本文へ移動

リチウムイオン電池の捨て方|安全に処分するための判断ポイント

公開日:2026.1.7
リチウムイオン電池の捨て方|安全に処分するための判断ポイント

スマホやモバイルバッテリー、コードレス掃除機などを処分しようとしたとき、「リチウムイオン電池の捨て方が分からない」と手が止まってしまう人は少なくありません。燃えないごみで出してよいのか不安になり、そのまま自宅に置き続けているケースも多いのではないでしょうか。

リチウムイオン電池は便利な一方で、捨て方を誤ると発火や火災につながる危険があります。ただし、捨て方は一つではなく、電池の状態や住んでいる地域によって適切な方法が変わるため、「自分の場合はどれが正しいのか」と判断に迷いやすい点も特徴です。

この記事では、リチウムイオン電池の捨て方として知っておきたい注意点、処分前の準備、具体的な捨て方と迷ったときの判断基準を整理します。「出せるかどうか」ではなく「安全かどうか」を基準に、適切な捨て方を確認してください。

1.リチウムイオン電池の捨て方で最初に知っておくべき注意点

そのまま捨てると火災につながる危険がある

リチウムイオン電池の発熱と発煙の写真

リチウムイオン電池は内部に電気エネルギーを蓄える構造のため、外部から強い圧力や衝撃が加わると発熱や発火を起こすことがあります。一般ごみとして出した場合、ごみ収集車の圧縮装置や処理施設の破砕工程で電池が損傷し、火災事故につながるおそれがあります。

実際に、ごみ収集車や処理施設で火災が発生し、その原因がリチウムイオン電池の混入だった事例も報告されています。電池は見た目が小さくても内部に大きなエネルギーを持っているため、他のごみと同じように扱うこと自体が危険です。

このような理由から、多くの自治体ではリチウムイオン電池を一般ごみとして捨てることを認めていません。リチウムイオン電池の捨て方は、通常のごみと同じ扱いをしないことが大前提であり、必ず専用の回収方法を選ぶ必要があります。

2.リチウムイオン電池が使われている身近な製品

見た目では電池内蔵と分かりにくい製品が多い

モバイルバッテリーとスマートフォンの写真

リチウムイオン電池は、充電して繰り返し使える仕組みから、日常生活のさまざまな製品に使われています。スマホやノートパソコンのように分かりやすいものだけでなく、電池が内蔵されているため外見だけでは判断しにくい製品も少なくありません。

具体的には、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン、モバイルバッテリー、ワイヤレスイヤホン、電動歯ブラシ、コードレス掃除機、電動工具、携帯型ゲーム機、加熱式たばこなどが挙げられます。
これらは電池を取り外さずに処分してしまいやすい点が共通しています。

電池が入っていると気づかずに捨ててしまうと、意図せず危険な捨て方になってしまう可能性があります。処分する前には「充電して使う製品かどうか」を一度確認することが、安全な捨て方につながります。

3.リチウムイオン電池を捨てる前に行う準備

事故を防ぐために必ず確認したいポイント

端子にテープを貼ったリチウムイオン電池の写真

リチウムイオン電池を捨てる前には、事故を防ぐための準備が欠かせません。まず行いたいのが、電池の端子部分をテープで覆い、ショートを防ぐ対策です。端子がむき出しのまま他の電池や金属製品と触れると、発熱や発火につながるおそれがあります。

処分までの間は、電池を無造作にまとめて保管しないことも重要です。箱や袋の中で電池同士がぶつかる状態は避け、できるだけ動かないように保管してください。直射日光が当たる場所や高温になりやすい場所も、発熱リスクを高めるため避ける必要があります。

また、膨らみや異臭、異常な発熱が見られる電池は、通常よりも危険性が高い状態です。異常がある電池は自己判断で放置せず、安全を最優先に捨て方を検討することが重要になります。

4.リチウムイオン電池の正しい捨て方

自治体回収や店頭回収を利用する方法

リチウムイオン電池回収ボックスのイラスト

リチウムイオン電池の捨て方として、まず確認したいのが自治体の回収制度です。多くの自治体では、小型家電回収や有害ごみとしてリチウムイオン電池を回収しています。指定日や指定場所に出すだけで処分できるため、基本となる捨て方といえます。

ただし、電池単体のみが対象となる場合や、袋の種類・出し方が細かく決められているケースもあります。自治体の公式案内を事前に確認することで、「回収されなかった」といったトラブルを防げます。

また、家電量販店や販売店に設置されている回収ボックスを利用できる場合もあります。モバイルバッテリーや小型の充電池を持ち込める点は便利ですが、膨張や破損がある電池は回収対象外となることもあります。電池の状態によって利用できる捨て方が変わる点には注意が必要です。

5.リチウムイオン電池の捨て方に迷ったときの判断基準

回収できない場合は不用品回収業者を検討する

膨張したモバイルバッテリーの写真

自治体回収や店頭回収で対応できない場合、無理に自己判断で捨てようとするのは危険です。特に、膨らみや破損がある電池、回収対象外となる製品は、誤った扱いによって発火や事故につながるおそれがあります。

安全に捨てられるか迷った時点で、不用品回収業者を検討する判断が事故防止につながります。不用品回収業者に依頼すれば、自宅まで回収に来てもらえるため、持ち運びや細かな分別作業をせずに済む点も特徴です。

捨て方に悩んでいる間に保管を続けること自体がリスクになるケースもあります。安全性を優先し、安心して手放せる捨て方を選ぶことが、家庭内の事故を防ぐことにもつながります。

膨らんだリチウムイオン電池の捨て方


リチウムイオン電池が膨らんでいる場合は、内部で異常が起きている可能性が高く、通常よりも発火や破裂のリスクが高い状態です。膨らんだリチウムイオン電池は、自治体回収や店頭回収で受け付けてもらえないこともあります。

膨らみが確認できる場合は、安全に対応できる処分先を探すことを最優先に考える必要があります。無理に押したり分解したりせず、まずは自治体の公式案内で、膨張した電池の取り扱い方法を確認してください。

処分まで一時的に保管する場合は、可燃物から離れた場所で、衝撃や圧力が加わらない状態を保つことが重要です。
金属製の容器や耐熱性のある箱に入れ、直射日光や高温になる場所は避けてください。そのほか、充電器につないだまま放置する、他の電池とまとめて保管するといった行為は避ける必要があります。

6.まとめ|リチウムイオン電池の捨て方は安全性で判断する

迷った時は無理をしない選択を

各種リチウムイオン電池の写真

リチウムイオン電池の捨て方は、「出せるかどうか」ではなく「安全かどうか」を基準に考えることが重要です。自治体回収や店頭回収で対応できる場合は、案内されているルールを守るだけでも、火災や事故のリスクを下げられます。まずは身近な回収方法を確認し、自分の電池が対象になるかを整理することが第一歩です。

一方で、膨らみや破損がある電池や、回収対象外となる製品の場合は、無理に自己判断で処分しようとしないことが大切です。誤った扱いは、発火や思わぬ事故につながるおそれがあります。安全に捨てられるか迷った時点で、専門の不用品回収業者を検討する判断が事故防止につながります

処分方法に悩んでいる間に保管を続けること自体が、リスクになるケースもあります。安心して手放せる方法を選び、不要な電池や製品は早めに整理しておくことが、家庭内の安全を守ることにもつながります。

不用品回収の新着記事

おすすめ記事