アスファルトシングル屋根とは?特徴やメリット、デメリットなどをご紹介します

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1. アスファルトシングルの特徴を紹介します

アスファルトシングル屋根の特徴はどんな家のデザインにもマッチすることです

この屋根の特徴は薄くて軽いこと、そして和風の家から洋風の家までどんなお宅にでも最適なデザインを選べることです。

アスファルトシングルは瓦や他の金属屋根と違い、ガラス繊維にアスファルトを染み込ませて製造されていますので、軽くて柔軟性があります。そのため、地震の際にも家屋に負担をかけませんし、仮に剥がれて落下してきてもケガをする危険性が少ないです。

従来のものでしたら燃えやすいことが弱点でしたが、現在販売されているアスファルトシングルは火に強く、防火認定をうけた商品も多くあります。そして表面に吹き付ける砂の粒子の色をある程度自由に変えることが出来るので、カラーバリエーションが多く、ご自宅のイメージにぴったりの屋根にすることが出来ます。

屋根の補修にはどうしても現場での加工作業が必要になります。この素材はハサミやカッターで切断でき、騒音が少ないのでご近所への気遣いも少なく済みます。

この素材の屋根はアメリカではシェア率80%を占めており、今後日本でも普及が見込まれます。表面の塗装は10年を目安に修繕の必要がありますが、素材自体の耐用年数は最も有名な金属屋根のガルバリウム鋼板とさほど変わらない30年ですので、興味がある方は検討して下さい。

2. アスファルトシングルを使った屋根のメリット

アスファルトシングル屋根のさまざまなメリットを簡潔に紹介します

この素材を使った屋根のメリットで最初に紹介するのは防水性です。アスファルトシングルを製造する過程で使用されているガラスファイバーやアスファルトには水を弾く効果があります。隙間から浸水しないよう念のため防水シートの上から貼り付けますが、他の素材のように水によって錆びるということがありませんので、長い耐用年数が見込めます。少しの傷であれば部分的な補修が出来るのもメリットのひとつ。

トタン屋根やガルバ屋根で仮に穴が空いてしまうと大部分を交換しなくてはいけませんが、アスファルトシングル屋根は瓦のように傷んだ場所だけ交換することが可能です。さらに補修方法も損傷状態に合わせて葺き替えからカバー工法、塗装から選ぶことができます。

次の大きなメリットは雪止め金具が不要なことです。もちろん特別豪雪地帯のような場所であれば必要なのですが、市街地で降る通常の積雪程度でしたら、ザラザラした表面が落雪を防いでくれます。

屋根の勾配を選ばず、取り付けが出来ることも大きなメリットです。瓦やトタン、ガルバリウム鋼板などの屋根材は、極端に急な勾配の屋根でしたら、葺き替えが難しいことがあります。その点アスファルトシングルは貼り付けるので屋根の形や勾配を気にすることなく施工を依頼できます。

3. アスファルトシングルを使った屋根のデメリット

アスファルトシングル屋根のさまざまなデメリットを詳しく紹介します

この素材の使った屋根のデメリットで最初に紹介するのは、施工業者が少ないことです。先ほども紹介した通り、アメリカでの普及率は80%を超えるアスファルトシングル屋根ですが、国内ではコロニアル屋根との関係で取り扱っていない業者が多くあります。

施工数や取り扱い業者数が増えてくればいい加減な作業しか出来ない業者は自然淘汰されていくのですが、現在ではそのような業者が依然として存在しています。そのため、施工不良によるトラブル事例も後を絶ちません。

次に紹介するデメリットは定期的なメンテナンスの必要性です。例えばガルバリウム屋根も10年経過後から塗装が剥げてくるのですが、見た目さえ気にしなければ性能に問題はありません。しかしアスファルトシングル屋根の場合、塗装が剥げるということは性能の低下に直結しますので、どうしても約10年間隔で再塗装しなくてはいけなくなります。

この屋根のデメリットで最後に紹介するのは、砂が落ちてくることです。先ほどのメンテナンスの話とも関係があるのですが、一定の年数が経過したアスファルトシングル屋根は表面に吹き付けてある砂の粒子が剥げて、上からパラパラと落ちてきます。場合によってはかなりの量になり、隣の住宅の車や敷地にも被害が及ぶことがありますからご注意下さい。

4. アスファルトシングル屋根に変更する場合にかかる費用はいくら?

アスファルトシングル屋根への変更にかかる大まかな料金は、50万円から90万円です

この素材の屋根に変えるためにかかる費用は、坪数や屋根の形状、施工内容により大きく異なりますので、個別に紹介します。

まずコロニアル屋根やトタン屋根からアスファルトシングル屋根に変更する場合の費用は、19坪でおよそ80万円です。内訳としてはルーフィング費用が約68,00円、アスファルトシングル代金が約470,000円、樋などの部品代金が約60,000円、足場設置費用が約170,000円、その他の雑費が約38,000円です。

瓦屋根の場合はカバー工法で施工出来ませんので、瓦の撤去費用や処分費用として約340,000円が加算されます。そのため料金は115万円相当となります。

この屋根に使用するルーフィングやアスファルトシングルの値段は品質によってピンからキリまでありますので、格安の材料を選択すると50万円程度で施工できることもあります。

逆に屋根の損傷がひどくカバー工法が出来ない場合や、コンパネ材を補修しなくてはいけない場合は、追加料金が発生することも頻繁にあります。また依頼する業者の中には、施工期間が延長された際に職人一人当たり15,000円が加算されることもあります。この料金は実際に現在の屋根を剥いでみないと正確な金額は算出されませんので、まずはしっかりと見積もりをしてもらいましょう。

5. アスファルトシングル屋根のまとめ

アスファルトシングル屋根に関するさまざまな情報のまとめとポイント

この素材を使用した屋根にまつわる情報をお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントをまとめます。

アスファルトシングル屋根は軽く施工がしやすいかわりに、強風時に剥がれることがあります。多種多様なデザインや色がありますので、ご自宅にぴったりのものをお選び下さい。

これからはこの屋根が外国のように主流になる可能性がありますので、リフォームの際はご一考ください。

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