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網入り型ガラスはどんな種類?使用すべき場所などをご紹介

公開日:2022.2.3 更新日:2024.4.3
網入り型ガラスはどんな種類?使用すべき場所などをご紹介

網入り型ガラスに関する様々な情報と特徴を分かりやすく紹介します。このガラスを見かけた方は結構いらっしゃると思います。しかし、どんな役割を持っているのか知らない方はたくさんいらっしゃいます。

そこでここからは網入り型ガラスのメリットやデメリット、設置に最適な場所などをお伝えしていきますので、取り付ける際の参考にして下さい。
合わせてこのガラスに交換する時の費用や注意点も紹介します。

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1. 用途別の網入り型ガラスの最適な場所

用途別の網入り型ガラスの最適な場所はガソリンスタンドなどです

マンションのガラス製の柵の写真

このガラスの特徴は何といっても高い防火性能です。

ガラスの中に封入された金属製のワイヤーの効果によって、火災時に飛散を遅らせ一定時間炎や煙が侵入してくるのを防いでくれます。そのため最適な場所としてはガソリンスタンドやマンションの高層階などです。

さらに消防法によって定められている防火地域や準防火地域にお住まいの方は、通常の網入りガラスか網入り型ガラスの設置が義務付けられています。

また、お住まいの場所(駅近など)やマンションの階数、道路と窓の距離などによって細かく指定されています。

通常は網入りガラスでも良いのですが、それだとどうしても家の中が丸見えになってしまいます。そこで有用なのが視線を遮ることが出来る網入り型ガラスです。

防火対策をしながらプライバシーも保護されますので、先ほど紹介した場所以外にも図書館などの公的機関で多く用いられています。

このガラスを設置する上でその他の最適な場所といえば病院です。通院している所はあまり見られたくないですし、診察中に他の方からの視線が気になるようでしたら、何だか集中できません。かといって病院は多くの人が集まる場所ですので、火事になった際にガラスがすぐに割れて飛び散るようでは困ります。そのような場所では網入り型ガラスが最適です。

2. 網入り型ガラスにする費用はいくら?

網入り型ガラスにする費用は大きさにより異なりますので個別に紹介します

電卓の写真

ここで紹介する金額にはガラス代金、取り付け費、出張料金が含まれています。また厚さは標準の6.8㎜です。90㎝×90㎝までの大きさでしたら費用は20,000円です。90㎝×120㎝は24,000円、90㎝×180㎝でしたら33,000円です。

この金額はあくまでも一階のガラスを網入り型ガラスに交換するための費用ですので、二階以上で作業が必要な場合は別途費用が発生することがあります。

またご自宅に駐車スペースがない場合は、駐車料金が加算されます。さらに冬季に作業する時はプラス5,000円されます。

ここで紹介した金額はあくまでも一例です。規格外のガラスの場合は加工料金やカット料金が必要になる事もありますし、取り付ける際にコーキングが必要な場合は別で費用がかかります。

ここで紹介したよう、金額を踏まえた上でしっかりと見積もりをしてもらうことが大切です。インターネットやポスティングされたチラシの中には2,000円から依頼を受けますという業者が存在しますが、あまりあてにしない方が無難です。価格につられて軽卒に依頼してしまうと、のちにとんでもないトラブルに発展することがあります。そうならないためにも、必ず3社以上に見積もりを依頼しましょう。

3. 網入り型ガラスのメリット

網入り型ガラスのメリットは火災時の飛散防止とプライバシーの保護

網入りガラスの窓の写真

このガラスのメリットとしてまず紹介するのが、火災時に割れた破片が飛び散りにくいことです。

網入りガラスの耐熱温度は110℃ですので、熱湯をかけても割れることはありません。万が一割れる際も内部に封入された金属製のワイヤーがガラスの飛散を防いでくれます。

火災の際に逃げる途中でガラスの破片で怪我をすることはよくあるケースですが、そのリスクを少なくすることも出来ます。自宅から出火してしまい周囲に延焼すると損害賠償請求に発展する可能性がありますので、炎が外に逃げづらい網入りガラスはお勧めです。

また隣近所から出火した場合も、自室への炎の侵入をある程度食い止めてくれます。

次に紹介するメリットは、他のガラスと組み合わせて使用できる点です。真空ガラスや強化ガラスは特性上それだけで使用することになるのですが、網入り型ガラスはペアガラスにも応用できるようになっています。

このガラスのメリットとして最後に紹介するのが、目隠し効果と価格の安さです。防火のために網入りガラスにするにしても、外から見られると何だか気持ち悪いですし、防犯上も宜しくありません。しかし網入り型ガラスでしたら、曇っていますので外から覗き見される心配もありません。価格も通常の網入りガラスよりお安くなっていますので、お得に防火対策したい方にもぴったりです。

4. 網入り型ガラスのデメリット

網入り型ガラスのデメリットは熱割れする危険性があることです!

穴が開いた網入りガラスの写真

このガラスのデメリットとして最初に紹介するのは熱割れです。

この現象は一般的にあまり知られていないのですが、網入り型ガラスは熱により割れることがあります。もちろんこれまで紹介した通り防火ガラスですので、110℃に耐えるのですが、温度の変化には非常に脆弱です。

例えば真夏の暑い日は中のワイヤーが日光の熱によって伸びてしまい、それによってガラスも膨張します。日が沈み気温が急速に低下してくると中のワイヤーは縮み、それにつられてガラスも縮もうとします。

ワイヤー自体はある程度の伸縮性がありますので問題ないのですが、ガラスはそうはいきません。その負荷に耐え切れなくなり割れやヒビを起こすことがあります。

次に紹介するデメリットは視界が悪くなることです。網入り型ガラスは透明ではなくすりガラスのように曇っています。消防法の関係でこのガラスを取り付けると人影はおろか風景さえも見えなくなります。

このガラスのデメリットとして最後に紹介するのは、防犯ガラスではない点です。網入り型ガラスは中にワイヤーが入っている見た目から防犯ガラスと勘違いしている方が多数いらっしゃいますが、強度的には普通の板ガラスと同じです。泥棒がバールなどを使えば簡単に穴が開いてしまいます。

5. 網入り型ガラスのまとめ

網入り型ガラスに関する様々な情報のまとめと大切なポイントのおさらい

網入りガラスの写真

このガラスに関する色々な情報をお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントを紹介します。

まず、指定地域や指定場所以外にお住まいの方は網入り型ガラスにする必要は一切ありません。

このガラスの取り付けを業者に依頼する際には3社以上から見積もりが必須です。ヒビなどが入っていると熱割れを起こしやすいので、お手入れの時などに確認しておきましょう。

網入り型ガラスはきちんと使用すれば有用なガラスです。

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