寒い日は窓ガラスの熱割れに注意!その原因と具体的な対策を紹介
公開日:2023.2.9 更新日:2024.9.26
寒い冬や暑い夏など、寒暖差がある季節の窓ガラスには注意しなければならないことがたくさんあります。
中でも気温の変化によって気づかない間にヒビが入っている「熱割れ」は重要な問題です。
今回はそんな季節に起こりやすい窓ガラスの熱割れの対策について紹介していきます。
寒い冬や暑い夏など、寒暖差がある季節の窓ガラスには注意しなければならないことがたくさんあります。
中でも気温の変化によって気づかない間にヒビが入っている「熱割れ」は重要な問題です。
今回はそんな季節に起こりやすい窓ガラスの熱割れの対策について紹介していきます。
窓ガラスが割れるというと、直接窓に飛翔物などの衝撃があったり、ガラス自体が経年劣化して割れてしまったりするイメージが多いかと思います。
しかし、それ以外にも温度の変化で窓ガラスが割れてしまうことがあるのをご存じでしたか?
耐熱性のないガラスのコップにお湯を入れてしまったときに、コップがひび割れたり壊れてしまったりといった経験のある方も多いでしょう。
この症状を「熱割れ」と呼びます。そしてこの熱割れは窓ガラスにも同様に起こり得ます。
これはガラスが熱膨張をする性質に起因していて、窓ガラスの中で部分的に温度差が生まれることで、膨張を起こした部分と起こしていない部分との間にひずみが起き、このひずみがひび割れやガラスの破損につながります。
熱割れは、気温の変化が大きい時期に見られる現象で、主に冬もしくは夏に発生します。
特に冬の午前中に起こりやすいです。
気温の下がる夜の間に冷え切った窓ガラスは、朝になり直射日光があたるとその部分の温度が上昇します。ただし、アルミサッシなどガラスが取り付けられている部分は冷たいままのため、ひずみが発生し、熱割れを起こしてしまいます。
そのため、東南方向などにある窓ガラスは要注意です。
熱割れで発生するヒビが些細なものであっても、そこからすぐに全体に広がってしまう恐れがあります。
なので、なるべく早く修理または交換をしておくことが肝心です。
前述した通り、窓に降り注がれる直射日光が原因で窓ガラスが熱割れすることもあります。
気温が低い冬場で天気に恵まれた日ですと、夜のうちに冷気で冷やされた窓ガラスに太陽光が差します。
すると太陽光による熱で温度変化が発生して、やがてガラスにヒビが入ってしまいます。
また、暖房器具の使用も熱割れの要因となります。
例えば寒い時期にエアコンで暖房を効かせていると、その熱風が外気で冷え切った窓ガラスに伝わっていきます。
すると窓ガラスが急激な温度変化に晒されて膨張し、熱割れすることにつながってしまいます。
自宅でこれらのガラスを使用されている場合はきちんとした対策が必要です。
・厚みのあるガラス
厚みがあることで割れにくくなるのでは、と思われるかもしれません。しかし、その特性上注意しなければならないことがあります。
ガラスの厚さによって部分的な温度差が引き起こされ、その結果として熱割れがもたらされます。
ただし同じ厚みのあるガラスでも強化ガラスですと、割れにくいという性質を持っています。
高熱による特殊加工が施されているため、一般的な厚みのあるガラスと比べて強化ガラスは熱割れが起こりにくいです。
・網入りガラス
網入りガラスは熱割れを引き起こすガラスとして挙げられることが多いです。
要因としてはガラス内の網。この網が金属でできているため、どうしても熱が伝わりやすく、膨張を引き起こしやすくなります。
なので、網入りガラスを使用している場合は特に気を付けてなければなりません。
・熱反射ガラス
熱を外へ反射させてくれる性質を持つガラスですが、これについても要注意。一般的な窓ガラスと比較するとガラスの温度が上昇しやすいという性質を持っています。
・窓ガラスの近くには物を置かない
まず、窓ガラス付近には家具などを配置しないように心掛けましょう。
窓の近くに物があると熱が逃げにくくなるため、なるべく他の場所に移動させてください。
特にカーテンやクッション、ソファなどは熱が帯びやすいため、ガラスに触れないようにしましょう。
・ガラスに影ができないようにする
窓ガラス付近に影ができると部分的な温度変化が生じやすくなり、熱割れが生じることにつながります。
そのため、洗濯物の干し方や庭に物を置くときに場所を注意することで、影によるガラスの温度差を小さくすることができます。
・ガラス用フィルムを使用しない
断熱性の向上や結露の防止のためにガラス用フィルムを貼っている方も多いかと思います。
しかし、そうしたフィルムは部分的な温度変化を引き起こし、熱割れを引き起こすことがあります。特に網入りガラスですと、その傾向が強いです。またガラス用フィルムは日射吸収率を高めることにもつながります。
・エアコンの向きに注意する
風が当たりやすい方向に窓ガラスがあると熱割れが起こりやすいです。そのため、エアコンの風向きをけることで熱割れ予防につながります。
・耐熱強化ガラスへリフォームする
窓ガラスの熱割れを防止する最も有効な方法は、窓ガラス自体を交換してしまうこと。
費用こそ掛かりますが、割れてしまった場合の損失を考えれば安く済みます。
また、耐熱強化ガラスは衝撃にも強いという性質を持っているので、地震など災害に見舞われた場合でも比較的安心です。
DIYでやると難しい窓ガラスの交換ですが、プロの手にかかればあっという間に終了してしまいます。
そうはいっても、ガラス修理や交換作業に対応した業者は全国各地にたくさんあります。これほど多くの業者があると、どこを選べばいいのか悩んでしまうかもしれません。
そこで役に立つのが確かな業者選び。きちんとした業者に依頼すれば、満足のいくリフォームをしてもらえます。
まずはご自宅から近いかどうかが重要。
業者による作業費用には出張費が加算されます。なので、なるべくご自宅から近い業者に依頼されるのが望ましいです。
また、業者の情報をきちんと仕入れておくことも必要。
最近では多くの業者が自社のホームページを持っています。
業者のサイトにはこれまでの作業実績や、お客様からの声が掲載されているページが載っている場合があります。こうした項目も業者選びでは重要な判断基準になるので目を通しておきます。
この他、口コミサイトでも実際に依頼した人の声が紹介されています。
信頼性は100%保証できない場合もありますが、参考程度に見ておいても損はありません。
窓ガラスの修理・交換を検討されている方は、最寄りの業者を調べてみましょう。