ネズミの活動時期とは?被害が増える時期や駆除方法などを解説
公開日:2023.1.25 更新日:2024.4.18
季節を問わず、一年中活動しているネズミですが、特に活発になる時期が存在します。
その時期になると被害も急増するため、あらかじめその時期に注意して対策を取っておきましょう。
今回はネズミの活動時期のなかでも特に注意すべき時期や駆除方法についてご紹介します。
季節を問わず、一年中活動しているネズミですが、特に活発になる時期が存在します。
その時期になると被害も急増するため、あらかじめその時期に注意して対策を取っておきましょう。
今回はネズミの活動時期のなかでも特に注意すべき時期や駆除方法についてご紹介します。
ネズミの活動のピークになる時期は春(3月~5月)と秋(10月~11月)です。
基本的にネズミは暑すぎず、寒すぎない適度な温度環境を好んでいます。そのため、涼しくて過ごしやすいこの時期になると活発に活動するようになります。
また、同時期にネズミは繁殖の最盛期を迎えます。
ただ、ネズミの活動のピーク時期と自宅のネズミ被害が増える時期は別です。
家のネズミ被害は11月~2月頃にかけて急増します。
ネズミは基本的に寒さに弱いため、外が寒くなると快適な住環境を求めて人間の住居に侵入してきます。人間の住居は冬でも温かく、ネズミのエサや巣材になるものも豊富で、外敵からも隠れられるため、ネズミの住処にするにはもってこいの場所だからです。
また、ネズミは夜行性の生き物のため、活動時間帯としては夜が多いです。
ただ昼間であってもネズミが出ることもあります。最近では市街地を中心に、日中不在の家に住みついているネズミは昼間に活動を行っています。
このためネズミについては夜だけではなく、昼間であっても注意しておく必要があります。
ネズミにいったん家に棲みつかれると、人間に対してさまざまな被害を与えます。
とくに活動が活発化する時期である春と秋を中心に被害規模が拡大する恐れがあるので、しっかりと対策しておきましょう。
・衛生的被害
ネズミは通称動く病原菌と呼ばれるほど、その体や糞尿にはさまざまな伝染病の病原体を宿しています。
ネズミに噛まれると「鼠咬症(そこうしょう)」の発症やアナフィラキシーショックを起こす場合があります。
また、ネズミに直接触れなくてもネズミの糞尿にも注意が必要です。排泄物には、サルモネラ菌などの食中毒や、E型肝炎、ハンタウイルスなどの病原菌が潜伏しています。
そのほか、ネズミの体に寄生しているダニやノミにより、アレルギー症状やウイルス性の感染症に伴う病気が引き起こされることもあります。
・経済的被害
一旦ネズミが住宅に住み着くと、住宅に使用されている建材をかじられることがあります。特に木造住宅にお住まいですとその被害を受けやすいです。
他にも電気コードをはじめ、自宅にあるさまざまなものをかじられて故障させられることもあります。
コンセントの故障は漏電や火災につながるおそれがあり、住宅に対して多大な被害をもたらします。
・精神的被害
ネズミは夜行性なので、夜中に天井裏をドタバタと走りまわることがあります。その足音が聞こえることで不安になり、不眠症になってしまうことがあります。
野生の生き物であることから、ネズミは伝染病の病原体を宿しています。
・悪臭被害
ネズミの尿は強烈な悪臭がします。さらに、ネズミは尿を垂れ流しながら移動をするため、いたるところに尿をまき散らしてしまいます。
その他、ネズミが家のどこかで死んでいて、その死骸が腐敗するとそこからも悪臭が漂います。
自宅がネズミ被害に遭わないためにも、ネズミの活動時期に関わらず、駆除グッズを準備して対策しておくことは重要です。
最近ではホームセンターやインターネット通販などで気軽に入手できます。
・粘着シートを使う
ネズミ駆除の専門業者でも使用しているところがあるほど、高い効果が期待できます。
ネズミが発生しやすいと思われるところに仕掛けておけば、粘着シートの上を通った時に強力な粘着のりでネズミを捕獲します。
