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大雨でトイレが逆流する?!原因や対策方法を徹底解説

公開日:2024.6.5
大雨でトイレが逆流する?!原因や対策方法を徹底解説

最近では、ゲリラ豪雨などの「予想外の大雨」が増加しています。
実は、このような大雨が原因でトイレの逆流が発生することがあります。

この記事では、大雨によるトイレの逆流が起こる理由や突然トイレが逆流した場合の対処方法について詳しく解説します。

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1.大雨でトイレが逆流する原因は?

合流式下水道区域は逆流しやすいので注意!

激しい大雨により大量の雨水が流れこんでる道路の排水溝の写真

大雨の際にトイレが逆流する原因は、下水管に大量の雨水が一度に流れ込むことです。
下水管には水を流す能力に限界があり、大雨によって急激に水位が上昇すると、そのキャパシティを超えてしまい、逆流が発生します。
特に、家庭の生活排水(汚水)と雨水が一つの下水管に集まる合流式下水道区域では、大雨時に逆流が起こりやすくなります。

また、大雨時に葉っぱやゴミが排水路に流れ込み、詰まりを引き起こすことがあります。これにより、排水がうまく流れず、逆流が発生する可能性が高まります。

そのほか、建物自体の排水システムに問題がある場合も考えられます。例えば、排水管が適切に設計されていないと、大雨時に排水処理がうまく機能せず、逆流を引き起こすことがあります。
特に古い建物では、排水管の老朽化や樹木の根が管に侵入していることがあり、排水不良の原因となることも少なくありません。

2.大雨でトイレが逆流したらどんな被害がある?

汚水で家の中が汚れてしまう

トイレの水が溢れだして床が水浸しになっている画像

大雨によってトイレが逆流すると、以下のような被害が発生する可能性があります。

・衛生問題
トイレの逆流水には汚水が含まれるため、衛生面でも大きな問題となります。
汚水が家の中に流れ込むことで、悪臭が発生し、衛生環境が悪化します。病原菌やウイルスが拡散し、健康被害のリスクが高まるため、小さな子供や高齢者がいる家庭では特に注意が必要です。

・建物の損傷
トイレの水が床に溢れ出すと、その水が家中に広がり、床材が水を吸収するとカビや腐敗が進行します。最悪の場合、床の張り替えが必要になることもあります。
また、逆流した水が床下に入り込むと、床下の構造部分にダメージを与え、家全体の耐久性にも悪影響を及ぼします。


そうなると、修理費用や清掃費用といった予期せぬ出費も発生します。

・電気設備の故障や火災のリスク
逆流した水が電気配線や電気機器に触れると、ショートや火災のリスクが高まります。また、電気設備が損傷すると修理費用が発生する可能性があります。

・経済的な損失
汚水の除去や清掃、消毒、修理、交換が必要となるため、経済的な負担が大きくなります。また、逆流が原因で一時的に住居を離れる必要がある場合、仮住まいの費用もかかります。

・精神的ストレス
逆流による悪臭や不快感が住環境を悪化させ、精神的なストレスが増加します。被害対応や修理の手配など、手間と時間がかかるため、生活リズムが乱れます。
また、長期間トイレが使用できない状態が続くと、生活の質が低下し、ストレスが増加します。

このような被害を未然に防ぐためにも、トラブルには迅速に対処する必要があります。トイレの逆流が発生した場合は、速やかに元栓を閉めて水の供給を停止してください。その後、できるだけ早く業者に連絡し、専門的な対応を依頼するのが望ましいです。

被害を最小限に抑えるために、自分で対応できる範囲で床の水を拭き取り、換気を良くするなどの応急処置も行いましょう。

3.大雨でトイレが逆流するときの前兆とは?

このサインがでたら要注意!

トイレからゴポゴポといった異音が聞こえているイラスト

大雨によるトイレの逆流にはいくつかの前兆があります。これらのサインを見逃さないようにすることで、早めに対策を講じることができます。以下に主な前兆を挙げます。

・排水がいつもより遅い
トイレやシンク、バスタブなどの排水が普段よりも遅くなる場合、排水管が詰まり始めている可能性があります。

・異音が聞こえる
トイレを使用した際に、ゴボゴボといった異音が聞こえる場合、逆流が始まっている可能性があります。

・悪臭がする
排水管から異臭が漂ってくる場合、下水の逆流が近いおそれがあります。

・庭や屋外の排水溝の水はけが悪い
屋外の排水溝が詰まっていたり、水が溜まりやすくなっている場合、家の中の排水にも影響が出る可能性があります。

・隣接地域での逆流報告があった
近隣で同様の問題が発生している場合、自宅も影響を受ける可能性があります。

・過去にも大雨でトイレが逆流したことがある
以前に大雨時にトイレの逆流が発生した経験がある場合、同じような状況になる可能性があります。

もしこれらの兆候を感じたら、速やかに専門業者に相談し、適切な対策を講じることをお勧めします。また、定期的な排水管の点検や清掃を行うことで、逆流のリスクを減らすことができます。

