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家族葬と密葬の違いとは?それぞれの特徴と葬儀を営む際の注意点について解説

公開日:2023.7.19 更新日:2024.4.15
家族葬と密葬の違いとは?それぞれの特徴と葬儀を営む際の注意点について解説

家族葬・密葬は、ご遺族の負担を減らし、故人とのお別れに集中できるよう考えられた葬儀形式です。
どちらの経験もされたことのない場合、実際葬儀を営む際にどちらを選択すればいいかわからなくて困ってしまう方も多いはずです。
この記事では、2つの葬儀の違いについてご紹介しています。
葬儀を執り行うにあたって注意点についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

1.家族葬とは?

家族葬の特徴についてご紹介します!

家族葬の祭壇の写真

家族・親戚など近親者や、親しい間柄の方など、限定した人々のみで執り行う小規模な葬儀のことです。

内容としては一般葬と変わらず、お通夜と葬儀、火葬を2日間に渡って行います。
また、日程や宗教、場所などに関しても比較的自由に決定できるので、故人やご家族の想いを尊重した葬儀を執り行えます。

参列者が少ない分、葬儀の準備にかかる時間を減らすことができます。さらに、当日も近親者のみで行うため、たくさんの人の対応に追われることもなく、故人を偲ぶ時間をゆっくりと過ごせます。

2.密葬とは?

密葬の特徴についてご紹介します!

数珠を持つ密葬の参列者の写真

基本的に1ヶ月後などに本葬を執り行うことを前提として、まずは家族や親戚などの近親者だけで事前に葬儀を行うといった、二回に分けて執り行われる葬儀のことです。

故人が社会的地位の高い人物だったり、著名人だったりする場合に選ばれる傾向のある葬儀です。
ただし、本葬を執り行わない場合もあり、家族葬よりさらに小規模の葬儀といった意味で密葬と呼ばれる場合もあります。

流れとしては、こちらも一般葬の内容と変わりません。ただし、通夜式と告別式は省略される場合があります。
後日執り行われる本葬にて、告別式などをおこないます。

故人と静かに心をこめてお別れをしたいけれど、お世話になった方々とのお付き合いも大切にしたいといった希望を実現できる葬儀になります。

3.2つの葬儀の違い

1番の違いは本葬を行うかどうか!生前故人と親しかった方々への配慮も忘れずに

菊の仏花の写真

どちらも近親者や親しかった人のみで執り行う葬儀ですが、その一番の大きな違いは本葬の有無です。
前項、前々項でもご紹介した通り、家族葬はそれだけで完結しますが、密葬は基本的にそのあとの一般の方が参加する本葬とセットになっています。

それ以外の違いとしては、葬儀を執り行うことを秘密にするかどうかです。
家族葬の場合もあまり言いふらしたりはしませんが、密葬の場合は参列者以外には葬儀を行うことを一切口外しません。

どちらの葬儀を営めばいいか悩んだ場合は、故人の交友関係の広さで考えましょう。
葬儀に呼ばれず、お別れがいえなかった生前の関係者たちは、挨拶状などで訃報を知った後に自宅へ弔問にこられる場合が考えられます。
故人の交友関係が広い場合、たくさんの人が訪れてその対応も大変なものとなってしまいます。
そのため、たくさんの人が弔問に来ることが予想できるなら、お別れを言える場を作ってあげるとよいでしょう。

故人を亡くした悲しみは近親者だけではないので、故人にきちんとお別れを言いたい方々への配慮も忘れないようにしましょう。

4.葬儀を営む際の注意点

密葬・家族葬を営む際の注意点についてご紹介します。

仏花と数珠の写真

どちらの葬儀にもいえることが、呼ばなかった方々への配慮が大切だということです。
参加できなかった人が、故人にお別れの挨拶ができなかったことを残念に思われたり、不満に思ったりされてしまう可能性があります。

そのような事態を起こさないためにも、家族葬であれば故人の死を伏せる必要はないので、事前にその旨を伝えてしっかりと理解してもらうよう努めてください。
密葬であれば、一般の方々には事後に、親族へは事前に密葬である旨を十分に説明し、後日改めて行われる本葬で弔問できるということをしっかりと説明してください。
その際には、故人の意向であることを理由にすることで、不満などのリスクを下げられる場合があります。

また、地域によっては葬儀に関する慣わしや、しきたりなどが残っている場合があります。
その場合、家族葬・密葬をおこなうことで近隣の方々と不和が生じてしまう恐れがあります。
事前に地域の習慣などを確認しておき、葬儀社へ相談してみると解決策を教えてくれます。
また、自治会の会長さんなどに事前に伝えておくことも手です。

費用に関しても、参列者が少ない分、一般葬に比べて御香典による収入が少なくなるので、負担する額が高くなってしまう場合があります。
さらに密葬では、二つの葬儀費用を負担する必要があり、本葬に参加する人数によっては費用負担がさらに大きくなってしまいます。
そのため、これらの葬儀方法を選択する際には費用に関してもしっかりと考えておく必要があります。

また、密葬を行う場合、周囲に死亡の事実を知られないようにするために、遺体の安置の場所にも注意が必要です。
自宅に安置すると近所の方に知られてしまう恐れがあるので、もし可能であれば葬儀社の霊安室に安置することをおすすめします。
その際には、遺体の搬送にも気をつけてください。あらかじめ葬儀社へ周囲に知られないよう配慮してほしい旨を伝えておくとよいです。

さらに、菩提寺がある場合は、事前に連絡をしておくことをおすすめします。密葬が終わった後に連絡をして納骨を断られてしまったといったトラブルもよく耳にします。

このように注意点についても頭に入れ、故人やご家族がどのようにお別れをしたいのか生前のうちにしっかりと話し合い、納得のいく方法でお別れできる体制を整えておきましょう。

会社への連絡としては、どちらの場合も弔問や香典、供花を辞退することが一般的なため、その旨も訃報の報告と一緒に伝えましょう。
葬儀後に改めて、滞りなく終わった旨を報告してください。

葬儀に関してわからないことや悩んでいることがあれば、プロである葬儀社へ相談することをおすすめします。

5.家族葬と密葬の違いについてのまとめ

家族葬・密葬の違いやそれぞれの特徴、葬儀を執り行うに際の注意点などについてご紹介しました。

祭壇の前に配置された棺桶の写真

この2つの葬儀は、どちらも故人がお亡くなりになられてすぐの悲しみに暮れるご遺族の負担を減らし、しっかりと故人とのお別れの時間を作ることのできる葬儀です。

どちらの葬儀方法を選べばいいかわからないときは、故人の交友関係の広さにあわせて考えましょう。
葬儀後に弔問に訪れる方があまりにも多い場合は、そちらの対応にも追われて大変な思いをしてしまいます。
せっかく解消した負担ですが、後回しになっただけでは意味がありません。しっかりと考えて適した方法を選択し下さい。

どちらを選べばいいか迷ってしまって決められない場合は、葬儀のプロへ相談することをおすすめします。

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