テレビのE201エラーの直し方は?原因と自分で今すぐ試せる対処法を解説!
公開日:2025.11.6
いつも見ているテレビが突然映らなくなり、画面に「E201」という見慣れないエラーコードが表示されたら、驚いてしまうかたも多いでしょう。
しかし、このE201エラーは深刻な故障ではなく、家庭でよく起こる受信トラブルの一つです。原因の多くはアンテナや配線などの一時的な不具合であり、専門的な知識がなくても自分で対処できる場合があります。
この記事では、テレビに「E201」と表示されたときの直し方をわかりやすく解説します。自分でできるチェック方法を順に試すことで、映像が再び映る可能性があります。
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1. テレビに表示されるE201エラーとは?
E201エラーの意味と他のエラーとの違い
まず、E201エラーがどのような状態を示しているのかを知ることで、落ち着いて対処できます。
このエラーは、テレビの故障を意味するものではありません。
アンテナの信号受信レベルが低下しているサイン
E201エラーは、テレビが受信しているアンテナレベル(電波の強さ)が不足していることを示すサインです。地デジ放送の電波が正常に映像を表示するための基準値を下回っており、その結果としてテレビが映らなくなります。
多くの場合、アンテナの向きがずれたり、ケーブルの接触不良が起きたりしているだけで、テレビ本体の故障ではありません。E201エラーの原因を知り、基本的な直し方を理解しておくことで、自分で対処できるケースも多くあります。
似ているエラーコードとの違い
テレビのエラーコードには、E201以外にも似た番号が存在します。例えばE202は「信号をまったく受信できていない」状態を指し、アンテナケーブルの抜けやアンテナ自体の故障が原因と考えられます。
一方、E203は「放送休止中」を意味し、選択したチャンネルで番組が放送されていないだけの状態です。この場合、テレビやアンテナの不具合ではありません。それぞれの意味を知っておくことで、原因を正確に見極め、適切な対処法を選ぶことができます。
2.なぜテレビのE201エラーが発生するのか?
アンテナレベルが低下する様々な原因
E201エラーでアンテナレベルが低下する原因はさまざまです。
ご自身の状況と照らし合わせながら、考えられる原因を確認してみましょう。
アンテナやケーブルの物理的な問題
テレビアンテナは、電波塔に向けてミリ単位で角度を合わせて設置されています。台風や強風などでアンテナの向きが少しでもずれたり、長年の使用によって劣化や故障が起きたりすると、E201エラーの原因になることがあります。
また、アンテナとテレビをつなぐケーブルが抜けかけていたり、内部の金属部分が錆びて信号をうまく伝えられなくなったりするケースもあります。まずはケーブルの接続状態を確認し、しっかり差し込まれているかチェックしましょう。
大雨や強風など悪天候の影響
大雨や大雪、強風といった悪天候は、テレビの電波に直接影響を与えることがあります。雨粒や雪が電波を遮ったり、乱反射させたりすることで、アンテナまで届く電波が一時的に弱くなるのです。
このような場合は、天候の回復とともに自然に映像が戻るケースが多いです。慌てずに、天気の回復を待ってから再度確認してみましょう。
B-CASカードの接触不良
テレビの側面や背面に挿入されている「B-CASカード」は、デジタル放送を視聴するために欠かせないICカードです。このカードが正しく挿入されていなかったり、ICチップ部分にホコリや汚れが付着して接触不良を起こしたりすると、E201エラーが表示されることがあります。
カードを一度抜いて、柔らかい布でチップ部分を軽く拭き取り、再度しっかりと差し込んでみましょう。
周辺環境による電波障害
自宅のアンテナと電波塔の間に、高い建物や大型クレーン車があると、電波が遮られて受信レベルが低下する場合があります。これは「遮蔽障害(しゃへいしょうがい)」と呼ばれる現象で、特定の地域で同時にテレビの映りが悪くなることもあります。
最近周辺で建設工事が行われている場合は、この影響で一時的にE201エラーが発生している可能性もあります。
