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猫による畳の被害対策!自宅でできる方法と業者に修理を依頼した際の費用相場

公開日:2025.10.14
猫による畳の被害対策!自宅でできる方法と業者に修理を依頼した際の費用相場

猫は愛らしい存在ですが、爪で畳を引っかいて傷や破れを作ってしまうことがあります。放置すると見た目の美観や快適さが損なわれるだけでなく、畳自体の寿命を縮めてしまう原因にもなります。

この記事では、自宅で簡単にできる畳の猫対策や、猫の行動心理を踏まえた予防法を詳しく解説します。さらに、被害が大きい場合に畳の張替えなどを業者へ依頼する際の費用相場や、相見積もりで失敗しないポイントも紹介します。

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1.猫が畳を引っかく原因とは?

畳に使われている「い草」は爪とぎにピッタリ

ビーグ(イ草)畑の写真

畳は植物素材でできており、表面には細かな繊維が立っているため、猫の爪が自然に引っかかりやすいという特徴があります。爪を研ぐときに適度な手応えがあることから、猫は本能的に畳の上で爪を立ててしまいます。爪とぎは爪のメンテナンスだけでなく、ストレス解消やマーキングの役割もあり、猫にとって欠かせない習性のひとつです。

また、畳に使われるい草には独特の香りがあり、新しい畳の香りの主成分である「フィトンチッド」には森林浴のようなリラックス効果があります。この自然の香りが猫の嗅覚を刺激し、畳に引き寄せられる原因になることもあります。人間が新しい畳の香りを心地よく感じるように、猫にとっても安心感を与える要素となるのです。

畳は適度な柔らかさを持ち、猫がくつろぐ場所としても快適です。さらに、爪を軽く引っかけることで滑り止めの役割を果たすため、ダッシュやジャンプを繰り返す猫にとっても安全な床材です。
しかし、この「爪が引っかかりやすい」特性こそが、畳が傷つく主な原因にもなります。繊維が少しほつれると猫が気に入ってしまい、同じ場所で何度も爪とぎを繰り返す傾向が強まります。

このように、い草の畳は猫にとって格好の爪とぎ場所です。放置すると傷や破れが広がりやすいため、猫の習性を理解した早めの畳対策が、見た目の美しさと長持ちを保つためのポイントになります。

2.自分でできる畳の猫対策とは?

引っ掻き防止グッズや環境改善で爪研ぎしたい気持ちを逸らす

経年劣化した琉球畳の上でくつろぐネコの姿

猫が畳で爪を研ぐのを防ぐには、自宅でできる工夫が効果的です。爪とぎは猫の本能的な行動のため完全にやめさせることは難しいですが、別の場所に関心を向けさせることで被害を減らすことができます
ここでは、実践しやすい畳の猫対策を紹介します。

爪とぎ防止シートやマットを活用する


畳の上に直接貼ったり敷いたりして、猫が「ここでは研ぎたくない」と感じるように仕向けるグッズです。 ツルツルした素材や猫が苦手な質感で爪を立てにくくし、部分的に敷けるため設置も簡単です。

さらに、フロアマットやタイルカーペットを重ねると、爪の衝撃を吸収して畳のダメージを軽減できます。
防水・防汚タイプなら掃除も楽になり、賃貸住宅では剥がせるタイプがおすすめです。敷く前に換気や掃除を行い、カビやダニの発生を防ぐことも忘れないようにしましょう。


専用の爪とぎアイテムを設置する


畳の代わりに爪を研げる場所を用意するのも効果的です。 縦型ポールは、伸びをしながら爪を研げるためストレス発散にもつながります。

段ボール製の爪とぎはザラザラした感触が猫に好まれやすく、畳の近くに置くと自然に使ってくれることが多いです。
キャットタワータイプなら、爪とぎに加えて運動不足の解消にも役立ちます。窓際など見晴らしの良い場所に設置すると、お気に入りの空間になりやすいでしょう。
猫によって反応が異なるため、設置場所を工夫することが成功のポイントです。


