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雪に強いカーポートとは?耐雪性能のあるカーポートを選ぶ方法を解説

公開日:2025.2.10
雪に強いカーポートとは?耐雪性能のあるカーポートを選ぶ方法を解説

雪の大きさや重さ、量は地域によって異なるため、適切なカーポートを設置しないと雪の重さによって倒壊したり、無駄なコストとなったりすることがあります。

本記事では、地域ごとの積雪量と、それに適したカーポートのタイプを紹介します。最適なカーポートを設置し、大切な愛車を守る参考にしてください。

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1.車の雪対策でカーポートが必要な理由

雪の重みで車が傷む可能性がある

カーポート屋根の雪の写真

雪が多く降る地域では、カーポートを設置して車を保護する必要があります。雪が車に直接積もると、車体にダメージが生じる可能性があるためです。

降り積もったばかりの新雪は1立方メートルあたり約50〜150キログラムと軽量ですが、時間が経って圧縮されたり、一度溶けた雪が再凍結したりすると、最大で500キログラムに達することもあります。
この重さが車にのしかかると、ボディが傷ついたりガラスが割れたりするなどのダメージを受けます。一晩で1メートル近く積雪するような地域では、より大きな被害が生じる可能性もあるでしょう。

一方、カーポートがあれば雪が車に直接積もることがありません。車を使用する際に、車に積もった雪をおろす手間が減るので、雪国にお住まいの方にとってカーポートは生活必需品ともいえるでしょう。

また、カーポートがあることで車の雨の汚れや紫外線によるダメージも軽減してくれます。そのため、豪雪地帯以外の方にもカーポートの設置はおすすめです。

2.耐雪性能があるカーポートの種類3つ

強度に応じて分けられる

寒冷地の積雪地仕様のカーポートの写真

冬場の積雪から愛車を守るためには、耐雪性能のあるカーポートを選ぶことが重要です。特に雪国では、その地域の積雪量に耐えられる性能を持つカーポートを選びましょう。耐雪性能別に、どのようなタイプがあるのかご紹介します。

・一般地域対応タイプ
一般地域対応タイプは、雪がほとんど積もらない地域で使用されるカーポートです。耐積雪量はおよそ20センチメートルで、おもに関東の平野部や西日本に適しています。
ただし、軽量な構造のため、積雪時には早めの雪下ろしが必要です。

・積雪地域対応タイプ
積雪地域対応タイプは柱や梁が強化されており、耐積雪量は30〜50センチメートル程度に設定されています。
関東北部の山間部や東北南部など、やや積雪が多い地域に適しているのが特徴です。頑丈な構造でありながら、コストパフォーマンスにも優れています。

・豪雪地域対応タイプ
豪雪地域対応タイプの耐積雪量は100〜200センチメートルと、最も高い性能を持つカーポートです。
柱の数が多く、屋根材には耐雪性の高い折板(金属板を波型に折り曲げたもの)が使われています。通常のカーポートに使用されるポリカーボネートよりも頑丈で、雪の重みに十分耐えられる設計が特徴です。

耐雪性能が高いカーポートを選べば、積雪による車の損傷や雪下ろしの手間を最小限に抑えられます。なお、設置後には定期的な雪下ろしやメンテナンスを行い、安全に使用することが大切です。

3.カーポートを選ぶときのポイント3つ

まずは住んでいる地域の積雪量をチェックする

雪の重みで壊れたカーポートの屋根の写真

積雪対策に有効なカーポートは適切なものを選ばないと雪の重みで倒壊するリスクがあります。ここでは、カーポート選びの際に押さえておくべき3つのポイントを詳しく解説します。

・地域の積雪量を確認する
まずは、お住まいの地域の年間積雪量を確認しましょう。気象庁が公表している過去の気象データを参考にすれば、地域別の積雪量や年間の最大値を調べられます。
北海道や東北などの豪雪地帯では100センチメートルを超える積雪が観測されることがあるため、カーポートが耐えられる雪の重さを考慮しなければなりません。

