1.モンスズメバチの巣の危険性とは?攻撃性や毒性の特徴とは?
モンスズメバチは攻撃性が高く刺傷被害につながることも
モンスズメバチは、日本に生息するスズメバチのなかでも攻撃性が高く、巣に近づくと刺される危険があります。腹部に見られる波状の紋が名前の由来とされており、巣を守る時期には警戒心が特に強まるため注意が必要です。
モンスズメバチは巣の周辺で激しく威嚇する
モンスズメバチの巣の周辺では、働き蜂が侵入者を警戒しています。不用意に近づいたり巣へ振動を与えたりすると、複数の蜂から威嚇や攻撃を受けるおそれがあります。
モンスズメバチは飛行能力が高く、刺激を受けると相手を追いかけることもあります。また、ほかのスズメバチと比べて夜間にも活動するため、暗くなったあとでも巣の近くへ立ち入るのは危険です。巣を見つけた場合は昼夜を問わず距離を取り、蜂の出入りを近くで確認してはいけません。
刺されると強い痛みやアナフィラキシーを起こすことがある
モンスズメバチの毒には、強い痛みや腫れを引き起こす成分が含まれています。刺された箇所に激しい痛みが生じ、赤みや腫れが広がることもあるため、症状を軽く考えるのは危険です。
特に注意したいのが、全身に急激なアレルギー反応が現れるアナフィラキシーです。過去に蜂へ刺された経験の有無にかかわらず、呼吸のしづらさ、じんましん、めまい、意識の低下などが現れた場合は、速やかに救急要請を行う必要があります。
2.モンスズメバチの巣が作られる場所と発見しにくい理由とは?
天井裏や樹洞など閉鎖空間に営巣するため気づきにくい
モンスズメバチの巣は、外から見えにくい場所に作られるため、発見が遅れやすい傾向があります。営巣場所と巣の形を知り、蜂が繰り返し出入りする場所へ不用意に近づかないことが大切です。
閉鎖的な空間に巣を作る
モンスズメバチの巣は、樹洞や切り株の内部、天井裏、壁の隙間、戸袋など、外から見えにくい閉鎖的な空間に作られます。軒下に球状の巣を作ることがあるキイロスズメバチとは異なり、外側からは巣が見えず、小さな穴を蜂が出入りしているだけに見えるケースも少なくありません。
巣は釣り鐘のような形をしており、成長すると下部が開いた状態になります。ただし、閉鎖空間に作られた巣は外から形を確認できないことが多いため、巣を探そうとして穴をのぞき込んだり、周辺をたたいたりするのは危険です。
蜂の出入りが増えてから巣に気づくことがある
巣作りが始まったばかりの時期は蜂の数が少なく、建物の隙間や樹洞への出入りにも気づきにくいものです。その後、働き蜂が増えて活動が活発になると、同じ穴から複数の蜂が出入りするようになり、初めて巣の存在が分かることがあります。
夏から秋にかけて蜂の出入りが急に増えた場合は、見えない場所で巣が大きくなっている可能性があります。同じ隙間へモンスズメバチが繰り返し出入りしているときは、内部に巣があると考え、近づかずに駆除業者へ相談しましょう。
3.モンスズメバチは夜間でも活動することがある
日没後も活動するため人と遭遇するリスクが高い
多くのスズメバチは日中に活動し、日没後は巣へ戻ります。一方、モンスズメバチは夜間にも活動することがあるため、暗くなってからも注意が必要です。
光に引き寄せられて住宅へ飛来することがある
モンスズメバチは夜間の光に引き寄せられ、住宅の明かりや自動販売機、キャンプ場のランタンなどへ飛来することがあります。網戸から漏れる光に近づいたり、開いた窓から室内へ入り込んだりするおそれもあるため、夜間に窓を開ける際は注意してください。
