洗濯機の排水口がつまるとどうなる?
洗濯機の排水口がつまると、以下の症状が現れることがあります。
- 洗濯機からエラー音が鳴る/エラーコードが表示される
- 洗濯機の排水機能が働かなくなる
- 排水パンに水が逆流する
- 排水口から異音・異臭がする
症状によって考えられる原因や適切な対処法は異なります。以下で、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
洗濯機からエラー音が鳴る/エラーコードが表示される
洗濯機からエラー音が鳴ったり、エラーコードが表示されたりするときは、排水口のつまりによって正常に排水できていない可能性があるため原因を確認しましょう。
排水口がつまって洗濯排水が十分に流れないと、洗濯機が排水の異常を検知し、運転を停止してエラーを知らせる機能がついていることがあります。排水口が完全につまっていなければ、一度排水できても同じエラーを繰り返すことがあるため注意が必要です。
ただし、排水に関するエラーが出ても、必ず排水口がつまっているとは限りません。洗濯機本体の不具合でも同様のエラーが出ることがあるため、表示されたエラーコードの内容を取扱説明書で確認しましょう。
洗濯機の排水機能が働かなくなる
洗濯機の排水口がつまると、排水に時間がかかったり、まったく水が排出されなくなったりします。
つまりが軽いうちは排水が遅くなる程度でも、放置してつまりが悪化すると洗濯槽に水が残り、すすぎや脱水まで進まなくなります。
なお、排水できない原因は排水口のつまりだけではありません。排水ホースの折れや凍結、洗濯機本体の不具合でも同様の症状が起こるため、排水が遅いもしくは水が残る状態が続くときは、排水口以外の原因も考えられます。
排水パンに水が逆流する
排水口のつまりが悪化すると、洗濯機から排水しきれなかった水が逆流し、排水パンにたまったりあふれたりすることがあります。
このような状態は、排水口がつまっているサインのひとつです。そのまま使い続けると、排水パンから水があふれるおそれもあります。
排水時に逆流が見られるときは、排水口のつまりが進行している可能性があるため、早急な対処が必要な状況です。
排水口から異音・異臭がする
排水口からゴボゴボと異音がしたり、下水のような異臭がしたりする場合は、排水口に汚れやつまりが発生しているかもしれません。
また、排水口に下水からの臭いがあがらないようにする役割の「排水トラップ」に汚れがたまることで、異臭が発生することもあります。
臭いがなく、排水時にゴボゴボ音がするだけでは、排水口がつまっているとは断定できません。水と一緒に空気が流れることで一時的に発生する場合もあるためです。以前より音が大きくなった、排水が遅くなった、異臭もするといった変化が重なっているときは、排水口のつまりを疑う目安になります。
ただし、屋外の排水桝や排水管のつまりによって、排水が流れにくくなったり、室内の排水口から逆流したりすることもあるため注意が必要です。
異音や異臭だけで判断せず、排水の状態もあわせて確認しましょう。
洗濯機の排水口がつまる原因
洗濯機の排水口のつまりや、同様の排水不良を引き起こす主な原因は、以下の3つです。
- 生活汚れ(皮脂、糸くず、髪の毛など)がたまっている
- 排水管がつまっている
- 凍結やホースの不具合
以下で、それぞれの原因を詳しく見ていきます。
生活汚れ(皮脂、糸くず、髪の毛など)がたまっている
洗濯機の排水口がつまる代表的な原因は、洗濯のたびに流れ込む皮脂や糸くず、髪の毛などの生活汚れです。洗濯機には「糸くずフィルター」が備わっていますが、すべての汚れを取り切ることは難しく、排水と一緒に排水口へ流れていくことがあります。さらに、皮脂や洗剤カスなどが混ざると排水口や排水トラップに汚れが付着し、徐々に水の通り道を狭くしてしまいます。
たとえば、排水口や排水トラップにぬめりやヘドロ状の汚れが見られるときは、生活汚れが蓄積している可能性があります。特に、洗濯時にお風呂の残り湯を使用していると、垢や髪の毛などの汚れも一緒に流れ込みやすいです。生活汚れが積み重なることで排水口のつまりにつながるため、定期的な清掃がつまりを防ぎます。
