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浴槽(バスタブ)の排水溝つまりはどう解消する?原因や予防方法などを解説

公開日:2023.10.13 更新日:2024.4.22
浴槽(バスタブ)の排水溝つまりはどう解消する?原因や予防方法などを解説

「浴槽(バスタブ)の排水の流れが悪い…」「栓を抜いてから水が抜けるまでにいつもより時間がかかる…」など、浴槽の水が流れにくくなるのは排水溝つまりの予兆です。
放置していると、洗い場の排水溝から浴槽の水が逆流したり、嫌な臭いが発生したりするので、できる限り早めの対処が必要になります。

この記事では、浴槽(バスタブ)の排水溝つまりの原因や解消法、予防方法などについて解説します。

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1.浴槽(バスタブ)の排水溝つまりの原因は何?

髪の毛・石鹼カス・固形物などが主な原因

浴槽の排水溝の写真

浴槽(バスタブ)の排水溝がつまる原因には、以下の3つが考えられます。

・髪の毛
髪の毛は、浴槽の排水溝のつまりの原因として最も考えられます。
抜け毛が多い方はもちろん、薄毛の心配がない方であっても毎日50本から100本の髪の毛が抜けていくわけです。お風呂に入っているときに髪の毛が浮いていることがあるかと思いますが、お湯を抜いたときに髪の毛が浴槽の排水溝に流れます。
流れた髪の毛がたまっていくことで、浴槽の排水溝をつまらせるというわけです。

・体から出る垢
体から出る垢がたまり、排水溝がつまることも考えられます。お風呂に入るときに、前に入った人の垢などが浮いていることがあるでしょう。
この垢は1度の入浴で排水溝のつまりにはつながることはありませんが、垢が何度もたまっていくことでつまりの原因というわけです。

垢は酸性の汚れであるため、アルカリ性の重曹を使うことでつまりが解消されます。

・固形物
浴槽の排水溝に誤って流してしまいやすい固形物としては、以下のものがありえます。
■シャンプー詰め替えボトルのキャップ
■カミソリの替え刃
■ヘアゴムやヘアピン

固形物を流したときは問題がなくても、後々に深刻なつまりにつながりやすいものです。こういった固形物を落としてしまったときは、すぐに回収してください。
もし奥の方に落としてしまったときは、専門事業者に依頼して回収してもらいましょう。

2.浴槽(バスタブ)の排水溝のつまり解消法

ラバーカップや液体パイプクリーナを使う方法などがある

ラバーカップの写真

浴槽(バスタブ)の排水溝のつまりは、自分で解消できる可能性があります。ここでは、排水溝のつまりを解消する方法を紹介いたします。

・ラバーカップ
ラバーカップとはトイレのつまりを解消する際にも使われるアイテムです。「スッポン」や「ギュッポン」と呼ばれることもあります。
使い方は以下の通りです。

1. 浴槽に、ラバーカップのお椀ほどの深さまで水をためる
2. 力を入れて押し込み、ゆっくりと引き抜く
3. 解消されるまで2を繰り返す

・真空式パイプクリーナー
真空式パイプクリーナーは、ラバーカップよりも吸引力が強いです。そのため、事前に浴槽にお湯を張る必要がありません。
使い方は以下の通りなので、参考にしてみてください。

1. ハンドルレバーを押したまま、排水溝に押し付ける
2. ハンドルを引き上げる
3. 汚れが吸いだされるまで、1と2を繰り返す

ただし、つまりの原因が固形物の場合は、真空式パイプクリーナーを使うことで配管に傷が付くことが考えられます。浴槽の排水溝に固形物を落としてしまったときは、専門事業者に依頼しましょう。

・液体パイプクリーナー
わずかでも水が流れる程度のつまりであれば、液体パイプクリーナーが有効です。
お風呂の排水溝につまった皮脂や垢の汚れは酸性の汚れであるため、アルカリ性のパイプクリーナーを選びましょう。
髪の毛がつまりの原因である場合は、髪の毛のタンパク質を溶かす次亜塩素酸ナトリウムか水酸化ナトリウムが含まれているものを選べば大丈夫です。

使い方は以下の通りなので、参考にしてみてください。

1. 排水溝から液体パイプクリーナーをかける
2. 30分ほど放置
3. 水を出して、液体パイプクリーナーを流す

3.浴槽(バスタブ)の排水溝の掃除方法

浴槽(バスタブ)の排水溝の種類によって掃除方法が異なる

ゴム栓がはまった浴槽の排水口の写真

バスタブの排水溝にゴミがたまっていると、つまりにつながります。そのため、バスタブの排水溝はこまめに掃除をしておきましょう。
面倒に感じるかもしれませんが、掃除をすることが排水溝のつまりの予防につながります。