畳の保護カバーやラグを使う


「畳そのものを守る」という発想の対策です。 透明カバーを敷けば畳の見た目を損なわずに保護でき、猫用ラグやタイルカーペットなら部分的に覆うこともできます。
畳に直接ダメージを与えないため、賃貸住宅など「畳を傷つけたくない」場合に特に向いています。
ただし、カバーの下は湿気がこもりやすいため、定期的な換気と掃除でカビやダニ対策を行うことが大切です。


定期的に爪を切る


シンプルながらも効果的な畳の猫対策が爪切りです。 2週間に1回を目安にカットすると、畳に爪が刺さりにくくなります。
寝起きやリラックスしているときを狙って行い、終わったらおやつを与えて「爪切り=いいこと」と覚えさせましょう。

これらの方法を組み合わせれば、猫の本能を尊重しながら畳をしっかり守ることができます。猫にとっても快適で、人にも心地よい空間づくりができるでしょう。

3.猫の行動心理から考える畳での爪研ぎ予防法とは

運動不足やストレスを解消させて、習慣化を防ごう

室内でおもちゃで遊ぶ猫の写真

猫が畳で爪を研いでしまうのを防ぐには、まず自宅でできる畳の猫対策を取り入れることが大切です。
爪とぎは猫にとって本能的な行動ですが、環境や工夫次第で被害を大きく減らすことができます。ここでは、猫の心理や習性を踏まえた実践しやすい対策を紹介します。

■運動環境の整備でストレスを軽減
猫が畳を傷つける多くの原因は、運動不足やストレスによるものです。
キャットタワーや登れる棚を設置し、高低差を活かした運動環境を整えることで、猫は自然に体を動かし、余分なエネルギーを発散できます。

ねこじゃらしやボールで遊ぶ時間を毎日少しでも作ると、猫の運動欲求を満たせます。
さらに、段ボール箱や隠れ家など安心できる休息スペースを用意することで、リラックス効果が高まり、畳で爪とぎをする頻度が減る傾向があります。

■香りを活用した爪とぎ予防
猫が苦手とする香りを使うのも有効な方法です。
レモンやオレンジの精油を水で薄めて畳に軽く吹きかけたり、お酢や市販の忌避スプレーを使ったりすると、猫が「ここでは爪を研がない」と学習しやすくなります。

ポイントは、香りによる忌避と正しい爪とぎ場所の併用です。
畳のすぐ近くに爪とぎポールや段ボール製の爪とぎを設置し、「ここはダメ、こっちはOK」というルールを明確にしてあげましょう。

■スキンシップと遊びで習性をコントロール
飼い主との関係性が安定している猫ほど、問題行動を起こしにくい傾向があります。
日常的なスキンシップや遊びを通じて猫の欲求を満たすことは、畳の爪とぎ防止にもつながります。

知育玩具やおやつを使った遊びを取り入れると、猫の集中力や好奇心を別の方向に向けやすくなります。
特に、動きやにおいで興味を引けるおもちゃを使えば、畳以外の場所でエネルギーを発散できます。

猫の心理を理解し、運動・香り・遊び・環境づくりを組み合わせた畳の猫対策を行うことで、畳の傷や破れを防ぎつつ、猫にとっても快適な住まいを保てます。
本能を抑えるのではなく、行動の方向を上手に変えることが、長く続けられる効果的な対策のコツです。

4.自分でできる畳の修繕方法

小さなキズや破れは市販補修材や畳表替えシートで簡単補修

畳の傷みの写真

猫の爪とぎや遊びが原因で、畳に細かな傷や破れがつくことがあります。放置すると傷が広がり、見た目の悪化だけでなく畳の寿命を縮める原因にもなるため、早めの補修が大切です。
軽い損傷であれば、市販の補修材を使って自宅でも簡単に直せます。

