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タイワンリスを駆除するには?具体的な退治方法や注意点について解説します

公開日:2021.10.29 更新日:2024.4.15
タイワンリスを駆除するには?具体的な退治方法や注意点について解説します

可愛らしい姿をしている外来種のタイワンリスですが、人間の生活を脅かす厄介な存在。
そのまま放置していると、畑で育てていた農作物を食い荒らされることもあります。

そこで今回はそんなタイワンリスを駆除するための方法をご紹介。
また、駆除にあたって気をつけることも解説します。

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1.タイワンリスとは

タイワンリスの生態

餌を食べているタイワンリスの写真

タイワンリスの駆除方法を知るにあたっては、まずその生態について把握しておく必要があります。
具体的な行動特性を理解しておけば対策がしやすくなりますよ。

・体の特徴
タイワンリスの全長は20~22cm前後あり、国内の固有種である二ホンリスと比べてみるとやや大きいです。ちなみに尻尾の長さも20cm前後あります。

・生息域
その名の通り、本来のタイワンリスの生息地は台湾です。他にも、海外では中国やインドなどにも生息しています。

日本へとやってきたのは戦前であり、主に観賞用の動物として飼われていました。それ以降は飼われていたものが野生化し、1980年からは固有種を脅かすまでに活動範囲を広げるようになりました。

・行動特性
タイワンリスは主に昼間に活動を行う動物であり、集団ではなく単独で活動しています。
ただし、自分自身に身の危険を感じると、鳴き声を出して付近にいる仲間たちに対して警告メッセージを発信します。

・食生活
基本的には雑食性の生き物であるため、野菜や果物、昆虫まで食べます。
また、食料が少ない場合には樹木に含まれている蜜を接種してしのぐこともあります。

・繫殖期
タイワンリスには冬眠は存在せず、年間を通して繫殖を行うことができます。
年間3回、1頭の個体につき2匹ほど出産します。

2.タイワンリスによる被害

具体的な被害

木に登っているタイワンリスの写真

可愛らしい見た目こそしているものの、タイワンリスは人間に対してさまざまな悪影響を及ぼします。
イタチやハクビシンなどと同様に『害獣』に分類されているため注意が必要です。

タイワンリスは次のような被害を与えます。

・農作物への被害
前述のように野菜や果物まで食べるので、農作物に対して被害を及ぼすおそれがあります。
実際に農村地域では育てていたみかんや大根などがタイワンリスによって食い荒らされる被害が報告されています。
農作物は一度食べられると商品として出荷できなくなるので、影響はとても大きいです。

・資産価値の低下
タイワンリスは人間が暮らしている環境に対しても影響を及ぼします。
市街地では電線をかじられる、住宅にある雨戸や戸袋といったところが壊されるなどの被害が出ています。

・健康被害
野生の生き物ですので、タイワンリスには病原菌や害虫を宿しています。
タイワンリスを媒介として病原菌やダニが家に入り込むようになれば、アレルギー症状やぜんそくをはじめとした健康被害を受けることになりかねません。

・生態系への影響
タイワンリスは日本古来の生態系を脅かしています。
実際にメジロやコゲラといった鳥類の卵を狙っているため、国内に生息している固有種の野鳥が減少傾向にあります。

3.タイワンリスを駆除するには

個人でできる駆除方法

大量の唐辛子の写真

人間や地域の固有種の生き物に対して被害を及ぼすタイワンリスですが、個人で駆除することは不可能ではありません。
ここでは具体的なタイワンリスの駆除方法についてご紹介します。

・罠を使って捕獲する
タイワンリスを捕獲する際には野生動物専用の捕獲器を設置します。
捕獲器はホームセンターやインターネット通販などで購入することができます。費用相場としては最低10,000円から販売されています。

捕獲器の中には野菜や果物といったタイワンリスが好みそうな食べ物を入れておきます。
捕獲したら自治体の規定に沿って処分ししておきます。

・ネットや金網を張っておく
タイワンリスを自宅へ侵入させないためには、ネットや金網を張っておくことが大切。ほんのわずかなすき間からでも入ってくることがあるので、細かいところにも張り巡らせておきます。

・タイワンリスが嫌いなにおいをまく
人間にとっては不快でなくても、タイワンリスにとっては不快になるにおいがあります。
代表的なのは木酢液のにおい。 これを自宅周辺に撒いておくことで、タイワンリスの侵入を防ぐことができます。

また、唐辛子の成分も苦手としています。唐辛子液は自然由来の成分を使用しているので、農業を営んでいる方にとっても使いやすいです。

4.タイワンリスを駆除する際の注意点

勝手に駆除してはいけない!

木の上で眠るタイワンリスの写真

自宅周辺に現れたタイワンリスを駆除しておくことは必要ですが、個人が勝手に駆除を行っていいわけではありません。特定の野生動物であるため、捕獲および駆除作業に関しては法律による規制あります。

タイワンリスは鳥獣保護管理法に指定されている生き物です。
鳥獣保護法は資源界における生物の多様性や自然環境の保全を目的とした法律。

これによりたとえ農作物に被害を及ぼすことがあっても、タイワンリスの駆除には自治体の許可が必要となります。
もし違反した場合は、1年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金を課せられることになります。

なおタイワンリスについては狩猟鳥獣でもあることから、条件次第では自治体の許可がなくても駆除を行うことができます。
ただし、個人が捕獲作業をするにあたっては猟銃免許を持っていなければなりません。この他、タイワンリスの駆除には定められた期間があり、秋から冬以外の時期になりますと駆除できないことが多いです。

また、自治体によって決められた駆除方法があるので、これを守った上で作業を行わなければなりません。
ちなみに捕獲した野生動物に関する取り決めは自治体ごとに異なります。駆除を始めるにあたっては、あらかじめお住まいの地域の自治体に確かめておきましょう。

5.タイワンリスを駆除するなら業者に相談を

業者の選び方

タイワンリスの駆除事業者を迎える依頼者の写真

タイワンリスの駆除は個人でもできますが、すばしっこくて作業に手間取るのが実情。そこでおすすめしたいのは、タイワンリスをはじめとした野生動物の駆除業者です。

ただし、業者によっては優良業者と呼ばれるところとそうでないところがあります。
いい業者を見つける上で知っておくべきポイントは次の通り。

・狩猟免状を保有している
専門業者のほとんどは狩猟免状と都道府県の許可を得ています。免許や自治体からの許可に関する情報は業者のホームページに記載されています。
もしホームページでこれらの情報を確認することができない場合は、電話やメールで確認しましょう。

・業者の評判を確認する
優良業者と言われているところは実際に依頼された方から高く評価されています。業者のホームページや口コミサイトにて依頼者の声が掲載されていますので、一度目を通しておきます。

・スタッフの対応がいい
お客様への対応がしっかりした業者ほどきちんと作業してくれます。お電話でのやり取りやご自宅へ点検に来たスタッフの対応にきちんと目を向けておきましょう。

・アフターサービスが充実している
多くの業者では作業後の定期点検や再発した場合の無料駆除など、さまざまなアフターサービスがあります。
サービスの内容は業者によって異なるので、事前に調べておきましょう。

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