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カーポートが雹で破損した場合の対処法とは?火災保険を適用するためのポイントも解説

公開日:2024.10.25
カーポートが雹で破損した場合の対処法とは?火災保険を適用するためのポイントも解説

カーポートは愛車を雨や雪、雹からダメージを防いでくれる設備です。しかし近年は、ピンポン玉サイズの雹が降り、カーポートが破損する被害も報告されております。

この記事では、カーポートが雹によって破損した際の対処法や、火災保険が適用されるかどうかについて解説します。

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1.雹が降りやすい時期はいつ?

初夏の5~6月や10月

雹の写真

近年、日本では雹(ひょう)による被害が増加しています。特に、2023年から2024年にかけて、関東や群馬県、兵庫県など、さまざまな地域で大粒の雹が降り、車両や建物に深刻な被害が発生しています。

住宅において、雹被害に遭いやすい場所として、ベランダやカーポートの屋根が挙げられます。これらの場所は外部にさらされているため、特に大粒の雹が降った場合、屋根やガラスが損傷を受けやすくなります。
特に、カーポートの屋根は軽量な素材が使用されていることが多く、雹の衝撃で割れたり穴が開いたりして、その下にある車体までボコボコになってしまったというケースが多く報告されています。

ただ、雹は自然災害なのでいつ発生するのかを予想するのはとても難しいものです。しかし、雹が降りやすい時期があるのを覚えておくと良いでしょう。

雹とは、空から雨のように降ってくる氷の塊なのですが、直径5mm以上のものが雹と呼ばれています。大きいものではピンポン球サイズや、稀ですが野球ボールサイズになるケースもあります。サイズが大きくなると、人的被害やカーポートを突き抜けるといった被害をもたらすので注意が必要です。

雹は積乱雲のなかでできる小さな氷の結晶同士がぶつかり合い発生します。通常ではある程度の大きさになると地上へ落ちてきますが、積乱雲のパワーが強いと内部の上昇気流によって再び小さな結晶が舞い上がり結合を繰り返します。
このように積乱雲のパワーが強いと小さい間に地上に落ちなかった結晶が徐々に大きくなり、ピンポン球サイズとなって地上に落ちてきてしまうのです。

ただし、雹はいつでも発生するのではなくよく降るシーズンがあります。主に5月〜6月の初夏の時期や10月が降りやすい時期なので覚えておきましょう。
突然降り出す訳ではなく、雷雨とともに降るケースが多く、短い時間に局地的に被害をもたらすのが特徴です。

2.カーポートが破損するほどの雹とは

雹のサイズが大きいほど落下の速度も上がる

掌に乗ったピンポン玉サイズの雹の写真

通常の雹は5mm程度の氷の粒です。たとえ雹が降ったとしてもカーポートを破損するほどのものではありません。しかし、雹のサイズが大きくなると落下速度も上がってしまい、被害が大きくなってしまうので注意が必要です。

では、どれほどの雹がカーポートを破損するのでしょうか。
雹の大きさと落下速度の目安は、直径5mmの雹の場合の落下速度は30km/hで、直径10mmの雹になると落下速度は50km/hになります。
これが直径30mmの雹では落下速度が90km/hとなり、直径50mmの雹の場合には120km/h直径70mmの雹のでは140km/hと自動車以上のスピードで落下してきます。

直径70mmといえば野球ボールサイズです。そんなサイズの氷の塊が、自動車以上のスピードで降ってきたとしたら、当然大きな被害をもたらすのは容易に想像ができるでしょう。

また、たとえサイズが小さい雹であったとしても油断はできません。
カーポートを貫通するほどの被害はないにしても、大小様々なサイズの雹が大量に降ってくると何かしらの傷がつく場合もあります。

古いカーポートなどでは重量も気になるポイントです。大量に雹が降り積もれば、地面を覆い尽くしスリップの原因ともなるので、雹は大きいものだけでなく小さいものにも注意しなければいけません。