4.大雨でトイレが逆流した場合の対処法

「水のう」を活用しよう

台風・洪水対策としてトイレの排水口に水のうを置くイラスト

大雨によるトイレの逆流は住宅内の衛生環境を悪化させるだけでなく、場合によっては悪臭や健康被害を引き起こします。
そのような逆流を防ぐための効果的な方法の一つとして、「水のう」を便器の中に入れる方法があります。

「水のう」とは、ポリ袋に水を入れたもので、重しとして使用できます。
この水のうを便器の中に入れて排水管を塞ぐことで、逆流してくる汚水を物理的に遮断することができ、家の中に汚水が溢れることを防ぎます。

大雨でトイレが逆流した場合の対処法の具体的な手順は、以下の通りです。

1.水のうの準備
水のうを作るためには、丈夫なビニール袋や専用の防水バッグを用意します。その中に十分な量の水を入れ、しっかりと口を閉じてください。
水の重みがポイントなので、袋が破れないように注意しましょう。

2.水のうを便器の中に入れる
トイレの便座を上げ、便器の中に水のうを静かに入れます。水のうが便器の中で安定し、排水口をしっかりと塞ぐ位置に置きます。

3.確認する
水のうがしっかりと排水口を塞いでいることを確認し、水が逆流しないようになっているか確認します。必要に応じて、水のうの位置や水の量を調整しましょう。

■注意点
水のうを使用する前に、便器の清掃を行い、清潔な状態にしておきましょう。万が一、逆流が発生した場合は、速やかに専門の修理業者に連絡してください。

この手順を実施することで、大雨の際にトイレの逆流を防ぐ一時的な対策となりますが、根本的な解決には排水設備の点検や改善が必要な場合があります。

5.大雨以外でトイレが逆流する場合もある?

トイレの詰まりが原因になることも

ラバーカップを使ってトイレの詰まりを解消しようとしている写真

トイレが逆流する原因は大雨以外にもあり、その原因の一つが「トイレの詰まり」です。トイレの詰まりが発生すると、水が正常に流れず、逆流してしまうことがあります。

このような事態が発生した場合、まずはラバーカップ(プランジャー)を使って対処する方法が効果的です。
ラバーカップを使用する際は、トイレの排水口にしっかりと密着させ、垂直に押し込んでから引き上げる動作を繰り返します。
この作業を数回繰り返すことで、排水口に詰まった異物や汚れが取り除かれ、水の流れが改善されることがあります。
ただし、強く押し込みすぎると逆に異物を奥に押し込んでしまう可能性があるため、力加減には注意しましょう。

また、ラバーカップを使用する前には、トイレの水位を確認してください。水位が高すぎる場合、ラバーカップを使うことで水が溢れてしまうリスクがあるためです。
そのため、バケツなどで一部の水を汲み出してから作業を開始するとよいでしょう。

もしラバーカップを使用しても解消されない場合、排水管クリーナーやスネークと呼ばれる器具を使用する方法がありますが、ある程度の技術が必要です。
不安な場合は、プロの専門事業者に依頼することをおすすめします。

6.トイレの逆流が直らなければプロに相談しよう

複数のトイレ修理の専門事業者から見積もりを取って比較する

トイレを調べる専門事業者の写真

大雨などが原因でトイレが逆流した場合は、プロの事業者に依頼することをおすすめします。

トイレの詰まりに対する修理作業の相場は5,000〜20,000円程度とされていますが、問題の原因や修理内容、地域によって異なります。

適正な料金帯であるかどうかは、複数の業者から見積もりを取ることで調べられます。相見積もりは適正な料金やサービスを受けるためにも必要不可欠なプロセスです。

相見積もりを取る際は、価格だけでなく、提案内容も比較しましょう。どのような工事を行うのか、使用する部材や工法について詳しく説明してくれる業者がおすすめです。
同じトイレの逆流防止に関する対策でも、業者によって使用する部品や工法、保証内容などに違いがあるため、総合的に判断するようにしてください。

また、トイレの逆流が再発しないようにするためには、施工後のアフターケアがしっかりしている業者を選ぶことが重要です。
逆流防止装置の定期点検やメンテナンス、緊急時の迅速な対応などアフターケアが充実しているかを確認しましょう。

このように複数の業者から見積もりを取れば、適切な料金・サービスを受けることができます。
大雨によるトイレの逆流問題は、放置するとさらに悪化してしまいます。早めに信頼できる業者を見つけて、対策を講じましょう。

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