1.エアコンには専用コンセントが必要
エアコン専用コンセントが無ければ増設する
エアコンを使用する場合は、専用コンセントを用意する必要があります。
エアコンは他の家電製品と比べて消費電力が大きいため、通常のコンセントでは安全に使用できないことがあるためです。エアコンは専用回路で使用することが前提となる家電のため、専用コンセントがない場合は新しく設置する必要があります。
一般的なコンセントは1つの回路で複数の家電製品を使えるようになっていますが、専用コンセントはエアコンだけで1つの回路を使用する仕組みになっています。そのため、通常のコンセントよりも大きな電力に対応できます。
一方、エアコンを通常のコンセントに接続すると、電力容量を超えてしまう可能性があります。その結果、ブレーカーが落ちたり、コンセント周辺が高温になって火災につながる危険性もあります。
エアコンを2階に設置する場合も、通常のコンセントには接続せず、必ずエアコン専用コンセントを使用することが重要です。
■エアコン専用コンセントの見分け方
エアコン専用コンセントは、通常のコンセントと形状が異なるため見分けることができます。設置されているかどうか、次のポイントを確認してみましょう。
・差し込み口が1つだけになっている
・一般的なコンセントとは差し込み口の形状が異なる
これらの特徴に当てはまるコンセントが見つからない場合は、エアコン専用コンセントを新しく増設する必要があります。
2.エアコンのコンセントを増設する時に必要な工事とは?
専用回路の工事
エアコンを設置したい場所に専用コンセントがない場合は、専用コンセントを増設する必要があります。
エアコン専用コンセントは専用回路を使用するため、分電盤から直接コンセントまで配線を引く工事が必要になります。分電盤は玄関や廊下などに設置されていることが多いため、2階へ設置する場合はドアや床、壁などに穴を開けて配線するケースもあります。
賃貸住宅でコンセント増設工事を行う場合は、退去時に原状回復が必要になる可能性があるため、事前に管理会社や大家へ確認することが重要です。
持ち家であれば問題ありませんが、賃貸住宅では原状回復のための修理費用が発生する可能性がある点に注意しましょう。
・プラグとコンセントが合わない場合
エアコンのプラグと専用コンセントの形状が合わない場合でも、コンセントを交換することで対応できるケースがあります。例えば100ボルト15アンペア用と100ボルト20アンペア用の違いであれば電圧は同じため、コンセントの交換のみで使用できる場合があります。
一方、200ボルト15アンペアと100ボルト15アンペアの違いの場合は電圧を変更する必要があるため、電気工事が必要になります。多くの場合は配線の接続変更で対応できるため、費用もそれほど高額にはなりません。
ただし、住宅の配線方式には注意が必要です。家庭用電源の配線方式には単相二線式と単相三線式の2種類があり、単相二線式は古い住宅で使われている方式です。単相三線式は現在の住宅で一般的に使われています。
もし住宅が単相二線式の場合、200ボルト電源を利用するには外部から電源を引き込む大掛かりな工事が必要になる場合があります。
3.エアコンのコンセントを2階に増設する時にかかる費用
専用回路の有無で費用が異なる
2階にエアコン専用コンセントがない場合は、専用コンセントの増設工事を行う必要があります。
コンセントの増設工事は電気工事士の資格が必要になるため、自分で作業することはできません。工事は専門業者へ依頼する必要があります。エアコン用コンセントの増設は電気工事士の資格が必要な作業のため、必ず専門業者へ依頼する必要があります。
専門業者へ依頼する場合、どの程度の費用がかかるのか気になる人も多いでしょう。エアコン専用コンセントの増設工事にかかる費用の目安は次の通りです。
■コンセントの形状交換:費用相場は2,000円~3,000円ほど
■電圧変換工事:費用相場は1,000円~8,000円ほど
■専用回路増設:費用相場は12,000円~20,000円ほど
分電盤が1階にしかない住宅では、2階まで専用回路を引く必要があるため、専用回路増設工事の費用は15,000円~20,000円程度になることが一般的です。
一方、2階にも分電盤が設置されている住宅では配線距離が短くなるため、工事が比較的簡単になり、費用が5,000円ほど安くなる場合もあります。
また、すでにエアコン用の専用回路が設置されている場合は、専用回路増設工事は不要です。この場合はコンセントの形状交換や電圧変換工事のみで対応できるため、2,000円~3,000円程度の費用で済むこともあります。
