《害虫対策も!》椿の剪定時期や方法についてご紹介します
公開日:2022.8.23 更新日:2024.4.15
椿はきれいな花を咲かせる植物で、初心者にも育てやすいことから人気があります。しかし、剪定の仕方をあまり知らない人もいるのではないでしょうか。椿の花をよりきれいに咲かせるためには、剪定が欠かせません。
この記事では椿の特徴や剪定方法、費用の相場、注意点について解説します。この記事を読んで、椿の剪定をうまく行ってください。
椿はきれいな花を咲かせる植物で、初心者にも育てやすいことから人気があります。しかし、剪定の仕方をあまり知らない人もいるのではないでしょうか。椿の花をよりきれいに咲かせるためには、剪定が欠かせません。
この記事では椿の特徴や剪定方法、費用の相場、注意点について解説します。この記事を読んで、椿の剪定をうまく行ってください。
椿はアジアが原産の植物です。赤い花が多いですが、白やピンクなどの品種もあります。
葉や花びらは厚みがあり、艶やかな印象を与える植物です。
暑さにも寒さにも強く、日陰など多少条件が悪い場合でも、きれいな花を咲かせられます。
ただし、椿は生長しすぎると見た目が悪いだけではなく、病気や害虫が発生する原因になります。椿の枝葉が密集することで湿度が上がってしまうためです。
特に椿に特有の害虫で注意が必要なのがチャドクガという虫です。この虫は非常に強い毒性を持っています。人にも有害で、この虫が繁殖してしまったら椿は簡単に枯れてしまいます。黄色い卵を産むため、見かけたら、すぐに処分しましょう。
剪定を行うことがチャドクガ対策にもなります。また、剪定をしていないと見た目にももっさりとした印象になり、美しいとはいえない状態になります。
そのため、育てやすい植物ですが、適切なタイミングで剪定を行うことが欠かせません。
椿は鉢植えの場合は、大きく育つことは少ないため、そこまで剪定は必要ないものの、枝葉が密集しているようであれば、剪定は必要です。剪定を行う場合、適切なやり方やタイミングを覚えておきましょう。
椿の剪定は密集している枝葉を取り除くことから始めます。重要なのは風通しをよくすることです。
ただし、元気なものを取り除くと、生長に関わります。以下のものを優先して取り除きましょう。
・伸びすぎてしまった枝・芽も葉もない枝
・交差している枝
・2又以上に分かれている枝
これらのものを付け根から切り落とします。
細いものであれば剪定ハサミで、太いものは剪定ノコギリでカットしましょう。
その後で全体の形を整えます。最終形はクリスマスツリーのような円錐形です。
木の幹が透けて見えるくらいまで剪定する「透かし剪定」を行います。
時期は3月から4月にかけて行うことがおすすめです。夏場は椿の生長期にあたるため、避けてください。
夏場に剪定してしまうと、栄養分が流出したり、弱ってしまったりする原因になります。
また、花芽をつけるのは6月から7月のため、芽をつける前に剪定することが大切です。
ただし、上記の剪定時期は地域によって多少影響を受けます。東北や北海道など寒い地域では、少し遅く、暑い地域は少し早くなります。花が咲き終わる頃で見極めると分かりやすいでしょう。
剪定をし損ねた場合、夏場でも剪定はできますが、弱る要因になるため、最小限に留めましょう。
椿の剪定は椿の花をきれいに咲かせるために大切な作業です。しかし、忙しく剪定ができないこともあるでしょう。
その場合は剪定業者に依頼するのも選択肢です。
椿の剪定にかかる費用は樹高によって変わり、1本3,000円から15,000円までが大まかな相場です。樹高が3m以下のものであれば3,000円、樹高が7mくらいのもので15,000円くらいです。
また、業者によっては作業内容ではなく、作業時間で単価が決まっている場合もあります。職人1人が1日働く場合で22,000円ほどが相場です。それとは別に会社の場所に応じて出張料金がかかります。出張料は距離に応じて、約3,000円~の料金がかかることが多いです。
また、作業内容について確認することも大切です。剪定以外にも処分代などがかからないか確認しましょう。不誠実な業者の場合、見積もりを不明瞭にして後から追加料金を請求することもあります。
また、実際に現場を見てみないと判断が難しいことも多いです。樹形や椿の状態によっては追加料金がかかることもあります。そのため、まずは見積もりを依頼し、実際にどのくらいの料金がかかるのか調べてみるとよいでしょう。
分からないことがあれば、適宜相談し、疑問点を残さないようにすれば、後悔しない業者選びができますよ。
椿の剪定で大きな問題になるのがチャドクガです。
この虫は椿特有の害虫で、椿の葉を食べてしまうほか有毒の卵を持ち、チャドクガ本体も毒性を持っています。毛のような毒針を持ち、風に舞う針を持っており、触れただけで毒の被害を受けてしまいます。
理想はこのチャドクガが繁殖しないよう適切な剪定を行うことです。しかし、剪定を怠ったり、殺虫をしていなかったりという場合、どうしても発生してしまうリスクは考えられます。
そのため、自身で剪定をするときは手袋をつけ、レインコートなどを羽織り、防護することが大切です。毒毛は洗った程度では落ちないため、捨ててもよい服を選びます。
また、作業日はできるだけ風が少ない日を選びましょう。チャドクガの毛が舞わないよう固めるスプレーもあるため、そのようなスプレーを使うのもおすすめです。
椿は剪定が必要ですが、樹形を維持するための切り戻し剪定は行いません。生長を阻害する可能性があるため、数年に一度くらいの頻度で行うのがベターです。
切り戻し剪定では、枝の途中で剪定しますが、この方法は椿を枯らしてしまうことがあります。形を整えるための切り戻しも必要最小限に止めるようにしましょう。
この記事では椿の特徴、剪定方法、剪定費用の相場、注意点について解説しました。
椿をきれいに育てるためには、剪定が欠かせません。また、椿特有の害虫は人にも有害で、その予防を行うためにも剪定が必要です。この記事を参考に椿の剪定を適切な方法で行うようにし、害虫の被害を最小限に抑えるようにしましょう。