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雨樋の落ち葉対策!落ち葉よけネットの設置方法やリフォームのタイミングも解説

公開日:2025.11.25
雨樋の落ち葉対策!落ち葉よけネットの設置方法やリフォームのタイミングも解説

雨樋は、屋根に降った雨水をスムーズに地面へ導くための重要な設備です。しかし落ち葉や飛来物が溜まってしまうと水が流れにくくなり、あふれた雨水が外壁を濡らしたり、軒先が傷んだりする原因になります。また、水が落ちる音が大きくなるなど生活音のトラブルにつながることもあります。
放置すると雨樋の破損やたわみが進み、結果的に修理費が増えるケースもあるため、早めに対処することが大切です。こうしたトラブルを防ぐためには、日常的な点検に加えて落ち葉の侵入を防ぐ対策を講じることが効果的です。

本記事では、落ち葉詰まりによって発生しやすいリスクや、ネット・シートなどの予防アイテムの特徴、自宅の状態によってはリフォームを検討すべきタイミングについてもわかりやすく解説します。

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1.雨樋に落ち葉が詰まるとどうなるか

軒先の腐食や騒音トラブルにも

雨樋にたまった落ち葉の写真

雨樋に詰まった落ち葉を放置すると、住まいにさまざまなトラブルが生じます。

■オーバーフローを起こす
雨樋に落ち葉や細かい枝、砂ぼこりが溜まると水の通り道が狭まり、弱い雨でも縁から水がこぼれてオーバーフローが発生します。最初は少量に見えても、集水器周りで水が滞留するとベランダやサッシへ跳ね返りやすくなり、繰り返すうちに外装へ汚れや染みが定着します。

■外壁・軒天・木部に腐食が生じる
あふれた水が外壁や軒天に当たり続けると、木部は濡れと乾燥の繰り返しで反りや割れが発生します。塗膜やシーリングも劣化が早まり、内部へ水が入り込むとカビや塗装の膨れが目立つようになります。建物の耐久性を損なうおそれがあるため注意が必要です。

■雨音が大きくなり生活ストレスになる
排水口が詰まり水が一点に集中して落ちると、ベランダの床や金物に当たり「ドバドバ」と大きな音を立てることがあります。就寝の妨げになることや、状況によっては近隣トラブルに発展する可能性もあります。

■樋や金具そのものが損傷する
溜まった落ち葉は時間とともに腐葉土のように固まり水分を含んで重くなるため、豪雨や積雪が加わると吊り金具の変形や継ぎ手の外れ、樋の割れなどの不具合を招きます。さらに縦樋内部に堆積物がこびりつくと部分交換が必要になる場合もあるため、早めの点検と対処が欠かせません。

2.雨樋の落ち葉対策にネットは有効?

落ち葉の詰まりを予防し、雪の詰まりや鳥の巣の発生も防ぐ

モミジの落葉クローズアップ写真

雨樋の詰まりを防ぐためには、落ち葉が内部へ入り込まないようにする対策が効果的です。

■ネットが効果を発揮する環境
落ち葉よけネットは、広葉樹が近くにある住宅で特に役立ちます。大きめの葉や小枝を網目で受け止め、雨水だけを流すため、オーバーフローの発生を抑えることができます。水はけが安定することで、雨の日の排水トラブルが減り、手入れにかかる負担も軽減されます。

■ネット設置のメリット
ネットは落ち葉だけでなく、鳥が藁や小枝を運び込むのを防ぐ効果もあります。巣作りによる詰まりのリスクを下げられる点は大きな利点です。また積雪のある地域では、落ち葉を巻き込んだ雪が固まって雨樋を塞ぐトラブルの抑制にもつながります。環境により差はありますが、「落ち葉・鳥害・積雪」のいずれにも一定の予防効果を期待できます。

■ネット設置の注意点
ただし、落ち葉よけネットにも弱点があります。細かい葉や砂、ほこりは網目を通り抜け、雨樋の底に沈殿します。時間が経つと泥状になり、再び詰まりを引き起こす原因になります。さらに、ネットに引っかかった葉を放置すると水の流れが悪くなり、大雨時には水があふれやすくなるため注意が必要です。「ネットを付ければ掃除不要」というわけではなく、定期的な点検と清掃は欠かせません。

■設置時のポイント
雨樋には丸樋・角樋など複数の形状があるため、それぞれに合ったサイズのネットを選ぶことが重要です。固定が不十分だと風でネットが浮いたり、集水器付近で外れたりする恐れがあります。また2階以上の高所作業は転落の危険があるため、専門業者へ依頼したほうが安全です。設置後は落ち葉が多い季節にこまめに確認し、汚れを早めに取り除くことで効果を長く保てます。

編集部おすすめの落ち葉よけネット

枯葉・落葉よけ雨といネット 6m分 ブラック


雨の日になると、雨樋にたまった落ち葉が気になる…そんな悩みをぐっと減らしてくれるアイテムです。専用パーツは約6gととても軽く、雨樋に入る落ち葉をしっかりガード。詰まりがゆっくりたまっていくのを防ぐことで、水があふれる心配や雨樋のゆがみ・こわれを起きにくくします。取り付けはシンプルで重さもないため、家への負担も少なめ。枯れ葉が多い場所に住んでいる方や、こまめに掃除ができない方にも役立つ、手軽で心強いサポートアイテムです。




