給湯器の交換はどこに頼む?買い替える場合の補助金についても解説
公開日:2024.11.12
給湯器が壊れてしまったり、調子が悪かったりすれば、給湯器の交換を検討してみるべきでしょう。しかし、どこに頼めばいいのか分からない場合もありますよね。
この記事では、給湯器の交換をどこに頼むのがおすすめなのかについて解説します。あわせて給湯器の買い替えに使える補助金についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
給湯器が壊れてしまったり、調子が悪かったりすれば、給湯器の交換を検討してみるべきでしょう。しかし、どこに頼めばいいのか分からない場合もありますよね。
この記事では、給湯器の交換をどこに頼むのがおすすめなのかについて解説します。あわせて給湯器の買い替えに使える補助金についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
給湯器の交換は、おもに以下7つの業者に頼む方法があります。
①ガス会社
②給湯器メーカー
③家電量販店やホームセンター
④電力会社
⑤給湯器の販売会社
⑥ネット通販
⑦給湯器修理事業者
ご自宅で利用しているのがガス給湯器の場合、ガス会社で給湯器の交換が可能です。
都市ガスやプロパンガスの契約を締結しているガス会社に連絡すれば、しっかりと対応してくれる場合が多く、おすすめできる方法です。
施工面や心理的で安心感が得られますが、費用が高い傾向があります。
給湯器のメーカーとは、たとえばリンナイやパロマ、パーパスなどです。同じメーカーを使い続けたいときはおすすめですが、対応スピードが遅いデメリットがあります。
家電量販店やホームセンターでは、購入と同時に施工も頼めます。ポイントをためたり使えたりできてお得ですが、製品に対するノウハウがない点に注意しましょう。
オール電化に興味がある場合は、電力会社がおすすめです。
エコキュートにすると電気代を抑えられるうえに、子育てエコホーム支援事業や給湯器省エネ事業といった補助金が利用できます。初期費用が高くなるデメリットがありますが、補助金でカバーできるかもしれません。
さまざまなメーカーの給湯器を扱っている販売店では、たくさんの独自のサービスがあったり、割引率が高かったりします。
一方で、悪徳業者や資格を持たない業者がいる点に注意が必要です。
メーカー保証と施工保証だけで十分、特別な保証は要らない方はネット通販がおすすめです。初期費用を抑えられるため、安く給湯器を買い替えたい際は候補に入ります。
反面、製品から施工会社に至るまで、すべて自分で探さなくてはいけません。ネットを使い慣れている人でなければ、スムーズに交換できない可能性があります。
給湯器のプロに依頼するという方法もあります。給湯器事業者を選ぶメリットとしては、その専門知識と経験の豊富さです。
給湯器事業者は様々なメーカーや給湯器のタイプに対応できるので、幅広いニーズに応えることができます。
また、販売から設置まで一貫して対応するため、スムーズな進行が可能です。さらに、価格が手頃なことも多く、給湯器の交換コストを抑えることができます。
ただし、大きな会社ではない場合、その事業者の信頼性や過去の実績が不明なこともあります。そのため、契約前に事業者の評判や過去の仕事について調べることが大切です。
給湯器の交換は費用が高くなりがちであるため、修理のほうが安く済む場合があります。
特に、メーカーの保証期間内の場合は、修理点検サービスを利用するのがおすすめです。条件によって異なりますが、基本的に無償で修理してくれます。
保証期間が切れてしまっても、8年程度であれば修理が可能である場合があります。修理をしたあとに長く使える可能性があるため、修理のほうが安く済むかもしれません。本当に交換しなければいけないのかを再確認しましょう。
購入してから期間が経てばたつほど、交換したほうが良い可能性が上がります。
給湯器の寿命は10年程度であるため、10年以上使っている給湯器は交換が必要です。
なぜなら、不具合が起きた場所を修理しても、すぐ別の場所が不具合を起こす可能性があるからです。
購入から8〜10年程度の給湯器が不具合を起こした場合は、修理を検討することも可能です。
しかし、修理後に状況が改善しないケースや、複数箇所の修理が必要になり、その結果、新しいものに交換するよりも費用が高くなるケースも考えられます。
まだ修理できる、もったいないと思っても、思い切って交換したほうが良いものです。
ここでは、給湯器の交換と修理のメリットとデメリットを解説いたします。
交換する場合は、給湯器を新品にできるうえに、不具合が起こるリスクが低いメリットがあります。
仮にすぐに修理が必要になった場合も、メーカー保証が利用できるため、費用負担がないケースがほとんどです。
反面、費用が高くなりやすいため、購入から7年までであれば修理をしたほうが安く済む場合があります。
修理は、保証期間内であれば基本的に無償であり、期間を過ぎても交換するよりも安価です。
仮に5年程度で給湯器に不具合が起きた際は、修理によってまだ使える可能性があります。ただし、8年以上経った給湯器は直らない可能性があるため、交換したほうがおすすめです。
