1.結露対策を怠った場合に発生する問題とは?
カビの発生やサッシのサビ、ダニの繁殖など
窓が少し濡れているだけだと思ってつい放置しがちな結露ですが、そのままにしておくと、カビが発生したりダニが繁殖したり、サッシがサビてきたりするなど、良いことは一つもありません。カビによる健康被害を招く可能性もあるため、早めの対策が必要です。
特にカビは、温度や湿度などの条件がそろうと急速に繁殖し、結露に含まれるわずかな汚れやホコリをエサにして増え続けます。カビが増えると、そのカビを食べるダニも繁殖しやすくなるため、室内環境の悪化は避けられません。
ダニが原因でアトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などの健康被害が起きるケースも少なくないため、「たかが結露」と軽く考えず、対策を怠らないようにしましょう。
結露対策を怠った場合、人体だけでなく建物にもダメージを与えてしまいます。結露が発生した窓枠やサッシが木製や樹脂製の場合、水分を吸い込んで膨張・変形し、やがて劣化や腐食につながる可能性があります。
窓枠やサッシがアルミや鉄製であっても安心はできません。結露したまま放置すると、水分によって酸化が進み、腐食やサビの発生につながります。建物と人の健康を守るためにも、結露対策はしっかりと行いましょう。
2.身近なもので代用できるおすすめの結露対策グッズ
気泡緩衝材や段ボールを活用
結露対策と聞くと、「専用のスプレーやシートを買う必要があるのでは」と考える方も多いかもしれません。しかし、実は家の中にある身近なもので代用できる方法もあります。ここでは、家庭で比較的簡単に試しやすい結露対策を紹介します。
■気泡緩衝材を窓に貼る
窓の内側に、荷物の梱包などに使用するシート状の気泡緩衝材を貼ると、窓と室内の間に空気の層ができます。この空気の層が断熱材の役割を果たし、外気との温度差を小さくすることで、結露が発生しにくくなります。気泡緩衝材はポリエチレンなどのプラスチック素材で作られており、撥水性や防水性が高い点も特徴です。
貼り付ける際は、突起がある面をガラス側に向け、両面テープなどで固定しましょう。あらかじめテープの下地としてマスキングテープを貼っておくと、後で剥がすときにガラス面を傷つけにくくなります。
■段ボールを窓に貼る
段ボールを窓に貼る方法も、気泡緩衝材と同様に、窓と室内の間に空気層を作って結露を抑える対策です。段ボールは断熱性が高いため、特に冬の寒い時期に取り入れやすい方法といえます。
家にある段ボールや気泡緩衝材を使えば、費用をかけずに結露対策ができます。ただし、窓からの景色が見えなくなることや、素材自体に結露が付いてカビやダニの繁殖につながる可能性がある点には注意が必要です。定期的に取り外してガラス面を掃除したり、気泡緩衝材や段ボールを交換したりするなど、こまめなメンテナンスを心がけましょう。
3.お店で買えるおすすめの結露対策グッズ
結露防止シートや結露防止スプレーなど
結露を放置しても、建物や人体にとってメリットは一つもありません。そのため、できるだけ結露を発生させないよう対策していきたいものです。ホームセンターや100円ショップなどでは、結露防止シートやスプレーなど、さまざまな結露対策グッズが販売されています。
結露によって引き起こされるカビやサビなどの被害を防ぐためにも、状況に合ったグッズを活用することが重要です。
■結露防止シート
結露防止シートは、室内側の窓ガラスに貼り付けて使用します。シートを貼ることでガラス面と室内の間に空気層ができ、窓から伝わる冷たい空気を遮ることで、ガラスと室内の温度差を小さくし、結露が発生しにくくなります。
結露防止シートにはさまざまなサイズや種類があり、接着剤を使わずに水だけで貼れる製品や、デザイン性のある製品もあります。ただし、結露防止シートだけで完全に結露を防げるわけではないため、室内の換気や除湿もあわせて行う必要があります。
■結露防止スプレー
結露防止スプレーは、窓ガラスに吹きかけて拭き取るだけで使える手軽な結露対策グッズです。乾燥後にガラス表面に皮膜ができ、この皮膜が水分を弾いたり吸水したりすることで結露を抑えます。