■軽い傷や小さな破れの補修方法
小さな引っかき傷や1〜2センチメートル程度の穴には、シールタイプやパッチタイプの補修材が便利です。
まず傷の周囲をきれいに掃除し、補修シールのサイズを少し大きめにカットします。貼る前にシートの端をハサミでギザギザに切ると、畳表になじみやすく自然な仕上がりになります。
貼る際は中央から外側に向かって軽く押さえ、シワや空気が入らないように注意しましょう。

小さな補修は丁寧さが仕上がりを左右します。作業後は、猫が再び爪を立てないように爪とぎグッズや保護マットを設置しておくと安心です。

■補修材では対応できないケース
市販の補修材は、あくまで部分的な修復向けです。畳の擦れが広範囲に広がっている場合や、破れ・穴が3センチメートル以上ある場合、また畳床まで沈むような感覚がある場合は、DIYでは限界があります。

そのような場合は、畳の表替えや新調を検討しましょう。長年使用した畳は、内部まで摩耗が進んでいることも多く、張り替えることで快適さを取り戻せます。
一般的な目安は次のとおりです。

・畳を裏返す「裏返し」:使用から約3〜4年目
・畳表だけを張り替える「表替え」:約5〜7年目
・畳を新しく作り替える「新畳」:約10年以上経過したタイミング

これらを参考に、傷の程度や使用年数に合わせた最適な対応を選びましょう。

■補修後の畳を守るための工夫
補修後は、猫が再び同じ場所を狙わないように工夫することが重要です。透明マットを敷いたり、爪とぎアイテムを近くに設置したりして、猫の行動を誘導しましょう。

こうした小さな予防を積み重ねることで、畳の美観と耐久性を長く保つことができます
畳の補修とあわせて、日常的な猫対策を組み合わせることが、快適な住まいを維持するポイントです。

5.畳の損傷がひどい場合はリフォーム業者に見積もりを依頼してみましょう

費用相場は6畳で7~12万円

畳業者の写真

猫の爪とぎなどで畳が大きく傷んでしまった場合、自分での簡単な補修だけでは対応できないことがあります
そのようなときは、リフォーム業者や畳店に見積もりを依頼し、張り替えや交換を検討しましょう。
特に、畳全体に傷や破れが広がっていたり、畳床まで損傷している場合は、専門業者による施工が安心です。

見積もりを取る際は、1社に絞らず2~3社に依頼して比較するのがおすすめです。複数の見積もりを確認することで、費用だけでなく、使用する素材・施工内容・保証範囲などの違いを把握できます。
また、地元の工務店や畳店は広告費を抑えていることが多く、費用を安く抑えやすい傾向があります。
ただし、業者によって技術力や仕上がりに差があるため、過去の施工実績や担当者の説明の丁寧さも確認しましょう。

費用の目安として、6畳の畳をすべて新しく交換する場合は、約7万円〜12万円ほどです。価格は畳の種類や素材によって異なり、い草の品質が高いものや、防水・防汚加工が施された畳は比較的高額になります。
また、古い畳の撤去や家具の移動、下地補修が必要な場合は追加費用がかかることもあります。施工期間や保証内容も事前に確認しておくとトラブルを防ぎやすいでしょう。

猫のいる家庭では、施工中の安全対策やニオイへの配慮も重要です。作業前に相談しておくことで、猫が落ち着いて過ごせる環境を整えやすくなります。
損傷が軽い場合は部分補修で対応できますが、畳全体が傷んでいるときは張り替えが最適な猫対策です。

状態が悪くなった畳を張り替えると、見た目が整い部屋全体が明るくなります。専門業者に依頼することで手間を減らしつつ、畳を長持ちさせる効果的な猫対策が可能です。
畳の傷みが気になるときは、早めに見積もりを取り、状況に合った方法を検討してみてください。

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