暗い場所で照明をつけたときに蜂が飛来するほか、屋外に干していた洗濯物へ紛れ込む可能性もあります。夜間は蜂の姿や動きを確認しにくいため、日中よりも発見や回避が遅れやすくなります。
キャンプ場や夜間の屋外作業では光を向けない
モンスズメバチは、樹液を求めてクヌギやコナラなどの木へ集まることがあります。夜間に昆虫採集や屋外作業をする際、樹液が出ている場所に蜂がいると、懐中電灯の光に反応して近づいてくるおそれがあります。
夜間に蜂の羽音が聞こえても、懐中電灯やスマートフォンの光を向けて確認してはいけません。明かりを消して静かに距離を取り、窓や出入口の近くにいる場合は室内へ入り込まないよう閉めてください。モンスズメバチは夜間も活動する可能性があるため、「暗くなれば安全」と判断しないことが大切です。
4.モンスズメバチの巣に近づくと見られる危険な行動
巣に近づくと威嚇や集団攻撃を受ける可能性がある
モンスズメバチの巣へ近づくと、警告なしに刺されることもありますが、多くの場合は攻撃の前に威嚇行動を見せます。蜂が周囲を飛び回る、目の前で止まる、顎を鳴らすといった行動が見られたら、それ以上近づかず静かに離れてください。
目の前でホバリングして顎を鳴らす
目の前でのホバリングや顎を鳴らす行動は、モンスズメバチが見せる危険な威嚇のサインです。侵入者に気づくと、数匹が巣から飛び出し、周囲を激しく飛び回ったり、相手の正面で止まるように飛んだりすることがあります。
さらに巣へ近づくと、顎をカチカチと鳴らして警告する場合があります。このときに手で追い払ったり、大声を出して走ったりすると、蜂を刺激して攻撃を受けるおそれがあるため危険です。
警報フェロモンで仲間を呼び寄せる
警報フェロモンは、危険を察知した蜂が仲間へ警戒を伝えるために放出する物質です。巣の近くで蜂を刺激すると、周囲の働き蜂が次々と集まり、複数の蜂による攻撃へ発展するおそれがあります。
モンスズメバチは毒液を飛ばすこともあり、目に入ると重い症状を招く危険があります。毒液が衣服や皮膚に付着すると、ほかの蜂を引き寄せる目印になる可能性もあるため、巣の近くで蜂を刺激してはいけません。
威嚇行動に気づいた場合は、蜂から目を離さず、姿勢を低くしてゆっくりと後退します。急な動きや大きな音を避け、巣から十分に離れることが大切です。
5.モンスズメバチの巣を見つけた場合の対処法と注意点
自力での駆除は避けて専門業者に相談を
モンスズメバチの巣を見つけた場合、自分で駆除するのは非常に危険です。攻撃性が高く、夜間にも活動するうえ、見えにくい閉鎖空間へ巣を作ることがあるため、駆除中の事故につながるおそれがあります。
モンスズメバチの巣を見つけたときは刺激を与えず、蜂の駆除業者へ相談しましょう。専門業者は防護服や専用の薬剤、道具を使用し、巣の場所や蜂の数に合った方法で駆除します。依頼できる主な作業は、以下のとおりです。
- 天井裏や壁の隙間など、見えにくい場所にある巣の調査と駆除
- 駆除時に巣を離れていた蜂が戻ってくる「戻り蜂」への対策
- 家族や近隣住民への被害を抑えるための安全管理
巣を見つけても、出入り口を近くからのぞいたり、穴をふさいだりしてはいけません。蜂の出入りが見られる場所から十分に離れ、安全な場所で業者へ連絡してください。
業者を選ぶ際は、複数社へ見積もりを依頼し、料金や作業内容、アフターフォローを比較することが大切です。見積もりでは、出張費や高所作業費、巣の撤去費、戻り蜂への対応などが総額に含まれているか確認します。
また、駆除後に同じ場所へ巣を作られた場合の保証内容や、追加料金が発生する条件も確かめておきましょう。料金と作業内容の説明に納得したうえで、モンスズメバチの駆除実績がある業者を選ぶことが重要です。