本文へ移動

エアコンの風量が弱い!風力低下の原因や対処法などを解説

公開日:2023.7.27 更新日:2024.4.11
エアコンの風量が弱い!風力低下の原因や対処法などを解説

「エアコンの風量が弱い気がする」「エアコンの効きが悪くて室温が変わらない」
などエアコンの風量問題にお悩みの方も多いかと思います。いざエアコンのスイッチを入れた時に「弱」の風しか出ないようでは、まったく意味がありませんね。

特に真夏や真冬など、外気との温度差がある時は、いつまでたっても快適な室内になることは難しいでしょう。こ
のトラブルは前兆があまりなく突然起こりやすいので、普段から気にかけておく必要があります。

そこで今回は、具体的な事例を交えながら、風力低下の原因や対策方法などを紹介していきます。

1. エアコンの風力低下事例①

エアコンの風力低下事例その①強くなったり弱くなったりするケース

エアコンの内部を掃除している写真

自動運転にしていると、最初は強い風が出て設定温度に近づくと風が弱くなるのが普通です。しかし、今回紹介する事例では風が強くなったり弱くなったりを繰り返すケースです。

今回紹介する事例では自動運転を解除しても風量にムラが出ていました。エアコンにおいて風量を調整しているのはコンプレッサーです。結局何を操作しても解決しなかったので、メーカーに調査を依頼したところ、コンプレッサーが誤作動を起こしていることが分かりました。

今回の事例では保証期間内での故障でしたので、無料で修理することができたのですが、保証期間を過ぎている場合は修理するより新たに購入した方が安いことがままあります。また、エアコン内部や室外機のファンが破損しても風量にムラが出ることも。

いずれにしても風量にムラがあったらイライラするだけですから、早めに家電量販店かメーカーに相談して下さい。

今回は風力が強くなったり弱くなったりする事例を紹介しましたが、その他にもエアコンの風力トラブルはあります。外気温と設定温度の差が大きすぎるのもそのケース。もしも冷房にしたのに風にムラがある時は、エアコンをつけたまま一度全ての窓をあけ室内の温度を下げることから始めて下さい。

2. エアコンの風力低下事例②

エアコンの風力低下事例その②内部の詰まりにより風が弱くなったケース

汚れているエアコンの内部の写真

このトラブルの事例として最も多いのが、内部にホコリが詰まっているケースです。風量が低下したら、まずここから点検して欲しいくらいに多いです。エアコンというのは、吸い込み口からファンによって空気を取り入れ、熱交換器で温度を変化させ、吐き出し口から風を出す仕組みです。

熱交換器で空気を冷たくしているのは冷媒ガスと呼ばれるもの。これを圧縮して循環させているのが室外機です。つまり、吸い込み口、ファン、熱交換器、吐き出し口、室外機のどれかがホコリで詰まってしまうと風力が一気に低下します。

室外機以外の場所については臭いの発生原因にもなっていますので、定期的にきれいにする必要があります。特にシーズンの初めは汚れが蓄積していることが多いので、注意が必要です。軽度な詰まりであれば、掃除機やエアコン洗浄スプレーなどで取り除くことができますので、風力低下の問題もすぐに解決できます。しかし数年にわたりホコリが蓄積していると、高圧洗浄機か分解洗浄でないと解決できないことが多いのが現状です。

暑くなったり寒くなったりで、いきなりエアコンを使用するのではなくシーズンの初めに必ず試運転を行って下さい。繁忙期に修理依頼しても、すぐに対応してくれないことがあります。

3. エアコンの風力が低下したときの対策と修理方法

エアコンの風力が低下したときの対策と修理方法をいくつか紹介します

リモコンでエアコンを操作している写真

まず最初にすべき対策はリモコンの確認です。一般的なエアコンは、自動・強・中・弱・微風と風量が変更できるようになっています。ボタンで風量を切り替えて、異常があるかどうか確認してください。

次に、冷房・暖房・除湿・送風が適切に設定されているか確認しましょう。なかなか冷風が出ないと思っていたら、暖房運転になっていたという事例がよくあります。

適切に設定しているにも関わらず、風量が低下したりムラがある時はエアコン内部を確認します。まず前面の化粧カバーを開け、フィルターを外して下さい。そうしたら熱交換器が見えますから、ブレードの隙間にホコリが詰まっていないか確認。同時に上部にある吸い込み口の詰まりも確認してください。

ホコリを発見したら乾いた布で軽く拭き、先端の細い掃除機で吸い取ってください。この時、熱交換器のブレードを傷つけないように。吹き出し口もきれいに掃除して、再度オンにしてみましょう。それでも風力低下が解決しない場合は、ファンや熱交換器の奥が詰まっているものと考えられます。この場合は自分で対策することが困難です。メーカー、家電量販店、専門業者のいずれかに連絡して解決してもらいましょう。

風力低下では、あまり無いケースですが、室外機の周りに物を置き過ぎていることがありますから、一応確認して下さい。システムエラーによる風力低下はリセットボタンで解決することもあります。

4. エアコンの風力低下に関する豆知識

エアコンの風力低下に関して知って得する豆知識を分かりやすく紹介します

部屋に設置されたリモコンの写真

エアコンのパワーの決め手になるのが対応畳数ですね。大きければ大きいほど強い風を部屋の隅々にまで行きわたらせることができます。古いモデルでしたら大きいものでも13~14畳くらい、それ以上は業務用になっていましたが、最近のエアコンでは23畳対応のモデルも販売されています。ただし、それだけ室外機も大きくなりますから、考えないで購入してしまうと、ベランダを占有され洗濯物が干しづらくなるので注意してください。

次の豆知識として紹介するのは電力についてです。エアコンには100Vと200Vがあることはご存知でしたか?多くのマンションや戸建て住宅ではエアコンのコンセントだけ単相200Vが取り付けられています。しかし古い住宅やアパートなどでは100Vのコンセントしかないこともあります。エアコンを購入する際は事前に確認してください。

ここでの豆知識として最後に紹介するのは、弱の風力でも効果的に冷房を効かせる方法です。扇風機を併用する方法は比較的多くの方がご存知かと思いますが、より効果を高めるには扇風機を置く場所が重要です。エアコンの吐き出し口の真正面に、相対するように置いてください。その際、できるだけ距離を保つようにすると、より一層効率が上がります。

5. まとめ

エアコンの風力低下に関連する情報のまとめとポイントのおさらい

十分な風力のリモコンの写真

このトラブルに関連するさまざまな情報をお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントをまとめます。

まず事例②でもあったように、風力低下の原因で一番多いのがホコリや汚れによる詰まりです。日頃から気をつけておくことで防ぐことが可能ですし、初期であれば自身で修理もできます。

風力はエアコンの効き目に関わることですので、本格的なシーズンを迎える前に異常がないか点検しておくことが大切です。

エアコン修理の新着記事

おすすめ記事