また、密度の高い締雪やざらめ雪では、1立方メートルあたり500キログラムに達することもあるため、耐積雪量が明示されているカーポートを選ぶことが重要です。

・耐雪性能が高いタイプを選ぶ
カーポートには、耐雪性能別に「一般地域対応タイプ」「積雪地域対応タイプ」「豪雪地域対応タイプ」があります。

豪雪地帯では、耐積雪量が100センチメートル以上で、耐久性が高い折板屋根や柱の多い設計の製品を選ぶようにしましょう。

一方、やや積雪がある地域では、コストパフォーマンスに優れた積雪地域対応タイプがおすすめです。
なお、雪があまり降らない地域では一般地域対応タイプの設置が一般的ですが、大雪には耐えられないことに注意してください。

・定期的なメンテナンスを行う
カーポートを設置したあと、安全に使用するためには定期的なメンテナンスが重要です。雪が降り始めるとメンテナンスが難しくなるので、秋のうちに柱や接続部分などを点検して、劣化が見られれば早めに補修を行いましょう。

また、雪によってカーポートが破損した場合、保険が適用されるケースがあります。火災保険では、風災・雹災・雪災をセットで補償するのが一般的で、雪による被害が心配な場合には火災保険も合わせて見直しておくと良いでしょう。

4.敷地外に雪が落ちないか注意する

敷地外に雪が落ちないか注意する

雪の積もったカーポートの写真

積雪量が多い地域にカーポートを設置する際には、いくつか注意点があります。屋根に降り積もった雪は、溶ける際や振動によって落下する恐れがあり、敷地外へ雪が落ちてしまうことがあります。近隣トラブルに発展するリスクもあるため、設置時に注意すべきポイントを見ていきましょう。

・カーポートの設置箇所を工夫する
カーポートは敷地内に十分なスペースを確保したうえで、雪が自然に落下しても隣家や道路への影響がないように設置しましょう。
屋根の傾斜が隣地側を向かないように配慮することも大切です。

また、自宅の屋根から落ちる雪にも注意しましょう。建物のすぐそばにカーポートを設置すると、屋根から落ちた大量の雪が直撃する恐れがあります。カーポートの耐雪強度を超えたり、固まった雪でカーポートを破損させたりする可能性があるので、建物からの距離も考慮して設置してください。

・雪止めを活用する
都市部では住宅間の距離が近く、十分なスペースを確保できないこともあるでしょう。そこで、カーポートに雪止めを設置して、屋根からの落雪を防ぐ方法があります。
雪止めには様々なタイプがありますが、カーポートに後付けすることも可能です。雪が比較的少ない地域でも、数年に一度は大雪に見舞われることもあるので、カーポートの屋根に雪が積もったことがある場合には、雪止めを活用することをおすすめします。

・雪の処理計画を立てる
カーポートを設置したあとも、定期的に雪下ろしを行う必要があります。製品ごとに決まっている耐積雪量を超える前に、必ず雪下ろしを実施しましょう。

なお、カーポートの上は積雪で滑りやすくなっているので、屋根には乗らないでください。人が乗ると耐荷重量を超えて倒壊するリスクがあり、基本的には脚立などを使って雪下ろしすることになります。
カーポート設置の際は、雪下ろしの作業スペースを考慮することも大切です。

5.耐雪性能があるカーポートを選ぶ際は相見積もりを

本体価格や工事費用を比較しよう

見積書の写真

カーポートは耐積雪性能だけでなく、設置費用も重要な検討要素です。積雪量や雪質によって必要な耐久性は異なるので、まずは地域の積雪データを確認しましょう。地域の積雪量よりも余裕のある耐積雪性能を持つ商品を選べば、すぐに雪下ろしできないときでも安心です。

また、同じ商品でも施工業者によって工事費用が異なるので、複数の業者から見積もりを取って比較することをおすすめします。見積もりを取る際は、商品の詳細や工事内容をしっかりと確認し、不明点があれば問い合わせましょう。

さらに、アフターサービスの有無を確認することも大切です。保証期間や修理対象となる条件を踏まえたうえで、施工業者を選んでみてください。アフターフォローが充実している施工業者なら、設置後も安心して使用できるでしょう。

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