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3.雨樋に落ち葉よけネットを設置する方法

落ち葉よけネットの大きさと設置時の安全対策に注意

雨樋の写真

落ち葉よけネットはDIYで取り付けられますが、安全に作業するための配慮が欠かせません。

■設置前に確認すること
まずは雨樋の形状と寸法を確認しましょう。雨樋には「丸樋」と「角樋」があり、幅や深さも製品によって異なります。対応サイズに合わないネットを選ぶと隙間が生じて落ち葉が入り込みやすくなり、強風で外れやすくなるため注意が必要です。また、設置の前には樋の内部に溜まった落ち葉や泥を清掃し、きれいな状態にしてから作業を始めてください。

■ネットの設置手順
落ち葉よけネットには、雨樋の内側に差し込むタイプと、上から覆うタイプがあります。差し込みタイプは雨樋の形に沿って押し込み、たるまないように調整します。被せるタイプは雨樋全体を覆い、クリップや針金でしっかり固定します。いずれの場合も、端部や集水器まわりは落ち葉が溜まりやすいため、隙間ができないよう丁寧に設置することが大切です。

■設置時の安全対策
設置作業は脚立を使う高所作業になるため、安全対策は必須です。安定した地面に脚立を設置し、可能であれば他の人に支えてもらうなど転倒防止に配慮しましょう。また、雨の日や風の強い日は作業を避けることが安全につながります。軍手や滑りにくい靴を着用し、2階以上や勾配のきつい屋根での作業は無理をせず、専門業者に依頼したほうが安全です。

■設置後のメンテナンス
落ち葉よけネットを付けても、細かい葉や砂ぼこりが雨樋の中に残ることがあります。そのため、年に1〜2回は点検を行い、必要に応じてネットを取り外して清掃しましょう。定期的な確認を習慣化することで雨樋の寿命を延ばし、雨の日も安心できる状態を保てます。

4.雨樋の落ち葉対策はネットだけでは不十分なことも

落ち葉よけシートもおすすめ

屋根の雨樋の画像の写真

落ち葉よけネットは便利ですが、環境によっては十分に機能しないこともあるため、状況に合わせて他の対策も取り入れることが重要です。

■落ち葉よけシートで、細かい葉やほこりの侵入を軽減
落ち葉よけネットは松葉のような細い針葉樹の葉や砂・土埃といった微細なゴミには対応しきれません。網目を通り抜けたゴミが雨樋の底に溜まると泥状になり、結果的に再び詰まりの原因になります。環境によっては「ネットを付けても詰まる」状態になることも珍しくありません。そこで役立つのが落ち葉よけシートです。シートは雨樋の断面を平らに覆う構造のため、細い葉やほこりの侵入を抑えられます。針葉樹や常緑樹が多い地域ではネットより適している場合もあります。

■落ち葉よけシート設置の注意点とメンテナンス
落ち葉よけシートを設置する際は、雨樋の幅や金具の位置に合わせた調整が必要です。現場に合わせてシートに切り込みを入れる作業や、丸みの調節が発生することもあります。また、強風で外れたり飛んだりしないよう、針金や被覆線で確実に固定することが重要です。設置後は細かいゴミが蓄積する前に清掃するなど、定期的な点検を行うことで効果が長く続きます。

■環境に応じた対策の組み合わせが大切
広葉樹が多い環境ならネットで十分なケースがありますが、針葉樹が多い地域や砂ぼこりが舞いやすい道路沿いでは、シートとの併用が望ましいです。また、落とし口は雨水が集中する場所のため、落ち葉や砂ぼこりが特に溜まりやすいポイントです。落とし口カバーを取り付ければ詰まりの予防に役立ちます。このほか、雨樋の勾配調整を行うことで排水が安定しやすくなります。「どの環境でもネット一択」と考えず、周囲の状況に合わせて柔軟に対策を組み合わせることが大切です。

5.落ち葉による雨樋の腐食は放置しないで

雨樋リフォームで快適に

雨樋に溜まったゴミ(枯れ葉)を清掃する作業員の写真

雨樋の腐食を放置すると被害が広がり、修理費用がかさむため、早めにリフォームなどで対処することが大切です。

■落ち葉が雨樋を腐食させる理由
雨樋に溜まった落ち葉は時間とともに水分を含んで腐葉土のようになり、常に湿気を抱えた状態になります。この湿気が金属製の雨樋を錆びさせ、樹脂製の雨樋も劣化を早める原因になります。また、落ち葉や泥の重みが加わると雨樋全体が歪み、吊り金具が外れて排水機能が低下することがあります。排水がうまくいかない状態が続けば、雨漏りや外壁の劣化につながるおそれもあります。

■リフォームを検討すべきケース
雨樋の寿命は設置環境や素材によって異なりますが、一般的には20年前後が交換を検討する目安です。樹脂製は紫外線や温度変化の影響で劣化が進みやすい傾向があり、金属製よりも早く交換が必要になることがあります。破損や歪みが大きく、清掃や部分補修で改善できない場合は、外壁塗装や屋根工事と同じタイミングで雨樋も交換すると効率的です。足場を共有できるため費用を抑えやすく、工期も短縮できます。最近では落ち葉よけ機能を備えた耐久性の高い雨樋も登場しており、メンテナンスの手間を減らすことができます。

■専門業者に相談するメリット
雨樋の交換は高所作業を伴うため、安全面からも専門業者に依頼するのが適切です。専門業者は劣化状況や環境を踏まえて、部分補修で十分か、全体交換が必要かを的確に判断します。複数の業者から見積もりを取り、費用や施工内容を比較することが適正価格での施工につながります。また、リフォーム時に落ち葉よけネットやシートを併用することで、今後の詰まりや劣化の再発防止にもなり、雨樋の機能を長期間保ちやすくなります。

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