排水管がつまっている
排水口を掃除しても排水不良が改善されないときは、その先につながる排水管がつまっている可能性があります。
排水管も排水口と同様に、洗濯水とともに流れた糸くずや髪の毛、洗剤や石けんカス、皮脂などの汚れの付着が、つまりの主な原因です。
排水口や排水トラップなど、洗濯機と排水管をつなぐ部分に目立った汚れがないのに「排水が遅い」「水が逆流する」といった症状が続くときは、排水管でつまりが起きていることも考えられます。排水口の清掃だけで改善しない場合は、無理な作業はせず、水道屋さんへの相談も検討しましょう。
凍結やホースの不具合
排水口自体につまりがなくても、排水ホースの折れやつぶれ、凍結によって排水不良が起こることもあります。
排水ホースが洗濯機の下敷きになったり大きく折れ曲がったりすると、水の通り道が狭くなり正常に排水できません。また、ホースの内部に糸くずや髪の毛などがたまるケースや、寒冷地ではホース内の水が凍結して排水を妨げることもあります。
排水口を確認しても目立ったつまりがないときは、ホースが折れ曲がっていないか、洗濯機に押しつぶされていないか、凍結していないかなども確認しましょう。
洗濯機の排水口のつまり解消を水道屋さんに依頼した方がよいケース
自分で排水口を掃除してもつまりが解消しないときは、無理に作業を続けず水道屋さんへ依頼するのがおすすめです。水道屋さんに依頼した方がよいケースを紹介します。
- 排水口や排水トラップを掃除しても水の流れが改善しない
- 排水口より奥の排水管がつまっていると考えられる
- 排水口から水が逆流する、異臭やゴボゴボ音とともに排水がうまく流れない症状が続く
- 排水口が洗濯機の下にあり、掃除するには洗濯機を動かす必要がある
- 洗濯機が重く、自分で安全に移動させることが難しい
- つまりの場所や原因を自分で特定できない
目に見えない場所のつまりは自力で取り除くのが難しく、無理に道具を差し込むことで汚れが奥に押し込まれ、状況を悪化させてしまうかもしれません。
また、ドラム式洗濯機や大型の洗濯機は重量があり、無理に動かすと事故や設備の破損につながるおそれがあります。排水口に手が届かない、自分でできる範囲の清掃で改善しない際は、水道屋さんへの相談をおすすめします。
洗濯機の排水口のつまりの直し方
洗濯機の排水口のつまりを直すためにまずは排水口のパーツを取り外して汚れを落とします。作業前にゴム手袋を用意し、パーツを元に戻せるよう外した順番を覚えておきましょう。
ただし、分解作業に慣れていない方は、無理に作業すると洗濯機や排水の部品を破損するおそれがあるため、水道屋さんへの依頼を検討しましょう。
- ステップ1:洗濯機の電源を落としコンセントを抜く
- ステップ2:給水栓の蛇口を閉める
- ステップ3:排水ホースを取り外す
- ステップ4:上から順番に排水口のパーツを取り外す
- ステップ5:排水口のパーツを洗う
- ステップ6:水を流して汚れを押し出す
- ステップ7:排水口のパーツを元に戻す
- ステップ8:排水ホースを取り付けて、給水栓を開く
- ステップ9:電源を入れて正常に排水できるか確認する
以下で、各ステップを順番に詳しく説明します。
ステップ1:洗濯機の電源を落としコンセントを抜く
排水口のつまりを掃除するときは、洗濯機の電源を切り、電源プラグをコンセントから抜きます。
排水口まわりの作業では水に触れるため、洗濯機が通電したままだと感電や誤作動につながるおそれがあります。コンセントからプラグを抜いてから作業することが大切です。
ステップ2:給水栓の蛇口を閉める
給水栓の蛇口が開いたまま作業をすると、洗濯機の移動などで誤って給水ホースが外れ、水が噴き出るおそれがあります。排水口を掃除する前に、給水栓の蛇口が完全に閉まっているか確認しましょう。
蛇口を閉めたあとは、給水ホースの接続部分から水が漏れていないことも確認しておくと安心です。
ステップ3:排水ホースを取り外す
取り外す前に、排水ホースとエルボの接続状態を写真に残しておきましょう。
排水口を掃除するために、排水ホースを排水口側の接続部分から慎重に取り外してください。
