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台風によって漏電は発生する!原因や具体的な対策について解説します

公開日:2022.12.15 更新日:2024.4.16
台風によって漏電は発生する!原因や具体的な対策について解説します

台風が接近すると窓ガラスが割れたり、外壁が剝がれたりなど、自宅にさまざまな影響を及ぼします。
これ以外で注意しなければならないのが漏電です。場合によっては感電や火災などの二次被害につながることも…。

今回は台風が接近した時にすべき漏電対策について解説します。

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1.台風で漏電が発生する原因

主な原因

雨漏りでシミになっている住宅の壁の写真

台風による影響は窓ガラスや屋根への損害だけではなく、雨漏りまで引き起こされます。
台風に伴う大雨が要因となり、屋根瓦がずれている、外壁が割れている、コーキングに隙間が生じているといったことで雨漏りは引き起こされます。

こうしたところから雨漏りをしてしまうと、自宅内に配置されている電気配線や電気器具類の絶縁体部分に入り込み、漏電を引き起こしてしまうことがあります。

通常電子機器は安全のために絶縁によって電気が逃げないように保護されています。
しかし、水に濡れることによって電気が他の場所へと漏電してしまいます。

外壁や屋根といった家の外側や電化製品は水に対して実際はあまり強くありません。
これらの箇所は定期的にチェックをしておき、漏電を引き起こさないための対策をしておく必要があります。

2.漏電が発生するとどうなる?

感電や火災に要注意

煙が出ているパソコンの絵

台風に伴う漏電の対策は私たちの暮らしの安全を守るためにやっておかなければなりません。
漏電によりもたらされる被害としては次のことが挙げられます。

・電化製品の故障
漏電が引き起こす問題として注意しなければならないのが電化製品の故障。漏電が発生すると電化製品に対して許容を超える負荷がかかるようになり、故障してしまいます。

電化製品は精密な部品から構成されているため、些細なダメージでも故障につながることがあります。

・感電
漏電が発生した電化製品には決して触れないようにしましょう。
少し触っただけだとビリっという刺激を感じる程度で済みますが、流れている電流の強さによっては激しい痛みや呼吸の乱れなどの症状を引き起こします。
最悪の場合は感電によって死に至ることもあります。

・火災
漏電によって流れてくる電流の量が多いと、火災に発展するおそれがあります。
流れ出た電気が紙やホコリなどにつき、それによって引火が引き起こされます。

・電気代の高騰
この他、漏電による影響として気をつけておかなければならないのが電気代。多くの電気が漏れてしまうとそれだけ余分な電気を消費することにつながります。

多くの電気が消費されると、それだけ高額な電気料金を支払わないといけなくなります。

3.漏電が発生した場合の対策

まずは漏電ブレーカーの確認を

住宅に設置されたブレーカーの写真

もし台風による雨漏りが原因で漏電が発生した時、何をすればいいのでしょうか。

個人ができる対策としては、まず漏電ブレーカーを確認することからはじめます。
ブレーカーを確認しておくことで、自宅内のどの箇所が漏電しているのかを把握することができます。

主に洗面所に配置されている場合が多いですが、玄関や廊下といった箇所に設けられていることもあります。
ブレーカーの場所が分かったら、全てのブレーカーを落とすようにしましょう。

ブレーカーを落とす際の手順は次の通り。
1.全てのブレーカーを下げておく
2.アンペアブレーカーを上げておく
3.漏電ブレーカーを上げておく
4.安全ブレーカーを1つずつ上げておく

安全ブレーカーを上げることによって、特定の漏電ブレーカーが落ちます。それが漏電している箇所になります。

万が一上記の手順を踏んでも電化製品が使用できなかった場合は、家電修理の専門業者に依頼するようにしましょう。

電化製品の修理は素人で行うのは困難です。知識と経験を伴わないで修理を行うと感電したり、故障させてしまったりするおそれがあります。

最近では数多くの家電修理業者があり、インターネットでお住まいの地域を調べればいくつかの業者が出てきます。
漏電が疑われたら早めに業者に連絡しておくことが肝心です。

4.台風による漏電を防ぐためにやるべきこと

事前の予防策について

アース線が繋がれたコンセントの写真

日頃からきちんと対策していくことで防ぐことができます。主な漏電対策としては次の通り。

コンセントをしっかり差す
前述したように、コンセントがゆるんでいると漏電につながりやすくなります。そのため、電化製品を使用する際にはコンセントをしっかり差すことを心がけましょう。

・水に濡れないようにする
電化製品の水濡れは漏電につながることがあります。ブレーカーやコードなどは水に弱いため、漏電を引き起こしやすいです。また水で濡れている手で電化製品に触るのも危険です。
水が濡れないようにコンセントカバーでしっかりと保護しておくことが大切です。

・アース線をつないでおく
アース線とは、流れ出た電気を地面に逃がしてくれる線のことです。漏電してしまったことを考えて設置しておくようにしましょう。
もし自宅内にアース線の接続口がない場合は、専門業者に頼んで接続工事をしてもらう必要があります。

・電化製品をしっかり掃除する
電化製品除はホコリが溜まりやすく、しっかり掃除をしておかないとホコリが溜まっていき、それが原因で漏電による火災が発生することもあります。
コンセントの根元やコードは、ハンディーワイパーやマイクロクロスを使ってこまめに掃除していきましょう。

5.台風で漏電した場合の修理費用

専門業者の費用相場

費用相場のイメージ写真

業者に頼むとなる際に気がかりになるのが漏電修理にかかる費用。実際にどれくらいのお金が必要となるのでしょうか。

一般的な専門業者の作業費用の目安は次の通り。
・漏電調査:4,000~5,000円
・分電盤の調査:7,000~8,000円
・ブレーカーの交換・修理:20,000~23,000円
・配線の引き直し:2,000~5,000円
・コンセントの交換:3,000~4,000円
・スイッチの交換:4,000~5,000円


ただし、上記費用は目安であり、作業を行う場所や被害状況によって費用が異なる場合があります。
そんな電化製品の漏電修理費用を少しでも安くする方法があります。

一つは見積もりをとっておくこと。
見積もりには作業内容とその費用の詳細が掲載されていますので、後になって追加料金を請求させる心配はありません。
費用が高いほど適正価格を理解しておくことが大切です。
少なくとも3社以上から見積もりをとっておけば、お住まいの地域で一番安い業者を見つけられます。

もう一つは火災保険を利用すること。
台風などの自然災害が原因で漏電修理が必要になった場合、火災保険の適用が可能になります。
火災保険を活用することで修理費用の負担を大幅に減らすことができます。
契約されている保険商品によって補償金額や適用条件が異なりますので、申請する際に確認しておきましょう。

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