落雷でインターホンが故障した!原因と対処法を紹介
公開日:2025.9.11
雷が鳴ったあとに、突然インターホンが故障してしまうケースがあることをご存じでしょうか。落雷は電気回路に異常を起こすため、インターホンに不具合が発生することがあります。
本記事では、雷によってインターホンが故障する原因と対処法について詳しく解説します。さらに、火災保険の適用条件についても紹介しますので、参考にしてください。
雷が鳴ったあとに、突然インターホンが故障してしまうケースがあることをご存じでしょうか。落雷は電気回路に異常を起こすため、インターホンに不具合が発生することがあります。
本記事では、雷によってインターホンが故障する原因と対処法について詳しく解説します。さらに、火災保険の適用条件についても紹介しますので、参考にしてください。
落雷によって過度な電圧や電流が発生することを雷サージといいます。家の近くで雷が落ちた際には停電することもありますが、これは雷サージによる過電流を検知してブレーカーが作動する場合もあります。
雷サージは、家に直接雷が落ちる「直撃雷」、アンテナや通信線を通じて大電流が侵入する「誘導雷」、避雷針や樹木に落ちた電流が地面を伝って建物に入る「逆流雷」など、複数の経路から室内へ侵入し電子機器やインターホンに故障を引き起こす恐れがあります。
インターホンが壊れた場合は、同時にテレビやパソコンなど他の電子機器も被害を受けている可能性があります。雷サージによる具体的な故障の症状は次の章で紹介しますので、確認してみてください。
さらに、雷サージの影響は電子機器の故障やデータ消失にとどまらず、最悪の場合は火災につながる危険性もあります。
そのため雷が鳴り始めたら、コンセントを抜いたりブレーカーを落としたりして対策することが重要です。ただし外出中などで対応できないこともあるため、あらかじめ保護機能付きの電源タップを導入したり、アースの等電位化を行うなど、被害を最小限に抑える準備をしておきましょう。
誘導雷によって配線に電流が流れると、インターホンは配線の切断や損傷により使えなくなるケースがあります。具体的には、呼び出し音が鳴らない、相手の声が聞こえないといった不具合が発生します。
親機や子機のどちらに原因があるかを確認するには、取り外して配線の状態を調べる必要があります。しかし、落雷後は時間が経っていても感電のリスクが残る可能性があるため、自己判断での作業は危険です。必ずインターホンを購入した販売店や専門業者に依頼してください。
テレビモニター付きインターホンの場合、通話はできても画面が映らないという不具合が起こることもあります。このケースでは、ケーブル配線の異常や液晶モニター自体の故障が考えられます。
また、経年劣化しているインターホンは雷の影響で故障しやすく、完全に作動しなくなることもあります。その場合は修理ではなく取り換えが必要になる可能性も考えておきましょう。
火災保険という名前から火事だけに適用されると誤解されがちですが、実際には台風や落雷といった天災によるトラブルも補償対象となる便利な保険です。
ただし、落雷でインターホンが故障した場合でも必ず火災保険が適用されるわけではありません。保険会社によっては、補償対象となるインターホンの設置場所や種類が限定されていることもあるため、事前の確認が必要です。
一般的に持ち家の場合は建物全体が補償対象となりますが、賃貸物件では火災保険が任意加入となっているケースもあります。賃貸全体でインターホンが破損した場合は管理会社が修理を行いますが、入居者が火災保険に加入していない場合、その部屋の修理費用は自己負担となります。
さらに、インターホンが古い場合には時価での支払いになることや、落雷による故障を証明する書類が必要になる場合もあります。必要な書類は保険会社によって異なるため、必ず問い合わせて確認してください。
落雷によるインターホンの故障がわかったら、早めに修理を依頼しましょう。修理や交換を自己判断で行うのは危険なので、必ず専門業者に任せてください。
修理はインターホンのメーカーやリフォーム会社、大手の家電量販店だけでなく、電気工事業登録のある個人の電気屋にも依頼できます。とにかく早く対応してほしい場合は、電気工事業者への依頼が有効です。
インターネットから予約でき、365日24時間対応している業者もあります。時間帯によっては割増料金がかかることもありますが、緊急時には利用を検討するとよいでしょう。ただし、焦って依頼すると悪質な業者に高額請求されるリスクもあるため注意が必要です。依頼時には必ず見積もりを取り、作業内容や金額を確認しましょう。
できれば複数の業者から見積もりを取り、修理費用の相場やサービス内容を比較してください。
賃貸物件に住んでいる場合は、まず管理会社や大家さんに連絡し、修理や交換の手続きを依頼するのが基本です。
また、故障したインターホンを修理せず交換したい場合は、家電量販店やホームセンターに相談すると機種選びから取り付けまでサポートしてもらえます。ただし、インターホンの取り外しや設置には電気工事士の資格が必要なため、必ず有資格の業者に依頼してください。