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エアコンの取り付けかたを解説|必要な工具や業者との費用の違い

公開日:2026.3.3
エアコンの取り付けかたを解説|必要な工具や業者との費用の違い

エアコンの設置費用をできるだけ抑えたいと考え、自分で取り付けできないか検討する人も少なくありません。工具や手順を調べればできそうに見えるため、DIYで設置しようと考えるケースもあるでしょう。

しかし、エアコンの設置は配管接続や真空引きなど専門的な作業が必要になるため、作業内容によっては判断が難しい場合があります。取り付け作業の内容を正しく理解せずに施工すると、ガス漏れや水漏れなどのトラブルにつながる可能性があります。

この記事では、自分で行うエアコンの取り付けかたの概要や注意点、さらに専門業者へ依頼した場合との費用の違いについて解説します。

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エアコン110番

1.エアコンの取り付けはDIYできる?

さまざまな工具や部品が必要です

トルクレンチの絵

エアコンの取り付けは、条件が整っていればDIYでも行うことは可能です。

自分で取り付けができれば工事費用を抑えられるほか、作業をやり切った達成感も得られるでしょう。ただし、エアコンの設置には専用工具が必要になるため、事前に準備しておくことが重要です。

エアコンを取り付ける際に特に重要になる工具は、次のとおりです。

・トルクレンチ
トルクレンチとは、ボルトやナットを締める際にかかる力を測定する工具です。トルクレンチを使用すると、配管接続部分を適切な力で締め付けることができ、ガス漏れや配管パイプの破損といったトラブルを防ぐことにつながります。

・フレアツール
フレアツールとは、配管の端をラッパ状に広げる「フレア加工」を行うための工具です。フレア加工を正しく行うことで配管接続部の密閉性が高まり、冷媒ガスが漏れるリスクを抑えることができます。

・真空ポンプ
真空ポンプは、配管内部の空気や水分を抜く「真空引き」を行うための工具です。エアコンの設置では、配管内の空気や湿気を取り除く真空引きを行わないと故障や性能低下の原因になる可能性があります。真空引きを行うことで配管内や機器内部の湿気や空気を取り除き、エアコンを安全に運転できる状態に整えることができます。

2.エアコンの取り付けかた

数多くの工程があります

エアコンを試運転している写真

エアコンを取り付ける際の手順を紹介します。

1.配管を通す穴を開ける
コアドリルという工具を使って壁に穴を開けます。元から穴が開いている場合は、この工程は不要です。

2.据付板の取り付け
据付板が斜めにならないよう、水準計などを使用して水平に取り付けます。

3.室内機の取り付け
据付板のツメの位置を確認し、室内機が落下しないよう注意して取り付けます。

4.配管パイプにフレア加工を施す
配管パイプの端の銅管部分に、フレアツールでフレア加工を行います。配管内に水が入ると故障の原因になるため、雨の日の作業は避けましょう。

5.トルクレンチで冷媒配管を接続する
トルクレンチを使用してフレアナットを適切な力で締めます。締め付けが弱いとガス漏れの原因になるため注意してください。

6.ドレンホースを接続する
室外機にプラブロックを取り付け、ドレンホースを接続します。

7.室外機の配管を接続する
配管の切断部分にはフレア加工を行い、室外機の配管と接続します。

8.真空引きを行う
真空ポンプを使用して真空引きを行います。真空引きを行わないと配管内に空気や湿気が残り、エアコンの故障や性能低下の原因になる可能性があります。

9.真空・ガス漏れの確認
真空ポンプの運転終了後、5〜10分程度経過しても圧力が変化しなければ真空状態が保たれており、ガス漏れの可能性は低いと判断できます。圧力が下がる場合は空気漏れの可能性があります。

10.冷媒ガスを解放する
冷媒ガスを解放すると配管内に冷媒が行き渡ります。冷媒が充填されたらバルブキャップをナットで締めます。

11.渡り配線の接続
渡り配線を室外機の端子台に接続します。

12.渡り配線・ドレンホース・冷媒配管の点検
■室外機の電源プラグと電源ケーブルが接続されているか
■ドレンホースの出口が適切な位置に設置されているか
■冷媒配管の施工状態に問題がないか
■室外機の二方弁・三方弁が開放されているか

上記の工程を確認し、問題がなければ点検は完了です。

13.配管穴の隙間をパテで埋める
配管を通した穴の隙間をパテで埋めます。シリコンや不乾性パテなどがありますが、大きな違いはありません。

14.試運転を行う
■運転時に吹き出し口から風が出るか
■室内機のドレン受け皿に水を流し、ドレンホースから排水されるか
■室外機のファンが回転しているか
■冷房運転時に室内機の熱交換器が冷えるか
■一定時間運転しても室内機から水滴が落ちないか

上記を確認し問題がなければ、エアコンの取り付け作業は完了です。

3.自分で取り付けるリスクとは

取り返しがつかなくなってしまうケースも

メリットとデメリットのイメージ写真

エアコンを自分で取り付ける方法を紹介しましたが、DIYにはデメリットやリスクも少なくありません。

・ガス漏れや水漏れが起きても保証がない
エアコンをDIYで取り付けた場合、ガス漏れや水漏れが起こるリスクは専門業者に依頼した場合よりも高くなります。専門業者に依頼した場合は、万が一ガス漏れや水漏れが発生しても無料で工事をやり直してもらえるケースが多いです。
しかし、自分で取り付けた場合は保証がないため、トラブルが起きても自己対応になる可能性があります。DIYで取り付けた場合は施工保証がないため、ガス漏れや水漏れが起きても補償を受けられない可能性があります。

