ネズミがかじった跡はどうする?病原菌への対策などを解説
公開日:2024.2.1 更新日:2024.4.22
家にネズミがいると、建物の一部や家具など家の中のさまざまな物をかじられてしまうことがあります。
そうなると気になるのがネズミの菌問題。様々な病原菌を媒介するネズミにかじられたら、その跡には病原菌が発生するのでしょうか。
この記事では、ネズミがかじった跡の菌について、ネズミが健康に与える悪影響なども含めて解説します。
家にネズミがいると、建物の一部や家具など家の中のさまざまな物をかじられてしまうことがあります。
そうなると気になるのがネズミの菌問題。様々な病原菌を媒介するネズミにかじられたら、その跡には病原菌が発生するのでしょうか。
この記事では、ネズミがかじった跡の菌について、ネズミが健康に与える悪影響なども含めて解説します。
ネズミといえば、前歯で物をかじるイメージがあります。アニメなどで、ネズミが前歯で物をかじっているシーンを見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。
何のために物をかじるのかといえば、歯を研ぐためです。
ネズミの歯は人間の歯とは違って、一生伸び続けるため、そのままにしておくと口を開け閉めすることができずに、エサが食べられなくなります。そんな事態にならないために、ネズミは定期的に何かをかじって歯を削らなければいけません。
自分の命がかかっているのですから、ネズミも必死です。命がかかっているからこそ、手当たり次第に物をかじり続けます。
前歯で物を噛まないネズミは存在しません。もしも家の中でネズミを見つけたり、ネズミの気配を感じたら、それがどんなネズミであれ、ネズミに物をかじられてしまう恐れがあると考えた方が良いでしょう。
ネズミがかじるものには、以下のようなものが挙げられます。
①食べ物
雑食性のネズミはなんでも食べます。そのため、キッチンやテーブルに出しっぱなしになっている食品があれば、なんでもかじられてしまうため、注意が必要です。
人間がネズミがかじったものを知らずに口に入れてしまうことで、病気になる可能性があります。
ネズミ対策として食べ物を保存する容器には、ガラスの容器、ホーローの容器などを利用するのがおすすめです。
ジップロックと比べるとお値段は張りますし、保存するスペースも取ってしまいますが、ネズミからの被害を避ける効果があります。
②家の柱や壁
ネズミは食べ物以外でもかじります。家の柱、壁、家具などあらゆるものをかじります。
木製のように柔らかい素材だけではなく、コンクリート製のものもかじるため、マンションにも住み着くことがあるのです。
③プラスチック
食べ物の保管にピッタリなジップロックなどのプラスチック製の柔らかい袋類は、ネズミがかじることができる素材です。
そのため、食べ物をジップロックに入れて保存しているとかじられる恐れがあります。前述の通り、食べ物の保存には、ガラス製の保存容器などを使用すると安心です。
④電気コード
ネズミは電気コードをかじることもできます。電気コードをネズミにかじられると、電気の供給がストップする、機械が使えなくなるなどの被害もありますが、怖いのは漏電による火災です。
ネズミがかじった跡には菌が存在する可能性があります。
ネズミは様々な病原体を運ぶことが知られており、その口や唾液、毛、排泄物などから人間にとって有害な菌やウイルスが伝播することがあります。例えば、ハンタウイルスやラットビタイフス菌、サルモネラ菌などがネズミと関連しています。
ネズミがかじった跡は、潜在的な健康リスクを持つ可能性があるため、次のように対処することが大切です。
・清掃と消毒
かじられた跡がある箇所やその周辺は、適切な消毒剤を使って徹底的に清掃し、消毒することが重要です。
・保護具の使用
感染を避けるために、清掃時にはゴム手袋やマスクを着用し、直接的な接触を避けることが望ましいです。
・ネズミの駆除と予防策
ネズミの侵入を防ぐために家や建物の隙間を塞ぐ、清潔に保つ、食品を密閉容器に保管するなどの予防策を講じることが重要です。
ネズミによる被害があったら、健康への影響を考えてすぐに適切に対応することが大切です。また、家のあちこちに存在するネズミをすべて追い出すことは非常に難しいです。状況に応じて専門家に相談しましょう。
ネズミが住む家で食べ物をそのまま置いておくと、無条件にかじられる可能性があります。例え袋に入れていても、前歯でかじって袋を破くことは簡単にできてしまいます。
ネズミは病原体を持っていますし、不衛生な環境にいることが多い動物です。もしネズミがかじった形跡のある食べ物があれば、安全のためにも廃棄しましょう。
また、かじられた食べ物の近くにある他の食品も、念のため確認し、汚れているようなら捨ててください。
■ネズミによって好物がある
クマネズミの好物は、米や小麦粉などの穀類、りんごやバナナなどの果物類、サツマイモなどのイモ類です。
一方、ハツカネズミの好物は、穀類と植物の種やニンジンなどの野菜類、ドブネズミの好物は肉や魚となっています。
こういったものは特に被害に遭いやすいので、食べ物の保管方法には十分に注意しましょう。
■ネズミがかじった食べ物を気が付かずに口に入れてしまった場合
ネズミがかじった跡があれば、その場で捨てることもできるのですが、実際にはネズミがかじったことに気が付かずに食べてしまったという場合もあります。かじった箇所が少ない場合などは気が付かずに、「あっ」と思ったときには食べてしまっていることもあるでしょう。
この場合も同様に、気が付いた時点で食べるのをやめ、残りは捨ててしまうことが望ましいです。
体調面では、心配であれば病院で相談する、病院に行かない場合でも後日体調不良(熱や吐き気、下痢など)があれば、すぐに病院で診察してもらうようにしてください。
ネズミに物をかじられたくないのは当然のことでしょう。ただ、前述の通りすべてのネズミは生きるために手当たり次第なんでもかじってしまいます。
かじられないように物を保管容器に入れても、容器によってはかじられることもあります。
そのため、ネズミに物をかじられないための対策としてできることは、そもそも家にネズミを寄せ付けないことです。
ネズミを寄せ付けない家づくりについてはこちらの記事を参考にしてください。
関連記事:ネズミが出る家の特徴とは?家にネズミが出ないようにする予防法についてもご紹介
ネズミは多くの家で見かけるわけではないので、どのように駆除していいのか分かりにくいでしょう。ネズミに物をかじられたような跡があれば、ネズミがどこかに住み着いているかもしれません。
ネズミの駆除には早い段階で取り組むことが必要ですが、同時に駆除方法も難しいことから、専門事業者に依頼する方が安心してお任せできます。
■自力で全部を駆除するのは難しい
ネズミ捕りなどの商品がありますが、全部を駆除するのは専門事業者でなければ難しいといえます。
市販されているネズミ駆除は住み着いている数を減らすことはできても、全部を駆除するのは難しく、しばらくするとネズミが増えてしまいます。
■自治体によっては補助金が出ることも
ネズミ駆除の料金は自治体によっては補助金や助成金を支給しています。お住まいの自治体の取り組みを調べておきましょう。