3. 自分でできるテレビのE201エラーの直し方
E201エラーを直すために自分でできること
原因が特定できなくても、簡単な確認作業でE201エラーが解消されることは少なくありません。焦らず、以下の方法を順番に試してみてください。
テレビ本体を再起動する
電子機器の不具合は、一時的なエラーが原因であることがあります。まずはテレビ本体の電源プラグをコンセントから抜き、数分待ってから再度差し込んで再起動してみましょう。
この放電作業によって内部システムがリセットされ、軽微なエラーであれば映像が正常に戻る場合があります。E201エラーもこの方法で改善するケースが多いです。
B-CASカードを抜き差ししてみる
B-CASカードの接触不良が疑われる場合は、一度抜いてから挿し直してみましょう。テレビの電源を切り、カードを抜いて裏面のICチップ部分を乾いた柔らかい布で優しく拭き取ります。
その後、カードの向きを確認しながら奥までしっかりと挿し直してください。接触が改善されることで、受信エラーが解消されることがあります。
アンテナケーブルの接続を確認する
ケーブルの緩みや抜けは、E201エラーの原因として非常に多いケースです。テレビ背面の「アンテナ入力」端子と、壁側のアンテナ端子の両方で、ケーブルが奥までしっかりと差し込まれているか確認しましょう。
レコーダーなどを間に接続している場合は、その機器の接続部分も合わせて点検することが大切です。
チャンネルの再スキャンとアンテナレベルの確認
引っ越し後や地域の電波状況が変わったときは、チャンネルの再スキャンを行うことで改善する場合があります。テレビのメニュー設定から「チャンネル設定」や「放送受信設定」を開き、再スキャンを実行してください。
また、多くのテレビには受信電波の強度(アンテナレベル)を確認する機能があります。この数値を確認することで、電波が弱いのか、それとも配線など別の問題なのかを判断できます。
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4. 【メーカー別】アンテナレベルの確認方法
主要メーカー別の操作手順例を紹介
アンテナレベルの確認方法はメーカーごとに異なります。
ここでは代表的なメーカーの操作手順を紹介します。
※モデルや年式によって操作が異なる場合がありますので、詳しくはご使用のテレビの取扱説明書をご確認ください。
SHARP(AQUOS)の場合
リモコンの「ホーム」ボタンを押し、「設定」→「視聴準備」→「テレビ放送設定」→「アンテナ設定」→「電源・受信強度表示」と進みます。
アンテナレベルが60以上ある状態が望ましいとされています。数値が60を下回る場合は、アンテナの向きやケーブル接続を確認してみましょう。
SONY(BRAVIA)の場合
リモコンの「ホーム」を押し、「設定」→「放送受信設定」→「アンテナ設定」→「電波・受信強度表示」を選択します。
レベル表示が緑色で、信号品質が28以上になっていれば良好な状態です。受信レベルが低い場合は、アンテナ方向の調整やケーブルの確認を行いましょう。
Panasonic(VIERA)の場合
リモコンの「サブメニュー」から「視聴オプション」→「テレビの設定」→「アンテナレベル」の順に選びます。
地上デジタル放送では、アンテナレベル44以上が目安です。数値が低い場合はケーブルやアンテナの劣化が原因の可能性もあります。
TOSHIBA(REGZA)の場合
リモコンの「設定」ボタンから「放送受信設定」→「地上デジタル設定」→「アンテナレベル」を選択します。
地デジの場合、アンテナレベル44以上が推奨されています。数値がそれより低い場合は、アンテナやケーブルの接触状態を確認しましょう。
参考:
受信強度(アンテナレベル)を確認する方法│液晶テレビ(AQUOS)│サポート・お問い合わせ:シャープ
取扱説明書(HTML版)│テレビ ブラビア/ベガ│サポート・お問い合わせ:ソニー
テレビ(ビエラ)のアンテナレベルの目安を知りたい│テレビ│Panasonic
よくあるご質問(FAQ)|地デジ放送が受信できない(Android)|テレビ│REGZA:東芝
5. ここまで試してもテレビのE201エラーが直らない場合
さらに原因を切り分けるための確認点
