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ウッドデッキに冬囲いは必要?冬に木材が傷む原因や注意点を紹介

公開日:2025.2.12
ウッドデッキに冬囲いは必要?冬に木材が傷む原因や注意点を紹介

人工木材ではない天然の木で作られたウッドデッキを綺麗な状態で長持ちさせるには、雪対策が重要です。雪が積もったり凍結したりすれば、より早く木材が傷みやすくなります。

本記事では、ウッドデッキの冬囲いの大切さや、やってはいけない冬対策を解説しています。冬囲いや屋根の後付けを業者に依頼する際の見積もりのポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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1.ウッドデッキに冬囲いが必要な理由

水分や凍結、雪の質量に注意

雪が積もった地面に刺さったシャベルの写真

ウッドデッキは屋外に設置されるため、冬の厳しい環境の影響を受けやすく、適切な対策しないと劣化が早まる可能性があります。 特に積雪や凍結、湿気が原因で発生するトラブルを防ぐために、冬囲いを設置することが重要です。

1. 積雪や凍結による劣化を防ぐ


ウッドデッキは主に木材でできているため、寒冷地の冬の影響を大きく受けます。 特に積雪や凍結が続いており、以下のようなトラブルが発生する可能性があります。

(1) 積雪の重みによる歪みや破損
大量の雪がウッドデッキの上に積もると、木材や基礎部分に過剰な負担がかかり、歪みやわたみが生じます。

特に広いデッキや、経年劣化が進んでいるデッキでは、雪の重みで床材が沈み込み、最悪の場合は破損することもあります。
手すりやフェンスなどの構造部分も雪の重みによりネジが緩んだり、強度が低下したりするため、冬の間に突然壊れる危険があります。

(2)凍結による滑りやすさと転倒の危険
ウッドデッキの表面が氷で覆われるとさらに滑りやすくなり、転倒事故のリスクが木材にあります。
特に高齢者や子供、ペットがいる家庭では、凍結したデッキを歩くことで転倒によるケガの危険が増します。

(3) 融雪と凍結の繰り返しによる木材の劣化
冬の間、昼間の暖かい時間帯に雪が融け、夜中に再び凍結することを繰り返します。この融雪・凍結のサイクルにより、木材が膨張と限界を繰り返し、ひび割れが生じやすくなります。ひび割れが発生すると、そこから水分が浸透しやすくなり、さらに劣化が加速します。

また、木材の表面だけでなく内部にも影響を及ぼし、反りや割れが発生することでデッキの強度が低下してしまいます。



2.湿気や腐食から木材を守る


ウッドデッキに湿気は大敵です。 特に冬場は雪どけ水が木材に浸透しやすく、腐食の進行を早める原因になります。 冬囲いを設置することで、以下のような被害を防ぐことができます。

(1) 雪溶解水によるカビや腐食の進行
冬場に雪が融けると、デッキの表面だけでなく隙間や基礎部分にも水が入ります。木材が常に湿った状態が続くと、カビやコケが発生しやすくなり、美観を損ねるだけでなく、木材の強度も低下します。
特に日当たりが悪い北側にあるウッドデッキでは乾燥しにくく、湿った状態が長く続くことで、黒ずみや腐敗が進行する可能性が高くなります。

カビやコケが発生した場合、通常の清掃では完全に除去するのが難しく、専用の洗浄剤や防カビ処理が必要になる場合があります。

(2) ウッドデッキの寿命が短くなる
雪解け水や雨水がデッキの表面に染み込んだままだと、水分が内部に残り、乾燥しにくくなります。
乾燥しない状態が続くと、木材もろくなり、ウッドデッキの寿命が短くなります。

