カメムシ予防はどうすればいい?シーン別におすすめの対策方法を紹介します
公開日:2023.9.14 更新日:2024.4.22
身近な場所でよく見かけるカメムシは、刺激すると悪臭を放つため家には入れたくない厄介な存在です。
また、せっかく育てた農作物を食い荒らされてしまうこともあるので、しっかり予防することが大切です。
今回は自宅でカメムシをよく見かけるシーン別の予防対策をご紹介します。
身近な場所でよく見かけるカメムシは、刺激すると悪臭を放つため家には入れたくない厄介な存在です。
また、せっかく育てた農作物を食い荒らされてしまうこともあるので、しっかり予防することが大切です。
今回は自宅でカメムシをよく見かけるシーン別の予防対策をご紹介します。
カメムシが侵入しやすい場所として一番に挙げられるのはベランダです。
玄関ほど人が出入りする回数が多いわけではありませんが、洗濯物や布団を干すときには手に物を抱えているためすぐに窓を閉めることが難しくなります。
つまり室内への侵入経路が開かれている時間が長くなりやすいのです。
一度カメムシが室内に入ってしまい繁殖すると大変なことになるので、まずは普段からできるだけ素早く開け閉めするように心がけましょう。
それとあわせて、ベランダのカメムシ予防としてやっておくべき対策法をご紹介します。
・市販の忌避剤や防虫剤を活用する
ホームセンターなどで市販されている忌避剤や防虫剤を使用するのも有効な手段の一つです。
形状は様々で、窓などにスプレーするタイプや置き型のジェルタイプ、物干し竿に吊り下げることができるものまであります。
ぜひご自身の用途に合ったものを探してみて下さい。
・ハッカ油を利用する
ハッカ油の香りは、カメムシをはじめとした害虫を予防する効果があります。
使用法としては、ガラス製のスプレーボトルに90mlの水と10mlの無水エタノールを注ぎ、そこにハッカオイルを20滴程度加えてください。その後、成分を均一に混ぜ合わせるためにボトルをしっかりと振りましょう。
これを網戸などにスプレーすることでカメムシ予防が期待できます。
ただし、ハッカ油スプレーの虫除け効果は約1~2時間ほどしか持続しないため、こまめに吹きかける必要があります。
また、手作りのハッカ油スプレーは時間の経過とともに香りが変わってしまい、虫除けとしての効果が低くなります。そのため、作ってから7~10日ほどで使い切るようにしましょう。
カメムシは白い色とフローラルな香りを好むので、洗濯物にとまっていることがよくあります。
そのため真っ白な衣類だけでも室内干しにすると、洗濯物のカメムシ予防に非常に有効です。
また、洗濯物を取り込む際に、つい手前の物からどんどん取り込んでいくとカメムシの侵入を見逃しがちになるため、まずは一通りカメムシが付着していないかをチェックすることをおすすめします。
もしついているのを発見した場合はできるかぎりハンガーや布自体を揺らして逃がすのがいいでしょう。
直接刺激すると悪臭を放ったり、最悪の場合潰れてシミになったりする可能性が高いです。
どうしても離れていかない場合は手に匂いがつくと取れにくいので、ティッシュや棒などを利用して捕獲または逃がすようにして下さい。
そのほかにできる洗濯物のカメムシ予防法としては、防虫ネットを利用する方法がオススメです。
洗濯物を干す際に防虫ネットをかけることで、洗濯物をカメムシから物理的に保護することができます。
カメムシに限らず害虫や鳥の糞などによる被害も予防する効果があります。
また、ベランダごと覆うことができるネットも販売されています。こちらを使用すれば家の中への侵入も防げるため、落ち着いて窓を開け閉めすることができ非常に便利です。
前述のベランダでのカメムシ予防法とあわせて対策を行い、洗濯物をカメムシから守りましょう!
カメムシは、たった2mmの隙間でも家の中に侵入できてしまいます。そのため、網戸や窓サッシの隙間が空いていないかをチェックしましょう。
窓を横から見てみると、きっちり閉めている場合でもサッシの隙間が開いていることがよくあります。そんな時は、隙間テープを使いましょう。
ほとんどの隙間テープは無数の毛で虫をガードしてくれる構造になっており、貼り付けるだけで手間もかかりません。隙間がなくなるように窓枠を修理するのは大変ですが、隙間テープはどんな窓にもフィットしてくれるので安心です。
ホームセンターや小売店などで販売されているので、利用してみてください。
網戸が破れている場合は網戸を張り替えたり、補修シールなどで塞いだりしてカメムシの侵入を予防しましょう。
また、見落としがちなカメムシの侵入口として挙げられるのが、換気口やエアコンの排水ホースです。
換気口やエアコンの排水ホースには、防虫カバーをつけてカメムシ予防をしましょう。
換気口カバーは、室内に取り付けると汚れを吸着してくれる効果もあるので、掃除も楽になります。
排水ホースは、外にあるホースの先にストッキングやネットを被せるか、小売店などで手に入るカバーをつけましょう。
カメムシ以外にもゴキブリ等の通り道となってしまう可能性があるので、しっかりと対策するようにしてください。
室内への侵入だけでなく、家庭菜園などで育てている野菜にもカメムシの被害が及ぶことがあります。
カメムシは、ナス・ピーマン・枝豆などをよく好み、一般家庭でよく栽培されているみかん・柿などの果実も大好物です。
また、イネ科や桃・リンゴ・ブドウなども食べてしまうので、農家の方にとっては天敵と言えます。
人間が食用として育てているものに限らず、観葉植物が餌食となってしまう場合もあるので侮れません。
対策としては、まずは物理的に植物を保護するのがおすすめです。
防虫ネットを設置し、ハッカ油や木酢液といった天然由来のスプレーを振りかければ植物に害を与えることなくカメムシを予防できます。
ただ、背が低い植物であれば防虫ネットで覆うことは簡単ですが、背が高い木やトウモロコシ、また栽培に広範囲を必要とするイネなどは難しくなります。
こういった場合には農薬を利用するのが有効ですが、相性もあるため下調べは入念にして下さい。
ちなみに落ち葉や雑草などが放置されていると、カメムシの住処や繁殖、越冬の場となってしまいます。
近くにある落ち葉を片付けたり、雑草を取り去ったりなど、こまめに手入れし予防するのがよいでしょう。
ここまでカメムシを予防するためのさまざまな対策について紹介してきました。
しかし、どうしても個人でできることには限りがあり、種類によって好むものや場所も異なってきます。
それぞれに対応した方法を一から試行錯誤するとなると、そのために費やす時間や労力は計り知れません。しかも実施した対策に効果がなかった場合、さらに被害が深刻化する可能性が考えられます。
カメムシ被害にお困りの際は、カメムシの生態についての豊富な知識を持つ専門家に相談してみるのがよいでしょう。
専門的な道具や薬剤を使用した予防・駆除策はプロにしかできないものもあり、すぐに悩みが解決するかもしれません。
現地調査・見積もりが無料の事業者も多いのでまずは実際に被害を受けている場所を見てもらうことをおすすめします。
害虫は繁殖して手に負えなくなる前に適切な予防策を取ることが何よりも大切です。「まだ大丈夫」と思っているとあっという間に被害が拡大する場合も考えられます。
自力で解決することが難しい場合は、できるだけ早くプロに相談するのがよいでしょう。