1. 鹿の習性を理解しよう
鹿の習性で特徴的なのがジャンプ力!1.5m程度であれば軽く飛び越えます
この害獣の習性として最初に紹介するのは、行動範囲についてです。
群れで生活している鹿はエサがなくなると別の場所に移動する習性を持っています。
つまり一ヵ所にとどまり、そこにある木の芽や木の実などを食べつくしたら、別の場所に移動して同じことを繰り返す訳です。
森の中に食糧が無い場合は、樹皮を食べたり人里に降りてきて、畑を荒らし始めます。そしてまた、別の場所へ。
皮を剥がれた樹木は枯れてしまい、次第に森も無くなっていきます。
次に紹介する習性はジャンプ力。
他の害獣が地面と柵の間から侵入するのに対し、鹿はジャンプして畑に入ることができます。対策するのであれば2m以上の柵を設置しましょう。
また、鹿は大変臆病な動物で、遭遇しても基本的には鹿の方から逃げていきます。ただし、中にはパニックになってしまい、こちらをめがけて突進してくることもあるので注意が必要です。
その他の習性としては、昼夜を問わず行動できることです。
例えば、安全な場所で餌をもらえる奈良公園や厳島の鹿は昼間に行動していますが、農作物を荒らす鹿は昼間に餌場の候補を見つけておき、人がいなくなった深夜に再び訪れます。
普通の牡鹿が50㎏以上で食べる量も一日数キロと言われていますので、一度の被害で農作物が全て食害に合うこともあります。
2. 鹿によるトラブル事例①
鹿によるトラブル事例その①林道などで土砂崩れが頻発しています
ここでの事例で最初に紹介するのは、鹿が原因で土砂崩れが増えていることです。
前項の習性の箇所でも紹介した通り、鹿は樹皮や新芽も食べます。
その行動により森全体が枯れてしまい、雨が降った時に十分な水分を蓄えられず、根によって土を留めておくこともできなくなり、土砂崩れにつながっています。
被害があまり注目されていないのは、小規模だからです。あまり使用されていない林道などでは確実に増加しています。
本来であれば天敵がいる森もありますから、被害のスピードも抑えられてきたのですが、現在の国内には天敵であるオオカミはいませんので、やりたい放題となっています。
日本百名山でも、鹿の食害により岩肌がむき出しになってしまった山がたくさんあります。現在ではイノシシ以上に問題となっている害獣です。
今後このようなトラブルを防ぐためにも積極的な駆除を行いたいところですが、地域の猟友会のメンバーも高齢化が進んでおり、思うように対策が出来ていないのが現状です。
一方で、近年ではジビエ料理がブームになり、鹿の捕獲件数も少しづつ増えています。鹿によるトラブルを防ぐためにも、今以上に対策を急ぐ必要があります。
なお、罠の免許を持っていない方、猟友会の会員でない方が勝手に駆除すると違法になりますので、詳しくは自治体にお尋ねください。
3. 鹿によるトラブル事例②
鹿によるトラブル事例その②果実だけでなく樹全体が枯れてしまう
例えば、アライグマやハクビシンなども鹿と同じように果実を好んで食します。しかし樹を食べることはありません。
これが鹿の場合は、実はおろか枝や幹も食べてしまいますから、何年もかけて育てた果樹が一瞬で駄目になります。
入られたくない畑には、必ず2m以上の柵を設置して下さい。
また、必要であれば電気柵を設置することも検討して下さい。
次に紹介するトラブルは飛び出しによる二次被害です。
道路標識に描かれている通り、鹿は深夜など突然車の前に飛び出してきます。
習性の箇所でも紹介しましたが、鹿の体重は生後半年もすると50キロ以上にもなります。そこにぶつかるわけですから自動車にもそれなりの被害が出てしまいます。
また、鹿を避けようとして急ハンドルを切ってしまい、ガードレールや対向車と衝突してしまった事例も数多くあります。
万が一、遭遇して衝突を回避できない時には決してハンドルを別の方向に回さないように注意しましょう。
もしも道中で鹿と遭遇した際に、お尻の毛が逆立っている時には注意が必要です。
最大限に警戒している状態ですから、必ず目を合わせた状態で少しづつ距離を開けましょう。
これからはますます、鹿による被害が増えていきます。実際に鹿を発見したり、農作物に被害が出た場合は速やかに自治体に報告して下さい。
4. 鹿のトラブルを解決する方法と必要な費用とは?
鹿によるトラブルを解決する費用は方法によって大きく異なります
まず鹿の天敵であるオオカミの尿とおなじ成分で作られた忌避剤でしたら、ホームセンターやインターネットショップで1,500円前後で手に入れることが可能です。
特殊な不織布で作られた忌避テープでしたら、10m用で7,000円となっています。
鹿への対策として有名な電気柵の費用ですが、家庭菜園用でしたら7,000円~、それ以上の大きさでしたら60,000円~が相場となっています。
鹿のトラブル対策費用を補助してくれる自治体もあります。対策グッズを購入する前に必ず問い合わせてみましょう。
鹿の場合は自分で駆除する方法もあります。
一頭駆除するごとに報奨金5,000円~35,000円が支払われ、毛皮やお肉も手に入れることができますから、副業として最近ブームになりつつあります。
ただし、駆除するためには罠の免許と猟友会への登録が必須条件です。
仮に自分で狩猟する場合は、猟銃300,000円以上、年間維持費200,000万円以上、猟友会の会費など約20,000円が必要となります。さらに自治体により異なりますが、3年以上の経験が必要です。補助金で元を取ろうと思うと何年もかかってしまいますね。
手間をかけずに鹿トラブルを解決したい方は、プロの害獣駆除業者へ依頼をすることをおすすめします。
5. 鹿のトラブル情報まとめ
鹿に関連するトラブルの情報のまとめと重要ポイントのおさらい
ここまでこの害獣トラブルに関するさまざまな情報をお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントをまとめます。
現在国内で最も問題となっているのが鹿による食害です。
林野庁のデータによると、約7割が鹿による被害とされています。
鹿によるトラブルを解決する方法として忌避剤や忌避シートなどありますが、一番おすすめな方法は罠や銃による駆除です。勝手に行なうと法律で罰せられますから、自治体に相談してください。