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ガラスも劣化することをご存じですか?寿命や兆候、交換時期などまとめて解説します

公開日:2022.2.3 更新日:2024.4.2
ガラスも劣化することをご存じですか?寿命や兆候、交換時期などまとめて解説します

ガラスは年月がたっても変化しないように見えますが、実は少しずつ経年劣化していきます。
素材自体は半永久的と言われていますが、劣化により徐々に強度は弱まり、ときには自然に割れてしまうこともあるのです。
このように、ガラスが劣化する原因は何なのでしょうか?

今回この記事では、ガラスの劣化について、原因や対策などをご紹介します。

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1. ガラスが劣化する原因

ガラスは窓ガラスや車のガラスなど、壁の代わりに使えるだけでなく、透明なので日差しを取り入れられる利点があります。

日光が差し込む窓ガラスの写真

そのうえ、半永久的に持つと言われているため、家や車になくてはならない素材と言えます。しかし、実際はさまざまな要因で劣化が起こってしまいます。

劣化する原因の1つは、経年劣化です。ソーダ石灰硝子が使われたガラスは時間がたつと成分のアルカリが溶出してしまい、その状態のガラスが水と接すると、やがて白く焼けたような状態となります。一度焼けたような状態になると元には戻らず、透明なガラスは曇りガラスのようになってしまいます。

さらに、紫外線や温度差も劣化の原因となります。紫外線を受けるとガラスも日焼けし、加えて日光を浴びて温度が上がると膨張します。紫外線や日光での温度差は、ガラスにヒビを入れ、割れてしまうこともあります。また、窓ガラスには風や埃が直接当たるので、そのたびに微細な傷が付き、それも劣化や割れの原因となります。

2. ガラスが劣化し始める兆候

ガラスが劣化する兆候として、わかりやすいのは見た目です。

細かい傷がついているガラスの写真

透明なガラスなのに曇りガラスのようになっているのであれば、劣化の進行は進んでいるとみてよいでしょう。日焼けの初期段階であれば、磨くことで透明なガラスに戻りますが、状態が進むと磨いても曇ったままになってしまいます。

また細かい傷が付いている場合、これも劣化が始まっています。微細な傷なので気づきにくいかもしれませんが、掃除などをすると細かなスジ状の傷などが見られるためわかりやすいでしょう。

そのほか、窓ガラスの鍵がかかりにくくなっているという場合も劣化の兆候かもしれません。これはガラスが歪んでしまったために、鍵がかかりにくくなっている場合もあるためです。

ガラスの歪みは直射日光によって、ガラスの中央と端で温度差ができるために起こります。ただし、鍵がかかりにくい、ガラスの開け閉めがしにくいケースには、サッシの歪みや破損が原因の場合もあるので、サッシの状態も合わせて確かめてみてください。

ガラスは新しい状態だと透明ですが、日焼けして曇った状態になる、傷が付いている、歪んでいるとなれば、劣化が始まっている可能性が高いと言えます。鍵がかからない、割れてしまうということもあるので、安全や防犯面からも、早めに新しいガラスに取り換えた方がよいでしょう。

3. ガラスを劣化させない対策

ガラスの劣化はアルカリ溶出によって起こることがあります。

窓ガラスを掃除している女性の写真

この対策としては、こまめにガラスを拭いて掃除し、溶出したアルカリを取り除くことです。日光が当たらないようにしてもアルカリ溶出は防げませんし、雨が降ってパッキンの隙間に水が入ると、ガラスに長時間水がふれてアルカリ溶出を起こしやすくなります。雨や結露のときは、こまめにガラスを拭くと劣化を防げます。また、テレビ画面などに使われている、無アルカリガラスであればアルカリ溶出は起こらないので、利用を検討するのもよいでしょう。

紫外線による劣化の対策では、日光を当てないことが重要です。すだれなどを使ってガラスに直射日光が当たらないようにすることなどがあげられます。ただし、採光用の窓として使っている場合は、この対策は難しいかもしれません。

また、日光によってガラスの真ん中と端に温度差ができてしまうと、膨張差によって歪みや、割れやすくなってしまいます。割れを防ぐには、ガラスにカーテンや家具を当てないようにする、エアコンの風を当てないようにすることがあげられます。

ガラスは日常的に使っていけば、温度差やアルカリ溶解によって劣化が進んでしまいます。ガラスに日光や紫外線を当てず、温度差を発生させないようにすると、劣化対策となり長持ちします。こまめにガラスを掃除するのも対策の1つです。

4. ガラスの寿命は?最適な交換時期とは?

ガラスは半永久的に形を保つ物質と言われています。

窓ガラスの交換を行う男性の写真

しかし、上述した通り、さまざまな要因で劣化は起きるので、劣化が確認できたときは交換時期と言えます。日焼けして劣化しているガラスは割れやすいので、早めに交換した方がよいでしょう。

見た目の変化も交換時期を知らせる1つの目安となり、透明なガラスが日焼けし、曇りガラスのようになり、掃除しても透明度が戻らなければ交換した方がよいかもしれません。

また、ガラスが歪んで開け閉めがしにくくなると、閉まりきらない、鍵がかからない、などの防犯上のリスクも起こるため、早めに交換しておきましょう。もちろん、ガラスにヒビが入ったときは、すぐに交換します。小さいヒビでも、これぐらいは大丈夫と思わないでください。ヒビがあると少しの衝撃でも割れやすくなり危険です。

ガラスの劣化が目で見てもわかるようなら交換時期です。新しいガラスにすれば、日光も多く取り入れられて気持ちよく生活できますよ。

5. ガラスを交換する際は機能ガラスを検討してみよう

劣化が進めばガラスを交換するべきですが、その際、ガラスに機能性を持たせた機能ガラスに交換してみてはいかがでしょうか?

ガラスのイメージ写真

一般的なガラスよりも機能が高く、生活にもメリットがあります。

機能ガラスにはいくつか種類があり、強化ガラスは通常のガラスよりも強度が高く、割れてしまった際も細かい粒子となるので怪我をしにくいのが特長です。

2枚以上のガラスをくっつけた、合わせガラスというものもあります。真ん中にプラスチックシートなどを挟むことで、紫外線のカットや防音効果などが期待できます。さらに、2枚のガラスの間に隙間を作った、ペアガラスもあります。これは隙間の中を真空にする、またはアルゴンガスなどを封入することで、防音性や断熱効果を持たせたガラスで、結露しにくい点も特長です。

このように、せっかくガラスを交換するならば、さまざまな効果が期待できる機能ガラスを検討してみましょう。機能ガラスには強化ガラス、合わせガラス、ペアガラスなどがあり、防音効果や紫外線カット効果、断熱効果など目的に応じて選べる点も魅力です。

また、ガラス交換の際はカバー工法にすれば、今の窓枠のサッシとガラスを取り換えればよいので、大がかりな工事は必要ありません。

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