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台風や大雨の時に家でできる対策は?普段からしておきたい準備から避難する際の手順まで解説

公開日:2023.9.1 更新日:2024.6.10
台風や大雨の時に家でできる対策は?普段からしておきたい準備から避難する際の手順まで解説

時に甚大な被害をもたらす台風や大雨などの災害には、普段から備えておくことが大事です。
また、危険が迫る前に対策をすることは、家を守るだけでなく命を守ることにもつながります。

この記事では台風や大雨対策として日ごろから準備しておきたいものや家での被害を抑える対策、また災害に強い家づくりまで解説します。

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1.台風や大雨などの災害に備えて普段からできる命を守る対策

ハザードマップを事前に確認し、警報などの情報を見過ごさないようにする

ハザードマップのイメージ写真

近年、台風や大雨など災害のニュースをよく目にしますが、皆さんは対策ができていますか。

万が一被災した時にすぐ動けるよう、普段から情報を集めておくと安心です。
特にハザードマップや防災気象情報は必ず確認するようにしましょう。

・ハザードマップ
地震・津波・台風をはじめとした災害で被害を受ける可能性がある場所を書き込んだ地図をハザードマップといいます。
インターネットで見ることができ、自治体から配布されることもあるので確認しておきましょう。
ハザードマップポータルサイト

また、自宅だけでなく、避難場所や避難場所までの道にどんなリスクがあるかまで見ておくことが大事です。

・防災気象情報
気象庁が発表している防災気象情報は、大きく分けて3つあります。

①警報・注意報
注意報・警報・特別警報があり、テレビの上部にテロップが出るため、比較的手に入りやすい情報です。
これをもとにして自治体は避難指示などを行います。

②土砂災害警戒情報
警報が発表された後、さらに土砂災害の危険が高まった際には土砂災害警戒情報が発表されます。
これは気象庁と都道府県が共同で発表しているもので、いつ被災してもおかしくないほど危険が高まっていることを示しています。

③キキクル
スマホやパソコンで見ることができる「キキクル(危険分布)」は、危険が高まっている場所が地図上で色分けされています。
リアルタイムで更新されるのでこまめにチェックし、遅くとも紫色になった時点で避難を開始しましょう。

2.台風や大雨の時に家でできる対策①非常用持ち出し袋や非常食など、台風が来る前に家に準備しておきたいもの

優先順位を考えて準備・対策することが大切

食料などが入った非常用持ち出し袋の写真

いざ避難するとなった時、自宅にしばらく戻れない可能性を想定して必要なものを非常用持ち出し袋に入れておきましょう。
避難の際は慌ててしまいがちなので、前に準備しておくことが重要です。

避難しない場合でも、水道や電気が止まってしまう可能性があるため、非常用品を用意しておくとよいでしょう。

・飲料と食料
水はできれば500mlサイズのものを数本準備しておきましょう。
また、缶詰など、そのまま食べられるものがあれば便利です。飴やチョコレートなど、小さくてカロリーが高いものもおすすめです。

・あると便利なもの
①懐中電灯
停電の恐れがあるため、懐中電灯があるとよいでしょう。
スマホのライトを使うこともできますが、情報を得るためにスマホの充電は温存しておくことが大事です。
避難する際も電灯が消えている可能性があるので持って行きましょう。

②簡易トイレ
断水するとトイレは使えません。家だけでなく、避難場所にも同じリスクがあります。

③携帯ラジオと電池
電池式のラジオと予備の電池があると、いつでも情報が得られる安心感があります。

④バッテリー
スマホを充電する際に必要です。

⑤ラップ
断水しているとお皿を洗うことができません。ラップを毎回お皿に敷けば、きれいに保つことができ衛生的です。

3.台風や大雨の時に家でできる対策②台風や大雨の危険が分かった時点で早めに家の災害対策を

家の中と外それぞれで対策が必要

養生テープが張られた窓ガラスの写真

では、いざ台風や大雨の危険が迫った時にはどうすればいいでしょうか。
家の中と外で分けて対策を十分にしておくことが大事です。

■家の中でしておく対策
・窓ガラスの飛散防止
養生テープなどを貼り、ガラスが飛び散るのを防ぎましょう。また、飛来物により窓ガラスが割れると家の中に破片が入ってきてケガの恐れがあるため、カーテンやブラインドは閉めておきます。