給湯器を交換する際に、設置費用を抑えるために、自分で交換しようと考える方もいるでしょう。
特に、DIYが趣味だったり、日曜大工が得意だったりする方は、自分で給湯器を交換できると考えるでしょう。
実際は、我々がよく使うガス給湯器は、ガスや電気、水道に関わる設備が搭載されています。素人が工事をするとトラブルが発生するため、むやみにいじってはいけません。
ガス給湯器を交換する場合は、以下の資格などが必要になります。
・給水装置工事主任技術者
・ガス可とう管接続工事監督者
・ガス機器設置スペシャリスト
・液化石油ガス設備士
・特定ガス消費機器設置工事監督者
資格を持っていなくてもガス給湯器を交換している人を、ネットなどで見かけます。ただし、無資格者がガス給湯器を交換するのは、車の免許を持たずに運転する行為と同じです。素人がガス給湯器を交換すると、ガス事故などのトラブルが起こりえます。
さらに、素人では復旧が難しく、トラブルが深刻になるケースもありえます。余計な修理費用がかかるため、最初から業者に頼んだほうが安かった、という状態になる可能性が高いため、初めからプロに任せるのが賢明と言えるでしょう。
交換まではできなくても、ガス給湯器の設置は自分でもできるのでは?と考える方もいるでしょう。
ただし、ガスや水道の接続のみを行う業者はなかなか存在しません。なぜなら、業者が選んだ給湯器でないため、うまく運転できないリスクが大きくなるからです。
給湯器の交換が必要である場合は、設置から業者に任せましょう。
給湯器の交換には何かとお金がかかるものです。ただし、給湯器の交換に補助金が利用できる場合があります。
補助金が利用できる理由は、環境省が省エネ化を目指していることです。環境省は2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、さまざまな取り組みを行っています。
エコキュートへの買い替えに関する補助金や、給湯省エネ事業などの取り組みも、その一環です。
ここでは、給湯器の交換で使える補助金を紹介いたします。
全国で使える給湯器交換が対象の補助金は、『子育てエコホーム支援事』や『給湯省エネ事業』があります。
これらは日本の経済産業省、国土交通省、環境省の三省が連携して実施する住宅の省エネリフォームを支援する補助事業の一環です。
『給湯省エネ事業』は新築注文住宅・新築分譲住宅・既存住宅のいずれかで、高効率給湯器を設置する場合に適用されます。
補助金は、エコキュートやハイブリッド給湯器で5万円、エネファームで15万円です。
ただし、これらの補助金制度は、予算の上限に達すると受付終了します。
昨年実施された『こどもエコすまい支援事業』という補助金制度は、予算上限に達したため予定よりも3ヵ月ほど早く終了しました。
そのため、補助金に関してアンテナを張っておいて、目的の補助金制度がスタートしたらすぐに申請しましょう。
地方自治体で使える補助金は、自治体によって変わります。
たとえば東京都では、都内在住の方を対象に、東京ゼロエミポイントを行っています。
省エネ性能が高い家電製品に交換した場合にポイントを付与して、ポイントが溜まったら商品券などと交換が可能です。
また、大阪府でも独自の補助金制度があります。
お住まいの自治体で何かしらの補助金をおこなっていないか、問い合わせたりホームページを確認したりするのがおすすめです。
どこに頼めばよいのかがわからないときは、相見積もりをしてみるのがおすすめです。相見積もりを取ることで、さまざまな要素を比較できます。
相見積もりを取るべき理由は以下の3つです。
①費用相場がわかる
②保証やサービスを比較できる
③業者の対応や態度が確認できる
相見積もりを取れば、費用相場がわかります。求めている給湯器はどのくらいの値段になるのか、施工費用はどれくらいかをチェックするのがおすすめです。
そして、複数の業者を比較することで費用が安い業者を選定できます。給湯器の交換は費用が高くなりやすいので、少しでも費用を抑えましょう。
また、保証やサービスを比較すれば、どの業者が優秀かもわかります。費用が同程度であれば、保証やサービスが良い業者を選ぶのがおすすめです。
修理している間は業者とやり取りをするため、対応や接客態度も重要です。見積もりを依頼した際の返信の速さや、電話での業者の態度を見ましょう。
相見積もりを行う際は、以下の3つに気をつけましょう。
①同じ条件で相見積もりを取る
②提示された金額の内訳を聞く
③費用以外の条件も確認する
相見積もりでは、同じ条件で依頼するのが常識です。条件が違うと、それだけ交換費用も異なるため、費用の比較ができません。
また、提示された金額の内訳も聞いておく必要があります。見積書に書かれている内容は専門用語ばかりで読みづらいものですが、内容を理解しないと不当な請求をされるケースがありえます。
合計の金額ではなく、費用の詳細をしっかり理解してください。
見積書の内容は、費用以外もチェックしましょう。見積もりを依頼したときのスタッフの対応や、業者から連絡が返ってくる速さなどをチェックすることで、本当に信頼できるのかどうかの判断材料となります。