古い家でエアコンの専用コンセントを増設する方法|工事内容と費用相場を解説
公開日:2026.3.3
古くからある住宅にエアコンを取り付ける場合、エアコン専用のコンセントを新しく増設しなければならないことがあります。
ここでは、専用コンセントが必要になる理由と、取り付け工事を行う際の費用相場について紹介します。
古くからある住宅にエアコンを取り付ける場合、エアコン専用のコンセントを新しく増設しなければならないことがあります。
ここでは、専用コンセントが必要になる理由と、取り付け工事を行う際の費用相場について紹介します。
新築ではなく、古くから住まれてきた住宅でエアコンを使用する場合は、電力を安定して供給することや火災を防ぐ目的から、エアコン専用のコンセントが必要になるため注意しましょう。
エアコンは消費電力が大きいため、一般コンセントと共用すると配線に負担がかかり、発熱やブレーカー落ちの原因になることがあります。
エアコンの専用コンセントは、一般的なコンセントと比べて形状や設置位置に違いがあります。ここでは、それぞれの特徴について解説するので参考にしてみてください。
・専用コンセントの形状
エアコン専用コンセントは一般的なコンセントとは異なり、穴の形状が三つ穴のものやアース端子が付いているものなど、複数の種類があります。対応する電圧や電流の違いによって形状が異なり、平行型やIL型、タンデム型、エルバー型などに分かれています。
そのため、エアコンを取り付ける際は、エアコンのプラグと合う形状の専用コンセントが必要になります。
・専用コンセントの位置
一般的なコンセントは壁の低い位置に取り付けられていることが多いですが、エアコンの専用コンセントはエアコン本体の近くで、壁の高い位置に設置されていることが一般的です。
コンセントがエアコンの近くに設置されている場合はエアコン専用コンセントである可能性が高いですが、見分けがつかない場合は業者に確認してもらうと確実です。
家庭でエアコンを新しく設置する場合は、エアコンの電圧や形状に対応した専用コンセントを増設する必要があります。
エアコンは消費電力が大きいため、一般コンセントを共用すると配線に過剰な電流が流れ、発熱や火災の原因になる恐れがあります。
一般的なコンセントで複数の家電製品を同時に使用している場合、並行プラグのコンセントに15Aを超える電流が流れると強い熱が発生し、火災につながる可能性があります。いわゆるタコ足配線が危険と言われるのは、このような現象が起きる恐れがあるためです。
また、専用コンセントは内部回路が単独になっているため、複数の家電を同時に使ったことによるブレーカー落ちを防ぐ効果もあります。一般コンセントでは、複数の家電を使って回路の容量を超える電流が流れると、接続している家電が故障する恐れもありますが、単独回路の専用コンセントであればこうしたリスクを抑えられます。
このように、エアコンを使用する際はブレーカー落ちや火災の恐れがある一般コンセントではなく、エアコン専用のコンセントを使用することが大切です。
古い家でエアコンを取り付ける際は、以下のポイントに注意しましょう。
■エアコンの専用コンセントが使用できる
■エアコンの電圧に対応した専用コンセントである
■エアコンの電源プラグが専用コンセントに入る形状である
エアコンの電圧にはいくつか種類があり、対応するコンセントの形状も異なります。そのため、設置前にエアコンの説明書を確認し、対応している電圧やプラグの形状を把握しておきましょう。
主なコンセントの種類と、エアコンの冷房面積の目安は以下の通りです。
「100V 15A」6〜8畳用
「100V 20A」10〜12畳用
「200V 15A」14畳以上
「200V 20A」16畳以上
特に注意したいのは100Vと200Vの違いで、14畳以上のエアコンでは電力が多く必要になるため200Vのコンセントが必要になる場合があります。
エアコンの対応電圧を確認せずに専用コンセントを設置すると、コンセントの電圧や形状がエアコンと合わず、追加の工事が必要になることがあります。