排水ホースはバンドなどで排水口の接続部品(エルボ)に固定されていることがあり、取り外さないとその下にある排水トラップなどを分解して掃除できません。
無理に引っ張ったりねじったりすると、ホースや樹脂製の部品を傷めるおそれがあるため注意が必要です。外し方がわからなければ取扱説明書を確認してください。
ステップ4:上から順番に排水口のパーツを取り外す
排水ホースを外したら、まず排水口のパーツの位置と向きを撮影しておきましょう。
排水トラップは、下水の臭いや害虫などの侵入を防ぐための設備で、以下の複数のパーツで構成されています。
- エルボ:洗濯機の排水ホースを排水口につなぎ、排水の向きを変えるための部品
- 目皿:排水口の上部に取り付け、ゴミなどが排水管に入り込むのを防ぐ部品
- 防臭パイプ:排水管からの悪臭や害虫の侵入を防ぐための筒状の部品
- 泡防止パイプ:洗剤の泡が逆流したり溢れ出たりするのを防ぐための筒状の部品
排水口・排水トラップの取扱説明書にしたがって取り外せるパーツを外し、順番に並べておきましょう。写真と並べた順番を確認できるため、掃除後に元の位置や向きへ戻しやすくなります。
パーツの形状や構成、外し方は排水口・排水トラップの種類によって異なります。固定部のトラップフランジは回さず、固くて外れない部品も無理に動かさないでください。
ステップ5:排水口のパーツを洗う
取り外した排水口のパーツは、外した順番がわからなくならないよう注意しながら、付着している髪の毛や糸くずなどを取り除き、水洗いして汚れを落としましょう。
落ちにくい汚れは、スポンジや使い古した歯ブラシなどでこすり洗いしてください。頑固な汚れには中性洗剤を使い、細かな部分まで洗いましょう。
パイプユニッシュなどの液体パイプクリーナーを使う
排水口の奥に汚れが残っている場合は、パイプユニッシュなどの液体パイプクリーナーによる洗浄が有効です。
液体パイプクリーナーは、排水口や排水パイプに付着した髪の毛やぬめりなどの汚れを分解するため、手が届きにくい部分の掃除に役立ちます。パイプユニッシュの場合は、液を排水口へ直接注ぎ、15〜30分放置したあとに十分な水で流すのがメーカー指定の使い方です。
ただし、長時間放置するとはがれた汚れが途中で固まり、かえってつまるおそれがあります。指定された時間を超えての放置はしないようにしましょう。また、パイプユニッシュは塩素系洗剤のため、酸性タイプの製品と混ぜたり、仕上げに熱湯を流したりしてはいけません。液体パイプクリーナーを使う際は、製品の使用方法と注意事項を守りましょう。
重曹・クエン酸で汚れを落とす
排水口に付着した軽いぬめりや汚れを落とすには、重曹とクエン酸を使った掃除の方法もあります。
排水口に重曹を1カップ分振りかけ、その上から40~60度のお湯1カップ分に溶かしたクエン酸(大さじ2杯)を注いで発泡を確認してください。30分程度置いたあと、スポンジやブラシでこすり洗いをして、水で十分に洗い流します。
なお、クエン酸は酸性のため、塩素系の液体パイプクリーナーとは併用しないでください。両者が混ざると、有害な塩素ガスが発生するおそれがあります。
作業は必ず、換気をしながらおこないましょう。
ステップ6:水を流して汚れを押し出す
排水口の洗浄が終わったら、水を流して浮いた汚れや洗浄剤をしっかり押し流しましょう。
すすぎは、排水口の位置に合わせて扱いやすい手おけや小さな容器を使い、水があふれないよう流れを見ながら数回に分けておこないます。液体パイプクリーナーを使用したときは、製品表示で指定された量の水で十分にすすいでください。
水を流したときにスムーズに水が流れ、排水口や排水パンに水がたまったり、逆流しなければ、次の作業へ進みます。
ステップ7:排水口のパーツを元に戻す
洗浄が終わったら、排水口のパーツを取り外したときと逆の順番で元に戻しましょう。
各パーツの位置や向きがずれていると、排水トラップが正しく機能しなかったり、接続部が緩んだりするおそれがあるためです。
戻す順番に迷ったときは、取り外す前に撮影した写真や取扱説明書を見返しましょう。無理に押し込まず、各パーツが正しい位置に収まり、緩みがないことを確かめてから次の作業へ進みます。
