1.枯れた芝生を復活させるには?
まずは原因を特定しよう
茶色く枯れてしまった芝生を復活させるには、まず枯れてしまった原因を知ることが欠かせません。見た目が同じように茶色くなっていても、原因によって取るべき対策は大きく異なります。
芝生が枯れる原因はいくつか考えられるため、状態を一つずつ確認しながら当てはまるものを整理していくことが大切です。
・水不足
十分な水が行き渡らない状態が続くと、芝生の根が弱り、生育できなくなって枯れてしまうことがあります。
・過剰な水やり
水を与えすぎることも芝生には負担になります。土の中の酸素が不足し、根が呼吸できなくなることで、根や芝生全体にダメージが広がります。
・病気
芝生は病気にかかることもあります。ラージパッチなどの真菌性の病気や、細菌による病気が原因で、部分的に枯れが進むケースがあります。
・土壌の問題
栄養不足や土の踏み固め、pHの変化など、土壌環境が合っていない場合も芝生は弱ってしまいます。根がしっかり張れる土の状態が保たれていないと、回復しにくくなります。
・害虫被害
芝生を食害する虫がいる場合、その影響で枯れることがあります。地下で根を食べる害虫が原因になることも多く、スジキリヨトウ、シバツトガ、コガネムシは代表的な存在です。被害に気付かず放置すると、被害は広がっていきます。
・誤った刈り込み
刈り込みの高さや頻度が合っていないと、芝生の生育に悪影響を与えます。特に、再生に必要な部分まで刈ってしまう軸刈りを行うと、芝生は回復できず枯れてしまいます。
・除草剤
除草剤には雑草だけに作用するものと、植物全体を枯らすものがあります。除草剤を使用したあとに芝生が枯れた場合は、非選択性除草剤を使ってしまった可能性を疑う必要があります。また、芝生の種類によっては選択性除草剤でも影響を受けることがあるため、使用前の確認が欠かせません。
・環境被害
急激な気温変化、日照不足、強風などの環境条件が重なることで、芝生が弱り枯れてしまうこともあります。
・季節性によるもの
日本の庭で使われる芝生には、冬に葉が茶色くなる品種も多くあります。この場合は枯れたのではなく休眠している状態で、春になると再び緑が戻ります。
このように、芝生が枯れる原因は一つではありません。枯れた芝生を復活させるためには、今の状態がどの原因に当てはまるのかを見極め、その原因に合った対策を取ることが重要です。
2.病気や害虫が原因で芝生が枯れた場合の復活方法
殺虫剤や殺菌剤をまいて様子を見る
芝生が枯れる原因はいくつかありますが、なかでも病気や害虫による影響が比較的多いとされています。
被害が広がりやすい害虫の場合は、早めに異変に気付き、対策を取ることが重要です。
とはいえ、初期段階で害虫被害を見抜くのは簡単ではありません。そのため、少しでも違和感を覚えた場合は、まず芝生用の殺虫剤を散布して様子を見る方法が取られることもあります。芝生向けの殺虫剤はホームセンターやネット通販で入手しやすく、原因がはっきりしていない段階でも試しやすい対処法です。有機リン系の殺虫剤などは害虫の種類によって適切な散布量が異なるため、必ず説明書を確認し、対象となる害虫に合わせて使用します。
殺虫剤を散布したあとは、害虫の死骸が出ていないか、芝生の枯れ具合に変化があるかを確認します。
それでも状態が改善せず、むしろ悪化している場合は、害虫ではなく病気が原因である可能性が考えられます。
その場合は、殺菌剤を使用して様子を見る対応に切り替えます。現在は市販の殺菌剤にも種類があり、散布後の変化を見ながら判断することができます。
なお、必ずしも農薬を使わなければならないわけではありません。農薬の使用に抵抗があるかたは、病害予防を目的とした資材を取り入れ、時間をかけて経過を観察する方法もあります。
ただし、枯れてしまった部分をできるだけ早く復活させたい場合は、状況に応じて農薬を使った対処が現実的な選択になることもあります。
3.芝刈りの後に芝生が枯れた場合の復活方法