・知識や経験がないと時間がかかる
エアコンの取り付けに慣れていない場合、作業に丸一日以上かかることもあります。専門業者に依頼すれば1.5〜2時間程度で作業が完了することが多いため、作業時間や労力を考えると必ずしも効率的とはいえません。

・工具や機械が高額
エアコンの取り付けには、専用の工具やガス漏れ探知機などさまざまな道具が必要になります。これらをすべて購入すると、結果的に専門業者へ依頼するより費用が高くなる場合があります。

・破損のリスクが高い
慣れていない作業を行うと、エアコン本体や配管を破損してしまう可能性があります。途中で専門業者に依頼しようとしても、途中まで作業された現場の修正は断られることも少なくありません。エアコンを安全に設置するためにも、作業経験がない場合は専門業者への依頼を検討しましょう。

4.エアコン取り付け費用とDIYとの比較

時間やコストを考えると専門業者がおすすめ

エアコンの取り付け事業者の絵

エアコンを自分で取り付けるか、専門業者に依頼するか迷っている場合は、次の比較を参考にしてください。

■時間
DIY:3~5時間ほど
専門業者:1.5~2時間ほど

■作業人数
DIY:できれば2人
専門業者:1人(高所作業や特殊設置の場合は2人)

■必要な道具
DIY:電動ドライバー、パイプカッター、モンキーレンチ、脚立、六角レンチ、フレアツール、水平器、真空ポンプ、マニホールド(購入またはレンタル)
専門業者:すべて業者が用意

■費用相場
DIY:15,000円~20,000円ほど
専門業者:15,000円~20,000円ほど

■保証
DIY:なし
専門業者:1年間

取り付け費用はDIYと専門業者で大きく変わらない場合が多く、場合によってはDIYのほうが高くなることもあります。費用を抑える目的だけでエアコンをDIYで取り付けることは、あまりおすすめできません。

工具がある程度そろっており機械のレンタルも利用できる場合は費用を抑えられる可能性がありますが、DIYには「真空引きの失敗」「冷媒配管の破損」「ガス漏れ」などのトラブルが起きるリスクがあります。

また、賃貸住宅では施工に失敗すると原状回復費用が高額になる可能性もあります。エアコンの取り付けに関する知識や経験が十分でない場合は、専門業者へ依頼することを検討しましょう。

5.取り付け費用を抑えるためのポイント

ポイントを押さえて賢く依頼しましょう

コストダウンのイメージ絵

エアコンの取り付け費用を抑えるためには、次の方法を試してみましょう。

・繁忙期は避ける
エアコンの取り付け費用をできるだけ安くしたい場合は、繁忙期を避けて依頼することが大切です。エアコンの取り付け工事は、一般的に5月から8月頃が繁忙期とされています。この時期は依頼が集中するため、工事の予約が取りにくくなるだけでなく料金も高くなりやすい傾向があります。
業者によっては1月や2月、また、夏が終わった9月や10月に工事費用の割引を行っていることもあります。
急ぎでない場合は、繁忙期を避けて依頼すると費用を抑えやすくなります。

・取り付けのみ依頼する
ネットショップやアウトレットなどでエアコンを安く購入し、取り付け工事だけを専門業者に依頼する方法もあります。ただし、セット購入と比べて保証内容が十分でない場合もあるため注意が必要です。エアコン本体を別で購入して取り付けのみ依頼する場合は、保証内容を事前に確認することが重要です。

・エアコン専門業者に依頼する
エアコンの取り付けに対応している業者には、エアコン専門業者のほか、家電量販店や引越し業者などがあります。取り付け費用を抑えたい場合は、エアコン専門業者に依頼する方法があります。仲介手数料がかからないため、工事費用が比較的安くなる場合があります。

また、エアコン専門業者であれば他の店舗で購入したエアコンの取り付けにも対応していることが多いです。家電量販店では、その店舗で購入したエアコンのみ対応しているケースもあるため、事前に確認しておくと安心です。

6.まとめ|エアコンの取り付けはDIYより専門業者への依頼が安心

エアコン取り付けで失敗しないためのポイント

エアコンの取り付けはDIYでも行うことは可能ですが、専用工具の準備や配管作業、真空引きなど専門的な工程が多く、作業には一定の知識と経験が必要になります。取り付けに失敗すると、ガス漏れや水漏れ、機器の故障につながる可能性があります。

特に真空引きや冷媒配管の接続を誤ると、エアコンの性能低下や故障の原因になるため注意が必要です。また、DIYで取り付けた場合は保証がないため、トラブルが起きた際には自己対応になるケースがほとんどです。

費用面ではDIYと専門業者で大きな差がない場合も多く、工具の購入やレンタルを考えるとDIYのほうが高くなることもあります。そのため、費用を抑える目的だけでDIYを選ぶのはあまりおすすめできません。

エアコンの取り付けに慣れていない場合や、安全に設置したい場合は専門業者に依頼する方が安心です。繁忙期を避けて依頼したり、取り付けのみを依頼したりすることで費用を抑えることもできるため、状況に合わせて最適な方法を選びましょう。

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