バスタブの排水溝の掃除をする場合は、事前に歯ブラシを用意してください。ここでは、バスタブの排水溝の掃除方法を紹介いたします。

・ゴム排水栓の場合の掃除方法
ゴム排水栓の掃除は、排水コアについたゴミを取ります。排水コアとは、バスタブの排水溝についている、蓋のような形をした器具です。
掃除方法は以下の通りなので、参考にしてみてください。

1. ゴムの排水栓を外す
2. 排水コアについたゴミなどを、歯ブラシで取り除く
3. 排水コアを元通りにする

・ワンプッシュ排水栓の場合の掃除方法
ワンプッシュ排水栓とは、ボタンを押せば栓を開け、もう一度ボタンを押せば栓を閉められる排水栓のことです。
ゴム排水栓よりも手順が多いですが、難しい掃除ではないので実践してみてください。

1. 排水栓を取り除く(排水コアが出てくる)
2. 排水コアのゴミを歯ブラシで取り除く
3. 排水コアを元通りに戻す
4, 排水栓を閉めて(下がった状態にする)、カチッと音が鳴るまではめ込む
5. ボタンを押して、開閉できることを確認する

4.浴槽(バスタブ)の排水溝つまりを防ぐ方法

液体パイプクリーナーや定期的な高圧洗浄もおすすめ

浴槽を高圧洗浄している絵

浴槽の排水溝のつまりは簡単に予防できます。ここでは、排水溝のつまりの予防方法を紹介するので、参考にしてみてください。

・液体パイプクリーナー
液体パイプクリーナーは浴槽の排水溝が詰まったときだけではなく、つまりを予防するときにも使えます。
お風呂に入っているときに、前の人の髪の毛や垢、皮脂汚れが浮いていることがあるでしょう。こういった汚れが、排水溝にたまっている可能性があります。

皮脂汚れや垢は酸性の汚れであるため、アルカリ性の液体パイプクリーナーを利用しましょう。
使い方は排水溝が詰まったときと変わりません。排水溝に液体パイプクリーナーをかけて30分ほど放置して、最後に水を出して液体パイプクリーナーを流すだけです。

髪の毛のつまりが不安であれば、次亜塩素酸ナトリウムか水酸化ナトリウムが入っている商品を購入しましょう。

・高圧洗浄を行う
定期的に高圧洗浄を行い、しっかりと汚れを落とすこともつまりの予防になります。
ただし、高圧洗浄は個人では難しいものです。配管に関する知識がない素人の場合は、高圧洗浄によって配管に傷をつけてしまうことが考えられるからです。
そのため、高圧洗浄を行う場合は、専門事業者に依頼することを推奨します。。
専門業者に依頼する場合の費用は、トイレなど他の配管と一緒に掃除してもらう場合で、戸建てで17,000円から24,000円ほどになります。

5.浴槽(バスタブ)の排水溝つまりで専門事業者に依頼する時の費用相場

排水溝つまり解消の費用相場は4千円から5千円程度

浴槽の排水溝のつまり解消事業者の写真

浴槽の排水溝のつまりを解消したり予防したりするとき、場合によっては専門事業者に依頼した方が良い場合があります。
しかし、専門業者に依頼するとなると、気になるのが費用です。

ここでは、排水溝のつまりの解消や予防を専門業者に依頼した場合の、費用相場を解説いたします。
業者に依頼したときの費用は、基本料、出張料、特殊作業料などがあります。

・基本料
基本料はどの業者でも設定しているもので、相場は4,000円から6,000円ほどです。

・出張料
出張料は、営業所からの距離によって変動します。営業所から遠ければ遠いほど料金も高くなるので、できれば住んでいる市町村の業者を選びましょう。
相場は3,000円から4,000円程度です。

・作業料
作業料は、修理や作業の内容によって変わるものです。特に、つまりが奥の方にあったり、つまりが酷かったりすれば、作業料が高くなりやすいです。
費用相場は3,000円から10,000円ほどです。

・特殊作業料
特殊作業料とは、つまりを解消するために特殊な道具を使ったときの料金です。
例えば、強力な薬剤やトーラーやドレンクリーナー、高圧洗浄機などを使う場合があげられます。
トーラーとは、パイプクリーナーが効かないけど高圧洗浄機を使いほどでもない、というときに使われる道具です。
ドレンクリーナーとはワイヤーで配管のつまりを直す道具のことです。

薬剤の場合は5,000円から10,000円ほど、トーラーやドレンクリーナーを使う場合は10,000円から30,000円ほどになります。

高圧洗浄機を使う場合は15,000円ほどになりますが、マンションのように配管が長い場合は約100,000円近くまで高くなる可能性があることを覚えておきましょう。

・合計
基本料、出張料、特殊作業料を合わせれば、費用相場は40,000円から50,000円ほどになります。

決して安い出費ではありませんが、浴槽の排水溝のつまりは専門業者に依頼した方が確実です。

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