秋に注意したい害虫とは?種類や予防対策について詳しく解説
公開日:2024.10.29
秋が深まると気温が下がり始め、夏とは違った害虫が発生します。家の中に侵入してくる害虫や、庭の植物を脅かす害虫も増えてくるでしょう。
この記事では、秋に注意が必要な害虫と、その対策について詳しく解説します。
秋が深まると気温が下がり始め、夏とは違った害虫が発生します。家の中に侵入してくる害虫や、庭の植物を脅かす害虫も増えてくるでしょう。
この記事では、秋に注意が必要な害虫と、その対策について詳しく解説します。
秋に発生する主な害虫には、カメムシやゴキブリ、ノミ・ダニなどが挙げられます。
強烈な臭いを出すカメムシは年に2回、春と秋に活動的になり、とくに秋は冬を越すために集団で移動するのが特徴です。
カメムシは森や木などの自然の多い場所でよく見かけられますが、網戸の隙間や外に干している洗濯物に付着するケースがあります。
夏と比べて活発に動き回るわけではありませんが、ゴキブリも秋になると暖かい場所を求めて室内に侵入します。室内に侵入するとゴキブリは押し入れの中や家具の隙間など、暗くて狭い場所を住処にしやすいです。
ノミやダニは1年中活動していますが、梅雨から夏にかけて数が多くなり、犬や猫などの動物に寄生したり、寝具に死骸が付着したりする可能性が高いです。
近年は温暖化の影響で秋頃でもノミやダニが大量発生しており、駆除せずにそのまま放置するとアレルギー症状が起きるおそれがあります。
また、秋になるとキャンプを楽しむ方が多いですが、キャンプ中にスズメバチに刺されるケースが増えてきます。
スズメバチは春から秋が活発に動く時期のため、万が一巣を見つけたときは刺激しないようにしてください。
その他、秋に気を付けたい害虫はツバキやサザンカに発生するチャドクガで、触れるとかゆみや発疹などの皮膚症状が起きるため注意が必要です。
秋に害虫が増える原因は、季節特有の気候変化と害虫の生態に関係しています。
まず、秋は気温が少しずつ下がるとはいえ、害虫が活動できる程度には暖かい日が続きます。
さらに、秋は雨が多くなって湿度が高くなるため、虫たちにとって過ごしやすい環境が整います。
さらに収穫の季節でもある秋には果物や野菜が実り、害虫にとっては豊富な食べ物が手に入る絶好のタイミングです。
また、多くの害虫は夏に成長し、秋に次の世代が活動を始めます。冬を迎える前に十分な栄養を取るために活発になり、人間の住む場所まで出てくることもあります。
こういった要素が重なり、私たちの生活空間での害虫の発生率が増加して、害虫が目に入る機会が増えるとされています。
秋に発生する害虫の対策方法については、以下のような方法があります。
・落ち葉や枯れ葉の処理
まず、家の周りの落ち葉や枯れ葉を片付けることが効果的です。 落ち葉や枯れ葉は適度に湿気を含み、天敵から身を隠しやすい環境を作るため、害虫が集まりやすい場所となります。
・水たまりを作らないようにする
家の周辺に水たまりがあると、蚊の産卵場所となり、繁殖のリスクが増加します。庭の水はけをよくするためには、水勾配をつけたり、集水桝を設置したり、砂利を敷いたりするとよいでしょう。
また、植木鉢の受け皿やバケツにたまった水もこまめに捨てて、蚊の発生を予防しましょう。
・寝具の定期的な洗濯
定期的に寝具を洗濯することで、ノミやダニの繁殖を抑えられます。 夏場には頻繁に行う洗濯方も多いですが、秋も引き続き週1回程度の洗濯を心がけましょう。また、布団乾燥機を活用すると寝具に付いた死骸も除去できます。
・侵入経路の封鎖
秋になると夏と比べて涼しくなり、エアコンを使わずに部屋の窓を開けて生活する機会が増えるので、害虫が侵入しやすい状態になりがちです。網戸の穴やサッシに隙間がある場合は、修理を依頼して害虫の侵入経路をなくしましょう。
・駆除剤の使用
家の中の害虫対策には、くん煙タイプの駆除剤がおすすめです。煙や霧で部屋全体に行き渡らせ、天井や隅々まで効果を及ぼせます。 なお、赤ちゃんやペットのいるご家庭や、アレルギーがある場合は、成分を確認してから使用しましょう。
・清潔な住環境の維持
ダニやゴキブリは室内の食べこぼしや髪の毛の皮脂、ホコリを好むため、掃除機をかけて清潔な環境を維持するのが大切です。
キッチンやトイレ、浴室などの水回りもこまめに掃除すると、ゴキブリやコバエの繁殖が防げます。
・防草シートの敷設と草取り
雑草をそのままにしておくと、他の植物の成長を阻害し、害虫の温床になりやすくなりため、防草シートを敷いて雑草対策をしましょう。 広い範囲に敷く際は、専門の業者に依頼することも検討することをおすすめします。
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危険性の高い害虫といえば、ハチ類ではスズメバチやアシナガバチで、テレビや新聞でも毎年取り上げられているほどです。
秋になると巣は急激に成長し、産卵や子育てのピークを迎えて働きバチの数が約1000匹以上に増える場合もあります。
1匹のハチに対して殺虫スプレーを吹きかけると、巣の中にいた仲間が襲いかかってきて刺されるケースがあり注意が必要です。
ハチに複数回刺されたとき、人によってはアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があります。意識障害や腹痛、呼吸困難を引き起こし、最悪死に至る場合もあるでしょう。
ハチが頻繁に飛んでいるときは近くに巣がある可能性が高いです。もし巣を見かけたら個人で駆除するのは避けて、駆除業者へ連絡を入れましょう。
また、チャドクガは幼虫成虫どちらも毒を持っており、死骸にも毒が残っている危険性があります。
毒針毛に刺されると、腫れてかゆみが出る他、赤い発疹ができます。かゆみは約2〜3週間続くとされているため、死骸であっても近づかないよう注意し、業者に駆除を依頼しましょう。
スズメバチやアシナガバチ、チャドクガなど以外の、人体に危害を加える可能性が低い害虫を駆除する際は殺虫剤が便利です。
ただし、個人で駆除する際はあくまで業者が来るまでの応急処置と考えましょう。
初めて害虫駆除を依頼する場合、業者から提示されている金額が適正かどうかを判断するのは困難です。
駆除を専門業者に依頼する際は、害虫の種類や駆除方法、被害状況などで費用が異なります。
複数の業者から見積もりを取ることで、業者間でのサービスや価格の比較ができ、信頼できる業者を見つけられます。
不当な高額請求や無駄な作業を追加する業者もいるため、そのようなトラブルも避けられるのが相見積もりの利点です。
見積もりの時点で曖昧な説明や価格提示がある場合は、あとから追加料金を請求される可能性があるため避けましょう。
また、業者の対応可能なエリアであるか、発生した害虫の駆除に特化しているかも確認するポイントの1つです。対応外のエリアから駆虫業者を依頼した場合は、高額な出張費がかかる可能性があります。
その他に保証やアフターサービスが充実しているかどうかも良い業者を選ぶポイントです。
保証がないあるいは保証内容が薄いとあとで再度依頼することとなり、費用がさらにかかって金銭的な負担が大きくなります。害虫が再び現れたときに備えて、保証やアフターフォローの内容は契約前に目を通しておきましょう。