また、湿気の多い環境はシロアリなどの害虫を引き寄せる原因にもなり、木材の食害が進むことでデッキ全体の強度が大幅に低下する可能性もあります。

正しく冬囲いを設置することで、ウッドデッキ全体の通気性を確保しつつ、湿気や湿気の浸透を防ぐことが重要です。

2.やってはいけないウッドデッキの雪対策

ブルーシートによる冬囲いはウッドデッキを傷めてしまうことがある

ブルーシートの写真

ウッドデッキに雪が積もっている場合、早急な対策が必要となりますが、実はやってはいけない雪対策もあることをご存知でしょうか。

・ブルーシートでウッドデッキを覆う
・金属ショベルなどで強引に雪かきを行う
・水やお湯をかけて雪を一気に融かす


特にブルーシートを使ってウッドデッキを保護する方法は、あまりおすすめできません。撥水性能が高いブルーシートを被せていれば、ウッドデッキが雪に触れないので万全な対策だと思われますが、ブルーシートは完全に防水できるものではありません。
降り積もった雪を放置したままにしていると、融けて蒸発した雪の水分が徐々にブルーシートへ染み出してしまうのです。
水分が染み出した後もブルーシートを被せたままにしていると、今度は水分の逃げ場が無くなってしまい、雪対策をしたつもりが逆にウッドデッキへ湿気がこもってしまいます。
雪が積もる地域であれば、ウッドデッキを乾燥させるためにも冬囲いでブルーシートは使わないほうがいいでしょう。

雪かきが手間になるのでどうしてもシートで冬囲いをしたいのであれば、防雪シートや融雪シートといった雪に特化した防水シートを使う方法もあります。
ただし、これらの防水シートは値段が高いので、ウッドデッキ全体を覆うと高額になってしまう点に注意してください。

ブルーシートによる冬囲いは、普段雪が降らない地域で降雪予報が出たときなど、1日だけ雪からウッドデッキを保護したい場合などにおすすめできる方法です。ウッドデッキを長持ちさせるためにも、正しい雪対策を行うようにしましょう。

3.雪からウッドデッキを守る対策方法

屋根の設置とこまめな雪かきが重要

雪かきのイメージ画像

雪からウッドデッキを守るため、費用をかけずに対策したいのであれば、こまめな雪かきをするしかありません。
しかし、雪かきは非常に重労働であり、毎日行うのも大変です。積雪を放置すると腐食や反りの原因になってしまうため、根本的な雪対策が求められます。

費用はかかってしまいますが、ウッドデッキの上に屋根を設置すれば、雪が大量に降ってもウッドデッキへ積もることはありません。
また、屋根を設置するとウッドデッキの雪対策としてはもちろんですが、雨対策としても役立つため、年間を通してウッドデッキの腐食対策になるでしょう。

ウッドデッキに屋根を付けると、雪対策以外にも多数のメリットがあります。
・雨の日に洗濯物を干すスペースとして利用できる
・強い日差しからウッドデッキの塗装を守れる
・室内に入る日差しもカットできて、室温の上昇を防げる
・近隣の家の2階からの目隠しになる


ウッドデッキに設置する屋根は種類がたくさんあり、主にオーニング型やタープ型がありますが、頻繁に雪が降る地域であれば、強度の高いテラス型の屋根を付けるようにしてください。

ウッドデッキに屋根を付けて根本的な雪対策をしつつ、日常生活をもっと快適にしましょう。

4.ウッドデッキの屋根の増築は専門業者への依頼が安心

小規模でも屋根のDIYは難しい

ウッドデッキで家のリフォームの見積もりをする業者の写真

ウッドデッキに屋根を増築したいとき、「できるだけ費用を抑えたいから、DIYで屋根を付けよう」と考える方もいるかもしれませんが、いくら小規模であっても屋根のDIYはおすすめできません。

屋根は非常に重く、その重量のある屋根を家に固定するためには、外壁に穴を開けて、家全体を支える骨組み部分へ取り付ける必要があります。
家の構造に関して知識がない状態で外壁へ穴を開けてしまうと、外壁が割れてしまったり、水漏れが発生したりするリスクがあります。

また、屋根を取りつけるということは高所で作業をしなくてはいけません。慣れていない人は落下する危険性もあるので、DIYでウッドデッキに屋根を設置することはやめておきましょう。
ウッドデッキへ屋根を増築したいときは、専門業者に依頼するのが安全かつ確実です。プロの技術によって見た目も美しく仕上げてくれるので、DIYと比べるとクオリティが歴然といえるでしょう。

実際に屋根の取り付けを専門業者へ依頼する際は、相見積もりを取るのがおすすめです。
相見積もりは同じ施工条件で取るようにしましょう。同じ条件で見積もりを作ってもらうことで、費用の違いだけでなく、アフターサービスの有無なども分かるため、最適な専門業者を選べるでしょう。

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