製品によって差はありますが、効果はおおむね2週間から1か月ほど持続します。結露防止効果が弱まってきたと感じた場合は、再度スプレーすることで効果を維持できます。
■結露吸水テープ
結露吸水テープは、窓ガラスの下部やサッシ部分に貼り付けて、垂れてくる水滴を吸収するためのグッズです。不織布やポリエステル、吸水性の高い珪藻土を含んだタイプなどがあり、床や壁が濡れるのを防ぎます。
■気泡緩衝材・段ボール
気泡緩衝材や段ボールも、市販されている結露対策グッズの一つです。ホームセンターなどで購入でき、窓のサイズに合わせてカットして使用できます。安価で導入しやすい一方、専用グッズに比べると効果はやや弱く、劣化しやすいため定期的な交換が必要です。
■結露取りワイパー
結露取りワイパーは、窓に付いた大量の水滴をまとめてかき取るためのグッズです。広範囲に結露が発生している場合でも、効率よく水分を除去できます。結露を防ぐグッズと併用し、発生してしまった結露をこまめに取り除く用途で使うと便利です。
編集部おすすめの窓ガラスの結露対策グッズ
Coavas 窓ガラス目隠しフィルム 目隠しシート 窓 防寒 結露防止シート(ホワイト,44.5x200cm)

朝起きたときの窓の結露や、冬のひんやり感が気になる方に取り入れやすい窓用フィルムです。すりガラス調のやさしい質感で、外からの光を取り込みながら、窓まわりの冷えをやわらげます。水で貼る静電気タイプのため、道具いらずで貼り直しも簡単。はがした跡が残りにくく、賃貸住宅でも使いやすいのが特長です。紫外線を抑える効果もあり、床や家具の色あせ対策にも役立ちます。結露が気になる季節の窓まわりを、無理なく整えたい方に向いた一枚です。
- 参考価格
- ¥1,299(税込)
- ブランド
- Coavas
4.結露に強いガラスも存在する
真空ガラスや複層ガラスが有効
結露対策グッズを使った方法ではなく、長期的かつ確実な防止効果を重視する場合は、結露に強いガラスへ交換する方法が有効です。ガラス自体を断熱性の高いものに替えることで、室内と窓ガラスの温度差が小さくなり、結露の発生を大幅に抑えられます。
結露に強いガラスとして代表的なものが、「真空ガラス」と「複層(ペア)ガラス」です。ここでは、それぞれの特徴やメリットについて解説します。
■真空ガラス
真空ガラスは、2枚のガラスの間に空気が存在しない真空層を設けた構造になっています。真空層には熱を伝える媒体がないため断熱性能が非常に高く、室内と窓ガラスの温度差によって発生する結露を大きく減らせる点が特徴です。複層(ペア)ガラスと比べても断熱性能が高く、結露対策をより重視したい場合に適しています。
■複層(ペア)ガラス
複層ガラスは、2枚のガラスの間に乾燥した空気層を設けたガラスです。1枚ガラスよりも断熱性能が高く、結露の発生を抑える効果が期待できます。真空ガラスよりも費用を抑えやすく、施工しやすい点から、現在の住宅で広く採用されています。設置費用は抑えたいものの、確実な結露対策を行いたいという方に向いているガラスです。
5.結露に強い窓ガラスへの交換はリフォーム業者に相談しよう
複数の業者に見積もりを依頼しよう
結露に強い窓ガラスへ交換したい場合は、リフォーム業者へ相談するのが現実的な方法です。ガラス交換では、採用するガラスの種類によって費用が変わります。一般的に、断熱性能が高く結露防止効果も期待できる真空ガラスは費用が高く、複層ガラスは比較的費用を抑えられるものの、真空ガラスほどの結露防止効果は得られません。
また、ガラスの枚数や大きさ、高所作業の有無などによっても交換費用は大きく変動します。窓の条件や建物の状況によって見積もり内容が変わるため、事前に要因を把握しておくことが重要です。
交換費用を少しでも抑えたい場合は、複数のリフォーム業者から相見積もりを取ることが有効です。1社だけに見積もりを依頼すると、価格やサービス内容を比較できず、相場より高い金額で施工を依頼してしまう可能性があります。
相見積もりを取る際は、各社に同じ条件を伝えることが大切です。前提条件が異なると費用や施工内容に差が出てしまい、正確な比較ができません。無駄なコストをかけず、結露を防止できる窓ガラスへ交換するためにも、これらのポイントを意識して進めましょう。