4.エアコンのコンセントを2階に増設する時の注意点
ブレーカーの空きなどを確認する
エアコン専用コンセントの増設工事を依頼する際は、注意しておきたいポイントが3つあります。
エアコンは消費電力が大きい家電のため、電気設備の状況によっては追加工事が必要になる場合があります。
・ブレーカーに空きがあるか
エアコンは消費電力が大きいため、他の家電製品と同じ回路で使用するとブレーカーが落ちる原因になります。そのため、分電盤のブレーカーに空きがない場合は、ブレーカーを増設する工事が必要になることがあります。
・専用の電気回路があるか
エアコンは専用回路で使用することが前提の家電です。他の家電製品と同じ回路を使っている場合は電力が不足する可能性があります。古い住宅では専用回路が設置されていないケースもあるため、「これまで使えていた場所だから問題ない」と判断せず、専用回路があるかを確認することが大切です。専用回路がない場合は、専門業者に依頼して電気回路の工事を行う必要があります。
・通常のコンセントを使用しない
通常のコンセントにエアコンのプラグを差し込んで使用するのは避けましょう。エアコンは起動時に特に多くの電力を消費し、およそ1,000ワットから1,500ワット程度の電力が必要になることがあります。通常のコンセントでは電力容量を超える可能性があり、ブレーカーが落ちたりコンセントが発熱したりして火災につながる危険があります。エアコンは必ず専用コンセントで使用することが重要です。
5.2階のエアコンのコンセント増設は電気工事の専門業者に依頼
電気工事士がいる専門業者に頼む
エアコンには専用コンセントが必要ですが、コンセントの増設工事は電気工事士の資格が必要になります。
そのため、資格を持たない人がコンセントの増設工事を行うことはできません。エアコン用コンセントの増設は資格が必要な電気工事のため、必ず専門業者へ依頼する必要があります。
・どこに依頼するのか
コンセントの増設工事は、電気屋や電気工務店に依頼することになります。近くの電気工務店を探す場合は、インターネットで「市町村名 電気工務店」などのキーワードで検索すると見つけやすくなります。電気工務店ではコンセントの増設だけでなく、LAN配線などさまざまな電気工事にも対応しているため、ほかに依頼したい工事があればまとめて相談することもできます。
また、電気工事士の資格を持っている人であれば個人でも工事が可能です。知人に電気工務店で働いている人がいる場合は、その人に相談する方法もあります。最近では依頼者と有資格者をつなぐマッチングサービスもあるため、そうしたサービスを利用する方法もあります。
・専門業者の選び方
電気工務店や電気屋にはさまざまな業者があるため、どこに依頼すればよいか迷うこともあります。業者を選ぶ際は、口コミの内容や費用相場との違いを確認すると判断しやすくなります。
口コミには実際に利用した人の評価や、事前連絡や作業当日の対応などの情報が書かれていることが多いため参考になります。また、工事を依頼する際は複数の業者から見積もりを取ることも重要です。
1社だけでは費用相場を判断しにくいですが、複数の見積もりを比較することでおおよその相場が分かります。料金が高すぎる場合だけでなく、極端に安い場合も追加費用が発生する可能性があるため注意が必要です。適切な業者を選び、エアコン用コンセントの増設工事を依頼しましょう。
6.2階にエアコン用コンセントを増設する際のポイントまとめ
工事内容と費用の目安を理解して準備しよう
2階にエアコンを設置する場合、専用コンセントがないと安全に使用できないため、コンセントの増設工事が必要になることがあります。エアコンは消費電力が大きい家電のため、通常のコンセントでは電力容量が不足し、ブレーカーが落ちたり発熱による火災につながったりする可能性があります。
エアコンは専用回路で使用することが前提の家電のため、専用コンセントがない場合は電気工事を行う必要があります。
専用コンセントの増設工事は電気工事士の資格が必要な作業のため、自分で行うことはできません。電気工務店や電気屋などの専門業者へ依頼して工事を行ってもらう必要があります。
工事費用は住宅の設備状況によって変わりますが、コンセントの形状交換や電圧変更であれば数千円程度、専用回路を新しく引く場合は1万円〜2万円程度が目安になることが一般的です。また、ブレーカーの空きや配線方式によっては追加工事が必要になるケースもあります。
エアコン設置を検討している場合は、まず専用コンセントの有無を確認し、必要に応じて専門業者に相談して安全に工事を進めることが重要です。