費用も余計にかかる可能性があるため、必ず電圧を確認してから専用コンセントを取り付けるようにしましょう。
取り付け工事をスムーズに進めるためには、確認した電圧の情報を事前にエアコンの取り付け業者へ伝えておくことをおすすめします。
いざエアコンを取り付けようとしても、古い家でエアコンの専用コンセントがない場合は、新たにコンセントを増設しなければなりません。
古い住宅で専用コンセントがない場合は、分電盤から専用回路を引く電気工事を行う必要があります。
エアコンを使用する部屋に専用コンセントを増設する際は、電気工事ができる業者に依頼し、分電盤から専用コンセントまでケーブルを通す工事を行います。また、コンセントの形状は取り付けるエアコンの電圧などによって変わるため、事前に確認して業者に用意してもらいましょう。
分電盤の回路に空きがある場合は、専用コンセントの増設工事はおよそ2万円ほどで行えることがあります。
専用コンセントを新設する部屋が2階にある場合などは、1階に設置されていることの多い分電盤からケーブルを通すため、壁の中や天井、ドア周辺に穴を開けて配線する作業が必要になることがあります。
賃貸住宅に住んでいる場合は、大家や管理会社に工事の許可を取ってから依頼するようにしましょう。許可を得ないまま工事をすると、退去時に原状回復を求められ、修理費用が追加でかかる可能性があります。
専用コンセントの増設工事は比較的短時間で終わることが多いですが、古い家では配線経路の状況によって工事に時間がかかる場合もあります。そのため、夏の使用シーズン前など、余裕のある時期に工事を予約しておくと安心です。
古い家にエアコンの専用コンセントを増設する工事には、主に3つの種類があります。それぞれの工事内容と費用相場を解説するので、参考にしてみてください。
1.専用コンセントを新たに増設する工事
エアコンの電源コードを差し込むコンセントがない場合は、エアコン専用のコンセントを新しく増設する必要があります。専用コンセントの増設工事の費用は、分電盤とコンセントの距離や、壁や天井への穴開け作業の有無によって変わりますが、一般的には12,000~16,000円ほどが目安です。
2.エアコンに対応したコンセントに交換する工事
エアコンの電源プラグと合わないコンセントを、適した形状のものに交換する工事です。エアコンのプラグとコンセントの形状や電圧が合っていない場合は、そのままでは使用できないため交換工事が必要になります。
設置作業をスムーズに進めるためにも、事前に業者へコンセントの形状や電圧、アンペア数を伝えておくことが大切です。エアコンに対応したコンセントへの交換工事には、2,000~3,000円ほどの費用がかかります。
3.コンセントの電圧変更の工事
エアコンの出力に合わせて、100Vから200Vなどに電圧を変更する工事です。この作業では「単相三線式」と呼ばれる3本の電線を利用する配線が必要になることがあり、費用はおよそ2,000~5,000円程度が目安となります。
これらの工事にかかる時間は、一般的な住宅であれば数時間ほどで完了するケースが多いでしょう。
古い住宅にエアコンを取り付ける場合は、まずエアコン専用コンセントがあるかどうかを確認することが大切です。専用コンセントがない場合は、分電盤から専用回路を引く電気工事を行い、エアコン専用コンセントを新たに増設する必要があります。
また、エアコンには100Vと200Vなど複数の電圧があり、対応するコンセントの形状も異なります。設置するエアコンの仕様を確認せずにコンセント工事をすると、電圧やプラグの形状が合わず追加工事が必要になることもあります。
古い住宅でエアコンを設置する場合は、専用コンセントの有無・電圧・プラグ形状の3点を事前に確認することが重要です。
専用コンセントの増設や交換、電圧変更の工事は、内容によって数千円〜1万円台程度の費用で行えるケースが多く、作業時間も数時間ほどで完了することが一般的です。ただし、配線の状況や建物の構造によっては追加作業が必要になる場合もあります。
そのため、エアコンの設置を予定している場合は、早めに電気工事業者へ相談し、必要な工事内容と費用を確認しておくと安心です。