3.雹から愛車を守るための対処法

ベニヤ板や毛布でカバー可能

カーポートの写真

雹が降りやすい時期を理解していたとしても、自然現象である雹が降ることは防げません。しかし、降る可能性があるのなら、少しでも対策を講じておきたいものです。

できる対策としては、カーポートを設置する際にダメージへの耐久性のある素材を選ぶと良いでしょう。
一般的なカーポートにはポリカーボネート板が用いられています。ポリカーボネートは耐久性に優れている素材ではありますが、さらに耐久性に優れたガルバリウム鋼板にするとより安心です。

すでにあるカーポートが古い場合や劣化が進んでいる場合には車の上にベニヤ板を載せておくと良いでしょう。
万が一カーポートを雹が貫通してしまったり屋外に駐車していたりする場合でも、ベニヤ板があれば凹みや傷、ガラスの割れを防げます。
ベニヤ板は手軽に入手でき、価格も安価です。保管にも場所を取らないので備えておくのも1つの方法です。
ただし、強風の場合にはしっかりとした固定が必要で、風に煽られて車に傷がついてしまう恐れもあるので注意しましょう。

カーポートで雹が防げない状況で急を要する場合には、車に毛布をかけるなどして車を保護すると良いでしょう。
全ての衝撃を避けられる訳ではありませんが、雹が車体に直撃するのを防ぐので一定の効果はあります。
フロントガラス部分を保護しておくとガラス割れのリスクを軽減できるでしょう。

4.雹によるカーポートの被害は火災保険が適用される?

条件を満たしていれば適用される

保険金支払いの案内書の写真

しっかりと備えていたとしても、自然現象である雹の被害を100%防ぐのは不可能です。では、もし雹によりカーポートに被害が生じてしまった場合にはどうすれば良いのでしょうか。
修理費用などがかさむので、火災保険が適用されるのかが気になるポイントですよね。

雹の被害でカーポートが破損した場合には、火災保険の保障内容に「雹災」が含まれていれば保険の対象となります。
火災保険といっても様々で、風災や雪災などの自然災害をカバーしていますが、保険によっては雹災がオプションとなっているケースがあるので注意しなければいけません。
保険契約の際には、内容をしっかりと把握し、雹が降りやすい地域であれば加入を検討すると良いでしょう。

また、たとえ火災保険で補填されていたとしても、請求期間が過ぎていると保険が適用されません。火災保険の請求は、3年を期限としているケースが一般的なので覚えておきましょう。
被害から3年を過ぎてしまうと保障対象外となるので、できれば被害を受けた後すぐに申請を行うと安心です。保険会社によっては3年よりも短い期限が設定されている可能性もあるので事前にチェックをしてください。

そのほか、たとえ雹災が保障内容に含まれており期限内に申請を行ったとしても、必ずしも保険が適用される訳ではない点も忘れてはいけません。
これらの条件に照らし合わせて、発災時の状況などによって保障内容が変わるので覚えておきましょう。

5.雹でカーポートが破損したら業者へ修理の依頼を

早めの修理が費用の削減につながる

相見積もりのイメージ画像

実際に雹でカーポートが破損してしまった場合にはどうしたら良いのでしょうか。カーポートが雹により破損してしまうケースは、頻繁に起きないので慌ててしまう方もいると思いますが、あらかじめ手順を理解しておくと安心です。

まず、できるだけ早めに業者に修理依頼を行いましょう。
早めの修理が費用の削減につながります。カーポート屋根の修理ができる業者は、カーポートのメーカーや全国展開をしているリフォーム会社・地元板金専門業者などです。
ご自宅のカーポートはどこのメーカーなのか、もしくはどこの会社が設置したかを確認すると良いでしょう。依頼する際には、設置年数や破損状況・屋根の素材をできる範囲で確認し、業者に伝えるとスムーズです。

費用相場は、カーポート屋根の素材や設置状況などにより幅はありますが、およそ5~20万円程度です。
依頼先の業者によって、費用は変動しますので、複数社から見積もりを取りを取ることをおすすめします。そして、作業内容や費用等を比較して、納得のいく依頼先を見つけましょう。

放置してさらに状態が悪くなる前に修理依頼を行うことが重要です。

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