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漏電の直し方とは?発生する原因と予防策を紹介

公開日:2025.12.24
漏電の直し方とは?発生する原因と予防策を紹介

漏電が起きると、電化製品の故障だけでなく、火災や感電につながるおそれがあります。ブレーカーが突然落ちる、触れるとビリッとするなど、日常の中で異変に気づいて不安を感じているかたも少なくありません。

ただし、漏電の原因は配線の劣化や水濡れ、電化製品の不具合など複数あり、状況によって対処方法が異なります。自分で対応できるケースと、専門業者に任せるべきケースの見極めが難しく、判断に迷いやすい点も特徴です。

この記事では、漏電の直し方として自分で確認できる範囲と、無理に触らず専門業者へ相談すべき判断軸を整理し、あわせて日常でできる予防の考え方も解説します。

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1.漏電が起こる原因とは?

水回りは特に注意が必要

漏電リスクのイラスト

漏電とは、電気が本来流れるべき経路から外れ、想定されていない空間や物質に電気が流れてしまう状態を指します。原因は一つに限られず、建物の状態や使用環境によってさまざまです。
その中でも、家庭内で発生しやすく、生活の中で比較的確認しやすい代表的な原因として、以下のようなケースが挙げられます。まずはこれらに当てはまらないかを確認することが、漏電の直し方を考えるうえでの第一歩になります。

1つ目の原因は、電気設備の水濡れです。雨漏りによって配線や分電盤が濡れたり、飲み物が電気設備にこぼれたりすることで漏電が起こることがあります。特に水回りに設置されたコンセントは水がかかりやすく、洗面所やキッチンでは注意が必要です。

2つ目の原因は、プラグやコードなど消耗品の劣化・破損です。コンセントへの頻繁な抜き差しによって内部の銅線が断線し、そこから電気が漏れてしまう場合があります。

コードは通常、絶縁体で覆われており電気が外に漏れない構造になっていますが、経年劣化によって被覆がほころび、銅線がむき出しになるケースもあります。

3つ目は、電化製品そのものの劣化や故障です。電化製品は古くなると性能や機能だけでなく、内部の絶縁部分も同様に老朽化が進みます。

絶縁部分は外から確認できないため、正常に動作しているように見えても、内部では劣化が進行している場合があり注意が必要です。

4つ目は、電気の容量オーバー(過負荷)によるものです。タコ足配線などで、コンセントや延長ケーブルに定められている電流の上限を超えると過負荷状態になります。

過負荷状態が続くと、配線や電化製品の劣化が早まり、その結果として漏電につながる可能性があります。

5つ目は、小動物によるコードの損傷です。よくある例として、ネズミがコードをかじって絶縁体が破損し、そこから漏電が起こるケースがあります。

また、室内で飼っているペットがコードを噛んだり引っ張ったりして断線を起こし、そこから電気が漏れてしまう例も少なくありません。

2.漏電している箇所を特定する方法

漏電ブレーカーをつける

配電盤の点検説明イラスト

漏電が疑われる場合、原因となっている箇所を特定する方法として、一般的なのが分電盤のブレーカーを使った確認です。特別な道具がなくても状況を切り分けやすく、一般家庭でも取り入れられる方法といえます。

分電盤の中には、漏電ブレーカー・安全ブレーカー・アンペアブレーカーの3種類があります。このうち漏電ブレーカーのスイッチがオフになっている場合、どこかで漏電が発生している可能性が高く、箇所の特定が必要です。

手順としては、まずすべてのブレーカーをオフにし、その後アンペアブレーカーと漏電ブレーカーをオンにします。
次に、安全ブレーカーを1つずつ順番にオンにしていき、安全ブレーカーを入れた直後に漏電ブレーカーが落ちた回路があった場合、その回路で漏電が起きていると考えられます。

漏電発生の恐れがある場合は、その安全ブレーカーをオフにしたままにします。そのうえで、他の安全ブレーカーをオンにして電気が使えるかを確認しましょう。

ブレーカーによる確認以外の方法として、専用の測定器を使って調べるケースもあります。代表的なものがクランプメーターメガーで、クランプメーターは配線を挟むことで電流を測定でき、メガーは絶縁抵抗を測って漏電の有無を調べる機器です。

ただし、これらの機器を使った調査や配線への直接的な確認作業は感電などの危険をともないます。不安がある場合や原因が特定できない場合は、無理に触らず専門業者に調査を依頼しましょう。

3. 漏電を放置することで発生するリスク

火災や感電など大きな事故につながる可能性も

燃えたコンセントの写真

漏電はなるべく早めの対処が必要で、放置してしまうと感電火災という2つの重大なリスクが発生します。いずれも日常生活の中で突然起こる可能性があり、軽視できません。

感電とは、人体に電流が流れ込む状態のことで、漏電している箇所に直接触れることで起こります。電流の大きさによって人体への影響は大きく異なり、状況によっては命に関わる危険もあります。

電流が人体に流れた場合、1ミリアンペア程度ではピリッと感じる程度で、人体への危険性はほとんどありません。しかし5ミリアンペアになると痛みを感じ、20ミリアンペアでは筋肉が収縮して身体の自由が利かなくなったり、呼吸が困難になったりします。
さらに50ミリアンペアを超えると、心肺停止など死に直結する危険性が高まります。

