
  • キッチンの場合

それぞれの場所における予防法を確認しておきましょう。


お風呂の場合


お風呂の詰まりを予防するには、主な原因である髪の毛を排水口(排水溝)へ流さない工夫と、皮脂汚れや石鹸カスを定期的に洗い流す習慣を身につけておきましょう。入浴時に抜けた髪の毛が排水管に流れ込み、皮脂汚れや石鹸成分が絡みつくことで、頑固な詰まりへと発展してしまいます。

主に以下の対策が有効です。


  • ヘアキャッチャーを設置し、溜まった髪の毛をこまめに取り除く
  • 月に1回程度、40〜50度のお湯(1〜3L)を流して配管の皮脂や石鹸カスを溶かす
  • 定期的にパイプクリーナーを使用し、奥に溜まった複合汚れを分解・除去する

お風呂場は、物理的にゴミを取り除くことと、お湯や洗浄剤で汚れを溜めないことの両立が、排水口(排水溝)を清潔に保つために重要です。

ただし、熱湯(60度以上)を流すと配管を変形・破損させるリスクがあるため、温度は必ず50度以下を保ちましょう。また、ヘアキャッチャー自体が目詰まりすると排水不良の原因になるため、定期的な交換・清掃を行うことが大切です。


関連記事:浴槽(バスタブ)の排水溝つまりはどう解消する?原因や予防方法などを解説


洗面所の場合


洗面所の詰まりを防ぐには、髪の毛やヒゲ、ホコリなどの細かなゴミを流さない工夫と、こまめなお手入れが不可欠です。洗面所の排水管は他の場所に比べて細く、曲がりくねった排水トラップ構造(S字・P字など)が採用されているため、小さなゴミや洗剤カスが溜まりやすくなっています。

特に、ヘアピンや指輪、綿棒などの固形物を誤って流すと排水トラップのカーブ部分に留まり、重大な詰まりを引き起こす危険性があるため注意が必要です。

具体的には、以下のような対策が役立ちます。


  • 身支度で抜け落ちた髪の毛やホコリは直接流さず、ティッシュなどで拭き取ってゴミ箱へ捨てる
  • 石鹸や歯磨き粉を使った後は、泡や残りカスが固着しないよう水でしっかり洗い流す
  • 月に1回程度、パイプクリーナーを使用して配管内のタンパク質汚れやヌメリを溶かす
  • 身支度やアクセサリーの着脱を行う際は、あらかじめ排水口(排水溝)のフタやストッパーを閉めておく

洗面所は、日々の小さな心がけと定期的なお手入れを組み合わせることで、細い洗面配管でも詰まりを未然に予防できます。


関連記事:洗面所でつまりが起きてしまった!解消のための手順や注意点をご紹介


キッチンの場合


キッチンの排水口(排水溝)の詰まりを予防する上で最も重要なのは、油汚れと食材カスを配管へ流し込まない工夫です。調理や食器洗いから出る油は冷えると固まる性質があり、排水管の内側に付着した油汚れに食材カスが混ざると、ドロドロしたヘドロ状の塊となって排水路を塞ぐ原因になります。

日常的に取り入れたい主な対策は、以下のとおりです。


  • 油汚れのついたフライパンや食器は、洗う前にキッチンペーパーなどで拭き取る
  • 水切りネットを活用して細かな食材カスをキャッチし、こまめにゴミ箱へ捨てる
  • 週に1回程度、重曹とクエン酸(またはお酢)を振りかけて40〜50度のお湯を流し、ヌメリを取り除く

キッチンは、油分と固形物が流れていくのを物理的に遮断し、お湯や重曹で配管を清潔に保つことが、排水口(排水溝)の詰まりを防ぐ最善策です。なお、料理で余った廃油はそのまま流さず、冷まして固形化するか紙に吸わせて可燃ごみとして処分することを徹底しましょう。


参照元:「油・断・快適!下水道~下水道に油を流さないで!~」東京都下水道局


関連記事:キッチン詰まりの原因と解消方法!業者に依頼する費用相場とは?

排水口(排水溝)の詰まりは生活の質を一気に下げる!迅速に対処しよう

排水口(排水溝)の詰まりは、悪臭の発生や水回りが使えなくなる不便さを招き、日常生活に大きな支障を及ぼします。軽度な症状であれば自力で直せる場合もありますが、無理な作業はかえって状況を悪化させる恐れがあるため注意しましょう。

水道屋さんへ依頼すれば、プロの技術と専用機材を駆使して、配管奥の頑固な汚れや根本的な原因をスピーディに解消できます。自力での対処による失敗や配管を傷つけるリスクを回避し、安全かつ確実に復旧できる点がプロに頼む最大のメリットです。

自分で直すのが難しいと感じた際は詰まりの悪化を防ぐためにも、無理せず速やかに水道屋さんへ相談することをおすすめします。

お住まいの地域で安心して任せられる水道屋さんをお探しの際は、「EPARKくらしのレスキュー」をぜひ活用しましょう。厳選されたプロの水道修理事業者の中から、ご自身の状況やエリアにぴったりな依頼先をスムーズに見つけられます。

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