ペアガラスは熱割れしやすい?!原因や対処法などをご紹介します
公開日:2022.2.3 更新日:2024.7.9
「窓がいきなり割れた!」「気付いたら窓にヒビが入っていた」
など、思いもよらないガラスのトラブルは、ガラスの温度差により発生する『熱割れ』による症状かも知れません。
この記事では、熱割れが起こりやすいペアガラスの原因や、割れてしまった場合の対処法などをご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
「窓がいきなり割れた!」「気付いたら窓にヒビが入っていた」
など、思いもよらないガラスのトラブルは、ガラスの温度差により発生する『熱割れ』による症状かも知れません。
この記事では、熱割れが起こりやすいペアガラスの原因や、割れてしまった場合の対処法などをご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
窓が割れる原因として思いつくのは、物がぶつかるなどの衝撃があった場合が多いかと思います。
しかし、特に前兆などもなくいきなりガラスが割れてしまう「熱割れ」といった現象があることをご存じでしょうか。
「熱割れ」は、1枚のガラスの中で高温になっている箇所と低温の箇所といった温度差が生まれてしまうことで、破損が起きる現象です。熱が入ることにより膨らんだ部分と熱が入っていない部分とで引っ張り合いのような状態になり、その境目で割れてしまいます。
特に冬の午前中に起きるケースが多く、夜間に低下したガラスの温度が、朝日を受けることにより部分的に温度が上昇して温度差が生まれやすくなります。
そのほかにも、お湯をかけたり、ドライヤーの温風をあてたりすることで、熱割れが発生する可能性があります。
ガラスを二重にすることで断熱効果が期待できると近年人気を集めているペアガラスですが、実は熱割れを起こしやすいガラスのうちのひとつです。
ガラスが外側と内側の二層になっており、直射日光を受けることで外側面だけが熱を吸収して温度が上昇しますが、内側面の温度は変わらずそのままです。そのため、温度に差が生まれやすくなり、熱割れの危険性が高くなります。
また、遮熱や紫外線カットなどを目的として窓に市販のシートやフィルムを貼っているお宅もあるかも知れませんが、それらは熱を吸収しやすいので、貼っている場所と貼っていない場所との温度差が生まれやすくなり、熱割れリスクが高まる恐れがあります。
特にペアガラスでは、ガラス同士の間に溜まった熱が単体のものよりも逃げにくくなるため、熱割れしやすくなってしまいます。 たとえどんなに小さなシールであったとしても、温度差の原因になりますので、小さなお子さんがいるご家庭の場合は注意するようにしましょう。 熱割れ防止のためにも、温度差を生みやすくするシートやシールを窓に貼るのはできる限り避けたほうが賢明です。
また、経年劣化しているガラスも熱割れが起こりやすいです。 強度が低下してしまっているため、熱膨脹による変形に耐えられず、ちょっとした温度差でもヒビが入ってしまう恐れがあります。
ペアガラスの寿命は約10年~15年ほどといわれていますので、それを目安に窓の点検や交換を行うことをおすすめします。
熱割れによりペアガラスにヒビや割れなどの破損が生じてしまった場合は、すぐに業者に連絡をして、修理・交換といった対処をお願いしましょう。
ヒビ割れを放っておくと、突然の破損の危険性があります。また、冬の場合は外の冷気が部屋に入ってきてしまったり、防犯上のリスクがあったりと様々な弊害が起こり得ます。
割れてしまった場合は、軍手やほうき、掃除機などを使用して、安全面に気をつけながら破片の処理を行ってください。
目に見えなくても小さな破片が残っている可能性があるので、雑巾などで徹底的に拭き取り、使用した雑巾はそのまま捨てるようにしましょう。
ガラスの破片の処理方法は、ご自身もゴミ処理の方も怪我の恐れがないように新聞紙などで包み、不燃ゴミの日に捨てるようにしてください。
また、熱割れによるガラスの破損は、予測できない突発的な事故であるために、火災保険・家財保険が適用される場合があります。全てのケースで適用されるわけではないので、ご加入の保険の内容を確認してください。
熱割れが起こる原因は、最初にご紹介したとおり「温度差」によるものです。 熱割れのリスクを低下させるために気をつけるべき内容をご紹介します。
・冷暖房が窓に直撃しないようにする
エアコンなどの冷暖房器具から排出される空気が窓に直接当たることで、当たっている場所と当たっていない場所とで温度差が生まれてしまいます。また、外気との温度差も大きくなってしまう恐れがあります。
そのため、エアコンの風向を変えたり、サーキュレーターを使用したりして、直接風が当たらないようにしましょう。
・窓にシートやシールなどを貼らないようにする
先ほども少し触れましたが、窓にシールなどを貼るとその部分に日光などの熱が吸収されやすくなり、貼っていない場所との温度差が生まれる原因となります。
どんなに小さなシールであっても、窓には貼らないようにしましょう。
・窓の周辺に物を置かないようにする
近くに物があると、熱が逃げにくくなってしまい、ガラスの温度が均等でなくなる原因となります。
窓部分で洗濯物を干したり、家具を近くに置いたり、カーテンを密着させたりしないようにして、熱が逃げやすい状態を作ってあげるようにしましょう。
・室外機の風が直接当たらないようにする
エアコンの室外機からの風が窓に当たってしまう場合も、熱割れのリスクが高まります。室外機からは熱風が出ているので、もし窓に当たってしまっている場合は移動させましょう。
対策のポイントとしては、ガラスに温度差が生まれないように気をつけましょう。また、経年劣化により強度が下がるとリスクが高まりますので、ガラスの寿命も合わせて気にかけるようにしてみてください。
ペアガラスに起きやすい熱割れの症状について、原因や対処法、対策法などをご紹介しました。
冬の寒い日などに起こりやすくなる「熱割れ」ですが、衝撃をあたえていないのにいきなりガラスが割れてしまうとびっくりしてしまいますよね。
ぜひこの記事を参考にして、熱割れの仕組みを理解して、熱割れが起こりにくいような環境作りをおこなってください。もし熱割れにより、ガラスにヒビや割れなどの破損が生じた場合は、すぐに業者へ依頼して修理や交換の対処をしてもらってください。
▼ガラスの修理や交換を依頼できるガラス屋さん一覧です。
https://rescue.epark.jp/category/glass
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