芝刈りの後なら「軸刈り」が原因
芝刈りは芝生をきれいに保つために欠かせない作業ですが、芝刈りのあとに芝生が茶色く枯れてしまうことがあります。その原因として考えられるのが、芝刈りの際に起きる「軸刈り」です。
軸刈りとは、芝刈りをせずに伸びていた芝生を、生長点と呼ばれる茎の茶色と緑色の境目付近まで一気に短く刈ってしまい、葉がなくなって茎だけの状態になることを指します。この状態になると、光合成を行う葉が残らないため、芝生は生育できず枯れてしまいます。
軸刈りを防ぐためには、芝生を伸ばし過ぎないことと、地面の凹凸に注意することが重要です。芝が伸び過ぎている場合は一度で刈らず、数回に分けて徐々に高さを調整します。また、季節によって芝の伸び方は変わるため、芝刈り機を使う頻度や刈り上がりの高さを確認しながら進めることが大切です。日頃から基本的な手入れを意識しておくことで、軸刈りのリスクは下げられます。
万が一軸刈りをしてしまった場合でも、成長期である春から夏であれば、新芽が出て回復することがあります。その際は適量の肥料を与え、しばらく様子を見ます。ただし、回復が見られない場合は、その部分は枯れてしまっている可能性が高く、張り替えが必要になります。
芝生の張り替えに不安がある場合は、無理に作業を進めず、専門業者に相談することで状況に合った対応を検討できます。
4.お手入れ上手になって枯れた芝生を復活させよう
枯れた芝生を復活させるお手入れ方法
大切に育てていた芝生が茶色くなると、「このまま枯れてしまうのではないか」「被害が広がる前にできる対策はないのだろうか」と、不安や疑問を感じることもあるでしょう。
そのようなときは、芝生の基本的な手入れ方法を見直し、枯れた芝生の復活を目指していくことが大切です。基本となるのは、水やりや肥料、芝刈り、目土入れといった日常的な管理です。
・水やりや肥料
水や肥料を与え過ぎると、根腐れや肥料焼けを起こし、かえって芝生を弱らせてしまいます。
時期や肥料の説明に従い、芝生の状態に合った量を与えるようにしましょう。
・芝刈り
芝生を刈らずに放置すると、伸びた葉が根元を覆い、太陽の光が届かなくなって枯れる原因になります。芝刈りを行うことで、日光が当たりやすくなり、水やりの際も全体に水分が行き渡ります。
その際は、前述した「軸刈り」に注意し、伸ばし過ぎないよう適度な間隔で芝刈りを行うことが大切です。
・目土入れ
芝生を荒れた状態のままにしておくと、表面に凹凸ができ、水分が溜まりやすくなります。その結果、カビやコケが発生しやすくなります。
目土を入れることで地表が整い、水はけが改善され、芝生を良好な状態で保ちやすくなります。
5.枯れた芝生の復活がうまくいかない時は?
専門事業者に相談するのがおすすめ
枯れた芝生を復活させようと自分なりに手入れを続けていても、思うように回復しないことがあります。日々忙しく過ごしている中で、芝生の状態を見ながらこまめに手入れを行うのは、負担に感じやすいものです。
そのような場合は、芝生の専門事業者に相談するという選択肢も検討してみてください。経験のあるプロに任せることで、状態に合った方法で作業が進められ、短期間できれいな仕上がりが期待できます。
依頼できる内容や費用は業者ごとに異なるため、事前に情報を集め、まずは見積もりを取って相談してみることが大切です。
業者によっては、芝刈りや草刈り、除草、整地、芝張り、目土入れなど、幅広い作業に対応しています。予算に合わせて部分的に依頼できる場合もあるため、すべてを自分で行おうと抱え込むより、相談することで芝生を復活させる近道になることもあります。
また、芝生にはさまざまな種類があり、葉が柔らかく芝刈りの回数を抑えられるなど、手入れしやすい品種もあります。日当たりや害虫が気になる場合には、質感が本物に近い人工芝が合うケースもあります。専門事業者に相談しながら、自分の生活スタイルに合った芝生の取り入れ方を考えていきましょう。