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紫外線は室内にも届いている!?ガラスで紫外線を防ぐ方法

公開日:2022.2.3 更新日:2024.4.2
紫外線は室内にも届いている!?ガラスで紫外線を防ぐ方法

お肌の日焼け対策として、日々のケアを続けている方も多いことでしょう。
ただし、日焼け対策は室内にいても必要なのはご存じでしょうか。
日焼けの原因は日光に含まれる紫外線がお肌を黒くすることで、紫外線はガラスを通過して室内に入ってきます。
日焼け防止のためには、ガラスの紫外線対策も重要なのです。

この記事では、ガラスの紫外線対策について詳しくご紹介します。

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1. 室内でも紫外線には注意が必要

紫外線の正体は電磁波です。

紫外線に当たって日焼けしている女性の絵

電磁波は、太陽光線の中の波長が短くエネルギーの高い光です。

紫外線の種類には、A波、B波、C波と3つあります。A波は、お肌のシミやシワを作りやすくして、肌の奥まで到達し、じわじわとお肌にダメージを与えます。

B波は、肌を焼いて黒くして日焼けの原因となります。エネルギーが強いので、肌の細胞を傷つけ、皮膚癌の原因ともなります。B波は紫外線の中でも10%程度、そしてA波はB波の20倍程度降り注いでいます。そして最近、オゾン層の破壊によって、地上にまで降り注ぐようになったのがC波です。B波よりも有害で、やはりお肌にやけどのようなダメージを与えます。

紫外線は、窓を閉めていても室内に降り注ぎます。窓から入った紫外線は、床などで反射し、どこにいても人が紫外線を浴びる可能性はあります。屋外にいる場合と比べて、晴れの日は80%程度、曇りの日でも50%程度の紫外線が室内に届きます。

通常の窓ガラスは紫外線を通してしまうので、室内にいても紫外線を浴びる可能性は高いです。そのために、日焼けやお肌へのダメージを防ぐなら、窓ガラスのガラスが紫外線を通過しないように紫外線対策が必要です。

2. ガラスで防ぐ紫外線:紫外線防止フィルムを貼る

窓ガラスでできる手軽な紫外線対策というと、簡単な方法では、カーテンやレースを使うことでしょう。

ガラスに貼られたフィルムの写真

カーテンを閉めて完全遮光にすると紫外線を防げますが、これでは日中室内は暗くなってしまいます。通常のレースでは編み目の隙間から光が入ってきて、紫外線も室内に降り注ぎますので、レースであればUVカット対応のものを使うと紫外線を防止できます。しかし、レースも、室内が若干薄暗くなってしまいます。

日中の室内を明るく保ち、なおかつ紫外線を防ぐなら、紫外線防止フィルム、またはUVカットフィルムというシートを窓に貼り付けるのをおすすめします。透明なシートながらも、紫外線を防止する素材が使われており、紫外線を90%以上カットできる商品もあります。窓に貼って使うので自分で貼る作業は必要ですが、透明なので昼間の室内を暗くしません。

また、シートを貼れば断熱効果や、ガラス飛散防止効果などを持たせられます。窓ガラスの紫外線防止対策としては費用が安く済み、効果が高いです。

紫外線防止フィルムは、UVカットシートなど、販売しているメーカーごとに名前が違います。粘着シールで貼り付けるタイプ、水でくっつけるタイプなどもあります。

さらには透明なシートタイプ、そして目隠し可能な白いシートタイプなどもあり、製品によっては曇りガラスや凹凸のあるガラスには貼れない場合があります。

3. ガラスで防ぐ紫外線:紫外線防止ガラスに交換する

ガラスの紫外線防止対策としては、紫外線カットできる窓ガラスに変える方法もあります。

紫外線防止ガラスの窓の写真

このような紫外線をカットできるガラスに交換すれば、日中にカーテンやレースを付けなくても、またUVカットシートを付けなくても、紫外線が室内に降り注ぎません。

UVカートシートを貼るなどの場合に比べると費用はかかり、窓ガラスを業者の方に交換してもらわないといけないというデメリットはありますが、一度窓ガラスを交換すれば、その後は紫外線が室内に入ってこないので、シートの張り替えをする手間を省くことができます。

紫外線防止効果のあるガラスはいくつもあります。一般的に使われている透明なガラスはフロートガラスといわれ、紫外線カット率は40%程度です。

ビルなどで使われている熱線吸収ガラスは、紫外線カット率が80%程度です。遠くから見るとキラキラと反射するようなガラスで、金属成分を着色し、ガラス通過の紫外線を抑えます。

合わせガラスは、2枚のガラスの間に特殊な膜を貼り付け、紫外線をカットします。紫外線カット率は90%を超えています。膜があるので、若干色が付いています。

low-e複層ガラスは、ガラスとガラスの間に隙間を作り、2枚のガラス層にしています。通常異なるタイプのガラスを使うようになっており、紫外線カット率は60%~80%程度とメーカーよって違います。

どの窓ガラスにするかは、好みや予算に応じて違ってくるでしょう。窓ガラスによっては、断熱効果なども備えています。ガラスのサイズはいくつもあるので、リビングからキッチンなど、どの窓ガラスでも交換できるでしょう。

4. 紫外線をカットできるガラス「low-e複層ガラス」とは

2枚のガラスで構成し、ガラスとガラスの間に隙間を作っているのが、low-e複層ガラスです。

重ねられた複層ガラスの写真

ガラスの内側に金属膜を貼り、紫外線カット効果を持たせており、最大で80%程度カットします。また、ガラスとガラスの間は中間層とよばれる空間になっており、ここに空気やアルゴンガスを入れることで、断熱や防音効果も生みます。

つまりは、low-e複層ガラスであれば、紫外線をカットし、なおかつ断熱や防音効果を持たせられます。室内の気温を逃がしにくく、夏は涼しく、冬は温かく保つことも可能です。ガラスは透明なので、室内を薄暗くする心配はありませんし、曇りガラスタイプを選ぶこともできます。もしも今使っている窓ガラスをlow-e複層ガラスに変えるなら、サッシにアタッチメントを付けるなどします。通常の1枚ガラス用サッシでは、2枚になっているlow-e複層ガラスをはめることができないので、サッシごと交換するか、またはアタッチメントを取り付けてlow-e複層ガラスに対応させます。また窓枠に厚みがあれば、low-e複層ガラスと合わせガラスの2重窓ガラスにして、さらに紫外線カット効果を高めることも可能です。

一般的な透明な窓ガラスは、紫外線を30%程度しかカットしませんが、low-e複層ガラスならば80%程度カットできます。断熱や防音効果もあるので、交換すればより生活しやすくなるでしょう。

5. ガラスで紫外線を防ぐ方法 まとめ

室内にいても窓ガラスを通過して紫外線が届くので、窓ガラスの紫外線防止対策は日焼け防止などに効果的です。

ブラインドが設置された窓ガラスの写真

窓ガラスで行う対策というと、レースなどを使う、UVカットシートを貼る、紫外線カット効果のある窓ガラスにするなどがありますが、手軽に行えるのがレースやUVカットシートなどを使う方法です。

半永久的行える対策としては、費用はかかりますが紫外線カット効果のある窓ガラスに変える方法もあります。

予算によってどんな対策をするか違ってくるでしょう。また賃貸住宅で気軽にガラス交換はできないので、シートにするような場合もあるかもしれませんので、自宅に合った有効な紫外線対策を選びましょう。

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