漏電による火災は、放電やスパークによって発生した火花が、ガスや周囲の可燃物に引火することで起こるケースが多く見られます。スパークとは、放電や漏電によって火花や閃光が発生する現象のことです。

また、漏電によって電気が本来とは異なる流れ方をすると、抵抗加熱誘導加熱が生じ、発火や火災につながる場合があります。抵抗加熱は電気が流れることで物体そのものが発熱する現象で、誘導加熱はIHヒーターと同じ原理で、電磁誘導によって金属が熱を持つ仕組みです。
これらの加熱が続くと、物体や金属が徐々に高温になり、周囲の可燃物に引火して火災が発生することがあります。

特に外壁の素材がラスモルタルの場合は金属が使われているため、発熱によって周囲の木材などに引火する危険性があり、注意が必要です。

4.漏電の直し方

自分でできるのは「止める・切り分ける」まで

電気工事士の写真

漏電の直し方はインターネットで検索すればさまざまな情報が見つかりますが、実際に配線や設備を直す作業は大きな危険を伴います。感電や火災につながるおそれがあるため、知識のない方は安易に手を出すべきではありません。

まず理解しておきたいのは、一般の方ができる「漏電の直し方」は、修理そのものではなく、被害を止めて状況を整理する対応までだという点です。
具体的には、先述の方法でブレーカーを使って漏電している回路を確認し、その部分の安全ブレーカーをオフにして通電を止めます。これにより、漏電による危険を一時的に抑えることができます。

ここまでが、資格を持たない方でも行える漏電の直し方であり、配線や電気設備を直接修理する行為は含まれません。

本来、配線工事や電気設備の修理は、国家資格を持つ電気工事士でなければ行ってはならないと法律で定められています。電気工事士には第1種と第2種があり、第2種は一般住宅や小規模店舗など600ボルト以下の設備、第1種はビルや工場など500キロワット未満の設備まで対応できる資格です。漏電を根本的に直すためには、これらの資格を持つ人による作業が前提となります。
そのため、漏電が確認できた場合は、ブレーカーで安全を確保したうえで、専門業者に調査や修理を依頼する流れになります。

住まいの契約形態によって対応先が異なる点にも注意が必要です。賃貸物件の場合は、設備の修理権限が所有者側にあるため、業者を手配する前に大家さんや管理会社へ連絡し、指示を仰ぎましょう。

また、ブレーカーを落としている状態でも感電の危険が完全になくなるわけではありません。業者が到着するまでは、分電盤や漏電が疑われる箇所には触れないようにしてください。

5.漏電を安全に直すなら専門業者に依頼を

相見積もりで費用やサービス内容を比較

相見積もりイメージ画像

漏電を安全に直すためには、専門業者に依頼するのが基本となります。特に持ち家の場合、漏電の調査先としては、電気保安協会または漏電修理業者のいずれかを選ぶことになります。

電気保安協会は全国に拠点があり、電力会社からの委託を受けて電気設備の調査を行っている団体です。漏電の有無や原因を調べる調査については、原則として無料で対応してもらえる点が特徴です。

ただし、電気保安協会が行うのはあくまで調査までであり、漏電の原因が特定できても修理は行えません。修理が必要な場合は、あらためて修理業者へ依頼する必要があります。

漏電修理を依頼できる業者には、電気工事を請け負う電気店や電気工事業者、そして漏電工事を専門に扱う業者などがあります。どの業者に依頼するかは、「家から近い」「名前を聞いたことがある」といった理由だけで決めるのは避けたほうがよいでしょう。

業者選びでは、必ず複数社に見積もりを依頼し、費用と調査・修理内容を比較することが重要です。同じ条件で相見積もりを取ることで、価格相場やサービス内容の適正な範囲が見えてきます。
相見積もりを行えば、極端に高い、または不自然に安いといった見積もりを見分けやすくなります。また、業者同士に競争意識が生まれることで、価格調整やサービス内容の提案が充実するケースもあります。

見積もり金額だけでなく、見積もりを依頼した際の説明の分かりやすさや対応の丁寧さにも注目し、納得できる業者を選ぶようにしましょう。

6.漏電を予防するために日常で気をつけたいポイント

水回りと電気の扱いを見直す

注意する男性スタッフの写真

漏電は突然起こるトラブルのように感じられがちですが、日常の使い方や環境を見直すことで、発生リスクを下げられるケースも少なくありません。この章では、専門的な工事を伴わず、生活の中で意識しておきたい予防のポイントを整理します。

まず気をつけたいのは、水回りと電気の距離を取ることです。
水分が電気設備に付着すると、絶縁性能が低下して電気が本来とは異なる経路に流れやすくなり、漏電が起こる原因になります。キッチンや洗面所などでは、濡れた手でプラグを抜き差ししないこと、延長コードや電源タップを床に直置きしないことなど、コンセントや電化製品に水がかからないよう配置を工夫しましょう。

また、コードやプラグの状態を定期的に確認することも重要です。
コードの外側が破れて中の線が見えている状態のまま使用していると、わずかな湿気や接触でも漏電につながるおそれがあります。コードやプラグに異常が見られる場合は、使用を中止して交換することが、漏電予防として有効です。

あわせて、タコ足配線を避けることも心がけましょう。
電流が過剰に流れる状態が続くと、配線や機器の劣化が早まり、結果として漏電や発熱のリスクが高まります。日常の使い方を見直すことが、漏電を未然に防ぐことにつながります。

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