ただし捕まえることだけを目的としているため、ネズミを捕獲してからの殺処分はご自身で行う必要があります。
・捕獲器を使う
「バネ式の罠」と「箱式の罠」の2種類があり、どちらもエサを囮にして捕まえるものになります。
2つの大きな違いとしては、バネ式で捕まえたネズミは死んでいるケースがほとんどですが、箱式ですと生け捕りになります。
反対に2つに共通して言えることは、賢いネズミだと引っかからないことがある点です。
・殺鼠剤を置いておく
殺鼠剤とはネズミ用の毒エサのことです。
ホームセンターやネット通販などで購入でき、現在では固形のものや粉状のもの、速効性のあるものや遅効性のものなど、様々な種類の殺鼠剤が販売されています。
使い方も簡単で、台所やごみ置き場など、ネズミのエサ場になりそうな場所に殺鼠剤を置いておくだけ。あとは、お腹をすかせたネズミが食べるのを待ちましょう。
ただ殺鼠剤を食べて死滅させても、ネズミの死骸は消えないので、その処分がとても面倒に思われるかもしれません。
このように、市販されているグッズでネズミを駆除することは可能です。
しかし、ネズミの活動が活発な時期ですと個体数自体が多く、個人では対処できないこともあります。
また、気性が荒いネズミですと駆除の際に怪我の恐れも。
そんな時に頼りになるのがネズミ駆除の専門業者です。
業者をおすすめする理由は次の通り。
・高い駆除効果がある
知識と経験を兼ね備えている作業員が揃っているので、徹底した駆除が期待できます。
また、使用する薬剤なども業者でしか手に入らないものを使ってくれるので、駆除後も長期にわたって予防効果が持続します。
さらに、個人ですとなかなか対応しづらいネズミの死骸の処理や糞尿の掃除、消毒作業までしっかりと行ってくれます。
・必要な手間を省ける
個人でしっかりとネズミ駆除や予防をしようとすると、様々な駆除グッズが必要になるため、何かと準備に手間取ります。
また、ネズミは家の中の屋根裏や天井裏、床下など人目に付きづらいところに巣をつくっていることが多いため、それを見つけるのも骨が折れます。
業者であれば電話1本で駆けつけてくれるので、個人での作業の手間を大幅に省略できます。
・クレジットカード決済もできる
業者によってはクレジットカードやQRコード決済も受け付けています。万が一自宅に必要な現金が無くても安心です。
・アフターフォローが充実している
業者では作業が終わってからも定期点検や被害が再発した際の無償駆除など、さまざまなアフターサービスを実施しています。
依頼を検討されている業者がどんなアフターサービスを実施しているか事前に確認しておきましょう。
活動時期を問わずネズミ駆除にはある程度お金がかかります。
ネズミ駆除および寄せ付けない方法の実施にかかる費用の相場を坪ごとに表すと以下のようになります。
5坪:30,000~70,000円
10坪:50,000~100,000円
20坪:80,000~150,000円
ただし、上記の金額はあくまでも目安であり、被害状況や作業を実施する回数によって費用は変動していきます。
また、業者の出張費用などが別途加算されることもあるでしょう。
こうしたネズミ駆除および予防にかかる費用を少しでも安く抑える方法があります。
一つは見積もりを比較すること。
ネズミ駆除にかかる費用は実際の被害状況により変動します。そのため、複数社から現地調査をしてもらい、そのうえで見積もりを出してもらうことにより初めて作業にかかる費用相場がみえてきます。
最低でも3社以上から見積もりを取ると比較がしやすいのでおすすめです。
また。見積もりには作業ごとの内容とその費用が詳しく記載されていますので、作業が終わった後に不要なオプション費用が発生する心配はありません。
もう一つは自治体の補助金制度を利用すること。
自治体によってはネズミ駆除にかかる費用の一部を補助してくれる制度が設けられている場合があります。
例えば東京都中央区の「地域ねずみ駆除・防除等促進事業補助金」では、ネズミ駆除にかかる費用の3分の2を補助してくれます。
お住まいの地域でこうした制度があるかチェックしてみましょう。