基本的な対処法を試しても改善しない場合は、もう少し視野を広げて確認してみましょう。
複数のテレビでのエラー発生状況の確認
ご自宅にテレビが複数台ある場合、他のテレビでもE201エラーが出ているかを確認してください。
すべてのテレビで同じエラーが表示される場合は、個別の機器ではなくアンテナ設備側に原因がある可能性が高いです。アンテナ本体や、各部屋に電波を分ける「分配器」、電波を増幅する「ブースター」など、大元の機器を点検してみましょう。特に屋外アンテナや屋根裏部分に設置されている機器の不具合は気づきにくいため注意が必要です。
ブースター(増幅器)の電源確認
ブースターは、アンテナが受信した電波を増幅し、安定したレベルに引き上げるための装置です。この機器には電源が必要で、主に屋根裏やクローゼットなどに設置されています。
ブースターの電源部ランプが消えていないか、ACアダプターが抜けていないかを確認してみましょう。電源が入っていない場合は、コンセントの接触やブレーカーも併せてチェックすることが大切です。
6. テレビのE201エラーが自分で直せない場合は専門事業者への相談を検討しよう
専門事業者への依頼におけるポイント
ここまでの手順を試してもE201エラーが直らない場合、原因は屋根の上のアンテナや屋外機器など、ご自身で対処するのが難しい場所にある可能性が高いです。無理に作業すると転落などの危険があるため、専門のアンテナ工事事業者に相談しましょう。ここでは、依頼を検討すべきケースや費用相場、信頼できる事業者を選ぶ際のポイントを紹介します。
事業者に依頼した方が良いケース
次のような場合は、専門業者への依頼を検討してください。
・屋根の上にあるアンテナの向きが明らかにズレている
・アンテナレベルを確認しても数値が全く上がらない
・家中のテレビがすべて映らない
・ブースターや分配器の故障が疑われる
これらの作業は高所での点検や電気設備の扱いを伴うため、無理に自分で行うのは危険です。安全のためにも、専門のアンテナ工事事業者に点検を依頼しましょう。
アンテナ修理にかかる費用の相場
アンテナ修理の費用は作業内容によって変動します。一般的な目安としては、方向調整が5,000円~20,000円程度、ブースター交換が15,000円~40,000円程度、アンテナ本体の交換が25,000円~60,000円程度です。
ただし、設置環境や機器の種類によって費用は異なるため、必ず事前に見積もりを取り、内容を確認してから依頼しましょう。
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信頼できる事業者の選び方
事業者を選ぶ際は、料金体系が明確であるか、実績や口コミ評価が良いか、工事後の保証があるかを確認しましょう。作業前に現地調査を行い、詳細な見積もりを提示してくれる事業者であれば安心です。
また、複数の事業者から相見積もりを取り、料金やサービス内容を比較することで、納得できる依頼先を選びやすくなります。
7. テレビにE201エラーが出たときの直し方のまとめと対処のポイント
E201エラーを解消するために押さえておきたいこと
テレビにE201エラーが表示された場合は、まず慌てずに、この記事で紹介した手順を順番に確認していくことが大切です。
まずは自分で簡単な方法から試す
E201エラーは、アンテナやケーブルの一時的な不具合が原因であることも多く、「テレビの再起動」「B-CASカードの抜き差し」「ケーブル接続の確認」といった基本的な方法で解決するケースがあります。
焦らず、できることから一つずつ確認してみましょう。電波状況や配線の見直しだけで、改善する可能性もあります。
改善しない場合は専門事業者へ相談する
簡単な方法を試しても改善しない場合は、アンテナ本体や分配器、ブースターなど、ご自身で対応するのが難しい部分に原因がある可能性があります。無理に作業すると危険を伴うため、安全を最優先し、信頼できる専門事業者に相談しましょう。
正しい知識と手順で対応すれば、再び安定したテレビ視聴ができるはずです。この記事の内容を参考に、一日も早く快適なテレビライフを取り戻してください。
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