自宅で起こるスイッチ工事とは?
公開日:2022.4.28 更新日:2024.4.5![自宅で起こるスイッチ工事とは?](https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/prd-rescue-static-contents/column_image/thumbnail_discover/aBA61XO4nzcGBbhRqVYSEaOv25I5qIOcceDnfgmK.webp?v=1738721544)
スイッチ工事とは接触不良を修理したり、種類や取り付け場所を変更することです。スイッチを押しているのに反応がない、もっと押しやすいスイッチに変更したい、と言う悩みを抱えている方はたくさんいらっしゃいます。家も住む人も歳をとっていきますので、最初は使い勝手がいいと思っていても故障したり変わってくるのは当然です。そこで今回はスイッチの工事に必要な費用や時間、施工方法などの情報を紹介していきますので参考にして下さい。
スイッチ工事とは接触不良を修理したり、種類や取り付け場所を変更することです。スイッチを押しているのに反応がない、もっと押しやすいスイッチに変更したい、と言う悩みを抱えている方はたくさんいらっしゃいます。家も住む人も歳をとっていきますので、最初は使い勝手がいいと思っていても故障したり変わってくるのは当然です。そこで今回はスイッチの工事に必要な費用や時間、施工方法などの情報を紹介していきますので参考にして下さい。
この工事の事例として最初に紹介するのは、接触不良によるスイッチの交換です。リビングに入り電気をつけようとスイッチを押しても電気がつかない。蛍光灯が切れたのかと思ったものの、試しにリモコンで操作をしてみると電気がついたという事例がありました。
後日、息子さんにスイッチの内部を見てもらうと、配線部分が黒くなっていたので電気屋さんに交換してもらいました。スイッチは度々オンとオフを繰り返していると経年劣化し、接点の部分がうまく反応しなくなることがあります。
次に紹介する事例は回線のショートです。普通に壁についているスイッチを押すとバチッという音とともに青白い光が見え、その後何度押しても反応しなくなった事例が報告されています。
この事例の原因はホコリの混入による回線のショートです。スイッチにはホコリなどの汚れが侵入しないようにカバーによって守られていますが、長年使い続けているとどうしてもホコリが付いてしまいます。その状態でスイッチを入れると熱が加わり、ホコリに引火して焼き切れます。幸い今回の事例ではすぐにブレーカーが落ちたので火事になることはありませんでしたが、場合によっては大きなトラブルに発展することもあります。電気と言うのはコンロの火と同じくらい危険な物ですから、少しでも異常を感じたら早めに専門の業者に点検や修理を依頼して下さい。
この工事の施工に必要な工具類はプラスドライバーとマイナスドライバー、ベビードライバー(マイナス)、ペンチ、絶縁テープです。
まずブレーカーを落として下さい。その後スイッチの外側である化粧蓋を取り、壁に固定してあるネジを外しましょう。スイッチを壁から引き出すと2本のコードが固定されていますので外して下さい。その際にコードが傷ついている場合は絶縁テープを巻いておきましょう。
また、スイッチの種類によってはジャックではなくネジで固定されている場合もありますので、その場合はマイナスドライバーで取り外しましょう。新しいスイッチと金具を取り付け、奥に押し込んでネジで固定した後に再び化粧蓋をつけ、ブレーカーを上げ正常に作動すれば作業完了です。
この作業は基本的に電気工事士が施工しないと法律により罰則があります。自分で修理や交換をしたことが原因で火事などのトラブルが起きた場合は、重大な過失があるとして火災保険金が支払われないケースもあります。
電気は目に見えませんので、火よりも警戒しなくてはいけません。どうしても自分で施工したいという方は自己責任において行って下さい。安全に修理や交換を済ませたい方は電気工事士がいる電気店やホームセンターなどに依頼しましょう。
この工事に必要な費用は作業費と部品代金の2つに分かれますので、個別に紹介します。
まず部品代金ですが種類やメーカーによってさまざま。例えば元のスイッチがシングルスイッチの場合、同じものに交換する場合は500円です。リビングなどに使用されているダブルスイッチでしたら700円になります。
さらにスイッチの中央にオンとオフが分かるように赤と緑のランプがついているホタルスイッチの費用はシングルが700円、ダブルが900円です。
防犯対策や玄関でよく使われる時間差でオフになる機能の付いたスイッチは6,000円、手動でもセンサーでも操作ができるスイッチは8,800円となっています。その他にも浴室乾燥の時間が指定できるタイマースイッチやトイレのライトだけ消して一定時間換気扇だけを回す遅れ停止スイッチなどもあります。上記の金額に作業費8,000円をプラスしたものがスイッチ工事の費用です。
この工事を行う業者により若干異なりますが、2ヵ所目以降は作業費が大幅に割引になることがあります。先ほども紹介した通り、ひとつめの作業費は8,000円ですが、2つ目以降は1,500円という工事店も。中には最初の作業費だけで15,000円を請求してくる業者も存在しますので、依頼の際は複数社から見積もりを取り、比較して相場と同じくらいの費用にしている業者と契約することをお勧めします。
この工事に必要な時間ですが、あくまでも業者が作業を開始してからの時間になりますのでご注意下さい。
まず古いスイッチを新しいものに交換する場合の作業時間は20分から30分です。2か所であれば40分から60分、3か所であれば60分から90分ということになります。万が一配線に不具合が生じていた場合は、配線自体も新しいものに交換することになりますので、1ヵ所でも60分程度の時間は必要です。
シングルスイッチからダブルスイッチに交換する場合は壁穴を広げなくてはいけませんので60分から90分は必要になるでしょう。スイッチの場所を変更する、もしくはスイッチを新しく取り付けるときは壁の工事と共に配線をやり直さなくてはいけませんので、120分から240分は必要です。急いで交換してもらおうとすると、業者に高額請求されることもありますので、見積もりを取る際には急いでいない風を装いましょう。
この工事を円滑に短時間で終わらせてもらうには、お電話の際に現在の状態と、どういう風にしてもらいたいのかをきちんと伝えて下さい。スイッチの種類によってはメーカーからの取り寄せになるものがあります。
今回紹介した作業時間はあくまでも目安ですし、担当者によって時間も変化しますので、問い合わせの時におおよその時間は聞いておきましょう。
この工事に関連する情報をお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントを紹介します。
まず、一番大切なことは絶対に自分で工事しない、ということです。繰り返しになりますが、電気と言うのは目に見えないので大変危険な物です。だからこそ国家資格保持者である電気工事士に一任しましょう。
費用については上から下までありますが、必ず相見積もりを取って下さい。今回紹介した情報がお役に立てれば幸いです。