1.IHクッキングヒーターの故障の種類
火力が弱くなったりすることも
IHクッキングヒーターはガスコンロと加熱方法が異なるため、ガスコンロと同じ感覚で使うと故障の原因になることがあります。
IHクッキングヒーターの故障原因は、トッププレートの破損や吹きこぼれによる内部トラブルなどが代表的です。
次から、主な故障事例について説明します。
・天板(トッププレート)の破損
IHクッキングヒーターの故障として多いのが、天板(トッププレート)に亀裂が入る、または割れてしまうケースです。
鍋やフライパンを加熱する部分である天板には、耐熱性の高い特殊なガラス板が使われています。そのため、鍋を振ったときに強くぶつけたり、重い鍋を落としたりすると割れてしまうことがあります。
特に、ガスコンロを長年使っていた人がIHクッキングヒーターへ交換した直後は、同じ感覚で調理してしまい破損するケースが見られます。
・吹きこぼれや煮こぼれによる故障
鍋から目を離している間に中身が吹きこぼれ、IHクッキングヒーターの天板に広がってしまうと故障の原因になることがあります。吹きこぼれた水分が内部に入り込むと、制御を行う基板がさびて不具合を起こす可能性があるためです。
IHクッキングヒーターは、調理中の吹きこぼれを想定して内部に水が入りにくい構造になっていますが、長く使用しているとパッキンなどの部品が劣化し、水分が入り込むすき間ができることがあります。
そのため、吹きこぼれが起きた場合は早めに拭き取り、内部に水分が入らないよう注意することが大切です。
2.IHクッキングヒーターの故障の原因
鍋の噴きこぼれなども原因になる
IHクッキングヒーターの耐用年数は、一般的に10年から15年程度といわれています。ただし、使用状況や使用頻度によって耐用年数には差が出るため、必ずしも同じ期間使えるとは限りません。
使用年数が長くなると内部部品が劣化し、さまざまな不具合が起こりやすくなるため、症状が出た場合は買い替えや修理を検討することが重要です。
実際に起こりやすい症状には、次のようなものがあります。
①火力が弱くなっている
②ブレーカーが頻繁に落ちる
③調理ボタンの反応が悪い
④本体から異音がする
⑤ロースターやグリルが温まらなくなる
最近使っていて上記のような症状が出てきた場合は、耐用年数による部品の劣化が原因となっている可能性があります。その場合は、修理または交換を検討することが大切です。
また、トッププレートに亀裂が入っている場合は、鍋の吹きこぼれによって内部機器が損傷するリスクが高くなります。ガスコンロとは異なり、IHクッキングヒーターでは吹きこぼれが故障の原因になることがあるため注意が必要です。
そのため、調理中はできるだけ目を離さず、吹きこぼれを防ぐことが大切です。万が一吹きこぼれた場合は、すぐに鍋を移動させて天板の水分を拭き取るようにしましょう。
さらに、本体から異音がする場合は内部を冷却するファンが故障している可能性があります。そのまま使用を続けると故障が悪化することもあるため、早めに修理を依頼することをおすすめします。
3.IHクッキングヒーターの故障と間違えそうになる症状
点滅しても故障とは限らない
IHクッキングヒーターを使用していて、普段と違う状態になると故障ではないかと感じることがあります。しかし、すべての異常が故障とは限らないため、まずは基本的なチェックポイントを確認することが大切です。
IHクッキングヒーターは、電源の状態や安全機能の作動によって一時的に動作が変わることがあり、必ずしも故障とは限りません。
次から、故障かどうかを判断するための主なチェックポイントを説明します。
・電源が入っているかチェックする
IHクッキングヒーターは電気で動作するため、電源が入っていなければ使用できません。まずは電源が入っているかを確認しましょう。コンセントが抜けていたり、ブレーカーが落ちていたりすると動作しないことがあります。電源を正しく入れ直して正常に使える場合は、故障ではない可能性が高いといえます。
・調理中にラジエントヒーターが点滅する
IHクッキングヒーターで調理している際に、ラジエントヒーターが点いたり消えたりすることがあります。これは調理中に温度が上がりすぎた場合に、天板(トッププレート)の温度調整機能が働いて機器を保護するためです。そのため、この現象は故障ではありません。
・鍋から異音がする
調理中に鍋から「ブーン」「キーン」「ジー」といった音がすることがあります。これは底が薄い鍋やホーロー鍋などがIHクッキングヒーターと共振して発生する音です。機器の故障ではないため、そのまま使用しても問題ありません。音が気になる場合は、別の種類の鍋に替えることで解消することがあります。