ステップ8:排水ホースを取り付けて、給水栓を開く
排水口のパーツを戻したら、排水ホースを正しく取り付けてから給水栓を開きましょう。
排水ホースの差し込みが浅かったり接続部分に隙間があったりすると、水漏れにつながるおそれがあります。また、洗濯機を元の位置に戻す際にホースが本体の下敷きになったり、折れ曲がったりすると、再び排水不良を起こす原因となります。
排水ホースを奥までしっかり差し込み、接続部にズレや緩みがないか確認してから給水栓を開きましょう。
ステップ9:電源を入れて正常に排水できるか確認する
洗濯機を元の位置に戻したら、電源プラグを差して運転し、排水が正常にできるか確認します。
掃除後に実際に排水させることで、つまりが解消しているかだけでなく、排水ホースや排水口の接続部分から水漏れしていないかも確認できます。運転中は、排水エラーが表示されないか、水がスムーズに流れているか、排水パンに水があふれていないかを確認しましょう。
掃除しても排水不良や逆流が改善しない場合は、目視できない排水管の奥などでつまりが発生している可能性があります。無理に作業を続けず、水道屋さんへの依頼を検討してください。
洗濯機の排水口のつまりを直すのにかかる料金相場
洗濯機の排水口のつまりを直す費用は、自分で対処するか水道屋さんへ依頼するかによって大きく異なります。
自分で対処できるつまりなら、清掃用品を含めて2,000円程度がひとつの目安ですが、水道屋さんへの依頼はつまりの程度や作業内容によって費用が大きく変わります。
自分で直した場合
自分で洗濯機の排水口のつまりを直すなら、必要な掃除用品も含めて1,500〜2,000円程度が目安です。
排水口の掃除では、次の道具を使用します。
- ゴム手袋
- パイプクリーナー
- 重曹・クエン酸
- スポンジ
- 歯ブラシ
- すすぎ用の手おけや小さな容器
これらをすべて買いそろえると2,000円程度かかりますが、自宅に道具があれば実際にかかる費用は抑えられます。
水道屋さんに依頼する場合
水道屋さんに洗濯機の排水口のつまり除去を依頼する場合、軽度のつまりなら作業料金は5,000〜12,000円程度、高圧洗浄は27,000〜40,000円程度が目安となります。
自分で対処したときと比べると費用は高くなりますが、水道屋さんに依頼すれば、つまりの場所や原因を確認したうえで適切な作業をしてもらえるのがメリットです。排水口から見えない排水管の奥でつまりが発生しているときも、専用の器具や高圧洗浄機などを使って対応してもらえます。
また、排水口が洗濯機の下にあり、重い洗濯機を動かす必要があるときも、自分で無理に作業するより水道屋さんへ任せたほうが安心です。誤った方法で作業すると、排水ホースや排水口の部品を破損したり、水漏れを起こしたりするおそれがあります。
自分で掃除してもつまりが改善しない、安全に作業するのが難しい場合は、費用だけで判断せず水道屋さんへの依頼を検討しましょう。
洗濯機の排水口つまりを予防する方法
洗濯機の排水口つまりを予防するには、排水口やフィルターに汚れをためないことが大切です。以下に、効果的な予防方法をまとめます。
- 排水口を定期的に掃除する
- 糸くずフィルターや排水フィルターを掃除する
- 洗濯槽も定期的に洗浄する
- お風呂の残り湯を使う場合はこまめに手入れする
- つまりやすい場合は糸くずボックスを活用する
排水口は汚れが見えにくい場所だからこそ、排水が悪くなってからではなく、日頃から定期的に掃除してつまりを防ぎましょう。
洗濯機の排水口つまりは無理して自分で対応せずに水道屋さんに依頼しよう
排水口を掃除した後も排水不良や逆流、洗濯機のエラーが続いたり、洗濯機が重くて安全に移動できないときなどは、無理に自分で作業をせず、水道屋さんへ相談したほうがよいでしょう。また、原因を特定できない状況でも、水道屋さんであれば排水口や排水管の状態を確認し、適切な処置をしてもらえます。
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