1. 漏電が発生した事例を紹介します
換気扇での漏電トラブル事例。ブレーカーが何度も落ちる時は要注意!!
このトラブルの事例で紹介するのはブレーカーが落ちたケースです。賃貸アパートで一人暮らしをされていたMさんは、換気扇をつけようとする度にブレーカーが落ちることに悩まされていました。過剰な電力消費が原因かと思っていたので、炊飯器やエアコンなどを切って換気扇をつけようとしたのですが、それでも駄目。仕方なく管理会社に連絡し点検をしてもらったところ換気扇から漏電していることが分かりました。
今回紹介したケースのように多くの住宅では、漏電を感知するとブレーカーが落ちて電気を遮断するように出来ています。仮に安全装置が無かったら、漏れ出した電気がほこりなどに接触することで発火して火事になってしまいます。さらにMさんは管理会社に速やかに連絡したので大きなトラブルに発展する前に解決できたと言えます。
このトラブルで怖いのは漏電は見えないという点です。漏水なら誰でも気づくのですが、電気は見えませんので知らないうちに漏れ出していたなんてことも。また今回はブレーカーが正常に作動しましたが、その前に発火する可能性もあります。換気扇の消費電力はごく少量ですので、オンにした時にブレーカーが落ちた場合は、まず一番に漏電トラブルの可能性を疑いましょう。
2. 換気扇で漏電が発生する原因とは?
換気扇での漏電トラブルの主な原因は経年劣化や汚れによる腐食です
このトラブルの原因はいくつかあるのですが、中でも多いのが経年劣化です。一般的にはあまり知られていませんが、換気扇の耐用年数は10年とされています。恐らくそれを越えて使用されているご家庭がほとんどだと思います。換気扇はなかなか壊れませんからね。
しかし見えない部分にある電気コードやモーターは別。通電と遮断を繰り返すことで金属部分にカーボンが付着し、電気が漏れ出すことがあります。
また長年にわたって付着した油汚れが換気扇使用時に熱を持ちコード部分を侵食することがあります。さらに汚れに水分がつくことでも漏電するリスクが高くなります。「換気扇に水分が付くの?」と疑問に思う方がいらっしゃいますが、換気扇でも結露が起こることがありますし、台風などで風が強い時にはコードやモーターに雨が付着することがあります。
また、このトラブルの原因で近年増加しているのはネズミによる被害です。ネズミなどのげっ歯類は何でもかじる習性がありますので、換気扇のコードが被害にあうことも。かじられた部分の絶縁ゴムが剥がれ、そこから漏電が起こります。
事例でも紹介しましたが、電気は目に見えません。換気扇使用時に青白い光が出たり、ブレーカーが落ちる場合は速やかに漏電していないかチェックして下さい。
3. 漏電が発生した時の解決方法
換気扇で漏電が発生した時に解決する方法を分かりやすく紹介します
このトラブルの解決方法を紹介するのですが、最初に注意事項をいくつか紹介します。電気は目に見えませんので、漏電箇所の付近を触ることで感電する危険があります。また素人の知識で修理をすると、さらに大きなトラブルになることも。電気に関する工事は本来、電気工事士という国家資格保持者にしか認められていません。自分で解決する際は必ず自己責任でお願いします。
ここからは自分で解決する際に必要な道具を紹介します。まずは漏電箇所の特定に使用するテスター。ホームセンターやインターネットサイトで2,000円くらいから販売されています。原因が特定出来たらその部分の交換です。
例えば端子部分から漏電していたら、古い部品を取り外し新しいものを取り付けましょう。コードの途中から漏電している場合はその部分をカットして、残っているコードの被覆を剥がしましょう。つなぎ合わせたあと絶縁テープをしっかりと巻きます。ただしコード全体の腐食による漏電でしたら、全体を新しいコードに交換して下さい。モーターから漏電している場合も、直すのではなく新しいものを購入しましょう。自分で解決工事を行った後で火災が発生すると過失により、保険金が出なかったり減額されることがあります。
4. 漏電が発生する前にできる対策
換気扇で漏電が起こる前に出来る対策はとにかく汚れを溜めないことです
このトラブルの多くは油汚れなどをこまめに取り除くことです。換気扇に使用されているコードに油汚れが付着した状態が長く続くと劣化のスピードが速くなります。さらに他の電気器具と比べて換気扇に使用されているコードは細いので、少しの腐食でもすぐに被膜が破れてしまいます。こまめに掃除をすることで腐食を防ぐことが出来ますし、いち早く破損に気付くことが出来ます。
また汚れがついた状態で運転するとモーター部分に過剰な負荷がかかり、その熱によりコードの被膜が溶けることがあります。それを防止する意味でも汚れの除去は重要です。
次に紹介する対策はアースの活用です。一部の換気扇にはついていないのですが、多くの換気扇では万が一の漏電に備えてアース端子が取り付けられています。それをしっかりと差し込み部分に取り付けておきましょう。すると漏電が起きたときでも指定の方向に電気を誘導することが出来ます。
換気扇からの漏電対策として最後に紹介するのは定期的な交換です。換気扇はよほどのトラブルがない限り何十年も使用できますが、一般的な耐用年数は10年とされていますので、それを目安に新しいものに交換することをお勧めします。仮に買い換えない場合でも、10年以上使用している場合は一度でいいので専門業者に依頼して点検してもらいましょう。
5. 換気扇での漏電トラブルまとめ
換気扇の漏電トラブルに関する情報のまとめとポイントのおさらい
このトラブルに関連するさまざまな情報をお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントをまとめます。
まず少しでも漏電が疑われる場合は換気扇の使用を中止して下さい。
漏電を確認するにはテスターが有効ですが、使い方が分からない方やそもそも苦手という方は、電力会社か家電量販店などの専門業者に相談して下さい。換気扇は便利なものですので安全に使用するようにしましょう。