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空き家の片付け方法とは?業者選びのポイントや費用相場について

公開日:2024.5.27
空き家の片付け方法とは?業者選びのポイントや費用相場について

相続の関係で引き継ぐことになった実家の空き家。こうした空き家はそのままにしておくと、犯罪や災害といったトラブルのもとになるためきちんと片付けておく必要があります。

そこで今回は空き家の片付け方法や業者選びのポイントなどについて解説していきます。

1.空き家の片付けが必要な理由

空き家にはさまざまなリスクがある

泥棒が侵入しようとしている家のイラスト

空き家の片付けをやっておくことは、気分をスッキリさせるのはもちろん、さまざまな理由で必要となります。
空き家の片付けが必要な理由は次の通り。

①特定空き家に指定される
2015年2月に「空き家等対策の推進に関する特別措置法」が適用されるようになり、きちんと管理されていない家が「特定空き家」として扱われることになりました。

特定空き家に指定される条件としては、以下が挙げられます。
・放置したままだと倒壊する可能性がある
・そのままだと何かしらの害が周囲に及ぶ可能性がある
・空き家の存在が周囲の景観を損ねている

特定空き家として認定されると、勧告や命令を受けるだけではなく、過料の支払いを命じられる場合もあります。

②犯罪の温床になる
人が住んでいなさそうな住宅は犯罪を誘発する要因となります。実際に空き家ではゴミの不法投棄や放火、不審者の出没などの事例が発生しています。
また、こうした事例があると、物件の売却価格が大きく値下がりしてしまいます。

■更地にすると税金がかかる
こうした理由から空き家を更地にしたいという方も多いです。ただし、空き家を更地にすると固定資産税の優遇措置の適用外となり、固定資産税で最大6倍、都市計画税ですと最大3倍かかります。

2.空き家の片付けを自分でやる方法

片付けの手順

いる いらない と書かれた標識の画像

空き家の片付けようとすると、ものが多すぎて億劫になってしまうかもしれません。しかし、きちんとした手順でやれば自分でもできます。
空き家を片付ける手順は次の通り。

1.計画を立てておく
空き家の片付けの基本は計画を立てること。作業を行う日にちや時間帯、作業にかかる時間などを明確にして予定に反映させます。

この時、片付けに必要な人員も把握しておくことが大切です。ご家族や親戚の方など、片付けに協力してくださる方がいらっしゃれば手配しておきましょう。

2.いるものといらないものを分ける
次に片付け作業をしていきます。空き家に置いてあるものをすべて確認して、いるものといらないものを分けていきます。

事前に手元に置いておきたいものの基準を明確化しておくとスムーズに作業を進められます。特に現金や有価証券、高額な貴金属やブランド品、アンティーク家具などは残しておきましょう。
また、新しい家電製品や書籍なども売却できる可能性があります。

3.いらないものを処分する
分別された不用品を処分していきます。不用品回収業者に引き取ってもらう、オークションサイト、フリマアプリへ出品する、粗大ゴミとして捨てるなどの方法があります。

4.掃除する
最後に部屋を掃除します。汚れを落としにくい時はハウスクリーニング業者に依頼するのがおすすめです。

3.空き家の片付けは不用品回収業者にお任せ

業者をおすすめする理由

不用品回収事業者のイラスト

前述の通り個人でも空き家の片付けは可能ですが、あまりにも物が散らかっているとどこから手を付けたらいいかわからないと思います。
そこで頼りになるのが不用品回収業者です。不用品回収業者の中には空き家の片づけを行ってくれるところがあります。

以下の理由から空き家の片付けは不用品回収業者をおすすめします。

・電話1本で来てくれる
専門業者はお電話1本ですぐに駆けつけてくれるので非常に便利です。依頼者側がすべきことは見積もりの確認と作業費用の支払いだけ。

・粗大ゴミを持ち込まなくてもいい
自治体に粗大ゴミとして出す場合は指定された回収場所まで持ち運ばないといけません。
電製品などは運ぶのに労力がかかります。不用品回収業者ならスタッフが自宅までくれます。

・不用品買取にも対応してくれる
不用品回収業者では要らなくなった家電の買取をしてもらえます。不用品回収業者に買取を依頼すれば回収と買取の両方に対応してくれるので安心です。
売却で発生した利益についてはそのまま回収費用に充てることもできます。

4.専門事業者による空き家片付け作業の内容

主な作業内容

物であふれた部屋の片づけを行う事業者の写真

不用品回収業者では空き家にあるいらないものを片付けていきます。主なサービス内容は次の通りです。

・いらないものの分別
まず空き家にあるものを分別していきます。
不用品回収業者ではゴミとしてのものの区別はつけてくれますが、遺品としての価値の判別はしません。そのため、あらかじめ業者にいるものといらないものの区別の基準を伝えておくことをおすすめします。

ゴミの区分が大雑把な分、個人で面倒な分別回収をしなくて済みます。いらないものをまとめて処分でき、回収場所まで運ぶ手間も省けます。

・家にあるものの搬出
個人では難しい大型家具や家電など、家に置いてある物の搬出作業を行います。中には2階からの運び出しやエレベーターがないマンションなどからの搬出をしてくれるところもあります。
こうした搬出作業は個人ですとケガや事故につながる危険性がありますので、なるべく業者にやってもらった方がいいでしょう。

・現場の清掃
家にあるものをすべて搬出し終えたら、現場の清掃を行います。空き家には溜まったほこりやカビが溜まっていますので、きちんと掃除していきます。
フローリングやキッチンなど一通りきれいにします。また、掃除後には消毒作業も行います。

5.専門事業者による空き家片付け作業の費用相場

空き家の片付けの費用について

A B Cと書かれた紙を持って悩んでいる男女のイラスト

空き家の片付けを不用品回収業者に依頼する際に気になるのが費用。片付けを行う部屋の広さや処分するゴミの量によって費用が異なります。

費用の目安は次の通り。
1R:30,000~80,000円ほど
1DK:50,000~110,000円ほど
1LDK:70,000~190,000円ほど
2DK:85,000~250,000円ほど
2LDK:120,000~280,000円ほど
3DK:170,000~400,000円ほど
3LDK:180,000~500,000円ほど
4LDK以上:約220,000円~要見積もり


このように何かとお金がかかる不用品回収ですが、工夫次第で料金を抑えることが可能です。

一つめの方法は、繫忙期を避けて申し込むこと。
年末の大掃除の期間は不用品回収の依頼件数が多くなり、通常よりも処分費用が割増されます。不用品を処分するのであれば12月中旬までを目安に専門業者に申し込むことが望ましいです。

もう一つは見積もりを比較すること。
見積もりには作業ごとの内容とその費用が詳しく記載されています。作業の詳細をきちんと確認しておけば、後になってから不要なオプション費用が発生する心配がありません。
提示された費用に納得がいかない時は、その場でお断りすることが可能です。
最低3社以上から見積もりを比較することで、お住まいの地域で最も安い業者を見つけられます。

この他、オンライン申し込み限定割引や期間限定割引などのキャンペーンを実施しているところもあります。
こうした業者があるかチェックしてみるといいでしょう。

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