4.IHクッキングヒーターの故障を自分で修理するのは難しい
一般の人が修理すると悪化する恐れもある
IHクッキングヒーターを自分で修理しようと思っても、内部構造は電気部品が多く使われているため、一般の家庭で対応するのは難しい場合があります。
ヒーターが温まらない、トッププレートが破損しているなどの症状がある場合は、安全のため専門業者へ修理を依頼することが重要です。
以下のような症状が見られる場合は、無理に使い続けず専門業者へ相談しましょう。
①ヒーターやロースターが熱くならない
②トッププレートに亀裂や破損がある
③温度調整が正常にできない
ヒーターやロースターが温まらない場合は、内部の基板やヒーター部分の不具合が原因になっている可能性があります。このような状態で使用を続けると、漏電など電気系のトラブルが発生する恐れもあるため注意が必要です。
また、トッププレートに亀裂がある状態で使用すると、吹きこぼれた水分が内部に入り込み、機器内部の部品を損傷させてしまう可能性があります。そのまま使い続けると故障がさらに大きくなることもあるため、早めに修理を依頼することが大切です。
実際に内部部品が大きく故障してしまうと、本体ごと交換しなければならないケースもあります。その場合は本体費用に加えて設置費用や撤去費用も必要になるため、結果的に高額になる可能性があります。
5.IHクッキングヒーターの修理・交換は業者に依頼
損をしないためにも複数の業者から見積もりを
IHクッキングヒーターが故障した場合、修理費用がどの程度かかるのか気になる人も多いでしょう。修理費用は故障した箇所によって変わりますが、おおよその目安は次のとおりです。
IHクッキングヒーターの修理費用は、故障箇所によって異なりますが、一般的には1万円〜4万円程度になることが多いです。
・加熱ができない
15,000円〜40,000円程度。ヒーター部分や内部基板の不具合が原因になることがあります。
・トッププレートの損傷
20,000円〜35,000円程度。トッププレートの交換が必要になるケースです。
・パネル操作部分が機能しない
10,000円〜35,000円程度。操作パネルや内部の電子部品の不具合が原因となる場合があります。
・グリルの動作不調
15,000円〜40,000円程度。ヒーター部分や制御部品の故障が考えられます。
修理費用は故障箇所や製品のグレード、依頼する業者によっても変わりますが、目安として1万円〜3万円程度で修理できるケースも多く見られます。そのため、まずは専門業者に見積もりを依頼し、費用の内訳や総額を確認しておくことが大切です。
また、見積もりは1社だけではなく複数の業者に依頼することをおすすめします。複数の見積もりを比較することで、費用の相場を把握しやすくなり、価格を抑えられる可能性もあります。
さらに、買い替えを検討する場合も同様に、本体価格や工事費用を複数の業者で比較するとよいでしょう。特にガスコンロからIHクッキングヒーターへ交換する場合は、設備の変更が必要になることもあるため、複数の業者に相談して納得できる条件で依頼することが重要です。
6.IHクッキングヒーターの故障原因と対処方法まとめ
症状を確認して修理か交換かを判断することが大切
IHクッキングヒーターは便利な調理機器ですが、長く使用しているとさまざまな不具合が起こることがあります。トッププレートの破損や吹きこぼれによる内部トラブル、ヒーターの劣化などが主な故障原因です。
IHクッキングヒーターの故障は、使用年数や症状を確認しながら修理か交換かを判断することが重要です。
耐用年数は一般的に10年から15年程度といわれており、使用年数が長くなるほど故障のリスクが高くなります。火力が弱くなる、操作ボタンの反応が悪くなる、異音がするなどの症状が見られる場合は、内部部品の劣化が進んでいる可能性があります。
また、トッププレートの亀裂やヒーターの不具合など、自分で修理することが難しい故障も多くあります。そのような場合は無理に使用を続けず、専門業者に点検や修理を依頼することが安全です。
修理費用は故障箇所によって異なりますが、一般的には1万円から4万円程度になることが多いとされています。ただし、修理費用が高額になる場合や使用年数が長い場合は、新しいIHクッキングヒーターへ交換した方が結果的に費用を抑えられるケースもあります。
そのため、修理や交換を検討する際は複数の業者に見積もりを依頼し、費用や対応内容を比較したうえで判断することが大切です。