・水の確保
飲料水と生活用水を溜めておきます。飲料水はやかんやペットボトルなど、生活用水はお風呂やバケツを利用しましょう。

■家の外でしておく対策
・戸締り
雨戸やシャッターは必ず閉め、カギをかけます。もし網戸がガタついている場合は、取り外して家の中に入れておくと安心です。

・側溝の掃除
側溝とは道路に降った雨が排水される溝のことです。落ち葉やゴミがたまりやすく、そのままだとうまく水が流れず溢れてしまう可能性があるので掃除しておきましょう。

・飛ばされそうなものに対策
植木鉢や物干竿、ほうきなどは家の中へしまいましょう。大きくて家の中に入れられないものは固定します。
洗濯機がベランダにある場合は、水をたくさん入れて重くしておくのがおすすめです。さらに蓋が風で開くのを防ぐため、カバーなどで固定して下さい。

4.いざ台風がやってきて避難するとなった時の対策

事前に家族みんなで確認しておく

ハザードマップを確認している親子の写真

台風や大雨が迫り避難する際には火事やケガを防ぐためさまざまなことに注意が必要です。
以下のポイントに気を付けて、安全に避難しましょう。

■家を出る前
まずは非常用持ち出し袋を準備して下さい。
ブレーカーを落とし、ガスの元栓は閉め、火事などの二次被害対策をします。

服装はヘルメットや帽子などをかぶり、履きなれた靴をはきましょう。
帽子の中にはタオルなどを入れておくとより頭部を守ることができます。

また、手袋・軍手や目立つ色のレインコートを身に着けるのもおすすめです。

■避難の手段
車で避難すると浸水や渋滞で進めなくなってしまう可能性があります。また、車が緊急車両の妨げとなってしまうこともあるため、できれば徒歩で避難して下さい。

■家を出たら
避難場所まではできるだけ集団で行きましょう。近所にお年寄りや病人、障害者などがいる場合は助け合うことが大事です。

また、崖崩れが起きそうな場所など、危ないものからは距離を取って歩きます。
もし水の中を進む場合は、小さな子供はロープでしばり、大人が両端を持つなど対策をして下さい。冠水している場所は足元が見えづらいため、杖や棒などで確認しながら進みましょう。

5.台風や大雨に強い家を保つための対策

日頃からのメンテナンスも大事だが、リフォームもひとつの手

シャッターが設置された窓の写真

大雨や台風に備えて、家のメンテナンスやリフォームで対策することもできます。
ご自宅で以下のポイントをチェックして、不安な箇所がある場合は業者に問い合わせてみて下さい。

・外壁
雨どいが外れかけていると台風で破損してしまうことがあります。
また、プラスチック製のものは経年劣化しやすいので、スチール製などに変えると長持ちします。

もし外壁にひびがあったりコーキングが傷んだりしている場合は水が染み込んでしまうため、早めに補修してもらいましょう。

・屋根
瓦や棟板金が風で飛んでしまうと、近所に被害が出ます。
漆喰の劣化や釘のゆるみはなかなか自分ではチェックできないところなので、定期的に業者にチェックしてもらうと安心です。

・シャッター
窓がむき出しになっている場合、物が飛んできて破損する恐れがあります。
シャッターを取り付けることで災害からガラスを守ることができるほか、防犯面でもメリットがあります。

・アンテナ
魚の骨のような形状のアンテナは、飛来物によって折れたり落ちたりすることがあります。
現在では壁掛けタイプのアンテナがあり、板のような形をしているので災害にも強くおすすめです。

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